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  • 皮膚の操体DVD

    小代田さんの心にしみる素敵な文章に続きまして、
    操体の故郷仙台より発信させていただきます。
    私の順番がやってきますと、なぜかタイミング的に本や
    DVDの発売時期と重なり、宣伝文が多くなる気がいたします。

    今回も、つい先日「皮膚の操体」というDVDを作りまし
    たのでここで少しだけコマーシャルをさせていただきます。

    まず、どうして皮膚の操体を表現したのかといいますと、
    日々の臨床で、試行錯誤を繰り返しながらではありますが
    皮膚からのアプローチを行う頻度が高くなってきているのと、
    何と言っても皮膚の操体は不思議なことがいろいろと起こる
    ので面白いからだと思います。
    このDVDでも不思議な動きが映しだされています。

    DVDは、仙台操体講習会の受講生の5名の方にモデルに
    なっていただいて実際に皮膚の操体の臨床を行っている
    場面が収録されています。
    カメラはほぼ固定で全体像のみの映像ですが、操法全体の
    雰囲気や流れがそのままつかめていい感じだと思いました。
    (細かい手の位置や手の使い方が見たい人にはお勧めできません)

    それから、音声がカメラ付属のマイクで録音されているので、
    声が小さい感じで聞き取りにくい所がありましたので、
    会話の所々にテロップを入れて編集してみました。

    実はこの映像、受講生にはリハーサル撮影ということで撮った
    のでした。
    そうしないとみんなが緊張してしまうと思ったからです。
    ですので練習気分で気楽に撮ることができてとても良かったです。
    でも、私は最初からこのリハーサル映像をDVDにするつもりで
    いましたからそれはそれはハラハラしました。
    もちろん一番緊張していたのがウソつきの私でした。

    つづく。

    ここでDVDのサンプル映像(Youtube)も見られます
    http://soutai-kon.com/dvd/dvd03.htm

    今昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 車屋のお兄さん

    こんばんは、今週も残すところあと2日。一週間お疲れ様でした。今回のブログもいよいよ最終日になりました。なぜか終わりに近づくと名残惜しくなってしまう不思議なこのブログ。ラスト一日、今日もここ富士山の麓からお届けしたいと思います。

    昨日は徒然草のはずが、少し力が入り過ぎてしまいました。柄にもなくというか、ついというか、実はこんな所もある小代田です。
    ということで?最終日は、少しのんびり、最近感じたことを書いてみようと思います。

    先日車のエアコンが壊れました(今年はエアコンに縁がない私です)。この暑さ、もう灼熱地獄のような毎日。原因はエアコンのスイッチがなにやら壊れてしまったようなのですが、どうにか直るとのこと。是非と修理をお願いしました。

    部品が届いた次の日、仕事を中抜けさせてもらえることになり、急遽修理をお願いすることになりました。この時期は車検や修理の車が多く、今日と言うのは少し難しいかな…ということでしたが、お店の方の計らいで(ありがたい)どうにか当日直していただけることになりました。

    強い西日にやられながら着いたディーラーさんの中は、天国のような涼しさ。私の車は無事修理に向かいました。

    涼しい店舗の中、出して頂いたアイスコーヒーを飲みながら、持ち込んだ仕事を快適に進めていました。
    仕事がひと段落ついた頃、ふと外に目をやりました。するとちょうど私の車が修理されている所でした。一人の技術者の方が暑い中、一生懸命に、そして丁寧に、私の車を見てくれていました。

    しばらくたった頃、技術者のお兄さんが修理の完了を告げにやってきました。
    外に出るときちんと修理してもらい、キレイになった車がありました。何だか少し誇らしげです。

    急なお願いをしたのに関わらず、最後まで丁寧に笑顔で見送ってくれたお兄さんを背に、何だか嬉しい気分で会社に向かいました。

    普段社用車として自分の車を使っている私は、車を会社にずっと置いてあることもあり、あまり車に手をかけていませんでした。もともと車に対して無頓着な私。「車は乗れれば良い」というタイプ。定期点検以外は自分で車に気を配ることもなく、普段これといった手入れをすることもありませんでした。

    そんな私ですが、帰り道、車を走らせながら直して頂いたエアコンだけでなく、車の調子が良いことに気がつきました。なんだか全然違う〜。「少し手入れしてもらうだけでもこんなに違うんだぁ」。ちょっと感動しました。さすがプロですな。

    それと同時に普段手をかけていなかった車に申し訳なくなりました。ごめんね。これからまめに手入れするからね。洗車もするし、大切に乗るからね。
    気づいたら「あんなに丁寧に一生懸命見てもらった車なのに、自分が大切にしないなんて申し訳ない」という気持ちになっていました。

    そんなことを考えていたら「きっと患者さんもそうなんだろうなぁ」なんて思い始めた。

    生まれながら「自分のからだを大切する」って事を知ってる人ってどれくらいいるのかな?
    自分で大切にするようになるのは、例えばからだについて学んだり、スポーツを通して知ったり、病気を通して学んだり、何かきっかけがあって学習してきたような気がする。

    でも生まれながらそれを知っているような人もいる。その違いは何だろう。

    そう考えた時、それはきっと「その人のからだを変わらず大切にしてきた誰かがいたからなんだろうなぁ」とふと思った。

    自分のからだって、やっぱり自分のからだだから、頭ではからだを思っているつもりでも、気がついたら自分の欲で使ってしまっている。私のからだなのだから多少無理させても大丈夫、なんて。

    でも私の車のように、誰かが大切にしてくれていることを知ると、自分も大切にしなければと不思議と素直に思える。

    じゃあ、なかなか自分のからだを大切にできない患者さん、その患者さんのからだを私が同じように大切に扱ってあげたら良いのかな。そんな事を考えた。

    もしかしたら誰かのからだを大切にするばかりで、自分はそうしてもらっていない人が多いのかもしれないな。そんな事を思った。大人になる程そんな人が増えるのかもしれないな。それなら私たちが患者さんのからだを大切にしてあげれば良いんじゃないかな。そんな事を考えながら車を走らせた。

    お兄さんに良いこと教えてもらっちゃったな。何だか嬉しいな。ありがとう。

    綺麗な夕焼けの中、快適なドライブを楽しんでいた。しばらくするエアコンを直したはずなのに暑いことに気がついた。しばらくエアコンなしで過ごしていた私は、いつものように窓を開け、エアコンをつけていないことに気がついた。なんてお間抜け。自分でちょっと笑ってしまった。
    エアコンのスイッチを入れてみる。入った!待ちに待った冷たい風が出てきた。何ていう極楽、嬉しいな。一人車内で最高の笑顔の私。
    その後エアコンが直ってご機嫌な私は、きっちり窓を閉めてエアコンの風を楽しみながら帰りの道を急いだのでした。

    さーて、そろそろ今回のブログは終わりにしたいと思います。皆さん、一週間ありがとうございました。これからきっとますます暑くなりますね。からだに気をつけてお過ごし下さい。

    来週からは杜の都、仙台より今先生です。よろしくお願い致します。

    秋のフォーラムまで少し時間がありますので、次皆さんにお会いするのは京都でしょうか?それともスペイン?!!
    それまでどうぞお元気で。

    では、皆さん長らくお付き合い頂きありがとうございました。一週間の感謝を込めて。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 2010年7月2日を生きる

    こんばんは、いよいよ後2日、今日も富士山の麓から小代田がお届けします。
    気がついたら祖父がなくなって一年が過ぎていた。

    先日祖父が入院していた病院の近くを久しぶりに通った。「去年の今頃は毎日のようにあそこに通っていたんだよな」。何だかすごく不思議な気分だった。今でもあの頃に記憶をはせると一年前の今と繋がっている気がする。今のわたしが最後の時を刻んでいる祖父を見守っている気がする。そして祖父も同じように今の私達を見守ってくれているような気がする。

    私は7人家族の中で育った。曾おばあちゃん、祖母、祖父、両親、そして弟。曾おばあちゃん、祖父母、3人とも私と弟をとても大切にしてくれた。だからおじいちゃんやおばあちゃんの思い出も多い。でもその祖父達が残しでくれたのは思い出だけじゃない。実は命を通して残してくれたものがある。それは生きるということ。

    曾おばあちゃんには、人は死ぬのだということを教えてもらった。
    そしておばあちゃんからは、人は老いるのだということを教えてもらった。
    そしておじいちゃんからは、どんな状況でも自分の命を生き切るということを教えてもらった。

    曾おばあちゃんが亡くなった時、私は高校一年生だった。初めてみる老い。日に日に自分や私達が分からなくなっていくおばあちゃんが怖くて、おばあちゃんの部屋から足が遠のいていった。そしてそんな日が続いた後、曾おばあちゃんは何も私達に告げることなく、突然逝った。でもその頃の私は人が死ぬということがきっと良く分かっていなかった。もちろん死を悼むという言葉も分かっていなかった。

    祖母はアルツハイマーという病気になった。まだ60代だった。とても綺麗で優しい自慢のおばあちゃんだった。そのおばあちゃんは病気になってから、まるでパーマをかけているような綺麗で長い髪を、介護の人達がお世話しやすいようにと切らなければならなかった。毎日綺麗にしていたお化粧もしなくなった。長いネグリジェやスカートは、洗濯しやすい服やパンツに変わっていった。それから亡くなるまでの10年の時をかけ、祖母は少しずつ私達に老いというものを教えてくれた。祖母がなくなった時、私達は悲しさで一杯だった。ただただ失ったものが恋しくて悲しかった。そして彼女の人生を思い、切なさで一杯だった。

    祖父は祖母を送り一年たった祖母の命日に倒れた。それから4年間、家族総出の介護の日が始まった。祖母の介護を祖父に任せっきりだった私達は、初めて病気、老いというものに向き合うことになる。施設にお願いして自分たちの生活や人生を生きる道もあった。でも私達は共存することを選択した。
    「すべてが学びであり、家族愛溢れた日々だった」と締めくくりたい所ではあるが、得たものの大きさと同じくらい、失ったもの、そして置き去りにされたそれぞれの時間がそこにはあった。
    しかし倒れた後、自分を失って行った祖父が、それでも懸命に生きた日々は、私にどんな状況になっても自分に与えられた命を投げずに生き抜く、そして命を生き切ると言うことを教えてくれた。
    祖父がなくなった時、その死は悲しいだけでなく、私達の心にその命を生き切った祖父への愛情を残してくれた。そして人それぞれかけがえない人生がある、だからこそそれぞれの人生を尊重し、敬うのだという心の種を残してくれた。

    「小代田先生にとって、人生の目標ってなんですか?」と以前職場の後輩に聞かれた。
    私にとっての人生の目標。色々あるけれど、一番は「生きること、自分の命を生き抜くこと」。

    昔生きる意味を探していた、そして人生の意味を考えた。生きるための目標を探していた。でも今は、自分が頂いた命を生き切ることが出来れば最高だなと思っている。

    祖父達が教えてくれたもう一つのこと。与えられた命を「生き切る」って自分勝手に生きることではない。好きなことをやって好きなように生きることでもない。生き切るって実はとても奥深くって面白いけど、とても厳しいものでもあると思う。
    生きるって実に選択肢が沢山あり、羅針盤がないとまだまだ未熟な私は迷ってしまいそうになる。でも操体は、命のための自己責任を示してくれている。
    それぞれがこれから生きる人生は、誰にとっても初めての体験ばかりである。しかし縁あって授かった「操体、そして操体法」。これを自分の羅針盤として行けば、大きく迷うことはない気がしている。

    気がついたら祖父の49日が過ぎた頃から、ここ数年続けていた日記を書かなくなっていた。
    でも今こうして祖父達との日々を振り返りながら少しずつ、これからの新しい日々を思い描き始めている。
    そしてそんな自分に気づき、こうしてこの時期にブログを書く時間を頂いたのも何かのめぐり合わせなのかな、そんなことを考えている。

    きっとそれぞれの中に自分なりの生きる目標なり目的なりがあると思う。色々な考えがあって構わない。今思うのは皆さんが、命ある限りそれぞれの人生を存分に生き切って欲しいということである。

    今日はどんな一日でしたか?どんな一日であれ、私から見たらかけがえのないそれぞれの一日。皆さん、今日も生き抜いて下さってありがとうございました。
    何だか明日が楽しみになってきました。
    さて今日は少し長くなってしまいましが、そろそろ小代田も一息つきたいと思います。
    今日もありがとうございました。おやすみなさい。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • スイカ

    こんばんは、今日も一日お疲れ様でした。やっと一息の小代田です。今日から7月でしたね。昨日が30日。6月の最終日だったから当たり前なんですけど、ちょっとビックリしました。
    こんばんはと言ってもこの時間、今頃皆さんお休みですよね。ですから明日の皆さんに向かって今日のブログを書きたいと思います。
    今日も暑かったですねぇ。でも夏らしい濃い水色、そんな空がきれい広がる一日でした。仕事で車を運転しながら、ふと昔家族で食べたスイカのことを思い出していた。「最近皆でスイカを食べることもないなぁ」なんて思いながら。
    昔夏になるとおじいちゃんがスーパーカブの後ろに畑で取れたスイカをのせて帰ってきた。おやつという名のお菓子が存在しなかった我が家。スイカもなかなか買ってもらえず、私にとって丸ごとのスイカはちょっとした憧れだった。そんな孫を不憫に思ったのか、祖父は畑の隅にスイカを毎年植えてくれた。素人が作ったスイカだから、おせいじにも美味しいとはいえないものが多かったけれど、それでもたまにとても甘くて美味しいスイカが我が家にやってきた。それを夕飯の後に皆で食べた。
    そんな話から、患者さんと三色そうめんの話になった。
    ふと気がつくとそうめんは白一色になっていたが、昭和の夏、その食卓にのるそうめんといえばピンクと緑のそうめんが混ざった三色そうめんだった(少なくても我が家では)。
    子供の私はピンクや緑のそうめんをアイスの当たりのような感覚で我さきにと急いで取ったものだ。エアコンの無い部屋に吹き込んだ心地よい風と、患者さんと話したそんな夏の懐かしい光景が、このうだるような暑さを少し涼しくしてくれた。
    治療院に帰って仲間と昔食べた夏のおやつの話になった。凍らしたバナナの話。そう言えばそんなのあったなぁ。
    「今の子供たちは将来そんな風に夏を思い出したりするのだろうか」そんなことを話ながら、ふとそんな食べ物の思い出は、誰かの思い出とセットになっていることに気がついた。平日仕事でほとんど一緒にいれなかった母と作ったおやつであったり、お盆に父の実家に里帰りした時に食べたおば達が作ってくれた料理であったり、海や山、そして畑で祖父や父達と食べた何かであったり。きっと美味しいお菓子や料理を食べることもあったと思うのだが、不思議と思い出すのはそんなものだ。
    何が言いたいか、よく分からなくなってきてしまったが、これからを生きる子供たちにもそんな思い出が将来残ってくれたらと思う。
    ちょっと操体とは話がそれてしまったが、橋本敬三先生もぶどうを凍らして食べていたって言うし、思い出に残るおやつや料理って言うのも一つの食の方向性ではないか、なんてこじつけてみる。
    あ〜、凍ったぶどうを美味しそうに口にいれる橋本先生の姿を想像したらお腹がすいてきた。
    今度すごく晴れた日があったら久しぶりにお手製バナナキャンディーを作ってみよう(作り方は1.バナナに割り箸など棒をさす2.バナナをアルミホイル(ラップ?)でくるむ3.
    冷凍庫に入れて凍らせる。以上)。そうしたら、この憂鬱なぐらい暑い暑い毎日に楽しみがひとつ増えるかな?
    さて、目覚めた朝、今日はどんな天気だろう。皆さんのいる場所はどんなだろう。今日も皆さんにとって大切な一日でありますように。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 私の操体課外授業その2

    こんばんは、お疲れさまです。ワールドカップから一夜明け、今日も暑い一日でしたね。
    まだまだ暑さが続いていますが、皆さん夜の一時いかがお過ごしですか?
    それにしても暑いですね〜。こう暑いと外回り派の私、頭と行動パターンは日に日に単純化して行きます。
    さて今日はもう一晩、私の操体課外授業のレポートをお送りしたいと思います。
    先日「富士山!カラダの学校」に参加させて頂いた話をしたのですが、実はパート2がありまして・・・。
    「富士山!カラダの学校」はまだまだ発展途上なのだそうですが、色々面白いプログラムがあります。今回はその中の「和みのヨーガ」というプログラムに参加してきました。今日はそれを通して得た操体の学びについてお話しようかなと思います。
    当日は前回とはうって変わっての晴天!前回は残念ながら雨で断念した自然の広場でプログラムが受けられることになりました。
    自分が選んだヨガマットの上に横になり、ゴロン。緑に囲まれた中で横になるのは久しぶり。晴れ渡った空を見上げたら自然に深い息がもれた。
    「和みのヨーガ」はヨガといってもヨガっぽくない(なんて言ったら怒られるかな。でも子供からお年寄りまで出来ますよ〜と先生がお話されていました)。「からだが硬いから」と心配していた友人は横で一安心。二人で田貫湖の自然の中、和み始めた。からだを一つ一つ動かしたり、感覚を確かめたり、ゆっくり呼吸してみたり、触ったり・・・。先生の誘導に従って、色々な世代の人達が思い思いに自分のからだや心を確かめた。
    「こんな風に自分のからだと向き合うのは久しぶりだな」。なんだかホッとしたような申し訳ないような気持ちになった。
    そしてしばらくそんな時間を過ごしてみると、日頃自分のからだと向き合っていたような気がしていた私だが、こんなポッカリした感覚の中で自分のからだと向き合うってことはなかったことに気がついた。
    向き合っていたようで、いつも何かの思考を通していた。操体を通してからだに向き合っている時も。
    太陽が、私を取り囲む木々たちが、そして周りに聞こえる鳥のさえずりが私を解放してくれたかは分からないが、なんだかポッカリとした。
    そんな風にからだを通して感じたことは、私に操体の学びも導いてくれた。それは指導者の指導、そして言葉の誘導が、からだや心を導く上でとても大切だということ。そして「からだ一つ一つと向き合う」ということの効能、からだと繋がった時に自然にあふれてくる幸福感と感謝の心、それがからだとこころに及ぼす影響。
    操体の操者は患者のからだに問いかけ、そして導いていく。その導きがどれほど滋味深いものになるかは操者次第なのだということを学んだ。
    自分達の声が一つの言葉として誰かの耳に届く時、さまざまなものが絡みあって一つの音になる。その音を作るのは声の高さ、抑揚、リズム、間、声の深さ、表現などである。声、されど声。音、されど音。言葉、されど言葉、である。
    そんな学びに感謝しながら、この自然の中で、色々な人と操体を通してからだと向き合えたら、からだについて学べたら、どんなものになるのだろう。そんなことを考えた。
    いつかそんな学びをしたいと思った一日だった。
    さてさて、とり止めのない話を今日もしてしまいましたが、そろそろ今夜も終わりにしたいと思います。今日で6月も最後、2010年の前半戦も終了ですね。皆さんの前半戦はいかがでしたか?ではでは今日も一日お疲れ様でした。おやすみなさい。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • わたしの操体課外授業

    こんばんは、今日も暑かったですね〜。今年は暑くなるのが早かったので、すでに軽い夏バテを何度か経験してしまった小代田が今晩も駿河の国からお届けします。ワールドカップで日本中が盛り上がる中、さて、今日は何をお話しましょうか。
    先日地元の田貫湖で開催された「富士山!カラダの学校」というプログラムに縁あって参加させて頂きました(「富士山!カラダの学校」とは、富士山西麓田貫湖の豊かな森や湖、おいしい空気や水といった自然環境に包まれながら、楽しく健康増進をはかるという目的で始まったプロジェクトだそうです)。
    このプログラムがスタートする時、地元の新聞で開催を知らせる記事が載っているのを見た。地元でそのような自然と健康をテーマにした体験型のプログラムが開催されるということで、以前からそのような取り組みに興味があった私はとても興味深い思いでその記事を読んだ記憶がある。しかし開催日が操体の講習会と重なっていたこともあり、その時は参加を見送った。
    しかしご縁とは不思議もので、今回ひょんなご縁でこのプログラムに参加させて頂くことになった。それは以前のブログでも少し触れたアロマテラピー、そのアロマテラピーの先生を通してだった。
    本来なら自然塾の敷地内の広場で、「五感で田貫湖の自然を感じながらアロマテラピーを楽しもう」という初めての体験のはずでしたが、当日は生憎の雨。「五感すべてで」というわけにはいきませんでしたが、それでも田貫湖の自然に囲まれた建物の中でアロマテラピーを体験するという、これまた初めての経験をさせて頂くことができました。
    その講習会の中で、先生はいくつかの精油を用意されました。どれもアロマテラピーでは代表的な精油で、香りのイメージが分かりやすいものです。しかし今回はその精油の名前を隠し、嗅いだ香りの感覚やイメージをまず皆さんに表現してもらうことになりました。
    私はもうその精油を知っているので、だいたいその精油がどんな香りで、一般的にどんなイメージを持たれる傾向にあるのか知っていました。
    しかしそこで皆さんが出してきたイメージはその一般的な印象とはかけ離れ、しかもその内容はバラバラ。ある人は温かい感じ、ある人は好きな感じ、そしてある人は何だか呼吸が苦しくなるような嫌な感じ…。面白い表現をされる方もいました。「木が太陽に照らされている香り」とか「プラスチックみたいな香り」とか。
    精油って実はとても化学的なものでもあります。ですから内容成分(化学成分)によってからだへの影響を大体想像できるものなのです。でも皆さんがもたれる印象や表現される言葉、からだで感じる香りの印象は私が想像したものとは大きく違うものでした。そしてそれぞれのからだが表現する見事に個性豊かな感性。正直ビックリしました。
    操体ではからだの感覚を必ず相手に確かめていきます。それはひとりひとり感覚が違うから。同じ人でも時や問いかけ方が変われば、同じことをしても受ける感覚は違う。だから。そう分かっていたつもりだった。
    でもこの日、操体とは離れた場所で、初めて会う人達から「なぜ操体ではひとりひとりの感覚を確かめるのか」「なぜわざわざからだに問うのか」教わった気がした。やっと分かったような気がした。
    分かったつもりでいた。でも分かっていなかった。だって今頃そんなことを言っているのだから。でも気づいて良かった。だけどやっぱりきっとまだ分かったつもりなのだろう。だから学んでいくのだろうと感じている。
    でもきっとやっぱり良かった。だってこれは私に密かに訪れた大きな変化かもしれない。操体を、そしてからだを知る大きなスタートになるかもしれない。そんなことを思った一日だった。
    あの方たちは今頃何をしているのだろう。何だか感謝で一杯だ。そんなことを思いながら今日のブログは終わりにしたいと思う。2010年6月29日、あなたにとってどんな一日だったろうか。今日も一日お疲れ様でした。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
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  • おでこのしわには操体を?

    こんにちは、小代田です。今日は暑かったですね〜。しかも強い湿度。皆さん熱中症
    お気をつけ下さいね。
    さて今日は「全身は繋がっている。実体験編」というお話をしてみようかなと思います。
    今話題の美容鍼、私が勤めている治療院でもやはり効果ありということで、色々研究中です。
    そこで悲しいかな加齢の症状が出てきている私が練習や実験のモデルになることが多いの
    ですが、以前モデルをしていた時の話。
    顔にいつものように鍼を打たれて横になっていました。鍼を打ってもらった場所はおでこ、そして
    鍼を打った深さはほんの浅い深さ、皮膚ぐらいの深さでした。
    何回かモデルになり、大分顔に鍼を打たれるにも慣れてきた私は、落ち着き無くモゾモゾと
    動いていました。
    そしてなんなく左下肢の伸展がしたくなった私は、なんの考えもなく足先を少し押し出そうしました。
    その時「!!!痛〜い!!!」なんとビックリ、おでこに突然の激痛。いつものチクッとか
    ズーンというものではなく、鍼を指した所が地面なら(ちょうど地震の時に使われる地下の絵
    のような)地下の断層が横にずれてギューと鍼が巻き込まれたような感じ。これがすごく痛い。
    「大丈夫?おさまらない?」「だめです、全然だめです。痛い痛い!早く抜いて下さーい!!!」
    味わったことがない強い痛みのため完全に泣き顔とパニックの私。
    あわてて鍼を抜いてもらい、「あ〜痛かった」と情けない顔でやっと落ち着きました。
    しかし足の先を少し動かしただけなのに・・・。
    顔と足の先ってからだの末端同士ですごこ離れた場所。やっぱりからだって繋がってるんだなぁ、
    足先の動きがおでこまで本当に連動していくのだなぁ、とこの痛い体験と引き換えに身をもって体感
    した私でした。
    動きというと手や足、体幹など大きな所は自分でも、そして人が見ても分かりやすいものです。
    でも今回の鍼事件で、からだは大きな骨格筋系だけでなく、皮膚、そしてからだの末端すみずみ
    まで連動し繋がっているのだなと教えてくれました。
    たまには痛い思いもしてみるものです。
    美容に興味がある皆さん、加齢現象が気になり始めた女子の皆さん(男子ももちろんですよ)
    美容鍼も良いけれど、操体も良いですよ(痛くないですし)!
    ぜひぜひお試し下さいませ。

    さて、昼の暑気からかパソコンの前で意識を失っていたわたしですが、そろそろ今日の活動を始め
    たいと思います。また皆さん夜に!今日も一日頑張って下さいね。

    小代田綾

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  • 潮干狩りと操体

    こんばんは、お久しぶりです。駿河の国から小代田です。このブログを書くにあたって毎回有難いなぁと思うことがある。
    「じきブログだな」と思い始めると、恒例のように先輩方が書いたブログを読み返すというのが日課のようになってきた。けれどもそうすると、なぜか今の自分へのヒントや気づきそこにあったりする。「うーん」と停滞している時、救われたりする。そして今回も…。本当ありがたいことだなと思うのでした。
    さて先週のワールドワイドな小松さんのブログから日本国の小さな国、駿河より今回も懲りずに操体徒然草を1週間お伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
    今回弟と私の慰労会と甥っ子の誕生プレゼントを兼ね、生まれて初めての潮干狩りに行ってきた。
    天気はあいにく雨まじりの曇り空だったが、前日から「カイ、カイ」と呪文のように言ってくる甥っ子2人にすっかり洗脳され、曇り空もなんのその!お尻が濡れても良いようにとここ数年タンスの肥やしになっていた水着や海用のサンダルなどをタンスから引きずり出し向かった。
    初めて行った潮干狩り(念のため潮干狩りのご説明を。潮が引いた海や湖の浅瀬で熊の手片手に地味にアサリを掘り続けるという行事でございます)、砂浜でのんびりというイメージで向かったが、現地に着いたら船に乗せられた。そして湖の中に出来た干潟に連れ出されたのでした。
    もちろん(いや多分)普段は湖の中であろうその場所はトイレもない。荷物も置けない。そう、アサリを掘るしかない。私達は着いて早々アサリを堀りを始めた。
    最初は和やでのんびりした雰囲気だったが時間を追うごとにそれぞれアサリ堀りに真剣になってきた。なぜなら潮干狩りのピークは過ぎたということでアサリがない!のである。
    それでも続けている内に少しずつコツが分かってきた。そこでこれから潮干狩りに行くかもしれない方に少しだけ今日発見したヒントを。
    1.藻がある下を掘ってみる2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる等など。
    最初は全然見つけられなかったアサリだが、コツを掴み始めると夢中になってしまった。だってこのほんの少しのコツに気づくだけで面白いようにアサリが見つけられるようになってしまったから。
    アサリを一心不乱に掘りながら「学びも一緒なのかもしれないなぁ」となんとなく考えていた。そしてそのコツを見つけるのはやはり地道に諦めずなのかもしれないぁと。
    アサリ掘りは操体の臨床のヒントにもなった。
    1.藻がある下を掘ってみる(今まで手を加えていない所、注目されていなかった場所に目をつけてみる)2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる(注意深く探ってみると無いと思っていた所に大物が隠れていたりする)3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる(色々移動するよりその近くで探してみると新しいポイントが見つけられる)。
    少し強引かな?でもきっとからだも一緒。
    甥っ子が蟹に指を挟まれ負傷するというアクシデントもありましたが、皆の奮闘により気づいてみれば初めての潮干狩りはアサリも学びも豊漁となりました。
    それにしてもアサリを取るって大変。「一年を通して食べたいなら、そりゃ養殖するよね」。「あぁ、酒蒸し食べるって実は大変なことなんだな」と学んだ一日でもありました。
    今回もしまりがない話となってしまいましたが、夜も更けてきたのでそろそろこの辺で。2010年6月27日、皆さんはどんな一日でしたか。今日も一日お疲れ様でした。ではまた明日!
    知らぬ間に蛸のように真っ赤になった家族と共に駿河の国から。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 植物と快適感覚

    インドで出会い、現在一緒に音楽を作っている植木屋の友人が先月、開業準備を手伝いにわざわざ神奈川県から来てくれた。
    松濤院には入居前から小さな庭があったのだが、水はけがわるかったりと色々と問題があったので、彼にお願いして剪定、移植、石積みのレイアウト等、庭の基礎を改善してもらった。

    彼から植物の話を聞くのはとてもおもしろい。
    例えば
    「陽あたりがあまりよくないからといって、その庭はわるいかっていうとそういうわけではないんだ。
    その条件に適った植物というのがあるからね。だから植物を選ぶ時は庭の状況に合うのを選んであげればいい。
    例えばシダなんかは陽あたりのあまりよくない湿った土を好むから、乾いた土に植えると湿った土の方に胞子をまいて群生していくんだよ。」

    なるほど、植物には種類によって快のベクトルが違い、日当たりの良い場所が「快」の植物があれば、日当たりの悪い場所が「快」の植物もあるということだ。
    その特性を知らずして、人為的な処置で日当たりの悪い場所を好む植物を日当たりの良い場所に植えたとしたら、その植物からしてみたら「不快」であるが故、きもちよくなれる湿った土の方へ逃げるか、逃げ場がなければ病んで弱ってしまうという結果に事は運ばれる。

    私は植物というフィルターを通して、生命の営みは「快適感覚」によって調和されるのだと感じた。
    また人間は意識が介入した動きと無意識の動きといった2つの動きがあるわけだが、植物を観察していると、その動きは無意識の動きであり、静かな響きを感じる。
    操体法は第三分析(渦状波)により、無意識の快の存在こそ生命感覚としての快の本質であると理解しているが、それは縁側に座って小さい庭の植物を観察していても感じる事ができるのだなと思った。


    (松濤院の現在の庭。来週には紫陽花、実山椒、ゆきのした、ツワブキ、万両を植える。これも友人のプロデュース。)

    さて、今日で一週間のブログ担当が終わります。
    読んでくださった方々、誠にありがとうございました。
    明日からは京都の小松から駿河国の小代田さんにバトンを譲りたいと思います。

    BEST REGARDS

    小松広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • ワールドカップル

    やりましたぜニッポン!!
    本日巷では老若男女デンマーク対日本戦の話題で持ちきりだった。
    皆さんご存じの通り今回のワールドカップ開催国は南アフリカだ。
    実はこの南アフリカ、今年からご縁ができた。
    ブログ3日目に登場したイギリス人の友人ジョン・ポールの婚約者のデイジーは南アフリカケープタウン出身である。
    彼ら二人は世界一周の旅をしていて、ロンドンから始まり、ケープタウン、ドバイ、インド、ネパール、バリ、タイ、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイを旅をして現在バンクーバーにいる。
    何とも羨ましい旅の仕方である。

    彼等とは私達が新婚旅行でネパールのポカラに行った折、同じ宿の隣の部屋だったので意気投合し、仲良くなった。
    私達が日本に帰国してから1カ月後、彼等は来日し、私達の家に2泊3日した。
    その間自宅で寿司パーティーをしたり、デイジーは私の妻に着付けをしてもらったり、京都観光をしたり、居酒屋に行ったりと盛りだくさんで、とても愉しい時間だった。


    (ネパール ポカラの湖にて)

    (京都 清水寺にて)

    また、彼等が東京に行く日と私達が東京に行く日がかぶっていたので、一緒に浅草も巡った。


    (浅草 浅草寺にて)

    彼等とは生まれた国も言語も違うが、とても親しみを覚えた。
    彼等は世界一周の旅が終わった後はケープタウンで暮らすのだそうだ。
    私は南アフリカというと、治安の悪いイメージしかなかったのだが、彼等曰くケープタウンという町は山も海もすぐ近くにあり、自然に恵まれていて快適なのだそうだ。ペンギンもいるらしい。
    しかし、安全なエリアから一歩外に出れば、そこからはとても危険なエリア。
    光が強ければ影も深いのだろうか。
    それはともかくとして、彼等が日本を発つ前、彼等は私達にたいして次はケープタウンでおもてなしをするよと約束をしてくれた。
    何年後かに、彼等がケープタウンでどんな暮らしぶりをしているのか、間近に見てみたいと思う。

    また、今年の9月にはスペインのマドリード操体セミナーが開催される。
    ありがたい事に私も同行する機会を頂いた。
    新たなアミーゴ、アミーガとの出会いも愉しみである。
    ワールドカップの何年か後に、次は操体セミナーinケープタウンが開催されたらいいのになと私は思っている。

    小松 広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催