カテゴリー: 三浦 寛(みうら ひろし)

  • 四日目 身体運動の法則

    身体運動の法則への問いかけは、操体法を学ぶ我々にとって、生涯必須のテーマである。
    先般、この法則と相関性に一つづつ書き加えたことがある。橋本敬三先生の時代は、三法則一相関性であった。
    しかし只今は、六法則四相関性となった。
    操体をひもとき、理解を深めていくことにとって、評価されるべきことである。つまり、身体運動の法則は、三法則と一相関性では、納まりのつかぬ時代へと突入している。
    つまり、それだけ意味が深いのである。
    体系づけられているとはいえ、確立されていない分野なのである。だからこそ、妥協できないのだ。
    私は操体の学びの中で、重視していることは、師の意志をいかに継承していくかである。師が成してきたことを、かみくだくだけではなく、成そうとしてきたことに、レールをつけていくことである。形、姿ある道をつけていくこと、それが師の教えを受けた弟子の、最も重要な使命だと思っている。生涯問い続けていくことだろう。

  • 三日目  本業

    皆んなにとって 本業とは何ですか
    人生ですか 仕事ですか
    このことに気づきを得る人は
    そして若い時から気づいた人は、
    人生の至福を手にした、ことになります。

    一日数十時間患者を診させて頂いていました、という云い方と、自分を診ていました、と云う言い方、どう思う?
    患者を診る・・とは、自分との対応でもあります。人との対応も、仕事の対応も、つまりは自分との対応であります。「いやなに自分を診てたんだよ」と平気、マジメに言える自分はとてもカッコイイと思う。

  • 二日目 人生の主人公よ

    おはようございます。

    おォぃ、人生の主人公よ
    ちゃんと目覚めているか
    まどわされていないか

    そう自分に毎日言いきかせている禅僧。イイですね。

    時は止まらない。今日、昨日のあの時間を返してくれと
    さけんでも、かえってくる訳でない。
    あともどりできない人生なのだ。
    只今の今をあとで後悔するような生き方であってはならない
    意識に生き続ける生き方をしろよ
    人生は一瞬一瞬の只今なのだ
    人生はプラマイゼロの微調整、
    イイもワルイもないのだ。

    そして人生は一休さんです(この意味は一独りがイメージして下さい)
    そして人生は自分自身を日々検証することでもあります。

  • 一日目 最近の出来事

    おはようございます。今日から担当の三浦です。一週間よろしくお付き合いして下さい。
    八月は長いながい真夏日が続いた東京ですが、やっと九月に入り早朝はさわやかな秋風に変わり、ホッとした心もちになります。
    私は相変わらづ早起きです。目ざましをかけて起きている訳じゃないので、体中目ざましが仕掛人ですから、近頃の変化はからだの方で、用もないのに早起きするなと言ってくれている時と、おまえさん、やることがあるだろう、と三時四時に起こしてくることがあるんです。マァ、いくら用がないといっても、七時八時までは寝かせてくれませんけど。
    八月の中旬頃は、さすがに蒸し暑く、寝苦しい夜がつづき、氷を買って来て氷枕でやすんでいました。連夜安眠、熟睡できました。たいへんけっこうな氷まくらですよ。
    ところで、何日前の夜になるのかな、銭湯に行こうとマンションの外に出ましたら、子ネコの鳴き声がするんですネ。マンションの中庭にかなり高いコンクリートの塀があって、隣家との仕切りのブロックなのです。その家の住人の許可を得て、ブロック塀をよじのぼり、下におり、懐中電灯で照らして探しましたら、手の平にすっぽりおさまってしまうほどの子ネコでした。どうも親ネコとはぐれてしまったようです。部屋に戻りよくみると、見事なアメショ柄でしたね。こんな小さな小さな子ネコはみたことがない位小さい。はたして育つのか心配、ただ、からだに似合わづ手足がでかい。こりゃ大丈夫だなと思いました。
    飼うか飼わぬかは二の次で、面倒みてます。とにかく愛くるしいつぶらな瞳をしているんですよ。たまりません・・・ネ。
    まだオスかかメスかわからないのですが、息診でみるとオスのようです。獣医につれていきましたら、まだタマタマがおりてきてませんが、オスでしょうとのこと。来週にも予防接種にきてくださいとのことでした。それにしても小さい子ネコだネ・・と。
    毎日ピーピーと鳴いてます。これは子ネコにとって、母親のぬくもりに飢えているんですネ。赤ん坊と一緒です。
    一日頻繁にネコ用ミルクを注射器で与えていますが、むしゃぶりつくように飲んでいます。そして、手の平に包んであげて、からだをなでてあげてます。そうしてあげていると鳴き止むのでした。
    近頃はネリのマンマにも頭をつっこんで食べてます。ところで、この子ネコの名前を公表しておきます。
    『小十郎景綱ジョン・ランボー』君です。たびたびにぎわすことになりそうですが、よろしくです。
    それからうちのボス、シモン君とあづかりネコののととこもすこぶる元気。夏バテしないよう、スーパーでカツオとかマグロの赤身を買ってきて食べさせていましたがオババのととこが若返ってしまったのです。抱っこしても軽すぎのととこでしたが、4〜5日前に片手で持ち上げたら、ズシっとしているんですね。黒毛もつやつやしているし、顔つきもすっかり若返って、ますます色気たっぷりの美人づらしているんですよ。バケましたね。ようかいネコです。
    小十郎景綱ジョン・ランボー君に対するととこ、シモンの反応はとまどいと敬遠ぎみです。今日はこの辺で。

  • 最終日

    ケイゾクは、確かな力なり、である。重続のケイゾクは、より確かな力となる。一つのテーマを何十年と、重ねて重ねて打ちつづけ、角を丸く納めつづける。同じことのくりかえしであっても、決して同じにならない深みがある。こねられて、こねられて使い勝手がいい。元にも戻れるし、その先にも進める。進化をたどることもできる。毎日毎日の同じことが日々小さな小さな微差を積み重ねている。この小さな微差、微力が、いつか、大きな気づきと学びを生みだしている。それが、自分のなかの独りぼっちの大切な自分である。この小さな積み重ねの重続が、枯れ朽ちることのない学びだと思う。それは自分の学びを魅力的にしていくスゴサなのです。それは、自己の人生のなかで営むことですから、自分を魅力的にしていくスゴサでもある訳です。その魅力とは、カッコいいのです。

    それは自分らしさである。ある人曰く「自分らしさ以上のテクニックやノウハウは世界中どこにも存在しない」と。カッコいい言葉である。その自分らしさは、学びつづけながら、自分自身に語りかけながら、磨かれていくものである。みんなが、独り一人が、魅力的になること、自分は自分にしかなれない。ぶさいくな、不器用な生き方しかできないけど、魅力ある自分になる。カッコいい自分になる。カッコよくて、オシャレな自分はいい。
    今は亡き師匠から「三浦、おまえの人生は、オシャレでカッコいい」と言われつづけていきたいものである。ちょっとしたことでちょっとしたことに気づきを配り磨いていきたい。みがいて、みがきぬいて最高の「死ねるんだ」を迎える。

  • 六日目 意識(いのち)を耕す木

    常識以上の知恵を得る由に必要なことにお金を使う。成績がよろしくない人は、もう少し自分に気を配ればいいのに。また、お金がない人は、もう少し働けばいいのに、お金を使うことばかりを考え、また、お金を持っている人は、お金を使うことを考えればいいのに、お金を儲けることばかりに熱心である。下心と欲は違うのだ。魂を上昇させるエネルギーとして欲がある。人が豊かさをもてる者にはさらに与えられ、ない者からはさらに奪われる。
    この豊かさの中には「失うものはなく、困ったことはおこらない。
    ある人曰く、豊かさとは一人の人間を救っていることだと言った。その一人は自分であると。また、人曰く「まづ、自分が幸せになること。それで他の誰かが幸せになる」んだと。
    精神的な豊かさ、と物質的な豊かさを求めて両立するのか?両立して困ることは起こらないようです。
    もし私に解決できそうにもない問題が起きたとする。しかしその問題は、私に解決できない問題は100%起きないようです。また、その問題は私でないと解決できない問題らしい、それが私に起こる問題だと言うのです。
    またその問題は、段階を越えてクリヤーしていくと、複雑で深刻にならづ、よりシンプルになっていく、もし深刻になるなら、その方法や考え方が間違っているようです。やり方、考え方を改めなさいと教えているのです。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 五日目

    おおぃ!主人公
    ハイ
    ちゃんと目を醒ましているか?
    ハイ
    これから先も周りに惑わされるなよ
    ハイ

    昔むかし中国に、毎日自分に向かって独り言を言う瑞巌和尚という禅師がいました。毎日、毎日、自分にむかって「主人公」と呼びかけ、自分で「ハイ」と返事をしていたのです。もし、この禅師が、自分にむかって、このように呼びかけ、自分に返事をしたら
    おおぃ主人公
    イヤ私は主人公ではありません
    ちゃんと目を醒ましているか
    イヤ目を醒ませません
    これから先も周りに惑わされるなよ
    イヤ、約束できません
    と、返答し、くり返していたとしたら、この言葉を自分にあてはめてみる。スナホに「ハイ」と言える自分でありたい。スナホに自分を肯定したい
    おおぃ、おまえは、人生の主人公なのか、それとも奴隷なのか。ただ人生の役割を演じているだけなのか。おおぃ、目を醒ましているか、惑わされるな、おまえは人生のサーバント(召使い)ではないのだぞ、人生の主体なる自己であれ、目を醒ませ、目を醒ましているか?

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 四日目

    人間とは不思議だ。この世に、この時代に、この世界に自分という自分が一人しかいないという自分の不思議。自分という自分が、何故独りきりなのか、とても不思議。その事実は、なんという、すごい、すごい、ことなんだ・・・・と思ってしまう。いったいこの世に私が存在しうるまで、どんな不思議なストーリーが重なり重なりあっていたのだろう。意味もなく、この世に足を踏み入れた訳じゃないんだなとおもう。ただ、ただ、日々、日々生活時間のなかで人生を送りつづけていたのではなァ・・・と思う。独り一人の人生にはとぎれることのない、めんめんとしたいのちの連鎖があるんだろう・・・なと。
    私という私の部分は人格的知性が10%で、あとのほとんど、90%は非人格的知性に包まれている。
    「人間、非なるもの、未知なる存在」
    私は私として肯定はするが、わからない自分。「こうなんだ」といえない非なる、未知なる自分に包まれている。不死という無限の空間と、生と死という有限の空間をまたいでいる。
    今の私は「生きていい、ここにいてもいい」という境地と、「死ねるんだ、死んでいい」という自由を得ている。それは不死の回生をくりかえしていること・・・・。それは不死(自在)ありて生(存在)なのだ。
    それが、わからない自分の納得です。肯定です。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 三日目

    先日、久しぶりに銀座のITO-YA伊東屋)に足を向けた。私専用のノート買うためだ。このノートはLIFE No.31、今回は六冊買いこんだ。ITO-YAには、私が好きなボールペンと万年筆が数多く置いてあって、私を愉しませてくれる。万年筆はこりにこったものまで品数多くそろっている。ふと目がとまると、そこに竹風の万年筆が一本だけ、”貴品”をただよわせて納まっている。店員に頼んでケースから取り出してもらい、書き味を確かめる。なめらかにすべる書き味である。職人の匠を感じさせる一本、これだなとうなづいてしまった。福島のペン職人が最後の作品として制作した、600本限定のなかの一本、054と打ってある。600本限定の54本目の万年筆。八十歳で現役を引退されたそうだ。
    万年筆は今まで何本も手にしているが、これほどしっくりなじんでくる万年筆に出会うことはなかった。本物に出会える喜びの一瞬である。豊かな感性と感動を与えてくれる一本だからこそ、こだわりたい、のです。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 二日目

    ミスタードーナツミスド」は朝七時に開店する。早朝四時〜五時台は二十四時間オープンしているデニーズで、自分自身と向かい合っている。自分自身の時間である。日記をつけ、読書し、執筆している。私きりの独りの時間である。この時間帯は、水商売の若い、カラフルな女性が流れてくるし、アルコール漬けの若者がたむろして、騒々しい。デニーズは客のガラが最低だが、ほとんど気にもならないほど自分に集中している。三時間ほど居すわり続けて七時すぎにミスドに移る。いつもの定席が空いている。ウインドウガラスに向いて、温かいいれたてのコーヒーを頂きながら、NEXTを一服。時間が許す限り、自分自身に集中する。ふと、人の気配を感じ、外を見ると、私をカメラにおさめている男性がいた。彼はあわてて立ち去ろうとする。私は外に出て彼を呼び止め、コーヒーを飲まないかとすすめる。五十代後半の、三茶に長年住んでいる人らしい。以前から私を見ていて、いつかはと、シャッターチャンスを狙っていたのだという。数年前まで写真店を経営していたようだが、大病を患い、店を閉め、好きなように生きているという。いってみればカメラのプロなのだ。彼は申し訳なさそうに失礼を詫びたが、誠実な方だったので、カメラがこわれない程度に撮っていいですよ、と彼の希望を受け入れた。それから朝ミスドで会う機会が増え、会うたびに私を撮っている。撮った写真を丁寧に私に手渡してくれる。七月の「操体マンダラ Live ONLY-ONE」のサイトで使っている私の写真も、彼が撮ってくれた。

    彼は若い頃、小説を書いていたのだという。彼の写真はもっぱら人物のようだ。私は人物は余り撮らない。言葉をもたず、私に語りかけてくる存在が、対象である。
    この間、花屋の若奥さんから、ハスの球根をいただいた。泥も肥料も頂いて、説明どおりにやってみた。まだ数週間しかたっていないが、ムクムクと茎が伸び、葉が開いた。日に日に大きく成長している。この分では花をつけてくれるな、と愉しみである。朝、必ずハスを観察し、感動している。こいつはすごいよ!ついシャッターを押してしまう。

    彼は、日本人外国人を問わず,若い女性に声をかけ、シャッターを押しているようだ。
    私はある著名な写真家を知っている。作品は絵の中に浮き出る。パステルで描いた写真である。彼の名は「天涯」花は揺れ闇はかがやく(第一部、第二部)の作品を世に贈った放浪の写真家で詩人の沢木耕太郎である。
    私はこの二冊を古着屋でみつけ、手元においている。毎日手が届くところに置いて、目をとおしている。
    彼の写真集には、アンティークな時計がよくにあう。

    天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)

    天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定