カテゴリー: 畠山裕美(はたけやまひろみ)

  • 一度くらいはバチに当たってみろ(4)

    先日師匠と「健康寿命」の話をしていた時、
    「一度くらいはバチが当たらないとわからない」という話になりました。
     
     
    師匠は一度切腹していますし、入院もしています。
    私も緊急入院し「1日遅れていたらヤバかった」という経験があります。
     
    点滴を打ちまくられて、幻覚をみたこともあります。
     
    以前、職場で一緒だった女性が、咽が痛いので病院に行ったところ、単なる咽の痛みを診断され、薬を飲んだのですが、なかなか改善せず、1週間経っても治らずに体調が悪化したので、大きな病院に行ったところ、扁桃腺が腫れて他に炎症が広がっており、緊急入院となったそうです。そのまま放置していたら、死に至るとのことでした。
     
    そんな話を、笑顔でさらっと話してくれた彼女ですが、10年程前に、お父様の実家がある北陸に、年上のご主人と一緒に引っ越しました。
    介護のプロでもあったので、師匠の本を紹介したのを覚えています。
    昨年、ご主人を亡くされたとのことで、90代のお父様と一緒に暮らすことになりました、と、ハガキを頂きました。
     
    何と言うか「死にかけた人クラブ」ではないですが「ヤバかった」直前まで行った(三途の川を越え損なった)という経験は、ヘンな連帯感を生みました。
     
    互いに、健康と生命に対して改めて深く考えるチャンスになったよね。という話になりました。
     
    体調が、徐々に回復していく過程(例えば入浴可能になるとか、点滴が外れるとか)を体感できますし、入院中はあまり歩かないので、退院後は驚愕するほど脚力が弱っているとか、健康のありがたさがよくわかります。
     

     
     
  • やはり操体的に考える(3)

    基本的に、自分の人生や生活に関する事で、人に迷惑をかけないとか、常識の範囲内では「快か不快か」(好きかキライか)で、選ぶことにしています。
     
    と、昨日お伝えしましたが、世の中には大きくわけて3つのやり方があります
    1.正しいか正しくないか
    2.損か得か
    3.好きかキライか
     
    操体的な考え方は「3」です。
    勿論「人に迷惑をかけない、常識の範囲内」は当然のことです。
     
    ランチに行って、給料日前なので財布がすこし寂しいけれど、ちょっと豪華なランチにしちゃう?例えば「ヒレかつ定食」とか。
     
    1 給料日前だからやめとけ
    2 これは揚げ物だしカロリーが高いからやめとけ
    3 何だか今日はからだが「ヒレカツ」を欲している。。キャベツも食べたい。
     
    さすがに誰かとランチに行くのに毎日ヒレカツとか、借金してまで食べるとか、そのあたりは常識の範疇を越えますが「からだの声」に従うのも手です。
     
    ちなみに、操体の創始者、橋本敬三先生は、喫煙者でしたが、96歳の長寿を全うされました。
     

  • 健康と寿命(2)

    基本的に、自分の人生や生活に関する事で、人に迷惑をかけないとか、常識の範囲内では「快か不快か」(好きかキライか)で、選ぶことにしています。
     
    この「人に迷惑をかけない」「常識の範囲」というのは結構大事かも。
     
    ある行事の時、私は「自分が食後に濃いめのほうじ茶があったらいいよね」と、ほうじ茶のティーバッグの大袋を持参し、食後にそれでお茶を入れたのですが、
    「ほうじ茶は、焙煎しているから、農薬の残留が少ないのでからだにいい」という話聞きました。
    私自身は「食後に熱くて濃いほうじ茶」があるといいよね、という完全なる自分の好みで選んだのですが、なるほど、そういう選択方法もあるのか、と思いました。
     
    食事に関しては、色々な考え方があると思いますが、実際、マクロビオティックでリーキーガット症候群(腸に微細な穴があく)になったり、私の身近にも、食事には細心の注意をして、からだにいいものを食べて(私はいつも「ジャンクなものばかり食べている、とコケにされていました)いたにも関わらず、大腸がんになり、胃がんになった人もいました(どちらも超初期に見つかり、内視鏡手術で済み、本人は現在元気です)。
     

     
     
     
     
     
  • 健康と寿命(1)

    こんにちは。畠山裕美です。
    1週間よろしくお願い致します。
     
    その昔、犬を飼っていました。
    私が中学生の頃に迎え、17歳まで生きていたので、昔の犬としては長寿だと思います。
    今は大抵の家で犬は家の中で飼っていると思いますが、私が子供の頃、大抵犬というのはは、番犬として外で飼っているのが普通でした。
     
    その犬は、最初から家の中で飼っていましたが、当時は室内飼を「座敷犬」と言ったりしていました。この子は、シェットランド・シープドッグという犬種で、いわゆるコリーの小型の牧羊犬です。
    当時非常に人気があったのを覚えています。
     
    さて、私が「健康と寿命」というタイトルで思い出したのが、シェルティーのレックス君のことでした。
     
    彼は17歳という、当時のわんことしてはかなりの長寿だったのですが、色々思い当たる節があります。
     
    私は「愛犬の友」など犬用の雑誌を買ったり、図書館で調べたりしましたが、当時の犬の一番の死因は「フィラリア」だったのです。
     
    大抵のわんこは室外で犬小屋暮らしです。フィラリアというのは蚊を介する寄生虫です。室外にいるので、当然蚊に刺され、フィラリアで亡くなるというわんこが多かったのです。
    私の周囲にも、家の犬がフィラリアで亡くなった、というクラスメートが何人かいました。
     
    私はレックス君が家に来てから、嫌がる母親(フィラリア投薬も安くはありませんから)に、お金をせびり、レックス君を自転車の前カゴに乗せて、獣医さんのところに行きました。

    そして、直接獣医さんに、フィラリアの予防の仕方を聞いたのです。
     
    半年毎に注射(途中から投薬になった)というのは、面倒ではあったし、母に「フィラリア注射するから」と、お金を要求するのは多少気が引けましたが、母には「レックス君がフィラリアで死んでもいいのか」と、半分脅し?てお金を貰ったのを覚えています。
     
    当時は一軒家に住んでいましたが、その後マンション住まいになってもレックス君は一緒に住んでいました。

    父が亡くなってから約五ヶ月後に17歳で亡くなりましたが、私は動物病院で臨終にも立ち合いました。2週間の入院でした。

     
    私が今まで世話をした犬や猫は、大抵長生きしています。
    猫のととちゃんは19歳、師匠のシモン君も19歳。
    シモン君は19歳で具合が悪くなった時、血液検査をした先生が
    「血液検査の値に全く異常がない」という凄い猫(さすが師匠の猫)でしたが、黒猫のととちゃんは、保護した後から、ノミ取りや、年に一度の健康診断をしていました。
    16歳の時、甲状腺と腎臓疾患が見つかりましたが、それでも結構元気に19歳という長寿(三浦先生によく鍼を打って貰いました)を全うし、私が留守の間、三浦先生に最後を看取っていただきました。
     
    動物には勿論すごい自然治癒力がありますが、やはり長寿の秘訣は、若い頃からの予防(フィラリアの予防や、ノミの予防、ご飯に気を使うとか)と、飼い主がしっかり健康観察することなんです。
     
    あと、もう一つ。猫ちゃんたちには、小さい頃から「猫リンパ体操」というのをさせています。
     
    私はこれが猫ちゃんの長生きの秘訣だと思っています。
     

    ととちゃん。

    この本、私も協力しています。

     

     

     
     
  • うらとおもて(7)

    裏表、という言葉から、陰陽のマークを思い出しました。
     
    易も「陰陽」の二つのシンボルですが(横棒と、間に切れ目が入った横棒)、
    「陽極まれば陰となり、陰極まれば陽になる」という言葉のように、強い陽、老陽(乾)が出ると陰(坤)に変爻します。
    また、強い陰、老陰(坤)が出ると、陽(乾)に変爻します。
    つまりは、陰と陽は全く相容れない別のものなのではなく、環境や状況によって、その力が極まると、陽は陰に、陰は陽に変わるということです。
     
    陰陽のマークは、陰と陽、対極にあるもの同士が、一つになっている状態を示しています。
    それぞれの形は、勾玉にも似ています。勾玉は胎児の形だと言われているので、見ているとなんとなく和んだりするのかもしれません。
     
    この季節、猫ちゃんたちがお団子になっていますが、いつも
    「あ、陰陽だ」と思います。
    裏表ではなく陰陽ですが。
     
     
    度々「鎌倉殿」ネタですいませんが、
    知りあいが
    「鎌倉殿で、大好きな生田斗真君と、尾上松也君が悪役だったので悲しかった」
    と言っていたので
     
     
    「ぬぁに言ってるかこのぉ???」と、コブシを振り上げそうになりました。
     
    悪役だから悲しい??
     
    あの
    「なんかはらたつ みなもとのなかあきら かおはいいのに かおはいいのに」
    と詠まれ、
    「うわ、イヤミなやつ~」とお茶の間を賑わせたのは、役者冥利につきるのでは?
     
    後鳥羽上皇も、壱岐に流罪になりますが、最後は何故か登場する文覚にアタマを囓られるというすごい展開でした。
    文武両道に優れ、鎌倉をナメきっているという役をよくもあんないい感じに演じてくれたもんですよ。
     
    それを「悪役だから悲しい?」
     
    ヒーロー → いい
    ヒール → 悪い
     
    っていう単純な式じゃないのが、人間ですよ。
     
    というわけで、1週間お付き合いいただきありがとうございました。
     
    明日からは三浦寛先生が担当致します。
    また、4月からは、操体臨床家への登竜門、操体法東京研究会の定例講習がはじまります。こちらも是非ご覧下さい。
     
     
     
     
     
     
     

  • 裏表(6)

    文字について調べる場合、まず辞書や語源を調べることがありますが、私の場合「英語でなんて言うんだろう」と、よく考えます。
     
    「裏表」も調べてみると、
    front and back
     
    えっ、前と後ろ?
     
    タロットは「正位置」「逆位置」がありますが、
    英語だと upright と reverse
     
    reverseは、逆位置も示しますが、裏という意味もあるようです。
     
    人体などは、裏表、というよりもfront and back のほうがしっくりくるような気がしないでもありません。
     
    ちなみに、イギリスに「モズマ」という妖怪がいます。
    内臓が裏返しになる妖怪です。
    昼間は美しい女性の姿をしているのですが、夜になると口から内臓を全部吐き出し(口から表裏になる)、人のアタマに噛みついて脳みそを吸い取るという、かなりグロい妖怪です(詳しく知りたい方は検索してくださいね)。
     
    この逆で、日本のマンガ家(大友さんだっけ?)で、内臓の山がだんだん減っていって、最後にかわいい女の子が、内臓を全部飲み込んで「ゲップ」というのもあったような気がします。
     
     
     
  • 裏表(5)

    こっちが表、あっちが裏って、どうやって誰が決めたんだろうって思いませんか?
     
    お腹が裏で背中が表じゃないかとか、アタマはやっぱり顔面が表なのか?とか
    解剖学的に決まっているところはあるのでしょうか、真面目に考えてみると
    「どっちだろう?」と思うことが多々あります。
     
     
    今年はうさぎ年ですが、最近犬猫に続いて人気があるのが、うさぎなんだそうです。
     
     
    こちらをご覧下さい。「ウサギお触り一覧表」
     
    猫とは若干違いますが、お腹とか後ろ足は「殺す」ですね。
     
    猫は「背中はよし」ですが、ウサギは「気分によっては殺す」(笑)です。
     
    動物は急所を守るので、お腹はやっぱり裏なんでしょうか。
    でも大事なところなら表??
     
    干物も、皮がついてるほうが表で、身は裏?
     
  • 表裏(4)

    先月、お寺に修行に行ってきました。
     
    朝ごはんに納豆が出ました。
     
    納豆を食べたあとのお茶碗、洗うの大変ですよね。
    うちには食洗機などありませんので、スポンジでごしごしやるしかありません。
     
    お行儀が悪いとは思うのですが、納豆を食べる時は、納豆の容器にご飯をとうにゅうして食べる派です。
    自分がお茶碗を洗う羽目になるのだから、お茶碗を汚したくないのです。
     
    ましてや修行に来ており、他の方に納豆のネバネバがついたお茶碗を洗って貰うのは、気が引けます。
    (自分だってイヤなのです)
     
    こんなことやってるの、私だけかいな、と思っていました。
     
    が、8名中、7名がやっていました(少し嬉しかった)。
     
    「お茶碗がヌルヌルになるし、食洗機を使っても落ちにくい」と言っている人もいました。
     
    なお、一人だけお茶碗に納豆を投入している人がいました。
     
    多分、普段家ではお茶碗とか洗ったことがなくて、家では奥さんが全部洗ってるんだろうな。。。。
     
    と思いました。
     
    その人がどうこうというわけではないんですけどね。
     
     
     

    「大河ドラマ館」にて。文覚が頼朝に渡した「義朝のしゃれこうべ」(の偽物)
  • 裏卦(3)りか

    私が本格的に易を学び始めて15年くらいになります。
     
    易を勉強しようと思ったきっかけは、橋本敬三先生が桜沢如一氏(マクロビオティック提唱者)の易に関する事を書いていたからです。
     
    「無双原理・易」は、操体を学ぶ者であれば、一般教養として読んでおきたいところです。
    私自身、マクロビをやっているわけはありません。
     
    基本的に食べるものは「からだにいい、わるい」というよりも「快・不快」で選ぶようにしています。
     
    身近に、長年健康のためにと30種品目の食事を続けた人が大腸がんになったり、マクロビ界の大物が亡くなったのは、リーキーガット症候群(腸に微細な穴があく病気)ということも聞いています。
     
    それはさておき、「裏卦」これは「りか」「うらけ」と読みます。
    私は「りか」と読むかな。
     
    筮竹でもサイコロでも何でもいいのですが、最初に得た卦を「得卦」(とくか)と言います。
     
    (私が習った易の流派は「卦」を「け」と読まずに「か」と読みます)
     
    これが今の状況を表します。
     
    さて、裏卦というのは、現状に隠された裏の動きや、隠された本心を表します。
     
    臨床も似たようなことがあります。
     
    本人が訴えている症状の「裏側」です。
     
    大抵の治療家は、患者が「○○が痛い」と言えば、そこをケアする。
    つまりはサイレンが鳴っているところをケアするということです。
     
    操体や、東洋医学では、サイレンが鳴っているところをどうのこうのと触るよりも、裏側、例えば膝窩ひかがみや、サイレンがなっているところではない、裏にある火元、どこにあるか見えにくい火種にアプローチします。
     
    物事の表面だけ診るのではなく、裏からもしっかり診なさいよ、ということなんだな、と思います。
     
  • 裏表(二日目)光と影 表と裏

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    ふと思い出した話です。
     
    ある一流の人に憧れて、その人のようになるべく、一生懸命修行した。
     
    そういう人がいた場合、①同じように一流の道を歩める人と、②そうでない人(大抵は挫折)する人がいるのだそうです。
     
    ★これは「ある一流のヒトに憧れて」というお話なので、勘違いなきよう。
     
     
    この①②の人達の何が違うのかというと、
     
    ②の人は「憧れの人のいいところ(つまり表)しか見ようとしないので、憧れの人のよくないところや、人間的なところを見ると、勝手にがっかりしてしまうのです。
     
    ①の人は「憧れの人」のいいところも悪いところも全部含めて見ます。
     
    どんな憧れの一流のヒトでも、聖人君子ではありませんし、トイレにも行くし、ゲップもオナラもするのです。
     
    裏表どちらも受け入れるという姿勢なのでした。
     
    片方だけじゃダメなんです。