投稿者: karib_sotai

  • うみのきおく 3

    海から離れた場所で生活していても、海を思い出すことがある。

    都内の川沿いに住んでいて、こんな不思議な現象が起こる。

     

    朝、川沿いを歩いていると、何故か「磯の香りのようなもの」が感じられることがあるのだ。昔からたまにこういうことがあって、こどもながらにふしぎを感じていた。

     

    上流で起こっている現象に起因するのか、もしかしたら、川の水の状態が原因なのか。

     

    理由はわからないけれど、このふわりと漂う海の気配のようなもの(少なくともわたしにはそのように感じられる)に遭遇すると、川沿いを歩いていたはずが、瞬間的に意識は海岸にいるような気分になる。

     

    人にとってはこういう現象は不快に感じることもあるかもしれない。

    けれど、わたしは妙に得した気持ちになる。

    からだにも何かスイッチが入るような気持ちがして、それだけで海の記憶の追体験がはじまっているような気持がする。

  • うみのきおく2

    海はリズムそのものだと思う。

     

    海岸の砂をぬらす波の跡。

    寄せては返すその様子をみているだけでも面白い。

    小さい頃、波の動きに魅せられて、ぼーっとその様子を眺めていたのを思い出す。

    このリズムは変化に溢れていて、見ていても飽きないのだ。

     

    同じようにリズムに魅せられるということが、

    からだを診させていただいているときにも感じるのだ、ということに出会った。

    からだに触れる、

    その指先から伝わってくる、からだがみせてくれるリズムの世界があると知り、その変化の豊かなさまにただただ圧倒されてしまう。

     

    自然がみせてくれる景色には、「飽きる」ということとは程遠い、

    何らかの秘密のリズムが貫通しているような気がしてならない。

  • うみのきおく

    瀧澤さん、一週間の間の時をありがとうございました。

     

    本日からバトンタッチして一週間寺本が担当致します。

    テーマは引き続き「海」。

    よろしくお願い致します。

     

     

    小学生くらいまでだったか。

     

    昔、田舎が千葉の内房にあった頃は、「海」がもっと身近だった。

    海水浴や潮干狩りは年中行事であった。

     

    思い出すその光景は、どこか古めかしい写真を眺めているようで、

    遠い遠い出来事のような気持ちがする。

     

    こういう記憶を思い出し、ノスタルジーな気分になっている「わたし」の傍らで、

    めっきり「うみ」に行かなくなってしまったことを、からだの方でも残念に思っているのかな、と感じることがある。

     

    たまには、昔みたいに、海に行ってみようかな。

     

    たまには、むかしみたいに、うみにいこうよ

     

    わたし以上に、わたしの皮膚は、海を懐かしんでいるような気持ちがしてくる。

  • 海と重なる⑦

    からだで感じられることも広がってくるんだ。

    境界線がすきとおってくるんだ。

     

    海にはなれないかもしれないけど、

    空にはなれないかもしれないけど、

     

    素直に感じてみることは、からだが在ればできる。

     

    そうしたら、やっぱり一つになっていると感じられてくるんだ。

     

    そう感じられることはやっぱり有難いことなんだ。

     

     

    「間」を頂き感謝です。

    明日からは寺本実行委員に広がります。

    よろしくお願い致します。

  • 海と重なる⑥

    頂いている、ということを素直に感じられる。

     

    委ねている、ということを素直に感じられる。

     

    「わたし」という枠がすきとおってくるくらい広がっているんだ。

    あの青のひろがりはこわくてやさしいんだ。

     

    そう感じられるからだはもう在るんだ。

  • 海と重なる⑤

    海に行くのはどの季節もいい。

    その時々の間は、もう一つの間と重なってくるからね。

     

    ゆたかにふくらんでくるからだが在るんだ。

     

    息が入って、巡っている。

    そんなふうに感じられる間が在るから行きたくなるんだ。

  • 海と重なる④

    何も考えずに飛び込んだら、

    そのまま地球に吸い込まれた感じがしたんだ。

     

    この感じはいいな。

    からだだってそうだね。

     

    何も考えずに飛び込みたいね。

    からだはそれを受け入れてくれる器なんだ。

  • 海と重なる③

    潮の匂いは鼻で感じているのかな。

    波の音は耳で感じているかな。

     

    そんなふうに分けなくてもいいんだ。

     

    息が吸い込まれたら、それに満たされていると感じられてくるから。

     

    からだまるごとで間を頂いているからね。

  • 海と重なる②

    砂浜を歩いてみる。

    風が吹いたら、見上げる角度はからだが教えてくれる。

     

    持って帰れない空模様は、

    からだに必要な分だけ吸い込まれていく。

     

    間を頂くってこういうことなんだ。

  • 海と重なる①

    岡村実行委員のからだからいただいた「間」は感謝です。

     

    今日から担当の瀧澤です。

    「海」というテーマで「間」を頂きます。

    魚のように泳げないけど、

    鳥のように渡れないけど、


    なんだかね、どうしようもなく海に惹かれるんだ。


     

    海に行けばわかる。

    ただからだで感じるしかないんだ。

     

    ほら、もう息が入ってきた。