カテゴリー: 畠山裕美(はたけやまひろみ)

  • はじめての操体法(7)

    ちなみに、東京操体フォーラムのHPですが、どんなキーワードで検索している人がいるのか調べると「東京 操体」という当たり前と言えば当たり前の結果が出ているのですが、興味深いことに
     
    「操体法 資格」という言葉でも検索されていることがわかりました。
     
    この辺りの説明をしますね。
     
    操体は、資格があったりするわけではありません。
    講習を終えると「修了証」は貰えるところがあるかもしれませんが、それは「修了証」であり、資格ではありません。
    また、操体は資格がないのでやってはいけないとか、そういうこともありません。
     
     
    最近ネットで「占い師の資格が取れます」という広告を見ます。
    私は占い師もやっていますが、占い師の資格を取ったことはありません。
     
    これは、商売が上手い方が「占い師の養成は儲かる」と踏んで、「うちの学校の占いの授業を受けると、短期間で占い師の資格がとれます」と言っているのですが、これは資格というか「私塾内でのライセンス」と言ったほうが良いでしょう。
     
    同様に以前「通信教育で整体師の資格を取った」という方がいました。
    私はその方に「整体師の資格をとった、という言い方は、しない方がよい」とアドバイスしました。
    というのは、何も知らない一般の人は「へー、整体師の資格持ってるんですね」となるかもしれませんが、鍼灸師などの医療系国家資格ホルダーに「整体師の資格を取った」なんて言ったら、バカにされます。
     
    整体師には資格はないからです。
    資格というか、そのスクールなり講習を終了したにすぎず「私的に認められた」ということだからです。
     
     
    鍼灸指圧按摩マッサージ師や、柔道整復師、理学療法士というのは国家資格です。
    なので一度取得すれば生涯ホルダーになります。
     
    私は「スポーツプログラマー」「健康運動指導士」を持っています。
    スポプロ、今は違いますが、私が取得した2000年の時点では、文部科学大臣公認の資格でした。
    これらは、何年に一度かの更新になります。更新する場合は、講習を受けます。
     
    そして、東京操体フォーラムの姉妹機関として
     
    これを立ち上げたのは、操体をしっかり勉強している人に、法人(一般社団法人という法人格で)で、操体をしっかり修めております、というライセンスを供与するためです。
     
    なお、操体をこれから学ぶ方にアドバイスしますが、
    やはり、習うならば、筋の通ったところで勉強することをお勧めします。
     
    今、世の中で操体を指導している人の殆どは、操体法東京研究会出身です。
    操体法東京研究会を主宰しているのは、三浦寛先生です。
     
    三浦先生の元受講生には、著名な方もいらっしゃいますが、三浦先生ご自身が、まだ現役で新しい理論を展開している真っ最中です。三浦先生の受講生に学んだ場合、
     
    橋本敬三先生→三浦寛先生(操体法東京研究会)→受講生の先生→自分
    ということで、橋本敬三先生の曾孫弟子となりますが、
     
    三浦先生から習うと
    橋本敬三先生→三浦寛先生(操体法東京研究会)→自分
     
    ということで、操体法の創始者、橋本敬三先生の孫弟子となるわけです。
    (なお、橋本敬三先生は、操体法東京研究会の名誉永年顧問なので、今でも顧問です)
     
    我々東京操体フォーラム実行委員も、橋本敬三先生の直系の孫弟子です。
     
    そして、それはかなりのモチベーションになります。
     
    1週間ありがとうございました。
     
    明日からは、常に操体の最先端を行く、我らが師匠、三浦寛先生
     
    再度ですが、操体を勉強したい、あるいはやってみたい場合は、東京操体フォーラムの実行委員にお問い合わせ下さい。
     
    2023年秋季東京操体フォーラムは、11月23日(木)勤労感謝の日、久しぶりに会場での開催となります。実技体験などを予定しています。
    詳細はまた追ってお知らせ致しますので、おたのしみに。
     
     

    「またね!」(りんちゃん)

  • はじめての操体法(6)

    2.自分の病気を治したい
    3.自分の健康維持増進のために操体を勉強したい
     
    2ですが、これもよくわかります。
    しかし、ご自身が抱えていることが、自力自療のエリアにあるのかどうかを見極めることも大事です。
     
    操体のセルフケアは「自力自療(自分自身の健康の度合い)で対応できる」ところで発動します。
     
     
     
    我々操体のプロが存在するのは「自力自療に間に合わない人を、間に合うところまで導く、引っ張る」ことでもあります。
     
    ぎっくり腰で動けません。あたたた~
    と言っている人が、プロのケアによって動けるようになり、自力自療が可能になってきます。
     
    そうなれば「家でこんなことやってみて」と、セルフケアができるようになるのです。
    何でも全部自分でやらなければいけない、ということはありません。
    そのために、我々操体のプロがいるのです。
     
    3も多いですが、いくつかに分けられます
     
    ①若い頃は病気1つせずに元気だったが、更年期後(男性もあります)に一気に体調不調になる
    ②若い頃から何かしら身体にトラブルがあったが、一病息災で結局は細く長く過ごしている
    ③元気なので、もっと元気になりたい
     
    など、もっとありますが、これこそ人それぞれです。
    生活習慣、運動の習慣、思考の傾向、環境などがありますが、それこそ「息食動想」や「軸の適正」に詳しい操体のプロに相談していただければ、アナタにあったプログラムを組めます。
     
    何だか月並みではありますが、操体がはじめてならば、操体のプロに相談するのが一番早道です。
     
    それも、
    整体もやっていて、操体もちょっとやっているとか、
    カイロもやっているけど、操体もちょっとやっているというのではなく、操体をメインでやっている専門家に相談してください。
     
    って、東京操体フォーラムの実行委員にご相談くだされば早いです。
     
    鍼灸師、柔道整復師で、操体の専門家になった
    ふつ~の人から操体の専門家になった
    ふつ~の人で、操体の専業ではないが、操体を生活に活かしている
     
    こういうメンバーが揃っているからです。
     
    今年の秋のフォーラムは11月23日(木)勤労感謝の日に開催致しますが、久しぶりにオンサイト、会場での開催になります。
     
    操体の実技を体験していただき、どうやって操体と仲良くなったのか、生涯の相棒になることができたのかなんていうことを実行委員に聞いたりすることができます。
     
    今勉強中の人は、自分より後輩に当たる人に、自分の経験を伝えることもできます。
    勉強は、インプットばかりでは進みません。後輩へ自分の経験や体験をアウトプットしてくださいね。
     

  • はじめての操体法(5)

    1-2. 今はプロではないが、操体の専門家になりたい
    1-3. 操体の施術者になりたいが、自分の健康維持増進もしたい
    1-3 家族をケアしたい
    2.自分の病気を治したい
    3.自分の健康維持増進のために操体を勉強したい
     
    1-2 の場合。色々なケースがあると思います。
    期待を削ぐようで申し訳ないのですが、鍼灸師や柔道整復師という国家資格保有者が、操体法東京研究会の2年の講習を受けたりしているのです。それを考えると、かなり効率的な勉強が必要です。
     
    これについては、私が「視診触診」の補講を行うとか、サポートはしています。
     
    この辺りは相談に乗っていますので。
     
     
     
    1-3. 操体の施術者になりたいが、自分の健康維持増進もしたい
     
    これも大事です。
     
    操体の特徴ですが、患者さん(被験者)がきもちのよさで良くなるのは当たり前なんですが、操者も元気になってしまうという凄いオマケがつきます。これは、あまり知られていないのですが、第一分析時代から、操体の先生方は長生きが多いのは事実です。
    足趾の操法などやっていると、受け手のきもちよさが増幅されて操者にも伝わってきます。
    よく「気を盗む」とか言って、操体の操者から「気を盗もう」という人がいますが「快」は盗もうとおもっても、増幅するので(そもそも我々は、快を盗むとかそういう発想はありません)持っていこうとすればするほど増えます。
     
    フォーラムなどで数十人で足趾の操法などをやったりするとわかりますが、大人数で一度に快を味わったりすると、空間が「快」で満たされてすごいことになります。これは経験する価値があると思いますが「快」にはとてつもないパワーがあるのです。
     
    そしてもうひとつ。操体では「からだの使い方、動かし方」という基本があります。これを最初に徹底的に身につけるわけですが、これが身につくと、運動効率がよく(疲れない)、動作が美しく見える、身心の平静を保つ、などを実践することができます。
     
    すなわち、からだを壊さずに、長く現役でいられるということです。
    また、これを知ることは、セルフケアに直結しますので、「からだを壊さないように、効率的に使い、なおかつ自分でメンテもできるし、被験者と快を共有することによって、相手のエネルギーを奪ったりすることなく、自分の健康維持増進が可能」ということです。
     
    ついでに、操体の体さばきは、コアを使います。
    よく「フォーラムの実行委員皆さんはみんなシュッとしてますね」と言われますし「若い」と言われますが、多分これだと思います。
     
     

     
  • はじめての操体法(4)

    操体に興味をもった場合のケースを考えると
     
    1.プロの治療家で、操体を学びたい
    1-2. 今はプロではないが、操体の専門家になりたい
    1-3. 操体の施術者になりたいが、自分の健康維持増進もしたい
    1-3 家族をケアしたい
    2.自分の病気を治したい
    3.自分の健康維持増進のために操体を勉強したい
     
    などの動機があると思います
     
    1は、専門の講習に通うことです。
    やはりお勧めは、操体法東京研究会です。
    私は20年以上こちらのサブ講師をやっていますが、
    「第二分析(快をききわける)」動診操法
    「第三分析(刺激にならない皮膚へのアプローチ)
    「第四分析(息診息法)
    「新重心理論」
    を指導しているのは、ここだけです。
     
     
    「ここだけ」というと、一部の操体関係者は「操体はみんなのものだから」という人もいますが、第二分析は、橋本敬三先生の意思に従い(きもちのよさでよくなる)、5年間の時間をかけて構築したものです。
     
    以前、これらを本を読んだだけで教えている人がいて(操体のプロでも何でも無い人)、その人の言い分が「操体はみんなのものだから、教えてもいいでしょう」とのことでしたが、
     
    第一分析とはアプローチが異なり、プロが生業とする技術です。
    結果も出せます。
     
    それを「みんなのもの」というのは、あまりにも図々しいのではないでしょうか。
     
     
    ちなみに、橋本先生と交流のあったドクターで「橋本敬三先生は操体を無料で教えていた。なので、操体の講習でお金をとるのはおかしい」という人がいましたが、お医者さんは、操体をやらなくてもやっていけますよね。
     
    我々操体で生業を立てているものが「タダでやる」というのは、経済観念からみてもおかしいのです。
     
    お医者さんは通常ならば、治療費をとりますよね。
     
     
    操体のプロになるのはそんなに簡単ではありません。
    時間も費用もかかります。
     
    鍼灸師や柔道整復師も3年とか学校に通って勉強するんです。
    それだけ勉強して国家資格を取ったプロが、操体を習いにきます。
     
    もし、操体法東京研究会以外で、これら(第二分析以上)を教えている、と言ったら、それは間違いなくインチキです。
     
    操体法東京研究会できちんと学んでいないか、途中で脱落しているか、破門されているかです。
     
    これは何度も書いていますが、プロの、本当に効果がある手法です。
    90年代にうつ病が蔓延した時期(というか、今まで隠れていたモノが浮上した)に、第一分析では対応できなかったことがありました。
     
    何故か。
    昔は「からだの動かし方を間違えてからだを壊した」ので「からだを動かして治せた」のです。
    いわゆる第一分析は、昭和50年代に農業に従事する方のための健康読本として紹介されました。
     
    最近、田植えをする人が結構いますが、写真をみると「お、この人田植え終わってから腰痛いって言ってなかった?」
    と聞くと
     
    「えっ、なんでわかったの?」と聞かれます。
     
    田植えの時の姿勢をみればわかります。
     
    このように、からだの使い方を誤って腰痛とか故障を起こしていたので、からだの使い方を修正し、楽な動き、痛くない動きを用いることによって治療やセルフケアが可能だったのです。
     
    しかし、現在(田植えする人もいますが)は、環境がかなり変わっています。
    誤った動きのみならず、メンタルの問題も関わっています。
     
    つまり、動かして治っていたのですが、原因が「誤ったからだの使い方」の他に「メンタル」が加わったので、動かしただけでは間に合わなくなってきたのです。これが1990年代のことです。
     
    その、メンタルや複雑になってきた原因にアプローチできるのが「快適感覚」。いやしとも言います。
     
    第一分析が治療のみであったのならば、第二分析以上は、治療の前に癒しが入ることによって進化したのです。
     
    この、癒しと治療を同時に行えるのが、第二分析以降であり、操体法東京研究会のプログラムなのです。
     

  • はじめての操体法(3)

    ・最初に本を読んで「操体とは何ぞや」というバックグラウンドを学ぶ
    ・「お話はどうでもいいから、早く実技をやりたい」という気持ちもわかるが、結局は「急がば回れ」
     
     
    私は25年程操体の講習をやっています。特に2002年以降、約20年程「操体のベーシック講習」と施術という、一番ニーズが多いものをやっているのですが、
    「操体をうけてみて」「操体の基本とセルフケアを学ぶ」というプログラムです。
     
    ・プロの操体を受ける
    ・セルフメンテする
    というのは、ほぼ別物です。
     
    操体を自分でやってみたい、ということで、
    本を買ってみる
    動画を見てみる
     
    ということを最初に考える方が多いのですが、
    本を読んでやってみて「まるっきり違うことをやっていた」という勘違いもあったりします。
     
    中には「ギューっと力を入れて力を抜いた後のきもちよさが操体のきもちよさですか」(100パーセント間違いではありませんが、操体でいうところの「快」は、動診(診断分析)のプロセスで味わうものです。
    「脱力後の爽快感も味わってください」というプロセスもありますが、こちら「爽快感」と言っているとおり「動診における快」ではありません。
     
    脱力に関しても、操体における脱力は、仰臥横臥伏臥の場合と、立位では、抜き方が異なったりします。
     
    そしてこれはよくある勘違いです。
     
    仰向けに寝て、両膝を立てて、膝を左右に傾倒するというものがありますが、あれも、脱力後にピョン!と真ん中に戻す人がいますが、戻さないんです。
    この、ピョン!と真ん中に戻すというのは、かなりの方がやっています。
     
     

     
  • はじめての操体法(2)

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    学校は秋葉原にあったのですが、学校に行く途中に「操体法」という黄色い巨大な看板を掲げた治療院があったのです。
     
    のちにここは、三浦先生の講習(初期)を受けた方が現在いらっしゃるということが判明。
     
     
    前を通るのですから、イヤでも目に入ってきます。
    「あ、そういえば操体法って昔別冊宝島でみたっけ」
    「で、あれってヨガとか真向法みたいなセルフケアじゃなかったっけ?」
    「治療法??」
    のような疑問が湧いてきました。
     
    当時私は整体や治療系、オステオパシーなどの本を読み漁っており、確か八重洲ブックセンターか丸善か、三省堂か、とにかく大きな書店で見つけたのが
    「操体法治療室」です。
     

     

     

    「操体法治療室」の第二章(三浦寛先生担当)の英訳版です。

     

     
    私はこの本の第二章、つまり三浦寛先生の担当箇所を読んで、今まで自分が「操体法」に抱いていたイメージが一転しました。
     
    地味~な健康体操ではなく、人間の感覚に関与する奥深いものなのであると。
     
    一章の今先生のパートも独特の文体で面白いのですが、私は「この、三浦寛先生という人に操体を習いたい」と思ったのです。
     
    何か熱量というか、根本的に共感できるものがあったのかもしれません。
     
    しかしながら、当時学校に行っており、そちら結構一杯だったので、まずは操体に関する書籍を全部読みました。
     
    多くの人がそうですが、まずは写真とか具体的なやり方が載っている本に興味を持つものです。
     
    例えばよく聞くのが「写真が載っているから『操体法の実際』を買ったけど、さっぱりわからない」という話です。
     
    これは、スポーツプログラマーの更新研修で「操体法」を扱ったことがあるのですが、その先生は、故根本良一先生に習ったと言っていました。後に根本先生に聞いてみたら、「ちょっと講習に来た」とのことですが、ちょっと講習に参加したヒトが、スポプロの資格更新研修で操体の講義をやってしまうのだから(以下自粛)。
     
    そして、その研修終了後、ロッカールームで聞こえてきたのは
    「『操体法の実際』って、写真が載ってるから買ったんだけど、具体的なやり方とかよくわからないよね」
    「あ~、私も買った。わからなかった」
    という話でした。
    ちなみに私自身は、本で操体を学んだのではなく、実際にからだを動かし、触れるという所から入ったので、参考にはしていません。
    なお、カメラアングルの関係で、操者のポジションが怪しかったりしています。
    また、巻末に「操体法実施施設」と書いてありますが、実際には書いてありません。
    聞いたところ「操体法実施施設」を紹介掲載したところ、「実際にはやっていない」「操体をやってもらえなかった」というクレームがあったので、掲載はやめたのだそうです。
     
    今はネットがあるので、操体をやっていないのにやっている、とか書かないと思いますが(あるかも)、本で情報を得ていた時代は、こういうことがありました。
     
    私自身も、根本先生の本に「操体実施施設」として掲載したところ「他のところでは操体をやってくれなかった」と、怒って電話をかけてきた人もいました。私が怒られる筋合いはないんですが、昔は「操体をやっている」と言っても、やっていないところがあったのです。
     
     
     
    私がちょっと違っていたのは12歳の頃から、内藤景代先生※のヨガ本を読みながら色々試していたので「写真を見ながらやる」ということが非常に難しいことが分かっていました。
    ※日本の女性ヨガ指導者の草分け。今では信じられないと思いますが、30年位前、ヨガというのは男がやるものでした。指導者も男性ばかり。内藤先生は、男性向けのヨガをやったらどうなるか、とかご自身の身体で試したりという先駆的な方です)
     
    ヨガの独習が難しいのは(今みたいに動画とかありませんでしたから、本で見るしかなかった)動きながら呼吸が入るからです。
     
    指導者がいれば「動きながら息を吐いて、止めて」と、言って貰えますが、一人でやる場合は、動きを試して確認、その次に呼吸で確認してから、動きと呼吸とポーズ(静止)をやってみて繰り返して「多分これだな」的に進めて行くので、非常に時間がかかるのです。
     
    つまり、本をみながらやる、というのは、なかなか根性がいるということなのです。
     
    というわけで、私は「操体とは何ぞや」ということを読み解こうと思いました。
     
    実技の前に座学、というのは学びの順番としては当たり前のことなのですが、普通は「お話はどうでもいいから早くやり方を覚えたい」となると思います。
     
    私の場合、ヨガの独習でわかっていたので、最初に座学をしっかりやろうと思っていました。
     
    また、いつか三浦先生に習いにいこうと思っていたので、実技については余り急ぎませんでした。
     
    この辺りですが、学校では他の人はわりと早く接骨院(下町が多かった)などに「研修」と称して安い賃金でのバイトに回されていましたが、私はバイトには行かずに、学校で知識の吸収と、触診ばかりやっていました。
     
    というのは、バイトで接骨院研修に回されてしまうと、患者さんを回すことに目が向いてしまい、研修としての自分の勉強にはならないというのと、同期の人達が接骨院で朝から並んでいるおじいちゃんおばあちゃんのケアをしており、患者さんはほぼ高齢者であり、手技を行うとうよりも、電気をかけて多少揉む的なことが殆ど、ということを聞いていたからです。なので、なんやかんやと理由をつけて、研修には行かなかったのです。
     
    そして丁度学校で操体の特別講義があったのですが、その先生が「生体の歪みを正す」を紹介してくれました。
    付箋だらけですごい書き込みがされている本でした。
     
    かなり読み込んでいるな、と思いましたし、この先生は勉強してるな、と思いました。
     
     
    ちなみに、三浦先生の「生体の歪みを正す」も、付箋だらけで書き込みだらけです(数冊持っていらっしゃいます)目を凝らすと、橋本敬三先生のメッセージも書かれていたりして。
    私のもかなり付箋と書き込みがあるかな。。。
     
    その先生からは、いわゆる「第一分析」、つまり「対なる2つの動きを比較対照し、楽な方に動かして、瞬間急速脱力するというものでした。
     
    また「応用」として習ったのは、今で言えば、故根本良一氏(三浦先生より年長ですが、三浦先生の受講生)の「連動操体」と、同系列の先生のものでした。
     
    これは「快」というよりも、ピンポイントで痛みを取る的なものですが、かなり役に立っていますし、今では「快」に導けるようにD1’(ディーワンダッシュ。畠山が考案した、限りなく第二分析に近い第一分析)に構築しています。
     
    まとめ:
    最初からいきなり実技ではなく、基礎知識として手に入る操体の書籍を全て読んだ。
    「操体法治療室」と「生体の歪みを正す」「からだの設計にミスはない」「誰にもわかる操体法の医学」
    操体とは何ぞや、というのが何となくからだと頭に満ちてきてから、本を見てではなく(間違えているとイヤだなと思った)操体法の実技の実際を学んだ
     
    ということが、よかったのではと思っています。
     
    操体をはじめてやるのであれば、
    まずは本で勉強できるところは勉強(橋本敬三先生の、専門書を読むべし)し、実技については、本などを参考にせずに、
    プロに受けにいくか、習うかということをお勧めします。
     
    また「快」という分野に踏み込みたいのであれば「操体法治療室」「快からのメッセージ」「操体臨床の道しるべ」「皮膚からのメッセージ」をどうぞ。
     
    ちなみにこれらも、最新の操体理論の中(現在私達が操体法東京研究会で学んでいるもの)では、過去のものとなっていますが、現在を学ぶには過去の歴史を知ることも必要です。
    読むとしたら「これが最新」なのでははく、これらは操体臨床の歴史の一端であると思って読んでいただけるといいでしょう。
     
    橋本敬三先生の本は「操体の哲学を知るための古典」として読む(動診操法は、どんどん進化しているので、参考にするのはお勧めしません)。
    三浦先生の本は、操体の新しい歴史、第二分析以降の「快」「皮膚」「息診・息法」というものを俯瞰するのに良いでしょう。
     
     
     

  • はじめての操体法(1)

     

    こんにちは。畠山裕美です。

    今回は「操体法ってなに?」と、興味を持った人が操体に巡り合う方法をご紹介しようと思います。
     
    私の場合ですが、高校2年の時に手に取った「別冊宝島」の「東洋体育の本」で、操体法という名を知りました、
     
     
    書いていたのが、気功家の津村喬さんでした。
    後にこの方は、私が医療い気功を習った方と知り合いだったことがわかったりします。
     
    説明がざっくりしすぎていたのと、般若身経のテキトーなイラストが載っていました。
    テキトーなイラストというのは、前後屈、左右捻転、左右側屈など
     
    「な~んだ。ふつーに(ラジオ体操とかでも)やってることじゃん」
    と、高校生の私は思ったわけです。
     
    というわけで、スルーしていたのでした。
     
    ※般若心経ではない。からだの使い方、動かし方を、短いお経になぞらえたもの。操体の創始者、橋本敬三医師は、ユーモアのつもりと書いているが、中には「お経をもじるな」と、怒った人もいたらしい。操体実践者のなかでは、かなりメジャーな言葉なので、これから操体にトライする人は、必ず覚えておいてほしい重要キーワード
     
    やはり、最初のとっかかりは大事です。
     
    私の場合、とっかかりに多少難があったものの、次のステップがよかったのかなと思います。
     

  • 健康と寿命(7)

    NHKで「大奥」というドラマをやっています(シーズン1は先日終わりましたが、2は秋にやるそうです)。
    私は原作の、よしながふみさんのコミックも好きで、全巻持っています。
     
     
    赤面疱瘡(あかづらほうそう)という、若い男性だけがかかる病が流行り、日本の男性の人口が4分の1、あるいは5分の1に減り、
    三代将軍徳川家光もこの病にかかり亡くなりますが、春日局は「上様は亡くなっておらぬ」と、家光が市中の女性に産ませた
    「ちえ」という娘を無理矢理江戸城に連れて来て男装させ「上様」の代わりとします。
    その後、男子の跡継ぎがあまりに少ないので、女子が家督を継ぐことになり、女将軍が誕生します。
     
    大奥には、将軍の世継ぎをもうけるため、若くて美しい男子が集められるのです。
     
     
    ドラマも大変よく、キャストが「鎌倉殿」と被っているというのもなかなかいいのですが、あるシーンが印象に残っています。
     
    春日局(大奥の元を作った)が、寝こんでいるのですが、彼女は願かけをしており、薬を飲んでいません。
     
    そこで、京都から無理矢理呼び寄せ、無理矢理還俗(僧侶から一般人に戻ること)させた、万里小路有功(までのこうじありこと)が、春日局をひょい、と抱き上げるのです。
    「厠でございましょう」と、有功は言います。
    春日局は拒否しますが「私も年を取ったら人様の世話になりますから」と、手を貸すのです。
     
    春日局は有功にかなりひどいことをしているのですが、床の中で「私は京都から仏をさらってきたのじゃ」と言います(仏とは、有功のことなのです)。
    このあたりは私の萌えポイントなのでこの辺りでやめておきますが、
     
    そうです。年をとったら人様の世話になることになるんです。
    少しでも人様の世話になりたくない、迷惑をかけたくないというのも当然ではありますが、必ず世話にはなるんです。
     
    1週間ありがとうございました。
     
    明日からは、三浦寛先生の担当です。
     
     
  • 健康と寿命(6)

    昨年から、宗教二世についての問題が色々言われています。
    何度か皆さんには伝えていますが、改めて伝えたいと思います。
     
    私が12歳の頃、近所に住んでいた一歳年上の女の子が、自死したという話を聞きました。
    両親が輸血を禁じていることや、子供をムチで打つことが愛情であると言っている宗教に入っていたそうですが、
    私が聞いたところによると「腎臓が悪くて治療が必要だったけれども、治療を受けさせて貰えずに、病苦で自死」とのことでした。
     
    当然ですが、かなりショッキングな話でした。
    13歳で病苦なんて辛すぎますよね。
     
    これはかなり昔(私が小学生の頃ですからね)の話ではありますが、そのような話はもっともっと埋もれているのではないでしょうか。
     
    なお、この宗教から離脱した二世の方の手記を読むと、輸血を禁じるのは、その子に罰が下るからではなく、親にバチが当たるからなのだそうです。
     
    健康と寿命、という言葉を聞くと、何となく思い出すのでした。
     

    お寺で撮ったヒガンバナ。
     
  • 一病息災と根性論(5)

    人間、何かしら弱点があったほうが、健康には気を遣うものです。
     
    いろいろな話を聞いてみると、
    50歳過ぎるまで、元気で健康そのもので、病気やケガ一つしたことがないという方がいらっしゃいます。
    仮に「元気さん」と呼びましょう。
     
    元気さんは、今は男女とも更年期があることがわかっています)、体調の変化や、自分が思ったような「元気な姿」ではないことやが起こると、かなり落ち込みます。
     
    共通しているのは「からだのせい」にするか、からだを責めたりします。
     
    この落ち込みようは「一病息災さん」からみると、「うわ、大袈裟だなあ」というように見えたりします。
     
    まあ、往々にして、若いころ「元気さん」は「一病息災さん」を「弱いヤツ」とか「根性なし」とか思っているものです(笑)
     
    ある受講生は「からだが思うようにならないので、腹が立つ」と言っていました。
    なので、操体やヨガでどうにかならないか(つまりは、鍛えれば不調が消えると思っている)いろいろやってみます。
     
    これは「鍛えれば腰痛は治る」と思っているのとほぼ同じなのですが、鍛えても、ということもありますよね。
     
    傾向としては「操体は自分で治せるから」(本当はちょっと違う)という興味から操体をやりたいと思うようですが、「操体のプロに治療を受けて治したい」のではなく「自分で治したい」という気持ちが強い。
     
    多分「誰かの手を借りる」とか「助けを求める」のが苦手なのかもしれません。
     
    何かしら持っている人(一病息災さん)は、「まあ、調子悪いこともあるよね」と、意外と冷静に乗り切れるものですし、意外と「痛いからバ〇〇〇ンテープ貼っちゃおう」とか、「操体受けに行こう」とか、割と柔軟です。