カテゴリー: 畠山裕美(はたけやまひろみ)

  • 操体雑感(2)

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    私は長年、易の学校に通っています。
    易にはいくつか種類がありますが、日本でポピュラーなのが「周易」。台湾などでポピュラーなのが「断易」です。
     
    周易は一通り終わるのに3年かかりました。断易はおよそ1年くらいで1冊のテキストを終えますが、この講義には、かれこれ6年くらいは通っています。
     
    同じクラスの受講生には「なんで何回も受けているんですか」と、聞かれるのですが、操体と同じで、深めたいからです。
     
    多分、1ターム受講してそれでマスターして終わり、と思っている人の方が多いのかも。
     
    指導して下さる先生も、6年前よりは先に進んでいるので、一期間終わったからといって、そこで勉強をやめるのは、あまりに勿体ないと思うんです。
     
    それはさておき、占術の学校には色々な科目があります。
    好きな人は片っ端から受講しているようです。
    不思議だなと思うのは、色々な科目を勉強しているのに、プロの占い師というのは殆どいないのです。
    聞いてみると「自信がないから」というような理由で、何と言うか
     
    「無償でやるけれど、プロじゃないから期待しないでね」と言うスタンスが多いのです。
     
    これ、占いを例示しましたが、何でも同じなんです。
     
    春の東京操体フォーラムは4月29日に開催致します。
  • 操体雑感(1)

    こんにちは。東京操体フォーラムの畠山裕美です。
     
    2024年の春の東京操体フォーラムは、昨年秋に引き続き、ルーテル市ヶ谷センターで開催致します。
    テーマは「臨床と生活にいかす操体法」です。
     
    生かす、活かす、イカす。
     
    そもそも、どうして操体をやってみようと思ったんでしょうか。
    そして、それは生活にいきているかな?
     
    「どこか調子が悪いので、自分でメンテナンスしたい」
    「痛いとか辛いというやり方ではないのがいい」
    「きもちよさで良くなるならいいよね」
     
     
    または
    「治療家だけど、治せないからテクニックを身につけたい」
    「簡単そうで(実は簡単ではないんですが)、効果がありそうだから身につけたい」
     
    という治療家もいるでしょう。
     
    三浦先生から聞いた話ですが、その昔、橋本敬三先生のところに行って
    「こんな簡単なことをしてるなら、自分もできる」と、さっさと開業して間もなく廃業、という方もいたそうです。
     
    橋本敬三先生が患者さんには「簡単だから家でやんなさい」とおっしゃり、弟子には
     
    「よくもこんな大変なことに足をつっこんだな(でも操体は面白いぞ。一生たのしめるからな)」
     
    おっしゃった、という話は有名(東京操体フォーラム実行委員の中では有名だと思う)です。
     
     
     
  • からだからのメッセージ(7)

    今日はなんだか風邪っぽい。
    できればゆっくり休みたい。
     
    という「からだからのメッセージ」を受けとっていても
     
    「やっぱ仕事行かなきゃ」というのはよくあることです。
     
    人間、からだからのメッセージを受けとっても、仕事や環境などで、そのメッセージに思うように応えられないほうが多いのではないかと思いますが、あなたは如何でしょうか?
     
    そういう時に、無理を重ねすぎると、からだは「入院する程度の病気」になったりします。
     
    これは、からだが強制的に行っている気もします。
     
    無理を重ねる人でも、入院するとベッドで寝ているしかありませんし、安静にしているしかありません。
     
    無理を重ねない人は、ちょっと疲れたなあ、とか、ちょっと風邪引いたなあ、程度で小まめにケアし、早めに寝たりしてリカバリーします。
     
    小出しにリカバリーしているか、入院など大がかりなリカバリーをしているかの違いですが、操体は、この「小出しのリカバリー」にとっても有効です。
     
    コトが大きくなる前に、ちょこちょこっとケア。
    私のクライアントで多いのは、主訴はすでに解消しているのですが、月に一度の割合で足趾の操法でメンテナンスをする、という方々です。
     
    ちなみに、私が操体の臨床(足趾とか)をやっている時というのは、被験者の「快」も共有していることになります。
    実際、被験者が「快」を味わっていると、操者もそのお裾分けにあずかります。
    これは決して被験者から操者が「快」を奪っているとか吸い取っているということではないのです。
    快を増幅させて共有しているのです。
     
    これは、操体臨床の現場に立ち合っていただくと、からだからのメッセージとして納得していただけるかと。
     
    まだ未体験の方は、是非体験をお勧めします。
     
     
    1週間ありがとうございました。
     
    明日からは三浦寛先生の担当になります。
     

    おててつないで。
  • からだからのメッセージ(6)

    からだからのメッセージということで、初日に知人が「それはお通じでは」と言った話をしました。
     
    それに少し関連するのですが、昨年の11月から、東京国際仏教塾の曹洞宗専門課程のお手伝いをしています。
    私は30期生ですが、今回35期生の修行をサポートしています。
    その時、先輩(出家得度した本物のお坊さん)がメインで指導をなさっているのですが、興味深いことを聞きました。
     
    この先輩も、現在現役の住職とかではないのですが、久しぶりに後輩を指導するので、からだがなまってはいかんと、三拝(五体投地の三拝)、の練習をしたのだそうです。
    五体投地(ごたいとうちとは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝すること)を三回やるのが三拝です。
    これ、やってみるとわかりますが、かなりの運動です。全身運動にもなります。
     
    先輩曰く、便秘気味だったのが、三拝をやってたら、結果的に腹筋を鍛えることになって、便秘が解消した、とのことでした。
     
    五体投地、膝を強く床につくと膝を痛めます。上手い人はその辺りを上手にやっていて、膝に負担をかけないようにしているようです。
     

  • からだからのメッセージ(5)

    あなたは銭湯とか行きますか?
    私はかなり銭湯が好きなのでよく行きます。
     
    理由:
    湯量が豊富で温まる
    湯温が高い(あつ湯好き)
    電気風呂がある(電気風呂は除霊効果があるそうなので)
     
    銭湯の常連の元若い女性達は、洗い場や脱衣所で色々話をしているのですが、
    よく聞こえてくるのは「膝が痛い」という声です。
    膝が痛いので、接骨院に毎日通っているとか、サポータをしているとか
     
    そしてもう一つ気になるのは、自分の膝で、自分が使って痛めたにもかかわらず「膝が悪い」のオンパレードなのです。
     
    そんだけ「(私は悪くないけど)膝が痛いのは膝が悪い」と言っていれば、膝だって「おいコラ!」と怒るかも、なんて思います。
     
    どこかが痛くなるのは「無理がかかってるんだよ」というからだからのメッセージ。
     

  • からだからのメッセージ(4)

    何気にリサーチしてみると、やはりぎっくり腰は初めてではないとのこと。
     
    この辺り、操体実践者であればお馴染みかと思いますが、
     
    「モノを拾う時、どうやって拾ってます?」と聞くと、案の定
    (右利きなので、右手を使う前提)
    「右足を前に出すか、横着して足をそろえて拾う」とのことでした。
     
    ギックリ腰、大変ですが
    「からだの使い方、動かし方がちょっと間違ってるよ」
    「それを修正しないと、またギックリしちゃうよ」
     
    という、からだからのメッセージなんですよ、と伝えました。
     

  • からだからのメッセージ(3)

    年末の話ですが、大学の研究室で、研究員の方が
    「クシャミをしたらぎっくり腰になった」と言いました。
    右腰背部が痛く、首も痛いそうです。
    昨日は整形にいってシップを貰ってマイクロ波。
     
    ちなみに、マイクロ波は除霊には効果があるそうです。
    (すいません笑)
     
    20年位前の私なら、仰向けになってもらってまずは足関節の背屈とか、考えたと思いますが、さすがに20年以上やっていると、どんなポジションでも対応できます(多少の成長)。
     
    というわけで椅子に座ってもらったまま、右のひかがみに触れます。
     
    「いたたたたたたたたたたた」と、痛がります。
     
    靴も履いたままでしたが、踵を支点にして、つま先を背屈させ、靴の中でいいので趾を反らせるようなイメージをしてもらいます。
    そこから脱力に誘導しますが、抜く時に「響いた」と言います。
     
    私は「響く」なんていう言葉は使っていないのですが。からだが発する「語感」なのでしょう。
     
    これも「からだからのメッセージ」です。
     

  • からだからのメッセージ(2)

    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
     
    あなたにとって2024年が素敵な年でありますよう、心よりお祈り致します。
     
    さて
     
    「からだからのメッセージ」というテーマですが、そんなに大袈裟に考えなくても
    朝目が覚める
    夜眠くなる
    空腹を感じる
    というのも「からだからのメッセージ」だと考えます。
     
    これは最近知りあいから聞いた話です。
    クシャミをした瞬間に、ぎっくりやってしまったそうです。
    ぎっくり腰というのは、我々操体臨床家も結構遭遇する
    症状です。
     
    クシャミだけで、ぎっくり腰になるのなら、どんなに凄いクシャミなんだろう、となりますが、何もクシャミでぎっくりするのではありません。
    というかどんだけすごいの、と思いますよね。
     
    ぎっくり腰になるメカニズムですが、大抵はからだの使い方を間違えています。
    間違えてもそこそこ「からだ」がカバーしてくれるんです。
    例をあげると、右手で物を拾う時、右足も前に出して拾うようなからだの使い方は、腰や背中に負担がかかります。
    それを長いこと続けていると「からだ」もカバーしきれなくなってきます。
    そこで、寒い朝などに洗面所でクシャミをしてぎっくり腰になったりするのです。
    (洗面所が低すぎて、腰に負担がかかっていることも多い)
     
    となるとですよ、からだのどこかの痛みというのも「からだからのメッセージ」ということですよね。
     
    あなたも、からだからのメッセージをしっかり受けとって、それを健康維持増進に役立ててくださいね。
    もし、ヘルプが必要であれば、その時は操体の出番です。
     
    今年もどうぞ東京操体フォーラムを宜しくお願い致します。
     

     
     
  • からだからのメッセージ(1)

    こんにちは。2023年から2024年をまたいで1週間畠山裕美が担当致します。
     
    2023年の元旦は、足趾の操法の講習にはじまり、大晦日は第五日曜なので恒例の「塾操体」で終わります。
    操体に始まり操体に終わる一年でした。
     
    あなたは「からだからのメッセージ」と聞いて何を思い出すでしょうか。
    私の知りあいは「お、お通じ!」と言ったので、「それは『お便りだろ』!」と言って笑ったことがあります。
     
    まあ、胃腸の様子をお知らせしてくれるので、メッセージの1つでもありますね。
     
    寝不足で肌荒れする
    チョコの食べ過ぎで吹き出物ができる
    また、自分では大したストレスではないと思っていたら、10円玉くらいの円形脱毛を発見したり。
     
    そういうのでなくとも、ちょっと寒気がしてクシャミが出た!と言う時は「風邪引いたかな」と思いますよね。
     
    今日の夜、外出する方も、そうでない方も、暖かくしてよいお年をお迎え下さい。
     

    まーちゃんとりんちゃん。今年もお世話になりにゃした。
  • まるごと操体(7)

    1週間私にとっての「まるごと操体」を考えてみました。
     
    今度の秋のフォーラムのテーマは「まるごと操体」。
     
    操体は何でも入る大きな優しい器です、と言いますが、
    何でも突っ込んでごった煮にするわけではありません。
     
     
    色々入るけれども、可食部分は限られている。
     
    「色々なやり方があっていい」といいますが、
    「操体」として結果を出すことも必要です。
     
    色々なやり方をやってみても、受ける前よりも悪化したり、本人に不安を与えては本末転倒です。
     
    「可食(有効な部分、食べられる部分)」
     
    そこが大事です。
     
    そういえば「まるごと」で思い出しました。
     
    昔は「サンマはワタが苦くて美味しい」なんて言いましたが、今は、サンマも水銀を摂取しており、内臓に水銀が溜まっているので、内臓は食べない方がいい、と言われているそうです。
     
    天然自然の法則は変わらないけれど、環境の変化に沿って刷新できるところは刷新するのことが必要です。
     
    正體術、第一分析の時代は
    「動かしてぶっこわしたので『楽な方に動かしして治す』」で足りました。
     
    その後、環境の変化によって
    「楽」では対応できなくなってきた。そこで登場したのが、「治す前に癒しが必要である」、つまり「きもちのよさ」です。一つ一つの動きにきもちのよさがあるのかききわけ(動診)、あればそのきもちのよさを味わう(操法)という第二分析が登場しました(三浦先生創案)
     
    なお第一分析と第二分析の間に位置するものとして、畠山が構築した「D1’(ディーワンダッシュ)というものもあります。
     
    そして第一分析から第二分析に移行する際に「やっていることは第一分析なのに、言葉だけは「きもちのよさ」を指導する、つまり、きもちのよさをききわけられるようなことをやっていないのに「きもちいいですか」と聞き(言葉と行動の間に大きな齟齬が生まれている)、被験者を迷わせる「迷走分析(三浦先生命名)」がはびこることになりました。
     
    現在でもこの「迷走分析」を行っているケースは数多く観られます。
     
    特徴は「どちらが気持ちいいですか」
    「きもちよさを探して動いて」
    「楽な方にきもちよく動いて」
    というような表現を使っていることです。
     
    これらの言葉を使っている場合は「迷走分析」であると思って間違いありません。
     
    さらにその後、動けない患者(急性期など)の存在により「動けない」というのは、操体の盲点であるということがわかり、三浦先生が橋本敬三先生の言葉の中からヒントを得て「皮膚」へのアプローチを生み出しました。
    これが第三分析(渦状波)です。
     
    そしてその後、呼吸を診断法に用いる手法が三浦先生によって構築されました(第四分析・息診息法)。
     
    現在はその次のステップ「新重心理論」の操体にシフトしています。
     
    新重心理論以降は、まだ書籍化されていません。
    これを創案者、三浦寛先生から直接聞けるのが、秋の東京操体フォーラムです。
     

    1週間、ありがとうございました(りん)
     
     

    2023年秋季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum

    www.tokyo-sotai.com

     

    1週間ありがとうございました。明日からは三浦寛先生の担当です。