ブログ

  • 自然&法則 おまけ

    自然栽培農法の木村秋則氏は『リンゴが教えてくれたこと』の中で、

    「自然界のバランスは自然そのものの営みによってでき上がっていくもので、

    人間はせいぜいその営みがスムーズにいくように環境を整えてやるくらいしかできない」

    「自然というのは、ただ手を加えないでそのまま放っておけばいいというものではないようです。

    自然をうまく利用するのが人間ではないでしょうか」などと書かれております。

    農業と医療という分野は違っても、何となく橋本先生を思い浮かべてしまいます。

    自然(法則)を知って、それを応用して、いろんなことに活かしていく。

    それがより良い生き方の知恵ってもんですよネ。

    そしてその知恵は

    自然を知ることで自然が自然に教えてくれることなのかもしれません。

    何だかややこしいですが、ワタシは何となくそんな感じがするんですヨ。

    一週間ありがとうございました。来週は畠山先生です。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary“は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その6

    自然治癒力さんはつねに、いつでも、年中無休で仕事をしてくれています。

    私たちはそんな自然治癒力さんの仕事量を減らすように気をつけたり、

    仕事をしやすいような状態をつくることで、

    より健やかな毎日を送ることができるようです。

    そのために操体では、息・食・動・想という

    からだの法則(ルール)を知って実践したり、

    ときには治療というお手伝いをしたりもします。

    でも、ワタシは想うんですヨ。

    もっと簡単で大切なこともあるんじゃないかって。

    それは、いつでももくもくと仕事をしてくれてる自然治癒力さんに、

    「ありがとう」の一言くらい言ってもいいんじゃないかってことです。

    当たり前って言えば当たり前ですよネ。

    自分だって頑張ってるときに、誰かに一声かけてもらえば嬉しいもんです。

    ワタシなんてカワイコちゃん(死語?)から一声かけられたら、

    一気に天に昇ってアンドロメダまで旅立ってしまいますヨ。

    まぁそんなことはどうでもいいんですが、

    自然治癒力さんだって感謝の言葉や想いを伝えてあげれば、

    きっと更に張り切って仕事に励んでくれるはずなんです。

    でも、これはワタシも含めてなんですが、調子が悪いときはつい

    「あそこが悪い」「ここが悪い」なんてことばかり言いがちです。

    確かに悪いのかもしれませんが、自然治癒力さんが頑張ってるから、

    その程度で済んでるのかもしれません。

    だからワタシは患者さんによく言うんです。

    「悪いところをあれこれとみつけるよりも、

    ちょっとでも良くなったところをう〜んと喜ぶと、

    もっとからだがヤル気をだして治してくれますヨ」って。

    例えば腰痛だって、「ここが痛い。まだ痛い。でも痛い」よりも

    「ここはまだちょっと痛いけど、ここはこんなに良くなった〜」

    のほうが何となく後味がイイじゃないですか。

    たぶん「からだ」だって同じように感じてると思います。

    そして、それは自然治癒力さんが気持ちよく仕事に励んでいただけるってことに、

    きっとつながるんじゃないでしょうか。

    ワタシはこういったことが何より一番の操体だと思ってます。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary“は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その5

    現場の治癒職人さんの証言1

    「こりゃマズいよ。治しようにもこれだけ壊れてちゃ間に合わないぜ。緊急事態だ」

    現場の治癒職人さんの証言2

    「何となく仕事がやりづらいし、何となくはかどらない。何かウマイ手はないかな」

    いつももくもくとからだのために仕事をしてくれている自然治癒力さんなんですが、

    たまにはこんな思いをしていることもあるかもしれませんネ。

    そんなときにお手伝いできるのが治療ってものだと思います。

    現場証言1のようなときにはお医者さんの出番です。

    手術で修理し、薬で悪者を撃退し、

    自然治癒力さんの仕事がスムーズにいくようにお手伝いします。

    現場証言2のようなときは

    ワタシたちのような民間療法師にも出番があるかもしれません。

    お医者さんに比べれば大したことできないかもしれませんけど。

    とくかくどんなやり方にしろ治療の上手い方ってのは、

    お手伝いの上手い方だと思います。

    ワタシはある先生から、「治らないのは治療が下手か、

    からだにもう治る力がないのかのどちらかだ」なんて

    お話を聴かせていただいたことがあるんですが、

    この場合の下手というのは技術的なものだけではなく、

    お手伝いのやり方がちょっと的外れっていうふうにも考えられますよネ。

    良かれと思ってやったことが

    返って邪魔になっちゃったってこともありえますから、

    その点は気をつけなければいけないところです。

    操体法によるお手伝いは、からだの治癒職人さんに直接

    「何すればいいですか?」って聞くようなイメージなんです。

    ですから余計なことをする割合が少なくてすむかもしれません。

    そのことを橋本先生は「自分の原始感覚を頼りにして、痛くない方へ、

    気持ちのいい方へ動くんだから、よほどのことでない限り間違うことはない」って

    説明してくれています。

    この「自分の原始感覚」ってのがミソですヨ。

    操体法の主役はあくまで「からだ」なんですから。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary“は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その4

    運動系の治癒担当者さんの証言

    「全くやってらんねぇヨ。何でもかんでもからだを動かしゃいいって思ってやがる。

    これじゃオレらがいくら仕事してもバランス取りきれねぇって」

    内臓系の治癒担当者さんの証言

    「こちらも同じですワ。舌の極楽、腹地獄。こないだも胃と肝臓の現場責任者から

    仕事が追いつきませんって報告が入ったばかりなんです」

    いつももくもくとからだのために仕事をしてくれている自然治癒力さんなんですが、

    たまにはこんな会話をしてることもあるかもしれませんネ。

    『からだの設計にミスはない』という橋本先生の本もありますが、

    操体では基本的にからだは元々悪いものではないと考えます。

    元々悪くないからだが何で悪くなるかって言うと、

    それはからだの法則(ルール)から外れたことをしてるから。

    誰がそれをしてるのかって言えば、そりゃあなた、他でもない自分なんですヨ。

    自然治癒力さんはつねに仕事をしてくれているのに、

    自分で自分のからだに何らかのストレスをかけて、

    自然治癒力さんの仕事が追いつかなくなってしまっている。

    その結果、からだの調子が悪くなってしまう。

    そんなことが案外と多いようなんです。

    これは損ですよねぇ。

    でも、普段はそんなこと考えないし、法則なんてこと言われても知らないし・・・。

    ですから橋本先生は、「何とかうまく生きるには、生き方の自然法則を、

    或る程度、知らなくてはならない」って言われるわけですネ。

    操体で説く健康に関する大事な法則は、

    息のつき方、飲食、動き方、物ごとの考え方の四つです(息・食・動・想)。

    何故かと言うと、この四つは自分で関与することもできるから。

    こうした法則を知って、なるべくその法則に則った生き方をすることで

    からだに余計なストレスがかかりづらくなる。

    すると自然治癒力さんの仕事もスイスイとはかどっちゃう。

    つまりそれは元気でいられるってことです。

    これは得な生き方じゃないですか。

    操体ってのは、そんなことをいろいろとヤジウマしてるわけです。

    そして、そのそれぞれを臨床(治療)に応用し、健康アドバイスとして活かしてます。

    からだを楽なほうへ動かして、ストン、だけじゃないんですヨ。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[操体マンダラ Live ONLY-ONE 46th Anniversary“は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その3

    「治すことまで関与するな!」。橋本先生のお言葉です。

    からだには誰にでも病気を治そうとする自然な力(自然治癒力)が

    備わっているんだから、治すことはからだに全てお任せしなさい。

    そんな感じの意味でしょうか。

    その意味をワタシたちがどれだけわかっているのか?ということは別にして、

    自然治癒力はつねにあって、いつでも作動しているということは間違いありません。

    この「つねに」「いつでも」というところがスゴいところですよネ。

    何たってそれが「自然」なんですから。

    ところでこの自然治癒力さん、かなり凄腕の治し職人のようです(当たり前?)。

    マル秘のからだ設計図でも持ってるんでしょうか?

    それを基にからだを治してくれちゃいます。

    年中無休で24時間営業、給料もボーナスも一切ナシ、雨の日も、風の日も、

    もくもくとからだのために仕事をしてくれています。

    だからワタシたちは健やかな毎日を送れるんですネ。

    神サマ、仏サマ、自然治癒力サマですヨ。全くありがたいことです。

    でも、そんな凄腕の自然治癒力さんの力を持ってしても、

    ワタシたちは病気になったり、不調になったりしちゃいます。

    何故なんでしょう?

    もしかしたら修理が必要なところに対して、

    自然治癒力さんの仕事量が追いつかないのかもしれません。

    もしかしたら仕事をドンドンしたいのに、

    しづらい状態になってるのかもしれません。

    そんなふうに考えるとワタシたちが健やかな毎日を送るための秘訣として、

    自然治癒力さんの仕事量を減らすように心がける、

    自然治癒力さんが仕事をしやすいような状態をつくる、

    そんなことが挙げられるのかもしれませんネ。

    健康維持・増進・回復として共に大切な要素だと思うのですが、

    じゃそれを操体的に考えると一体どんな感じになるんでしょうか?

    お決まりですが続きはCMの後で。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[http://www.sotai-miura.com/?p=484:title=Live
    ONLY-ONE 46th Anniversary]”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その2

    今日は金環日食でした。

    黄金のリングをご覧になった方も多かったのではないかと思います。

    今回は太平洋岸を中心とした広いエリアで見られるということでしたが、

    これほど広範囲で見られるのは西暦1080年以来、

    932年ぶりなんだそうですネ。

    西暦1080年て何時代かと思ったら平安時代

    平安時代と聞いてもワタシのオツムでは

    平安京エイリアン」(30年位前?に流行ったゲーム)くらいしか

    イメージが思い浮かばないんですが、

    こうした天体の動きも宇宙の自然法則ということなんでしょう。

    金環日食は太陽と月と地球が一直線に並ぶことによる現象なんだそうですが、

    太陽の光が地球に届くまでには8分間もかかるそうなんです。

    そのため普段見ている太陽は8分前の太陽ということになるそうです。

    そして、それは別に星や銀河でなくても同じことらしく、

    物体に反射した光が後から遅れて自分の目に届いて見えているということだから、

    30センチメートル離れて本を見ていたとすると

    0、000000001秒前の本を見ていることになるそうです。

    見えているものは、すでに古いってわけですネ(中川人司著『宇宙授業』より)。

    ふむふむ、なかなか面白いです。

    でも、ワタシはこれをただ面白いだけじゃなく、

    「むむ!?こりゃ臨床(治療)のヒントになるんではないかい」

    なんて思ったりもしたわけです。

    「オマエさん、それのどの辺がヒントなんだい?」って訊かれれば、

    人それぞれピン!とくるものが違うのでなかなか難しいのですが、

    操体をやってるといろんなところからヒントがいただけるってことは

    間違いないと思います。

    三茶の仙人こと三浦先生なんてスゴイですヨ。

    「いったいどういった思考回路をしていらっしゃるのですか?」ってくらい、

    いろんなことがボンボン飛び出してくる。

    仙人の回路は一体どうなっているんでしょう?

    一つ考えられるのは、仙人は思考で捉えてるだけじゃないんだなということです。

    思考とは違ったレベルのモノゴトの捉え方がある。

    もしかしたらそんな姿こそ人間本来の自然なものなのかもしれません。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[http://www.sotai-miura.com/?p=484:title=Live
    ONLY-ONE 46th Anniversary]”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 自然&法則 その1

    本日も東京操体フォーラム実行委員ブログをご覧いただきありがとうございます。

    今週は操体法東京研究会のヒヨコちゃんこと中谷の担当でございます。

    一週間よろしくお願い致します。

    以前の三浦先生のブログに(私が東京にでること、その師の心)、

    鍼灸学校に在学中、橋本先生の書斎にあった

    鍼灸の基礎治療学」という本をコピーしたいと尋ねたら、

    「おまえが興味のあるっていうことは簡単なコピーで済むことなのか?

    書き取るくらいの気持ちがないのかー!」と一喝されて、

    500ページを越すその本を書き写してしまったというエピソードが書かれています。

    そのお話はたまに三浦先生から直接聴かせていただくこともあるのですが、

    そのブログが書かれた2008年5月22日から約4ヶ月後の9月30日。

    今度は「橋本哲学に心酔しているなら、先生の『からだの設計にミスはない』か

    『生体の歪みを正す』の一冊位は書き写しながら読んでほしい」という

    内容のブログが掲載されました(師匠と弟子)。

    そのブログにピン!ときた実行委員の方々。

    それぞれが早速取り掛かったようです。

    もちろんワタシも取り掛かりましたヨ。

    「せっかくだから厚いほうをやんべ〜」と思い、

    『生体の歪みを正す』を書き写し始めたんです。

    この本は全部入れると508ページ。

    お持ちの方はご存じでしょうが、最後には英文だの独文だのもあるんですネ。

    ワタシなんてドイツと聞いて思い浮かべるのは

    ブロッケンマンくらいのレベルなんですが、

    そんなオツム具合のワタシでも何とか無事に終わらすことができました。

    まあ、基本的に写すだけですしネ。

    でも、実際にやってみて思ったのは

    「ただ読むだけとは違った気づきが案外と生まれるもんだなぁ」ってことです。

    また、何度も読んでるはずなのに「こんなこと書いてあったんだ」とか

    「ここにちゃんと書いてあるじゃん」とか、そんな発見も結構ありました。

    そんな中でもやっぱり「自然法則」という言葉には別格の味わいがあります。

    何たって操体そのものが自然法則の応用貢献なんですから。

    きっと橋本先生はみんなに「自然法則」を知って欲しかったんだと思いますヨ。

    え?何故かって?

    それはもちろんみんながハッピーになれるからじゃないですかねぇ。

    中谷之美

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[http://www.sotai-miura.com/?p=484:title=Live
    ONLY-ONE 46th Anniversary]”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 素食に関して。

    おはようございます。

    今日は朝から珍しいお客さんの来院です。
    そのお客さんは、玄関の掃除をしていると、ヒュ〜と入ってきました。
    燕尾服で正装した紳士?です。

    どこからきたのだろうか。反対側の窓を開け、出られるようにしているのに、部屋の中を愉しそうに飛び回っている。寒い冬のあいだは東南アジアの方にいっているというが、やっぱり日本が良いのでしょうね。秋になってまた旅立つ時は、軒先を貸してくれた家主には、旋回して感謝の意を示していくという話も聞きます。穀物を食べず、害虫を食べてくれる益鳥として、昔から人間と仲が良かったのでしょうね。

     昆虫しか食べず、元気に飛び回っているツバメを見ていると、春季東京操体フォーラムのメインセミナーで、三浦寛理事長が仰っていた「人間だけが色々食べて病気になっている」という言葉が脳裡に浮かんできた。肉食動物は肉食、草食動物は草食と決まった原則食がある。人間は雑食だといわれるが、同じ様に人間にも原則食、素食、がある。人間にとっての素食、つまり必要な素となるものは、果物だという。
     橋本敬三先生は「生命を支える栄養の合理的摂取」と題した文章の中で、最高の人類の食は逃げるものを捕まえて食わないことではあるまいか。動物の世界では弱肉強食が行われているとしても、人間は最高の生物として、仏教の示す殺生をしないですむなら、そうありたいと念願する方が純粋だと思う。・・・中略・・・人間一日の往復歩行が可能な距離を半径とする圏内の地域に育つ植物、しかもその時節に応じた植物食を摂ることが食の原則ではあるまいか。と書いています。
     この文面から、人間の素食は植物食となってくるが、菜食主義というのとは、ちょっと違うと思う。その時節に応じた植物食といっても、植物自らが「食べてほしい」という要求があるものを食べるというのが、最高の生物たる人間の食という事なのではないだろうか。
     野菜と果物では、野菜はそのままでも食べられるものもあるが、旬といえども火を通さなければ食べられないものが多い。その点、旬の果物はそのままで食べられるものが、ほとんどだ。旬の果物というのは、食べてほしいという要求があるのだと思う。熟したその実を食べてもらい、そのかわり種を運んでほしいという要求がある。だから、内臓にも負担をかけないのだと思う。
     食に関しては色々な考え方があり、それぞれ学問として成立させているが、ちょっと見方を変えるとすぐに矛盾が生じてくるものも多い。だから、単一的にからだに良いともてはやされるものが、出ては消え、出ては消えしている。時間、空間のかかわりの中で、生かされて生きている人間にとって、それを無視した考え方というのは矛盾が生じてきて当然なのだ。しかし、橋本先生のような考え方から、自然界の一員としての人間の食を考えれば、矛盾はなくなってくる。
     人間にとっての素食というものが、きちんとあり、それを理解した上で、生き方の自然法則である、歯の種類と数に注目した食物の種類と量の摂り方を、慎んで行っていけば良いのではないだろうか。そんなことを思いました。

    一週間お付き合いいただき、ありがとうございました。

    来週は金環日食が四半世紀ぶりに、見られるそうですね。
    私の住む地域では、書店から金環日食用のメガネの付いた雑誌が、売れに売れていて、どこにいっても完売状態のようです。
    天気が良いといいですね。

    来週は中谷さんの担当となります。
    来週もどうぞ宜しくお願い致します。

    友松 誠。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[http://www.sotai-miura.com/?p=484:title=Live
    ONLY-ONE 46th Anniversary]”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

  • 一つ一つをしっかりと。

    おはようございます。

    今回の春季フォーラムは研究会というかたちで、「見る」「受けてみる」「やってみる」ということをコンセプトに実技中心に行われました。
    実技では、ヒカガミの硬結の触診からはじまり、第1分析による足関節の背屈、両膝傾倒の動診と操法を行いましたが、普段は第2分析、第3分析の臨床を行っている人にとっても、第1分析を改めて行ってみることで、得るものが沢山あったと思います。

    第1分析では、一つ一つの動きに全身がどのように連動するかが、体系づけられていませんでした。したがって今回の実技でも、末端が動き、からだの中心腰・骨盤が作動すれば全体としての連動性が表現されてくる、という大前提だけに応じた言葉掛けで行いました。普段、第2分析を行っている人からすれば「ここで、こう言葉掛けをしたら・・・」と、歯がゆい感じもあったと思います。しかし、連動性が把握できているがゆえに、それに助けられて、疎かになっている面が、(私もそうですが)誰にでもそれぞれあると思います。今回、連動性を促す言葉掛けを使わず、第1分析をポジション設定から一つ一つ作法に基づいて、行った事は意義のあることであり、より良くする為の気づきが、それぞれ得られたことと思います。
    勿論、第1分析をポジション設定から一つ一つ作法に基づいて、行った事は初学者の方々にも、有意義だったと思います。はじめから上手くいくほど生易しいものではないですが、一つ一つを、実技の前に行った般若身経ともリンクさせて、学びを継続していただければと思います。そうすることで、一つ一つが意義ある事として腑に落ち、自身の健康増進にも役立ちながら、臨床効果も上がるという様になってくると思います。正法に奇特なしという諺もある様に、すぐに効果が上がる事が出来る様になる、と謳っているものほど邪道が多いのです。やらなければなんにもなりませんが、一つ一つをしっかりやれば、必ず良い報いがあると思います。
    それと、今回行った第1分析は、勘違いし易い要点もしっかり抑えていたと思います。足関節背屈の操法は特にそう感じました。足関節の背屈は足首を背屈させればいいというものではないのです。しかし、その名前からか、足首に介助し、「足首を反らせて」と誘導している人も、多いと思います。これでは、なかなか全身の連動性は促せません。今回行った介助法の様に、つま先の付け根に沿うように手を当て、「踵はつけたままで構いませんから、つま先をスネに近づける様に反らせていただけますか」と言葉掛けをすることで、全身の連動性が促せてくるのです。この違いは、自力自動でやってみても確認できると思います(但し、力まずゆっくりやらなければなりません)。末端の局所だけ大きく動いても、全身が連動しなければ意味がありません。末端の局所の動きは小さくとも全身の連動を促す事に、意義があるのです。第2分析を行う上でも、役立つ事だと思います。

    介助の目的は
    1.動きの安定をはかる
    2.動きの充実感を満たす
    3.全身の連動を促す
      この3つの条件を満たしながら
    4.よりよく感覚がききわけられるように導く
            三浦寛先生著 〜操体臨床への道しるべ より〜  
     
    この中の4は第2分析になりますが、いきなり4ではないのです。今回おこなった第1分析にも当てはまる、1.2.3.の条件を満たしながらの4なのです。ですから、参加して下さった方々全員にとって、第1分析を理にかなった一つ一つの作法から、やってみた事というのは、大変有意義な事だったと思います。
    それを、とる、とらないは、後は本人次第という事になってきます。

    フォーラムという限られた時間内では、やれる事に限りがあります。もう少し時間をかけてじっくり学んでみたいという方は、定期講習を受講されてはいかがでしょうか。
         操体法東京研究会「操体臨床コース」開設

    友松 誠。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”[http://www.sotai-miura.com/?p=484:title=Live
    ONLY-ONE 46th Anniversary]”は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定

       

  • 正伝。

    おはようございます。

    春季東京操体フォーラムから、もう一ヶ月ちかく経ちましたが、沢山のご来場ありがとうございました。熱気むんむんといった感じでしたね。

    私は、フォーラムの何日か前に、フッと中野孝次氏の「道元断章 正法眼蔵と現代」という本がまた読みたくなり、書棚の奥に眠っていたのを3年ぶりぐらいに取り出して、読み返していたのですが、今回のフォーラムに共通するものがいくつもあったように感じられました。
    道元は「正法眼蔵」の中で、仏教に関する形式や規定について、事細かく言及しており、それはTPOに合わせた御辞儀の仕方は勿論、用便の仕方、用便後の尻の洗い方、手の洗い方に至るまできちんと規定していたといいます。なぜ、そんなことまで、と思われる事柄まで作法として規定しなければならなかったか。それは、釈迦の前の七仏から始まる正法を、正しく伝える為だったのだと思います。
    道元は天童山で如浄和尚に会ったことによって、修行とは正師からの正伝以外にないことを知ったといいます。各人が思い思いのことをやっていては、形の崩れ、ひいては心の崩れにつながり、修行の妨げとなってしまう。正法を正しく以心伝心するには、受け止める側も己見を一旦捨て、心とからだを正法にふさわしいものとしていかなければならないのだと思います。そうでなければ、どんな言葉も腑に落ちていかない。
    敬愛する師、如浄から授かった正法とは如浄の教えだけにあらず、その奥の連綿とつづく代々の仏祖にまみえることである。それを後世に正伝する為には、細かな事も疎かにせず、作法とし、「型」から入るという修行の形をとらなければならなかったのだと思います。

    操体法も、創始者橋本敬三先生の意志を受け継ぐ、正法でなければならない。しかし、初期の操体法は正しい介助作法の研究がされぬまま、普及してしまった経緯があります。それによって、操体法とは名ばかりの、まるで違ったものまで出て来るようになってしまいました。
    しかし、本来は作法がキチンとあるのです。これは自分勝手に規定したものではなく、からだの使い方、動かし方の自然法則から導き出されたものであり、そうしなければならない理由も、それぞれあることなのです。そして、その作法は臨床のみならず、日々の精進により、作法が円熟するほど、自分もより健康に身体機能がアップしていくというものなのです。
    そうでなければ、操体法はみんなの為のものとはならないのです。操体法はみんなのものだから、どんなやり方をしても良い、というものではないのです。あくまでも、みんなの為になることを前提に、自然法則の応用貢献に励むものなのだと思います。

    友松 誠。

    三浦寛 操体人生46年の集大成 ”Live ONLY-ONE 46th Anniversary“は2012年7月16日(海の日)に開催致します。

    2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定