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  • 臨床体験実習 その2

     学生さんとお話をしていると、自分が学生だった頃を思い出します。

     私はテストで赤点とるなど低空飛行ながらもなんとか免許を取りました。授業のカリキュラムも厳しかったので、挫折してやめる人もいましたが、仲間で助け合い、みんなで「国試合格しよう!」と励まし合ったものでした。卒業してしまうとなかなか会わなくなりますが、みんな元気でいるでしょうか。

    さて、ストレスを抱えやすい人が、忙しさやトラブルに出合うと、
    「この道を選んでよかったのかな」「ここにいるのがつらい…」と、壊れかけてしまうことがあります。学校だったらテスト、会社だったらノルマが厳しくなるなど、それに加えて人間関係が、借金が…と、本当にしんどい時があります。

     当時のクラスメイトで、倒れるまで頑張る完璧主義の女子がいました。やればできるからといって、テスト勉強をやりすぎて本当に倒れてました。徹夜連続は当然で、「60点とればいいのだから、もうからだを壊すからお願いだから勉強やめて!」と先生にとめられるほどでした。

     卒業しても相変わらず頑張りすぎ、仕事が続かず大変そうでした。私も橋本先生の「バルの戒め」話をしたのですが、当人に気づく「時」が来ていなかったらしく、歯がゆい想いをしたことがあります。ちなみに今は彼女らしくいられる居場所を見つけ、のびのびやっているようです。

    頑張りすぎる人は、親の影響で、脳に「頑張らなければならない」とインプットされることが多いかもしれません。無意識を書き換える作業は、幼少時代の自分から見つめなおさないといけない、けっこう大変な(時には辛い)作業が必要になることもあります。

    自分のやりたいことがハッキリしていてマイペースに進められる人はいいのですが、自分の外に価値観をおいていると、価値観を与えた人がどんなに賢く良い人であっても、自分の足で歩いたことになりません。

    どんなに迷って失敗しても、自分の足で歩く方がゆくゆく強く生きていけます。なにやら自分に戒めているようですが(笑)。

     今回の臨床体験実習でも、その友人に似たタイプの方がおりました。からだはバリバリで、冷えも強く、方や足首の痛み等、症状は数え上げたらきりがないほど。
    しかし、今回の臨床体験実習で操体を実際に受け、気持ちのよさで症状疾患が1つずつ剥がれていく状態に感動してからというもの、自宅でも毎日自力自動で操体を味わっているのだそうです。会う度ごとの変化にこちらが驚かされます。

    また、からだの変化と並行して、精神状態が落ち着き、そのため「表情が変わった」と友人に言われるそうです。操体を共有することで、今後どう彼女が変化するのか、2人で楽しみにしています。

     橋本先生は「バルの戒め」は「頑張る、威張る、欲張る、縛る、バルという言葉にロクな言葉はない」とお話しされていたそうです。

    しかしなぜだか人間はそれをやってしまう。
    がんばりが抜けない人は、すでに、どこまでが必要でどこまでが頑張り過ぎなのか、よくわからないのです。必要なところに集中できず、無駄なところに頑張っているときがある…。私も経験があるのでわかりましす。

    頑張る、は「頑(かたくな)」が突っ張っている状態。
    言葉をみただけで、首の後ろがぎゅーっと硬くなってくる気がします。

    時には、頑張らなきゃいけないときもあります。例えば介護の現場など、他に手伝い人がいない状態の人を前にして、簡単に「頑張らないで!」と言えないときもあります。

     瞬間的に、その場その場で頑張ること。時には仕方ないかもしれません。
    それでも、「今だけ頑張ったら、ちゃんと自分のための休みを取ろう」としてほしい。

    実力の間に合っている範囲内を見極め、バランスをとれるようになりたいものです。頑張りは、自分の中で制御して使うもの。コントロールされてはいけません。

    もし頑張っていることに気づかないで、「張り」続けているなら、まずは脳の動きの「クセ」に気づくことからスタートしてほしいです。何に焦って頑張っているのか、誰のためにやっているのか、等等。
    頭ではなくて、肚に落ちる気づきがあったときが臨界点です。無意識の書き換えが起これば、治りたいと思う心が道を作りはじめるはず。

    頭が正常に働かないときは、からだ(イノチ)に聞いて、委ねたらいいでしょう。呼吸法が心身の健康に役立つのもそういう面があるからだと思います。
    その点、操体は、皮膚、呼吸、目線、意識を通して無意識と会話をする、いいきっかけになるのです。

    他の実行委員からもよく聞く話なのですが、臨床後に、静かに涙を流し、変化したこころを味わっておられる患者さんは少なくないそうです。

    私も、うまくからだとこころ、そしてイノチにつながって生きたいです。

    森田珠水

    2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

    2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。

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  • 臨床体験実習 その1

    早いもので今日で1月も終わりです。
    その31日間にも色々ありまして、気ぜわしい日々でした。

     この時期は昨年6月から始まった東京衛生専門学校の臨床体験実習が〆切間近のため、学生さんが何人も操体を受けにいらっしゃいます。
    今年は去年より5人増えての昼夜クラス合計15人でした。

    彼らの話からその年その年の教室の中の空気が伝わってきて、学生時代の頃を思い出し、懐かしい気持ちになりました。

    今年の1年生1部(昼)クラスは、30名ちょっとのうち半分以上が高校卒業したての現在19才です。60代の方はなく、40、50代も少数派。若い雰囲気のクラスのようです。

    高校卒業すぐに鍼灸指圧あマ指の専門学校を選ぶ場合、スポーツトレーナー希望の方も多いのですが、
    ひとりひとり具体的に鍼灸の道を選んだ理由を聞かせてもらうと、紆余曲折があって今があるなど、この道を選ぶ人生の「想い」を知ることになります。
    私よりよっぽど苦労して、思いやり深い方もいらして、こちらが勉強になることばかりです。

    当たり前のことなのですが、なにかをやろうと人を動かすものはやはり「想い」なんですよね。人を病気にするのも「想い」ですけどね。

    息食動想のなかでも、想によって毎瞬の選択を為しているのですから、全てをまとめるのが「想」は大事です。

    さて、学生さんたち。
    操体は初めて、という方ばかりでしたが、
    むしろ先入観がない利点を生かして?感覚をききわけていただきました。

    とある男子は、最初のうち「ぼく、感覚が鈍いんですよね」と自信なさげでしたが、頭の思い込みとからだは別物。渦状波を始めたところ、徐々にホワッとした表情で味わっていらっしゃったりして。
    結局全ての方がなにがしかの感覚を感じて、それによってからだが変化するのだということを体感して下さったようです。

    全身で気持ち良さげにしていらっしゃる女子には、
    「たいへん気持ちの良さそうに見えるんですけど、どこがどんなふうにいいのか教えてもらえる?」ときくと、

    「いや〜楽です〜」との答え。

    (おお、「楽」ときたか!)

    「では楽の中に気持ちのよさはありますか?」

    「苦しかったところがほどけていくのを感じます。そのだんだん楽になっていくかんじが気持ちいいです」
    という感想でした。

    私は「楽」とは何も感じない状態なのだから、感覚を表現する言葉ではないという認識をしていました。しかし、どうも自然にその言葉を口にする時には、なにかからだが「うれしい」と感じる喜びもあるようなのです。それが言葉では「楽」としか表現できない。でもそういう方は1人や2人ではないのです。これはなにかがあるのにちがいない。

    私が考えたのは、苦しい、制限されて窮屈な状態から解放されたからではないかと。その状態とは、心身の不必要な力が抜けて、なんともいえない安堵感とある種の快適感覚が感じられるのでしょう。

    楽とは「巫女が鈴を持って舞う姿を象形したもの」と、畠山先生から教えていただいておりました。巫女が舞う目的が人を楽しませるものだったり、人を病から解放させるものだったりしたはずです。
    苦しさから解放されること、生き生きと自分らしくのびのびといられること。
    からだにとっても要求が満たされて喜びをあじわっていることでしょう。

    渦状波をとおして皮膚という無意識に問いかけた時に、からだは不可視な感覚を私たちに感覚させて気持ちのよさに委ね、不思議な感覚に時には楽しませてくれたりして、からだは治しをつけてきてくれます。
    なんとありがたいことだ、と思いませんか。

    楽と言う言葉は、操体を学ぶ上で重要なキーワードではありますが、目の前で快適感覚を味わっていらっしゃるひとには、今はこだわりにとらわれているときではないようです。

    その学生さんに「最後に質問はありますか?」と聞くと、「どうして操体を選んだんですか?」「どうやって操体にであったのですか」という質問が多かったです。
    「その話すると、今日は帰れなくなるけどいい?」
    と脅して(笑)、5分くらいでさわりを説明します。あとは東京操体フォーラムのサイトとブログを紹介して終了。
    もちろんフォーラムのお誘いをすることも忘れません。営業活動もしてます(笑)。

    で、なぜ操体を選ぶのか。

    ひとつは、操体をとおして、からだは目に見える制限、見えない縛りから私たちを解放してくれるからです。ただ痛みを取って「ハイ終わり〜」だけじゃないのです。

    三浦先生も、「人は自由になるために生まれてきたんだ」とおっしゃいます。何も縛られるために生きているわけじゃありませんよね。

    私は自由への可能性を拡げてゆく喜びがあるので、操体を選び続けているのです。

    ね!

    って、だれに言ってるのかわからん。

    と、ひとりツッコミしたところで。
    今日のところはこの辺で。

    森田珠水

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  • 塾操体と新年会

    こんばんは森田です。
    昨日までの三浦先生のブログ、かみしめていきたいと思います。

    …とはいえ、三浦先生のブログを読み返してみても、
    先生の進化の度合いは濃厚にて深遠。

    私がその場で100%理解できるようなものではありませんが、
    わからないなりにひっかかるところをなんとか足がかりにしようかと、
    気になったノヴァーリスの詩をプリントして仕事場の壁に貼り、
    思い出してはしみじみ味わう日常を過ごしてみたりしています。

    なんとか学びを続けて、
    時節到来に乗っかれるような人になりたいなあと思う次第。

    ところで今日は、2011年初めての塾操体と、
    三軒茶屋のあるカフェ、「ウズマキ」にて新年会がありました
    (料理の美味しい雰囲気のいいお店です)。

    http://www.cazeuzumaki.com/

    実行委員と以前フォーラムに来ていただいた
    ご縁のあるゲストの方々とのひとときを
    充分に味あわせていただきました。

    なにせ毎瞬毎瞬の進化が進む東京操体フォーラムですので、
    今年なりの新展開があるんじゃないかというムードを先取りしていました。

    目に見えない三浦先生の想いが、それぞれの実行委員の行動に伝わり、
    まずは春の分科会に表現されることと思います。

    せわしない世間の波にのまれないように、
    マイペースを保ちながら、
    自分自身のやりたいことを確実に実現していく。

    4月29日の分科会では、人生をいかにデザインしてゆくか、
    グランドデザインという言葉を
    読み解いてくださるゲストをお呼びしております。

    実行委員でいながら、
    学ぶものとしても楽しみにしている春の分科会です。

    皆様の参加をお待ちしております。

    森田珠水

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  • 性について考える

    由々しき問題であるが、性交渉に無関心な、いわゆる「草食系」の若者が男女ともに増え、夫婦間でも4割がセックスレスになっている日本人の実態が、厚生労働省の研究班が12日公表した「男女の生活と意識に関する調査」で分かったそうです。
    調査は昨年9月、全国の16〜49歳の男女3,000人を対象に、調査票を手渡す形で実施(回収率57.2%)。2年ごとに行い、今回で5回目。
    その中で、セックスに「関心がない」「嫌悪している」と答えた人の合計は、男性で前回(08年)より8ポイント増の18%女性も11ポイント増の48%
    特に16〜19歳では男性が17.5%から36.1%へと2倍以上に急増し、女性も46.9%から58.5%に増えた
     同じオスとして”関心がない””嫌悪している”ってどの口が言ったんだろうか?と信じられない気持ちで一杯になりましました・・・16〜19歳って本来、経験上男としては一番女性に関して、平顧問風に言えば、妄想で暴走の年頃なので、何を見ても”悶々”としている年頃で、三流芸人風に言えば『穴があったら入れてみたい』と言う時期であるはずなのだ!
     まぁ、回収率半分、年齢的に思春期若年層も含まれているので、恥ずかしさやプライドも考慮すると、全面的に鵜呑みには出来ない数字だが、少なくともシマウマ系が増加しているのは嘆かわしい限りだ・・・

     以前も書いたことがありますが、日本は歴史的にも性に対して開放的民族です。厳しい戒律で身を縛るといった性に対しての、宗教的規制が本来無く、土着的にも男根や女性器を摸したシンボルを神社に祭るなどの安産信仰も未だ、各地にあります。
     操体創始者橋本敬三先生も著作『からだの設計にミスはない』第五章冒頭で、『セックスを生涯のテーマにしよう』と題して、書いていらっしゃいますが、かなりアカデミックに“性”に関しては研究をされたようです。
    操体を追求する臨床家にとって『快』はまさしく永遠のテーマであって、性的快感から得られる“快”も心身の歪みと大きな関連もあり、今後はよりアカデミック?に考えてみたいテーマでもあります。

     またまた話しが大きく逸れそうなので、元に戻しますが、以前、私の師匠である畠山先生も、古事記には日本人の性に対しての非常に大らかで、表現豊かな部分がふんだんにあるといった内容のことを書かれていたことが有ったのですが、本当にそうだと思います。
    元々の国造り部分に関してからが、何とも素晴らしい表現が使われていて、この年になってくると、思わず“うふっ”って微笑ましくなるほど、ステキな性的表現が随所にあります。
     “天の岩戸”は以前、畠山先生が取り上げられたので、今回は伊邪那岐命イザナギノミコト)伊邪那美命イザナミノミコト)二人のコラボレーションによる国造りの下りを紹介したいと思います。
    訳は私的に訳していますので、かなりいい加減ですが、出雲人に免じてご容赦を(雪破さんにお叱り受けそうですが)・・・

    是に天つ神諸の命以ちて、伊邪那岐命伊邪那美命二柱の神に、「是のただよえる国を修理り固め成せ」と詔りて、天の沼矛を賜ひて、言依さし賜ひき。
    訳:(ある時、偉い神様がイザナギイザナミと言う二人の神に「いまだに工期が守られていない未完成の土地があるから、二人で何とかしてよ」と天の沼矛(あまのぬぼこ)と言う道具を渡して、二人に工事を依頼しました。)
     故、二柱の神、天の浮橋に立たして、其の沼矛を指し下ろして画きたまへば、塩こをろこをろに画き鳴して、引き上げたまふ時、其の矛の末より垂り落つる塩累なり積もりて島と成りき。是れ、淤能碁呂島なり。
    訳:(まぁ、そういうことなのでお二人は、天の浮橋に立って、その荒れた土地に道具を降ろして、掻き混ぜ始めました。そして道具を抜いた時に滴り落ちた滴が積もって、淤能碁呂島(おのごろじま)が出来上がりました。)
     とまぁ、ここまでは真面目に国造りに取り組んでいる姿が書いてあるのですが、この後から何故だかイザナギ様が大暴走を始めるのです・・・
     其の島に天降り坐して、天の御柱を見立て、八尋殿を見立てたまひき。
    訳:(取りあえず淤能碁呂島に天の御柱と八尋殿を立てて、くつろいでいました。)
     是に其の妹伊邪那美命に問ひて曰(の)りたまはく「汝が身は如何にか成れる」と曰(の)りたまへば
    訳:(すると突然、イザナミに向かってイザナギが「ねぇねぇ、イザナミさぁ、君の身体ってどうなってんの?」と聞いた)
     「吾が身は、成り成りて成り合はざる処一処在り」とこたへたまひき。
    訳:(「え〜っ・・言われてみたら、私ってこんなに魅力的なのに、一カ所だけ何か変なの未完成って言うかぁ。。」)
     爾に伊邪那岐命詔りたまはく、「我が身は、成り成りて成り余れる処一処在り。
    訳:(それに対してイザナギは「え〜っ!ぐ・・偶然じゃん!俺も一カ所だけ大きくなり過ぎちゃって余ってる所があんだよねぇ!」)
     故、此の吾が身の成り余れる処を以ちて、汝が身の成り合はざる処に刺し塞ぎて、国土を生み成さむと以為ふ。
    訳:(「だったらさぁ、僕のコレを君の其処に入れちゃって、国を造ってみないかい?」と言われました)
    伊邪那美命、「然善けむ」と答曰へたまひき。
    訳:(「そ・・そうね。。良い考えかも」)
    伊邪那岐命詔りたまはく、「然らば吾と汝と是の天の御柱を行き廻り逢ひて、みとのまぐはひ為む」とのりたまひき。
    訳:(それに対してイザナギは「じゃぁ、じゃぁ、さぁ、其処に立てた柱の廻りをお互い反対側から廻って、出会った場所でまぐわっちゃおぉ!」)
     とこんな感じの会話が延々と続くので、この辺りにしますが、実はこの後の下りは日本最初のプロポーズが有ったり、女の子から先に声かけちゃ恥ずかしいでしょ!などなど、しっかりと性教育になっているので、興味がある方は再度、古事記日本書紀を読み返してもらうと楽しいと思います。
     でも、どうですか?何だか明るいと思いませんか?本来、日本の性はこの様に明るく、大らかであり、この辺りが一神教であるキリスト教多神教である神道との大きな違いでも有ります。
    昨年フォーラムで行ったスペインのトレド美術館にあったエル・グレコ「受胎告知」なんて、神道的感覚から言えば、いたさないで妊娠って?どうよ?って感じです。
    子供ってどうやって出来るの?って素朴な子供の疑問に対し、理屈で合わないことを教えるのって、どうでしょう?子供の心理に矛盾が生まれ、やがて罪悪感(原罪)や心の闇を抱え、救いを神に求めるという縮図は、キリスト教布教のための中世ヨーロッパ教会の仕掛けにしか見えず、同じ絵でも嫁ぐ娘に春画を持たせて送り出した日本の親とは大違いだと、しみじみ思いました。

    こんな“性”に対して、大らかな風土を持っていたはずの日本が何故、関心がないとか、ましてや嫌悪感を持つ様な状況になってしまったのでしょうか?様々な要因が絡み合っているので単純に片付けることは出来ないと思いますが、その要因の一つは、『食性』の内容ともかぶるのですが、ヒト科としての動物本能が確実に低下しているのだと思います。
    種の保存の根底にあるのは『危機感』であり、自分のDNAを残し次代に繋げることで種の滅亡を防ごうとする、不可視なる生命の声なき声と生存本能でしかないからです。
    幸いにと申しますか、現代日本は戦後66年、平和という名の保険を手に入れ、生きるか死ぬか、生命の危険に晒されることも無くなり、種の保存という動物本来の感覚すら薄らいで来ているのかもしれません。
     むむむのむ、立てよ男ども、草食と言われて何も感じない、お顔の手入れをしている場合ではないぞ!メスの本能は強きDNAを次代に残すという動物の本能なのだ!メスの本能を刺激する様なオスに成らねば、動物としてのオスの価値が無いと言うことだ!
     スペインで某京都在住開業中の、名前は言えませんが、ある実行委員の彼のあだ名を『歩く海綿体』と名付けたのだが、オスならば歩く海綿体位で丁度良いと思ったりする今日この頃でし・・・
    まさに『Stand Up Japan!』である。お後が宜しいようで・・・
    明日からは皆様お楽しみ、我らが三浦理事長の登場です!毎回、両師匠に挟まれ青息吐息の福田でした、一週間お付き合い本当にありがとうございました!

    ↓日本映画『日本誕生』です、タイトル通り日本が誕生した頃の神様の話なので、是非、一度、見て下さい。キャストの凄さは勿論ですが、円谷英二監督が特技監督をしたりと、日本映画究極のコラボなので、是非是非

    福田勇治

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  • ブームはかく作られり

    今更ながら殴られそうですが、『KARA』『少女時代』をご存じだろうか・・・私は正直、年末位まであまり知らず、まぁ興味も無くといった感じでした。
    まぁ私は師匠である畠山先生からも、音楽に関してはミーハーだとお墨付きを貰っているので、何ですが、いわゆるK-POPというジャンルの韓国アイドルのグループです。
    2010年はまさに怒濤の勢いで、連日テレビや、まぁ驚いたのはNHKでもメインのニュースで取り上げたりと、何をそんなに騒いでいるのかと、やや冷たい眼で日々見ておりました。元々がK-POPなるものには興味も無く、若い子が騒いでいる程度で見ておりました。

    そんなとき、年末に幾つかの企業忘年会の様子をテレビで特集していて、アナウンサーが「今年の忘年会はKARAのヒップダンスや少女時代の美脚ダンスが流行ってます!」などと胡散臭そうに喋っているのを聞いて、俄然私の“ミーハー魂”“分析魂”に火が着きました。
    数年前から韓国系の映画や、音楽などが割に年齢層の高いところでブームになり、一時期、韓流ブームなどと言われ、今や韓国にとって日本は良いお客様であり、新大久保辺りは今や韓流の聖地と成っているとのこと・・・
    確かに、「KARA」「少女時代」を見ると、皆さんべっぴんさんですし、ダンスも上手いですし、曲も何処かで聴いたことのあるような、アメリカンティスト満載の馴染みある音楽で、若い子には取っつきやすいのだろうなぁと感想を持ちました。
    しかも、比較的“K-POP”の垣根が韓流ブームもあって、低くなっていることから、以前のように抵抗なく、日本人に馴染んだんだろうと思いました。
     更に分析すれば、これが金髪のアメリカ人グループだったら、多分、ここまで流行らなかったのだろうと思います。
    ”黒髪””馴染みやすい雰囲気””たどたどしい日本語”は重要な要素だったと思います。たどたどしい日本語は何だか頼りなさげで、でも一生懸命に話そうとする姿勢に共感を覚えたことも大きな理由だと思います。たどたどしい日本語って、日本人がそうだと、馬鹿っぷり炸裂でアホキャラに成ってしまいますが、外国人がそうだと、赤ちゃん言葉と似ているところがあり、可愛く見えてしまうという「たどたど言葉マジック」に成ってしまうのです。古くはアグネス・チャンなど(今でもたどたどなのは納得出来ず)言葉は何処か頼りなさげでも、歌って踊ると凄い!っていう落差に若い子達は惹かれているのではと思います。
     日本人のグループで考えると、ダンスや歌が上手くても、多分、ここまでの人気は出ないのはそんな理由も有るのではと思います。
     
     とは言っても、今回のK-POPブームは明らかに、韓国の国策によって、日本側メディアも含め、作られた部分も多く、先日、某NHKでもそのことを特集していました。韓国政府により、国内の音楽や芸術を輸出品として国外に売り込むという政策を行っており、一昨年だけでも約18.8億ドル(約1兆6千億円)もの巨額な金額を投資して、日本も含めた各国に売り込みをかけたようです。

     一方、日本国内を見渡すと、昨年のCD売り上げ、上位10曲は“嵐”AKB48の2グループの独占だったようです。まぁ嵐に関しては、ジャニーズの王道、既定路線な感じで、特に何の感想もないのですが、一方の『AKB』に関しては、これは『秋元マジック』と言いますか、見事に仕掛けを作り、育て上げた結果だと思います。
    私が若かりし頃のおニャン子ブームも仕掛け人はこの、秋元康です。その当時、空白時間だった夕方の時間帯にプロではなく、ほぼ素人の様な女の子を使って、一大ブームを作りました。
    その後も、秋本氏に関しては、様々な仕掛けに関わり、ブームの陰に秋本ありと言われる存在に成っていきました。
     
     この“AKB”は当初、『会いに行けるアイドル』というコンセプトで誕生し、秋葉原の劇場で身近に応援出来、行けば会えるという、今迄のアイドルには無いコンセプトで誕生しました。テレビの中の遠い存在ではない、自分が応援することで育てるという、秋葉原『育てゲー(シミュレーションゲーム)』の世界と言いますか、ゲーム感覚が現代の若者の感覚とマッチしたのだと思います。         
     これも秋本氏の戦略の一つであり、秋本氏の中には常に、時代の雰囲気やターゲットとする世代のニーズを的確に掴んでおり、その中に必ず、『遊び心』がエッセンスとして含まれているのが、凄いところだと思います。
     もう一つ言えるのは、先程の韓国の“KARA、少女時代”とは対照的と言いますか、韓国アーチストが歌もダンスも完成品とするなら、このAKBは未完成品を育てていく楽しさ、未完成の危うさと自分たちの手で世に出していくと言った満足感も同時にゲーム世代の層に浸透していった背景でないかと思います。
     
     話しはコロッと変わりますが、ブームということで言えば操体法も実はブームと言いますか、世に出たきっかけはテレビでした。昭和51年にNHK『温古堂診療室』と題したドキュメンタリー番組が放送されました。内容としては橋本敬三先生が当時の温古堂で行われていた治療を紹介し、操体法の考え方も含めて収録され、放送当時、大きな反響を呼びました(DVD 操体法 橋本敬三の世界として発売)。
    その当時は日本全国から評判を聞きつけて患者さんがやってこられ、トンでもない忙しさだったそうです。
     テレビで取り上げられるというのは一番手っ取り早い、ブームの仕掛けではあります。ですが、使い方を間違えると、顧客離れを招く恐れも同時に孕んでおり、グルメ番組で取り上げられたがために、それまでのお客さんが来辛くなり、ブームが去った時には、全てを失ったというお店を以前、紹介していた番組が有りました。
    これでは本末転倒であり、一過性ではない継続的顧客作りこそが、本来の有るべき姿であり、其処を求めて日々プロデューサーは頭を痛めているのだと思います。
     今後、操体が更に世に出て行くにはどの様な道を通ればよいのかを、日々考えていますが、色々な要素があり、それが解れば教えて欲しい位なのですが、操体に限らず、客観的に考えると、以下の様な感じでしょうか。
    広めようとするものが・・・①本物であること②社会性があること③組織化されていること④教育機関があることなどでしょうか。なかなか、難しい答えでもありますが、少しずつですがフォーラムに関してはこれらの条件をクリアするため、一歩ずつ歩んでいると確信しています。
     幸いなことに、4月29日に行われる、第二回東京操体フォーラム分科会のゲスト講演に新田和長氏をお迎え致します。新田氏はレコード会社、株式会社ドリーミュージック取締役エグゼクティブ・プロデューサーとして現在、ご活躍されていらっしゃいます。
    新田氏に関して略歴を書こうとすると、日本のミュージックシーンの歴史を辿る位の大物アーチストの名前がたくさん出てきます。
    オフコース甲斐バンド長渕剛稲垣潤一、The Yellow Monkeys、斉藤和義などなど、あげたらキリのない位のビッグネームばかりです。
    現在は加山雄三、森山良子、平原綾香などのプロデュースを行い、昨年末のでは加山雄三平原綾香FUNKY MONKEY BABYSといった三組の歌手を会社として送り出していらっしゃいます。
    畑は違いますが、プロデュースという立場から、どの様なお話が聞けるのかが今からとても楽しみです!きっと、何か素晴らしいヒントが貰えるものと確信しています。私達、東京操体フォーラムは臨床家として、そして指導者として今後、人をプロデュースする立場となっていきますが、今回のご講演は、普段は企業経営者の方達でないと聞けない様な話しが聞けると思いますので、未だ申し込んでいない方は是非!必見です。

    福田勇治

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  • 時代劇今昔

    先日の福田のはまってるものシリーズの延長戦ではありますが、テレビおじさんである私の心を掴んで話さないのが、スカパーの時代劇専門チャンネルです。以前からことあるごとに言っておりますが、歴史系・時代劇系が好きな私としてはスカパー加入動機の第一がこのチャンネルが有ったからなのです。
    昔の大河ドラマや、時代劇など、若い頃は鼻で笑っていたチャンネルを夢中で見ている今の姿は、ツクヅク年をとったなぁと感じる今日この頃です。
    松方先生主演の大江戸捜査網や杉良の「同心暁蘭之介」、マニアックなところでは市川雷蔵の忍びの者シリーズなどなど、歴女である師匠の畠山先生とも時々、時代劇の話しで盛り上がることがあります。。もっとも師匠は必殺シリーズ大岡越前など渋好みで、私以上にマニアックですが・・・

    その中でも今、私にとって最高なのは去年の後半から、私の敬愛する千葉真一(現JJサニー千葉)』大先生の影の軍団シリーズをパート1から4まで完全放送するという快挙を行っているのです。
    以前も書いたことがありますが、影の軍団は当時DVDも発売が無く、私自身どうにか制作して欲しくたのみこむと言う、販売を行っていなかったり、絶版になった様な商品を発売しようと企画するサイトに“影の軍団”発売の嘆願をしたりもしていました(お陰でPart1とPart2は販売)。
    影の軍団シリーズは当時の時代劇の常識を覆した革新的番組と言っても良く、JAC(旧ジャパンアクションクラブ)で培われたアクションの数々は、今迄の時代劇にあった、ゆったりした歌舞伎に近い、殺陣から、千葉大先生のベースである空手や少林寺を組み合わせた、よりスピーディーに見せる殺陣だったり、トランポリンやワイヤーアクションなど、エンターテイメント時代劇といった色合いが前面に出たものでした。
    その中から真田広之志穂美悦子(意外なところでは堤真一)と言ったJAC生え抜きのスターも誕生し、まさに千葉大先生我が世の春と言った絶頂期でもありました。
    夜の番組ということもあり、お風呂屋が軍団の隠れ家に設定されていて、当時、高校生位だった私はちょいエロシーンも楽しみに見ていたのを覚えています。

    話し逸れそうですが、サミュエル・L・ジャクソンクエンティン・タランティーノ監督などハリウッドにも千葉大先生のファンは多く、ご存じ、傑作キル・ビルVol.1」にも千葉大先生は岡村実行委員長が大好きな、弟子のギャバン大場こと大場健二氏と共に出演し、オマケに出演者に日本刀の使い方等々、技術指導も行ったそうです。
    このままだと千葉大先生を語ろうの会になりそうなので、本題に入りたいと思いますが、よく考えたら私のブログって毎回、千葉大先生を取り上げている様な気がしました・・・藤原紀香風に言えば「どんだけ好きやねんん。。」って感じでしょうか・・・

    よく我々時代劇マニアの間?では殺陣NO.1の役者は誰だ?という話題が出ます。殺陣と言えば、まさに時代劇の華!この善し悪しで時代劇そのものがぶち壊しになったり、素晴らしいものになったりするので、非常に重要な要素です。
    敢えて。。敢えて。。涙を飲んで数人の強者をあげてみました・・これは私だけではなく、一般的にも言われていることなので、ご容赦を・・・
    よく言われるのが、近衛十四郎(松方弘樹の父)阪東妻三郎(田村三兄弟の父)、個人的には好きな大御所、萬屋錦之介、桃から生まれた高橋英樹などの名前が挙がります。後、忘れてならないのが仮面ライダーこと自称侍、藤岡弘、大先生、抜刀術の有段者でもある滝田栄など名前が挙がります。
    その中でも共演した俳優やプロである殺陣師の方々が口を揃えて名前をあげるのが、あるご兄弟です・・・この時点で名前が出る人はかなりのマニアと言えます・・
    その兄弟とは、パンツ事件と今では中村玉緒の元旦那様で有名な勝新こと勝新太郎とその兄である若山富三郎先生です。
    勝新の代名詞、座頭市は何回かリメイクされていますが、某ビートさんも勝新の凄すぎる居合い斬りはマネ出来ないと作風そのものを、変更したそうです。あの勝新の独特な“居合い逆手斬り”は一般には勝新のオリジナルだとする人も居るようですが、実は合気道の体捌きと、古流の半棒術をミックスして考えられたとのことです。
    その天才的な実力の持ち主、勝新をして、俺なんか兄貴には到底及ばないと言わしめたまさに、芸能界一の武芸者が勝新の実兄、若山富三郎大先生なのです。
    若山先生は柔道・居合道・仗道(じょうどう)の有段者であり、沖縄空手、手裏剣術などなど、もはや俳優と言うよりは武芸者と言った方がピッタリの武芸百般芸人です。
     前置きが長くなりましたが、この武芸者「若山先生」が認めた俳優が何を隠そう、千葉真一大先生その人なのです。二人が雑誌の対談で、当時、二人の殺陣のスピードについて行けた俳優は居なかったと振り返っていました。お互いが認め合った名人と言えると思います。
    因みに、現在DVD等で見ることが可能な名人二人の共演シーンは、沢田研二天草四郎を演じた魔界転生柳生十兵衛父但馬之守宗矩が燃えさかる江戸城で決闘するシーンが有ります。柳生但馬の鬼気迫る演技は何度見ても凄いです。
    更にマニアにお勧めは現在、時代劇専門チャンネルで絶賛放送中の影の軍団3」の第一話において、ゲストに若山先生を迎え、軍団頭目の半蔵役の千葉大先生と、架空の人物、丸目正眼の決闘シーンとして見ることが出来ます。これも、殺陣の際のスピードやら、身のこなしなど、何れも尋常ならぬ迫力に度肝を抜かれます。。。


    何故、熟々とこの様なことを書いているかと申しますと、以前、フォーラム相談役平顧問が、『今の日本人の武道家で本来の日本人的身体の使い方で、技が掛けられる人は少ない』と言われたことがありました。
    この話に私はなるほど!と強く感じました。私が最近作られた時代劇に違和感を覚えるのが、この事なんだと思いました。
    因みにこちらの写真二枚は明治初年の頃の日本人の写真です。筋骨隆々なのにも驚きですが、下半身の筋肉の付き方には尚、驚きます。

    そう考えると、あまり名前を出すと気の毒なので、何ですが現在、TBS系で放映されている“○戸△門”などは私から言わせると、現代劇であって時代劇では有りません。
    役者の体捌きが余りにも時代劇離れしていて、リアリティを全く感じられないのです。意識が上半身にありすぎて、完全にうわずっているのです。
    小手先だけで刀を捌いている姿を見ると、フェンシングみたいで何だか様にならないのです。
    理由は下半身、丹田に意識が全くないというのが大きな理由だと思われます。着物は洋服と違い、摺り足の様にして膝を余り高く上げずに移動をするという歩法に成ります。しかし、下半身主動で動きを通さないと、洋服的動きに成ってしまい、違和感を生じる結果と成ってしまうのです。
    まぁ、助さんや格さんは袴で旅をする訳ではないので、動きやすい服装故に、余計みっともない身体使いになるのでしょうが・・・
    少なくとも本当に時代劇を演じるのなら、事前に専門家のところで教えを乞うとか、日本人には日本人の身体の使い方があり、骨格の違う西洋人とは明らかに違うのです。見様見真似で殺陣を学びスポーツ的身体の使い方で動きを通せば、見るものが見れば何とも違和感のある、和洋折衷な時代劇となってしまいます。

    時代劇は大袈裟に言えば『文化』なのですから!だから私が最近作られる日本の時代劇に興味が無く、スカパー(決して広報部長ではございません)の時代劇専門チャンネル日本映画専門チャンネルなどで、時代劇黄金期のものを見るのです。
    この頃の銀幕のスター達は、華もあり、見てても無駄がない!格好良い!!それに引き替え今は、事務所が仕事を取ってきたから、仕方なく時代劇に出演するのではなく、少なくとも役者としてのプライドが有るのなら、文化継承者としての責任を持って、演じて欲しいと切に願います。

    と言いながら今日も録画した、影の軍団を見る私でした・・・
    ↓こちらは”若山先生”の映画版「子連れ狼」の拝一刀でし

    福田勇治

    2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

    2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。

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  • 食性

    既にご存じの事とは思いますが、4月29日2011年第二回東京操体フォーラム分科会が行われます、本体のフォーラムとは一線を画した内容で、よりアグレッシブに各テーマに取り組んでいます。フォーラムが本道とすれば分科会はより実験的であり、幅を広げ、いつもフォーラムで行っている内容を別の角度からアプローチし、より操体の幅を広げる試みをしています。

    橋本敬三先生も生前に身体運動の法則をして、大系付けては来たが未だ確立されているものではないといった言葉を残しておられ、これは操体全てに通じる部分であり、『息・食・動・想』においても、今後研鑽が重ねられれば大きく進化発展して行くであろうと思われます。
    とそこで、今回は私が今度、4月に話しをさせて戴く予定になっています『食』について、予習を兼ねて少し補足を書かせて戴ければと思っています。
    実を言いますと、食に関しては前回、第一回目の分科会でも対談形式で三浦理事長小代田実行委員とコラボレーションをさせて戴きました。
    前回は漠然と食がテーマだったので、手技療法の原稿繋がりで、徳川将軍家菩提寺から発掘された頭骨からみた、骨格変遷と現代人の食の危うさみたいな大きなテーマで話しをさせて戴きました。
    で、今回はと申しますと、福田に任せておくと何を喋るのかが怪しいからということで、『食性』というこれ又、更にアカデミックなテーマで話しをさせて戴くこととなりました。
    普段先ず語ることがないであろう食性といったテーマで喋ることで、改めて人間を一種の動物として考えることが出来た良い機会だったと思います。昔、栗本慎一郎氏だったと思いますが、人間は所詮パンツをはいた猿だと言っていたことがあります。
    本質的意味は違いますが、人間だってヒト科の動物でしかなく、二足歩行をしたことで脳が発達し、道具を使うことを覚えたのが、他の動物との根本的違いであり、服を着ている、それ以外は家(うち)の小太郎と何ら変わることが無いと言うことです。

     一般的にヒトの食性は肉食もするし、穀物類も食すので『雑食』とされていますが、本当にそうなのでしょうか?
    例えば肉食としましょう、想像してみて下さい、今から山の中に入っていって鹿でもイノシシでも結構ですが、道具無しで捕まえてみて下さい・・・マス大山(故大山倍達氏)の世界です、素手で野生の動物を仕留められる方がどれ位居るでしょうか・・鹿もイノシシも必死で抵抗しますし、角やら何やらで攻撃されれば、人間様は無事では済まないでしょう。角で脇腹でもえぐられればゲームオーバーです。
    仮に運良く獲物が捕れて、食べる段になった時、皮を剥いで中身を食べるわけですが、爪で皮を引きちぎったり、生の肉を歯で食いちぎり食べられるヒトがどれだけ居るでしょうか?
    先ず物理的にも生理的にも不可能だと思われます(私根本的にレアNGなので)・・・
    こんな話しをすると、火を通したり道具を使えば食べられるじゃないか!と反論する方も居ますが、火を使ったり道具使用は動物の中ではヒト特有であり、これは知能が高いヒト科が進化の過程で生き残るために知能が発達し『文化』として昇華した結果なのです。文化は食性とは真逆にあるものなので、一緒にするとおかしくなるので、純粋に動物としてヒトを考えると、自然界においてヒトとは何とも頼りなく、弱い存在であると解ります。

    そんなか弱き動物、ヒトが飢えない様に、生きていける様に安定的に供給が可能な食物とは何なのかと考えると、自ずと『植物系』になってくると言えます。植物は足が無いので走って逃げることもなく、怒って襲ってくることも当然ありませんので、ヒトでも安心して捕食することが可能な食物と言えます。
    そう考えると、日本って国は非常に素晴らしい地理条件にあるなぁとツクヅク思います。
    四季があって、四季折々の旬な食材が食べられる♪地域によってその土地にあった食のバリエーションが有る。
    そう考えると、ヒトは動物なのですから、歩いて行ける範疇の物を食すのが一番の自然な食の形ではと思います。
    島根に住んでいる私がいちいち、沖縄まで泳いでゴーヤを食べに行けるわけでもなく、北海道のジャガイモを食べる道理がないのです。
    現代人はヒト科としての食性を今一度、考えるべきです・・・

    福田勇治

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  • メンタリスト

    福田恒例の最近はまってる物シリーズです。いつの間に勝手にシリーズ化していますが、ご容赦を・・・
    海外ドラマを何時ぞやもご紹介致しましたが、今回も最近見ている海外ドラマをご紹介したいと思います。私は自他共に認めるテレビっ子(テレビおじさん)であり、仕事でどんなに遅くなっても、見たい物は見る的なテレビ野郎です。
    元々、海外ドラマは字幕の関係とかで、あまり見ていなかったのですが、最近は吹き替えがほぼ同時進行で放送されるので、スカパー契約関係上、何となく見る様になり、そしてまんまと外ドラマジックにずっぽりとはまってしまいました・・・以前も話しました様に、今でも一番のお気に入りは外ドラの王道、CSI』シリーズです。CSI:科学捜査班”に始まり、スピンオフシリーズであるCSI:マイアミ”、“CSI:ニューヨーク”と私の中ではジャック・バウアーより、ホレイショ・ケイン(CSI:Miami警部補)の方が馴染みもあり、欠かさず視ています。

    そんな外ドラ中毒の私が今回、ご紹介致しますのは、結構人気がありますので視ている方も多いとは思いますが、『The MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』です。
    内容をあまり喋るとネタバレになるのでザックリと説明しますが、主人公はCBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査コンサルタントと言う肩書きを持つパトリック・ジェーンです。このドラマが気に入った理由は色々あるのですが、宇宙人が出てきたり、サイキックで解決などといった荒唐無稽な物語ではないところでしょうか。タイトルになっているメンタリストとは読心術・テレパシーといった、ある種のテクニックを使い観客を誘導する、メンタルマジックを行う一種のパフォーマーのことです。
    初対面の相手を観察し、会話や服装、アクセサリーなどから相手のことを言い当てるコールドリーディングと言った手法や、事前に対象者を調査し、その上で家族構成や病気のことなどを言い当てる某○原氏が得意なホットリーディングなど、話術、暗示や催眠術を用いる人達です。
    現実、これらのメンタルマジックを行うメンタリストの中には自身を霊能者だと名乗り、クライアントの不安を煽り、高額な見料を取った上に悪質になると、高額な壺や墓までも購入させたりする輩も居ます。日本でも多くの自称霊能者と言われる類の人は何らかの形で、この様なテクニックを応用して仕事としています。
    この手の話しをさせると私の場合、深みにはまるので、これ以上は暴走する前に止めますが、ドラマの主人公パトリックもそんな元霊能占い師といった経歴を持つ一人だったのです。ところがある事件を境に、霊能占い師を廃業し、その鋭い観察力を犯罪捜査に生かすべくCBIのコンサルタントになった。というのが大まかな筋になります。
    現在、アメリカ本土ではSeason3が放送されていると思いますが、主演のSIMON BAKER(サイモン・ベイカー)に至っては先日、Season6迄の契約として20数億円のオファーが有ったとのこと、日本のチープドラマと違い、金もシナリオも全てにおいて金の賭け方が違うのが、外ドラの特徴で見ていてもエンターテイメントとして面白可笑しく見ることが出来ます。

    ところで、この外ドラ何が楽しいって、臨床家だったら釘付け間違いなしです・・・我々臨床家は初対面であるクライアントをみる際に、視診を通しますが、この視診は駐車場から施術室まで歩いてくる際の歩き方、姿勢、視線などみるべき所はたくさんあります。対面した後も、会話の中からその方の心の有り方など、現在の状態に至ったヒントが、話の内容は元より、時々の仕草や目線などから、見て施術の参考にしていると思います。
    特に昨今のクライアントは身体だけでなく、心の部分、まさにメンタルな部分から各種症状が発症しているケースが格段に増えており、橋本敬三先生が現役で治療を行われていた頃とは比べものにならない位に、症状も複雑怪奇なものとなっています。
    たかがドラマ、されどドラマなのです。人生のヒントは何処にでも落ちていて、それに気付くか気付かないかで、大きく人生の舵取りが変わってしまうことだってあります、マンガの中のたった一言から人生を大きく変えて、生きる力を貰った人だっているのです。
    などと大上段に構えましたが、要は本から人生のヒントを得ることも、外ドラの中から閃きを貰うことも、自身の意識の持ちようで、くだらない時間にもなれば有意義な時間にもなるのです。刺激は人生を生き抜く上での最高のスパイスなのですから。

    福田勇治

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  • 伊達直人考

    「あたたかいぃ人の情けぇもぉ〜。。胸を打つぅ熱い涙ぁもぉお〜。。知らないでぇ育ぁった僕はぁ。。みなしごぉさぁあ〜」ってこの話題を出す頃にブームが終結していないのをひたすら願うのですが・・・
    年末から年始に渉って、世間をタイガーマスクブームが吹き荒れた。
    伊達直人というタイガーの正体である名前だけが一人歩きをし、一番ビックリしているのは故梶原一騎大先生ではないかと思ったりしています・・・
    今回の一件に関しては賛否両論有るとは思いますが、テレビも含め世間一般は概ね歓迎ムードであり、美談として世知辛い昨今に爽やかな風を巻き起こしました。

    私も最初は何も考えず見ていたので、まぁ世の中には奇特な方がいらっしゃるなぁと、ひねくれ者なりに感じるところもありました。
    ですが、日に日に各地でランドセルやら何やらが寄付され、伊達直人やら仕舞いにはルリ子先生まで登場し、朝のワイドショーでは「現在、全国で寄付が集まっており、寄付が無いのが後、三県だけになりましたねぇ」などと、まるで寄付しないのが悪で有るかの様な報道までする始末で、何か逆に疑問点や不快感が湧いてきました。

    私は昔から匿名とか匿名希望っていうのが大嫌いで、やるなら実名、良くも悪くも責任を持つというのが有るべき姿だと思うのです。
    ネットでもそうですが、匿名だと好き放題、言いたい放題で中傷誹謗何でもあり、個人の尊厳など無視して叩きまくります。
    これが面と向かってここまで言えるか?と問われると先ず言えないでしょう。
    匿名では日本一!実名では引き籠もりっていう輩があまりにも多いのに呆れるばかりです。
    話しがドンドン脇にそれるので元に戻しますが、今回の「伊達直人」の件は動機は善意なのでネット書き込みと一緒には出来ませんが、いっその事「伊達直人基金」でも創設して個人名で献金でもすればいいのになどと思っちゃいました。

    日本人の悪いところなのですが、善意でアクションを起こすと、妬みやっかみの標的になることがあり、「人様に寄付出来るほどお金を持ってらっしゃるのねぇ・・」とか「そんなに金持ってるんだったら貸してくれよ」などなど、有らぬ疑いや冷たい視線を受けることとなり、本来なら尊敬されて然りなのに、後ろ指を指されることが有るという反面も持っているのです。
    この様な島国根性が根強い日本人だからこそ、そのカモフラージュとして「伊達直人」現象となって全国に不自然に拡がっていったのではと思います。 
    では有るべき「伊達直人」の姿とはどういったものだろうかと、私なりに考えてみますと、答えはそのままアニメの中にありました。
    アニメの中の「伊達直人」は自らスポーツカーに乗って“ちびっ子ハウス”に趣き、プレゼントを渡し、子供達と喜びを共有するといった姿勢でした。決して匿名などでなはく、直接子供達と触れ合い、会話をし、時には対立をしながらも子供達と向き合っていたと思います。
    我々大人達が子供に対して出来ることといったら何でしょう?確かに経済的援助も必須ですし、子供達も喜ぶでしょう。
    ですが、誰だか解らない叔父さんや叔母さんから貰うのと、顔と名前の解った大人から貰うのでは大きな違いが有ると思います。
    今、施設にいる子供達の半数以上が虐待による被害に遭っている子供達なのです、そう考えると尚更、そこで生まれてくる会話なり、触れ合いが将来の子供達にとって大きな宝になるのではとも思います。
    子供は社会の宝と言うのであれば、身内だけではなく、他人の子も育てようという目線になれば、出来ると思います。 
    名前を前面に出さないのは“美徳”で有るというのも理解は出来るのですが、あえて関わっていくという姿勢も更に突っ込んで必要なのではと思います。

    ただ単に匿名で贈り物をして一人ほくそ笑むのは、私的にはマスターベーションであり、可愛そうな子供に寄付をする善意な自分に酔っている姿にしか見えないのです。寄付という形でしか善意を示せない身体がご不自由な方以外は顔見せ、直接子供と触れるという形で行えば良いと思います。
    マスコミも全国には企業や個人でも様々な形で寄付や献金をしている人達がたくさん居ると言うことを、もっと取り上げればよいのにと思います。
    伊達直人”などと言った変わり種を面白可笑しく取り上げるだけではなく、もっと草の根運動的に善意の輪を広げて行ければ、日本にも真の相互援助の輪が広がり、様々な事情を抱え、親の愛情を受けることの出来なかった子供達に優しさを届け、社会で生きていく勇気を与えることが出来ると思います。
    因みに施設の子供達に今回の伊達直人の件を番組のアンケートに答えて貰っていたのですが、その内容が「あなたが貰って一番嬉しいプレゼントは何ですか?」の問いでした。一番多かったのが、『愛情』でした。
    子供達が求めているのは物やお金ではなく、触れ合いであり、人から感じる気持ちなのです。
    日本人も真の『伊達直人』になる時期ではないでしょうか?

    福田勇治

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  • そして年は明けた

    気が付けば2011年も早16日を過ぎました・・明けましておめでとうございます。今年もどうぞ東京操体フォーラム共々宜しくお願い致します。

    昨年は怒濤の一年で、印象としては畠山先生と同じで、イベントで始まりイベントで終わった感のある一年でした。詳細に関しては畠山先生も書いていらっしゃるので、やめますが、フォーラム自体は年々、組織も含め成長しており、今年もどの様に進化発展して行くかを楽しみにしつつも、更に精進しなければと身の引き締まる思いの今日この頃です。

    新春早々、島根に至っては12月31日から元旦にかけて久々のまとまった雪に見舞われ、珍しく全国放送で取り上げられるなど、雪に強いと思われていた島根・鳥取両県で予想以上の被害を出すこととなりました。今回、思わぬ被害を生んだ理由の一つが、湿気の多い雪に対しての認識不足でした。通常、雪は軽いものというイメージがありがちですが、湿気を含んだ雪は思いの外重くなるのです。これ位の雪ならば大丈夫だろうという安心感が、思わぬ被害を生んだ遠因にもなったと思います。重い雪は短時間に多くの量が降り、たくさんの船が転覆する被害が続出しました。
    昨今の船はハイテク装備をしていて、魚探やGPS、エンジンも含め数千万の財産が一瞬にして海の藻屑と消えてしまったのです・・・泣いても泣けない状況です。。

    身近なところでクライアントの中でも雪害に遭った方続出でした。お一人は48時間の停電を経験され、最悪なことに“オール電化”にしてしまった事で最悪の正月だったようです。しまい込んでいた灯油ストーブを探し出し、火を付けると危うく一酸化炭素中毒になるところだった様です。
    自宅から見える家々には灯りが灯っていると、停電は自分の所だけではないかと不安な精神状態になって来るのだそうです。
    でも、一番辛かったのは丸二日間、電気の灯りの無い中で旦那様と二人きりで居ることだったとのこと・・・
    医学都市伝説とも言われるNYの大停電で出生率が上がったという話しが有るのですが、これもどうやら新婚さんか結婚初心者なのだと話しを聞きながら我が身に置き換え、ゾッとしました・・・

    この話し以外にも、あるクライアントは大晦日に実家に帰っていて、近くの自宅に帰ろうと思ったら、余りの大雪に車が動かず、歩いて帰ろうと思ったらトンでもない雪の状況に、始めて雪の中を泳いでマンションの玄関まで帰ったそうです。余りの疲労感に三が日は起き上がることも出来ずに爆睡したそうです。

    そんな雪害に遭った人ばかりかと思ったら、意外なクライアントも居ました。それはタクシー会社を経営されている社長夫人の方から聞いたのですが、雪のためにJRが全休、タクシーがフル稼働となり、お客さんを降ろしたと思ったら直ぐに乗り込む連続で、一台あたりのタクシー売り上げ新記録を更新したそうです・・・
    車が転落する事故も続出で、レッカー出動も非常に多かったとのこと、一台を救出して帰社する間で、更に二台引き上げたりとこれ又、新記録と忙しすぎて奥様はグッタリでしたが、会社は笑いが止まらなかったようです。

    一方の私はと申しますと、年明け以来、肘・肩・腰を痛め来所される方が非常に多く、原因はこれ又、雪かきによる無理な身体の使い方によるものであり、慣れている様で、重さのある雪には不慣れな、中途半端雪国島根の脆さを露呈する結果となりました・・・
    思わぬラニーニャの攻撃に年末年始、空とにらめっこしていますが、未だ二月の「節分荒れ」が待っていますので、車移動の多い私としては気が抜けない日々が続きます・・真剣に年末から三月まで位を『東京操体フォーラムHAWAII支店』を開設し、仕事したいと考える寒空でした・・今週も宜しくお付き合い下さい。

    福田勇治

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