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  • 陰陽⑥

    昨日の続き

     

     陰陽五行説によると、ボロボロになったからだの人であっても、健康なそして完全な状態の設計図を自分のからだの中に持っているという。 そんなからだの内臓の中に溜まっている邪気がなくなってしまえば、ちゃんと元に戻るようになっているのだと。 それを自然治癒力と呼んでいるわけだ。

     

     自然治癒力というのは、生まれたての赤ん坊であっても、もう百歳を越えて、癌でよぼよぼで、今にも死にそうな年寄りであっても、その強さは変わらないとしている。 自然治癒力の強さというのは、年齢、体力に関係なくすべて同じなのだと。 ただ、それがきちっと働いていないだけのことだと、陰陽五行説では言っている。

     

     そんな自然治癒力の働きを邪魔しているのが、内臓の中にある邪気であり、その邪気を作ったのは日常生活の間違いなのである。 すなわち、その間違いとは、「息、食、動、想、」 という他人に代わってやってもらうことができない自己責任のことを指している。

     

     だから、正しい日常生活をすれば、そういった内臓の邪気は自然に無くなってしまうしかない。 無くなるというのは、からだの外へ出すということなのだが、その出て行き方が気の状態でフワッと、わからないうちに出るのと、アトピー性皮膚炎であるとか、神経痛とか、肩が凝るとか、アザだとか、怪我だとか、そういった形で出る場合といろいろある。

     

     怪我というのは、内臓のスジの上、つまり、経絡の上に傷を作るようになる。 たとえば、肝臓に疾患があり、邪気がある、それを早く出さないと肝臓が駄目になって死んでしまうことになる。 この場合に、肝臓のスジの上に怪我をするということだ。 そして、その怪我の出血によって肝臓がちょっと我慢できる程度の量の邪気が出てくれる。 怪我は、不注意でやったとか、不運だとか言いわけはいろいろあるだろうが、それは、その傷口を開いて、邪気を急激に出す必要があるから、怪我をするというのがその真相である。

     

    明日につづく

     

    おしらせ

     2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)二日間開催決定 詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい

  • 陰陽⑤

    昨日の続き

     

     最近、膝の痛みを訴える患者を診ることがよくある。 これを整形外科的に診れば膝関節炎という病名がつくのだろう。 そして、ひどくなると膝に水が溜まって、さらに膝関節の骨頭が崩れて変形してしまう。 最終的にはその骨を切除して、人工骨頭に替えなければならないようなことになる。

     

     これは血液の循環不良を起因として、動脈に充分な栄養や酸素が運ばれてこなくなったからだ。 その影響で静脈には老廃物や炭酸ガスが溜まってしまい、その内臓の細胞の機能が落ちてしまう。 ただ機能の働きが落ちるだけでなく、異常な働きをするようにもなる。 それが糖の代謝異常だと糖尿病になる、そういった機能の低下、機能異常が起こるということだ。

     

     陰陽五行説でいうと、血液の循環不良からくる消化器の不調、ことに膵臓の不調であるものと診断する。 ということは、膝関節炎は糖尿病の前兆であるという診方ができる。 しかし、この段階では糖尿病としての自覚症状も他覚症状もまだ出てこないという場合が殆どである。

     

     こういった患者の体形を見ると、大抵は小肥り、もしくは肥満体となっていて、顔は黄色い色がでているが、陰陽五行説でいうと黄色は消化器の色である。 このように顔の色を見ることで、五臓のうちのどこを悪くしているのかというのがよくわかる。 

     

     ではなぜ糖尿病として出ないで、膝の方が悪くなったのかというと、五臓の疾患を、五臓六腑以外のところへ肩代わりさせているからだ。 それによって内臓が受けるダメージを防ぐことができるので、膝に症状を出しているということになる。

     

     これは膝関節炎だけでなく、大腿骨や股関節炎や先天的な股関節脱臼とか股関節の骨がもろくなるペテルス病なども膵臓疾患の肩代わりする範囲であり、膵臓の病気に入ってくる。  

     

    明日につづく

     

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  • 陰陽④

    昨日の続き

     

     臨床では問診というのをはじめに行なう。 このとき、患者さんに症状が発症する時間を聞くのも、問診での重要な事柄である。 陰陽五行説によると、それぞれの内臓が担当する時間というものがある。 それを五臓六腑というが、実際には心臓は心と心包に分かれているので、その心包を加えた六臓六腑が2時間ずつ受け持って、24時間でひと回りしている。 3時に肺から始まり、5時からは大腸へ、7時からは胃と脾臓の時間に移って11時までの4時間は消化器の時間になる。 

     このように時間を並べていくと、鍼灸でいう経絡の肺から始まる順序とピッタリと一致している。 

     

    六臓六腑の時間

     

    内 臓 時 計

    六 臓 六 腑

    3時

    5時

    5時

    7時

    大腸

    7時

    9時

    9時

    11時

    脾臓

    11時

    13時

    心臓

    13時

    15時

    小腸

    15時

    17時

    膀胱

    17時

    19時

    腎臓

    19時

    21時

    心包

    21時

    23時

    三焦

    23時

    1時

    胆のう

    1時

    3時

    肝臓

     

     六臓六腑の内臓に疾患があって調子が悪いときには、その内臓時間に変調が起こる。 それが肝臓だったら1時~3時が肝臓の時間になっていて、その時間に目が覚めて体の具合が悪いということなら、それは肝臓に問題があるということだ。

     

     3時から5時は、肺の時間で、気血の流れが動き出し、咳が出たりして肺に疾患がある人は不調を感じることが多い。 5時~7時は、大腸の時間。 7時から11時は、胃と脾臓が活動する消化器の時間で、ムカムカして食べたくなかったりするのは、胃を休ませるためである。  

     

    明日につづく

     

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  • 陰陽③

    昨日の続き

     

     五臓というのはお互いに親子関係にあり、子の具合が悪くなると親が助けようとする。 それと同じように肝臓の具合が悪くなれば、その疾患を親である腎臓に引き受けてもらう、つまり腎臓に病変が起こってくる。 それは、副腎皮質ホルモンにも影響することになり、スタミナが落ちて疲れやすく、からだはいつも疲労状態に陥ってしまう。

     

     このように腎臓が弱ってきた場合に、その腎臓だけをターゲットに治療を試みてもうまくいかない。 なぜなら、そもそもの根源、悪くなっている肝臓を治してやらないといけないからだ。 腎臓が親として助けているこの段階では、病院で肝機能検査をしても異常数値は出てこないことが多い。

     

     また、消化器が悪くなると、陰陽五行説での理論上は親である心臓が助けてくれることになる。 だがしかし、それが夏であったなら、心臓がため込んだ邪気を吐き出して病気を治そうとする季節になっている。 すると、消化器の邪気を心臓が十分に引き受けることができなくなる。 心臓が助けてくれない夏の季節、消化器は普段より食欲を落として負担を軽くしようとする。 こうして夏に食欲が落ちたり、痩せたりするのは、こういった理由によるものだということがわかる。

     

     親子関係とは反対に、攻め合う関係もある。 たとえば、肝臓疾患に陥ったとき、その具合の悪さを消化器に押しつけようとする。 そのために弱ってしまった消化器は、食べ物を頼りに乗り切ろうとして異常に食欲が進むことになる。 そうすると、消化器が肝臓に攻められたために食べ過ぎて太ってしまう。 逆にいくら食べても太らない、いわゆる 「痩せの大食い」 の人は、肝臓の疾患が消化器をかなり攻めていて、食べても追いつかないので栄養にならない、という仕組みになっているわけだ。

     

    五臓の特徴と相克関係

     

    相生(親子関係)

      春    肝臓・胆のう   性格傲慢、イライラ、不眠

    ↓ 助ける

    火  夏    心臓・小腸       性格冷酷、思いやりがない

    ↓ 助ける

    土  土用  膵臓脾臓・胃  性格利己的、クヨクヨ、優柔

                                                                      不断

     助ける

    金      肺・大腸  性格強欲、メソメソ、悲観的

     助ける

    水  冬    腎臓・膀胱  性格恐怖、不安感、スタミナ不

                                                                  足

    ↓ 助ける

    木 

     

     

    相克(攻めあう関係)

      青色   酸(すっぱい)   春   肝臓・胆のう

       性格傲慢、イライラ、不眠

    ↓ 攻める

    土  黄色   甘(あまい)   土用  膵臓脾臓・胃  

        性格利己的、優柔不断

    ↓ 攻める

      黒色   鹹(しおからい)   冬   腎臓・膀胱  

               性格恐怖、不安感、スタミナ不足

    ↓ 攻める

    火  赤色   苦(にがい)   夏   心臓・小腸  

               性格冷酷、思いやりがない

     攻める

    金  白色   辛(からい)   秋   肺・大腸  

               性格強欲、メソメソ、悲観的

    ↓ 攻める

    木 

     

    明日につづく

     

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  • 陰陽②

    昨日の続き

     

     「陰陽五行説」 には、「木」、「火」、「土」、「金」、「水」 という五つの要素があり、五臓六腑の内臓それぞれに対応し、影響を及ぼすことになる。 一つの内臓に疾患があると、その内臓と関係の深い他の内臓部位にもさまざまな症状が出てくる。 それは五行の助け合う 「相生」 と抑制し合う 「相克」 の関係があるからだ。

     

     陰陽五行説では、万物のあらゆるものに、これら五つの要素があるとしている。 五臓六腑についても、この陰陽五行説の五要素に対応させて考えると、「相生」、「相克」 の関係がわかってくる。 さらにこの木、火、土、金、水のそれぞれにまた、五行がある。 ようするに肝臓の中にも五行があり、心臓の中にも五行があり、膵臓の中にも五行がある。 そうやってずっと分けていけるのである。

     

     

     このような五行説の研究をしっかりやることで、腫瘍がなぜこの場所からこの場所へ転移するのか? など、体内の組織的な変化も予測できるようになる。

     

    五行の構成要素

    相生(親子関係)

     肝臓・胆のう (春)

     木は火を燃え上がらせる

    火 心臓・小腸 (夏)

     火は燃え尽きると灰(土)になる

    土 膵臓脾臓・胃 (四季すべてに関わる)

    ↓ 土の中から金が生まれる

    金 肺・大腸 (秋)

    ↓ 金の鉱脈があるところには水脈がある

    水 腎臓・膀胱 (冬)

    ↓ 水は木を育てる

    木 

     

     

    相克(攻める関係)

    木 肝臓・胆のう (春)

     木は土の養分を吸い取る

    土 膵臓脾臓・胃 (四季すべてに関わる)

     土は水の流れをせき止める

    水 腎臓・膀胱 (冬)

    ↓ 水は火を消す

    火 心臓・小腸 (夏)

     火は金を溶かす

    金 肺・大腸 (秋)

    ↓ 金属は木を切り倒す

     

    明日につづく

     

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  • 陰陽

    今回のテーマは、 『陰陽』。

     

     陰と陽は占いとして、陰陽道とか風水だとか、これらは同じようなものであるが、その他にもタロット占いとか、四柱推命だとか、あれやこれやと占星術に関するものがある。 しかしこういったものは、高度な数術や高尚な哲学、それに豊富な人生経験や鋭い洞察力が求められる。 このような占いに関する内容については、私にとって荷が重すぎるので、陰陽の内、呪術や占星術にかかるものはテーマから省かせていただくことにする。

     

     というわけで、操体臨床に関係の深い、主に中国医学における陰陽五行説に限定して話を進めたい。 まず、人の健康状態というのは、その人の顔色を見ればはっきりとわかるようになっている。 陰陽五行説によると、五臓六腑のそれぞれが五つの色として対応している。 健康状態の人の顔色では、これら五つの色が薄く均等に混ざり合って艶のある肌色になっている。 これは臨床家にとってきわめて重要な診たての要素である。

     

    顔色

    内臓疾患

    疾患の腑

    罹 り や す い 病 気

    心臓(循環器)

    小腸

    心臓疾患、リウマチ性疾患

    肺(呼吸器)

    大腸

    潰瘍性疾患、便秘、皮膚病

    肝臓

    胆のう

    肝炎、中枢神経疾患

    胃(消化器)

    脾臓膵臓

    糖尿病、十二指腸疾患、胃の疾患

    腎臓

    膀胱

    腎不全、膀胱炎、婦人科疾患、前立腺肥大

     

     というのも、内臓と肌の色は健康状態に深く関係しているからだ。 心臓や小腸が悪ければ赤色に、肺や大腸が悪ければ白色に、肝臓や胆のうが悪ければ青色に、脾臓膵臓や胃が悪ければ黄色に、腎臓や膀胱が悪ければ黒色がかった肌色になる。

     

     臨床において、もし黒色がかった肌色であれば、腎臓や膀胱や子宮に疾患があるということだから、背骨に何らかの異常が起こっているものと推測できる。 そこで胸椎の9~11番の椎骨を触診しなくても、その椎から出ている神経回路が狭められたり塞がれたりしていることが、おおよそ想像できるのである。 このように、問診票を見なくても顔色を見れば大体の病気がわかるということだ。

     

     また、健康診断書では正常となっていても、これらの色の一つ、あるいは二つの色が顔に色濃く出て、肌に艶がないとなれば、注意が必要だ! いくら本人に自覚症状がないといってもすでに病気の種子が育っていると考えるべきである。

     

     たとえば 「色白美人」 などと世間ではいっているが、色白な人は便秘が多いのが特徴である。 そしてその便秘は一般的に大腸の病気と考えられていて、その大腸は肺の腑であり、肺も悪くしていることになる。 それは顔に白色が濃くでてくることでもわかる。 また、便秘は腹部内臓を包んでいる腹膜にも疾患をきたしている。 その腹膜には血管や神経が走っており、そこに支障があれば、末端の腹部内臓の機能は当然に落ちてしまう。 たかが便秘といえども、多様に疾患の影響を及ぼしているのだ。

     明日につづく

     

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  • <今後あるべき医療の陰と陽、討論会その⑤>

    (陽氏)

    ・・潜象に通じる「息診」が大自然の摂理にかなっているというならば、

    宇宙創成から地球誕生、そして現在に至るまで生命体に見立ることも

    出来ないと、後継無糖なおとぎ話になってしまいます。

     

    宇宙の始まりで定説とされてきた「ビッグバン理論」は未だ証明できませ

    んし、宇宙全体が火の玉から爆発したのではなく、急激な膨張をしてい

    るとか・・・なにかしら釈然としませんから研究が進むわけですよね。

     

    その後、「インフレーション宇宙論」を提唱する学者によって、宇宙とは
    「無」からはじまったと説明されていますね。

    この理論を応用している例が、最先端医療にも使われる半導体です。

     

    インフレーション理論」でこの宇宙が成立するにあたり、量子物理学的

    考察をすると、「無」の状態でも「素粒子」が生成と消滅(生まれて消える)

    を繰り返しているわけです。

     

    理論によれば、このことを「ゆらぎ」といっているんですね。

    つまり、この「ゆらぎ」があってこそ、壁を「粒子」がすり抜ける可能。

    これを「トンネル効果」によって、この”宇宙は突然生まれた”訳です。

    それは、宇宙創成からみた生命の歴史にもつながってくるんでしょうか?

     

    (陰氏)

    ワタシは難しいことは知らないけど、なんとなく納得できる理論ねぇ。

    「息をすること」「食べること」「動くこと」「想うこと」「生きる環境」は、

    それぞれ、一般的な「衣・食・住」とは異なった自己責任分担があるのよ。

     

    それでね、個人の自己責任という条件そのものが「生命環境」の中にあって、

    成り立っているんだから、一人の責任はすべての生命体と繋がっている、と

    見立ててもおかしくないと思うのよね。

     

    だから、科学が進歩して見えなかった細かな情報を、赤の他人が診断しても、

    その個人のレベルに留まっているとわからない・・・ということなのね。

     

    だって、現象は潜象から生まれてくる一部とか一瞬に過ぎないわけだし、

    太極から陰と陽が生じてまた戻っている循環って、まさに生命のバランス

    制御そのものになっているんですもの。

     

    だから、疑いようもないほど生命現象は、バランス現象だってことよね。

     

    この仕組みはしばらく「息」を止めてみたらわかることだし、息を止めた

    ままで「食」べることができるのかでもいいし、息を止めて「動」き続け

    ることができるのかでもいいし、想い続け考えることも、息を止めてたら、

    すぐに「息」そのものが果たしている”サムシング”&偉大ってことなのよ。

     

    「息診」から始まる「医療の連携」や「息診」から始まる「診断」そして、

    「息診」から始まる「共通言語」の必要性をイメージして欲しいのよ。

     

    勿論、知識の充実や最先端の情報整理、専門分野での追究にも活かせるわ。

     

    聞いていた貴方はどうかしら?・・ヒビいてくるものがあったなら・・・。

    生命バランス現象の「今」を掴む同志になってみない?待っているわよッ!!

     

    (陽氏)

    もう最終日のようですね。

    一週間は早い・・・ああ、そろそろの終了合図が出ています・・・。

     

    (陰氏)

    そうね、速いかも知れないけど、速いことは「快」の意味もるのよ・・・。

     

    (陰氏)(陽氏)

    では、今朝も今宵も、日々の生命を感じる「今」に乾杯ッ。

    生かされ・・生まれ、生まれ死に、死んで生まれし今を生きましょうッ!!

                              (第一部、終了)

     

    (未分氏) 

    いや~いかがでしたか?

    お二人の交わす言葉の数々にヒントが星々のように

    ちりばめているような気がしましたねぇ~。

    それでは皆さん、フォーラムでまたお会いしましょうね~!

    ではッ!サヨナラッサヨナラッサヨナラッ!

     

    ・・・明日からは太極から舞い降りし「ヨーギ」。

    日下実行委員の登場です。乞うご期待!お見逃し無くッ!

     

     

    ※今日の一言

    「行け、行け、決して安穏をむさぼるな。 

     生きているのは幸福であるが為ではない。 

     生きているのは私(神)の法(のり)を成就するが為だ。 

     悩め、死ね。しかし・・・。 

     お前があらねばならぬ、その者であれ。一人の人間であれ」                                           

                         ~ロマン・ロラン

     

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  • <今後あるべき医療の陰と陽、討論会その④>

    (陰氏)

    例えば、あなたは今まで病院の先生に診察してもらっているでしょう?
    その時に、「今日はどうなさいましたか?」って聞かれると思うのよ。

    世の中には本当に色々な方がいるわよね。

    医療の診察も同様、時系列を追って丁寧に説明する几帳面な方もいるし、

    聞かれたことしか答えない方も、医師からしたらどうでもいい情報を遮ら

    れるまで話し続ける方もいると思うのよ。

    色々必要な事も、時に必要でないことも話しているかもしれないわよね。

     

    というように、問診一つでも医師の経験や技量に診断の基準差があるわ。

    だからこそ、シンプルに問いかける・・・その意味も生まれてくるの。

    この場合の診断基準っていうのは太極的「いのち」の貫通する「からだ」。

    ”患者さん”は”陽的”で表だとしたら、その裏の「からだ」は、陰ってこと。

     

    貴方の考える診断って、何を基準に引用して「共通言語」を捉えているの?

    文化や人種などの豊富な人口統計上のデータによる診断なのかしら?
    それとも、医療のチームによって形成されている診断基準なのかしら?
    昔々のエライ人がまとめてくれた古典的でも普遍的な資料なのかしら?

     

    でもね、それで間に合って全てでも構わなかった陽の時代は終わったのよ。

     

    不安を訴える精神疾患も増えて、陰の時代に相応した診断は求められている。

    陽の見立て・陰の見立て共に、両方ともわかってしまうのが「息診」なの!

    そう、「からだ」の求める診断、その次元での診察を可能としてしまったの。

    患者さんが目的地に至る前に「息診」を通じて至っているというのかしら。

    冗談のようだけど、臨床前に診せて頂く・・そんな診察も成立するのよね。

    「動診」による診断は、ボディーの歪みを診断する上で、大きな特徴でもあ

    りつつ、橋本敬三先生が存命の頃からすると、ますます深化しているのよ。

    シンプルを深めつつ、いまだ完成されないからこそ可能になってきたこと。

     

    (陽氏)
    今までは見えず、みえなかったことまでも診断可能にするってことですかね。

    見えないことと言えば、放射線の被爆、その危険性を考えてしまいますね。

     

    確かに日進月歩の最新的検査機器には、放射線を用いるものが多いのです。

    結核検診、肺がん検診、胃がん検診、更には脳ドックと称してCTまで受けて

    いること、造影剤を用いて脳血流まで調べられることを考えると、一人あた

    りの被曝量を上げる犠牲を払って診断している訳ですから。

     

    もし、もしですよ・・・その「息診」が統合される医療全体の「共通言語」

    になりうるならば、そのような被爆を限りなく限定して用いることも可能と

    なるのでしょうか?

     

    (陰氏)

    そうね、それを答える前に、私たち一人一人の自己責任分担って、ご存じ?

    <※知らなかったら、ここでそこまで詳しく教えないから、12月の5日と6日

     に行われる「冬季東京操体フォーラム」に参加して頂戴ネ~!ウフフ>

     

    「共通言語」だって、自己責任分担は“診断に必ず関係”してくるものなのよ。

    それを知らずに診断って可笑しいと思わない?これは盲点どころじゃないわ。

     

    だって、私たちが生きていくには、色々なイノチを頂いているわよね。

    食べたり、動いたり、考えたり、息をしているってコトは、その証明なのよ。

     

    宇宙の仕組みから考えても「息診」というのは自然の摂理にかなっているわ。

                                  (その⑤に続く)

     

     

    ※今日の一言
     「将来の医者は薬を与えず、
    患者に人体の骨格と構造、栄養、
      そして、病気の原因と予防について教えるだろう」
                        ~トーマス・アルバ・エディソン~

     

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  • <今後あるべき医療の陰と陽、討論会その③>

    (陽氏)
    息診?そもそも「息診」というものは何なのか、教えてほしい。
    そして、これまでの「医療連携」や「共通言語」そして「盲点」に、
    どこのどこから
    、どのような繋がりがあるのか、解りにくいですよ。

    (陰氏)
    いいけど、そうねぇ・・・どこから話したら良いのかしら?。
    アッチの話ならともかく、お堅い話は苦手なのよ。
    じゃ、現代医学の診断法と東洋医学の診断について説明して頂戴ね。

    (陽氏)
    では、簡単に説明してみますが、細かい所をつっこまないで下さい。

    まぁ、我が国の個人医院が主流だった頃、その保険医療においては、

    初診時に医師が患者に四診を通していますよね。

    そう、西洋医学系の四診でも、問診・視診・聴診・触診が基本です。

    患者の訴えから主訴を問いかけ、現病歴、家族歴や社会歴等を問い、
    顔の表情や色あいを見て、話している声のトーンにもつれがないか、
    また、訴えている部位を触れて、心音や呼吸音を聴診器で聴きつつ、
    脈の雑音、リズムを計り、口腔内の色や変化を診たりするわけです。
    徒手的な理学的検査も、直接頭から足まで様々な検査があります。

    ただ、現在医療の診断方法の特徴、それは多くの精密検査でしょう。
    症状との関連性、そこから疑われる危険な状態を推測、診断の確立
    を上げる為に、血液や尿・便を採取しての検査に加えて、放射性元素
    を併用した化学的検査を通すこと、つまりX線やCT・MRIなどの
    画像診断を行い、必要なら、造影剤や内視鏡等の様々な検査を依頼
    してから、もう一度患者と向き合って診察し診断するわけです。

    また、似ているようでちがう、東洋医学系の「四診」があります。
    望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診・切診(せっしん)と
    言うのです。
    望診は展望の望ですから、患者を眺めつつ先入観なく診断すること、
    聞診では、患者から発せられている様々な音やリズムを聴くこと。
    問診は、直接問いかけて帰ってくる反応を聴き取ること。
    切診とは切って診ると書きますが、いわゆる触診のことなのです。

    東洋的な診断の特徴を挙げるなら、「脈診」や「腹診」でしょうか。
    現代医学でも「バイタルサイン」等で患者さんの生命情報を記載して
    いますが、東洋医学の診察とは、広範囲に大掴みしながら、言葉では
    矛盾するようですが、そこから細かく分類して診断しているようです。

    そして診断と言っても、日本では医師しか「病名診断」はできません。
    ですから、診断というのも様々な診察あって、診断方法に結ぶのです。

    (陰氏)
    おおまかな説明だけど、なんとなく解って頂けたと思うわ。
    じゃあ、それぞれに関わっているのにも見逃していた診断から言うわ。

    それが「動診」という診断方法なのよ、西洋東洋問わず「盲点」なの。

    特徴的なのは、人は構造があってもそのままじゃないわよね。
    例え、御献体を数百例以上細かく診て研究したとしても動かないのよ。

    また誤解させるいいかただけど、御献体と違って生きている人間とは、
    一秒たりとも完全静止していることさえ、絶対にできないのよ。

    だから、患者自身に指示したとおりに動きを通してもらうの。
    「うごき」を通して頂くことで、診断するのを「動診」と言うのよ。

    それで、患者自身では気付いていない「生命」の情報というのかしら、
    生命そのものが「からだ」に起こっているトラブルが、何かを通じて
    診察している側の「生命」情報として、現象的に診断できるのよ。

    あのね、こんなことを聞いたことがあるかしら?
    昔の上医(=名人達人偉人)の方達の言葉が「霊枢」というのがあって、
    「漸洳下にあれば、葦蒲に生ず、此れ形気の多少を知る所以なり」
    って書いてあるのよ。

    つまり、目に見えるようなところは必ず目に見えないところがあり、
    目に見えている「現象」の下に潜んでいる「潜象」のことは、いまだ
    形にならない状態でも、感じとることが可能・・・ってことなのよ。

    それは、東洋医学的に言うなら、望診を極めていくことで可能なの。
    そういえば、橋本敬三先生も「望診の達人」と言われていたけれど、
    それは、この「動診」を通じて「現象」と「潜象」をなんとな~く
    感じとっていたからじゃないかしら?

    でもね・・・今現在においてすごいのは、やっぱり「息診」なのよ。
    これは、橋本敬三先生の直弟子の三浦寛センセイが提唱しているの!
                            (④に続く)

    ※今日の一言
    「目で見、耳で聞き、心に感じることは間違わない。。
     間違うのは判断だ」
                           ~ゲーテ

    おしらせ
    2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)二日間開催決定
    詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい

     

  • <今後あるべき医療の陰と陽、討論会その②>

    (陽氏)

    つまり、所為人との繋がりがあってのものなんですよね。

    まあ。・・・解りますが、個人の視点を語るだけでは社会全体に機能

    しませんよ。

    ともかく、医療全体を社会に当てはめていけば、ネット時代で介護臨

    床の場における特殊性も広く公開され、非常に専門的な特殊な治療法

    も開示されつつあり、健康法・養生法それぞれの方法論でも、現状許さ

    れお互いに存在しているんですから、言わば不自然にもニーズがある。

     

    そこで必要なのは、それぞれの“アプローチ対処法・処置法”云々のみで

    確立されるのみでなく、「共通の言語」こそ、より一層重要になってき

    たわけで、全体は混沌としている上に、個々の専門性がクローズアップ

    される訳ですから。

     

    そもそも、本質的なことをズバッと切れば、医療は”人間のみ”にあるわ

    けでないのです。そう思いませんか?数々の実験動物を経た医療もあり、

    特殊な光線や遺伝子組み換えによる植物の医療もあって、人間の医療も

    成立しているのです。大昔のことを取り上げても仕方ありませんから。

    そして、この日本の医療保険における医療は、根本治療だと思っている

    方も多いようですが、多くの場合は対症療法なのであって、逆を言えば、

    保健医療では対症療法的処方がなされ、そして治っていくんです。

     

    それは、命そのものに備わる「自然治癒力」の賜物なんですが、その回

    復程度には”個体差というよりも個人差”があるということ。

     

    そう!盲点があるこの方法における最大の弱点、つまり盲点とは・・・。
    本人に適切なソフト供給がなされておらず、供給過多に傾倒しやすい!

    例を挙げれば、お薬手帳はあっても重なる支給可能、故に介護を必要と

    するの方々など、他人様の管理になることも致し方ないのです。

    これも一例ですが、手術の適切なタイミングとはこの日が良いと、誰が

    断言できるのでしょう。

    本人のバイオリズムや体力を測る目安は統計で決めて良いのでしょうか。

     

    現代医学だけではありません。

    これは現在東洋医学でも、同じ問題点を抱えたままにしているようです。

    ドーゼ(刺激量)の過多によって、患者さんの具合が悪くなる場合もあり、

    それを経験という曖昧模糊としたヴェールに包んで「からだ」に許しても

    らっているわけです。

    体型や検査で決まることは限定されており、年齢や体力まで含めたら・・

    まあ、陰体質にも細分化あり、陽体質にも細分化されてはいますがね。

     

    ここを「共通の言語」として統合できるとしたら、まだ形になっていない

    状態まで把握できるようにして、初めて”お互いの信念”や”処置法”に寄りそ

    い、真摯に語りあうことも可能となってくるはずなのです。

    そして、”形になっていない”状態を把握すると、手術のタイミングはおろか

    処方されている処方箋の薬の飲み合わせや、鍼灸の経絡上の反応の理論優位

    でない臨生の場での優位性も、ハイレヴェルで考察できるようになるのです。

     

    (陰氏)

    なによ・・・アナタの方が書いていることって過激じゃないのかしら?

    ハイレベルな考察って、結果から言えば「潜象」のコトワリ(=理)でしょ。

    「共通言語」の通じる「からだ」的立場からいえば、それが「太極の意志」。

     

    そもそも私たちは、生まれながらにして赦されているのよ、救われているの。

    だからこそ「操体」の学びは終わりが見えないのよ。

    追究し、追試して、未来~過去~現在と、深めてきているんですもの。

     

    見えない「潜象」あっちとこっちを紡ぐ鍵、それが「共通言語」なのよ。

    操体独自の「動診」、そして「渦状波Ⓡ」と「D4=第4分析」まで理解すれば、

    そのことを「原始感覚」で理解もできるわ。

     

    もっとも、生命の活用そのものである「息診」なんて、そのものなんだから・・・。

                             <その③へ続く>

     

    ※今日の一言

    「何人も永く仮面を冠り得ず。 偽装はやがて自己の天性へ還る。

     仮面長いこと身につけることはできない」

                            ~セネカ~ 

         

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