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  • からだの歪みの要因その3

     佐助が担当する5日目です。よろしくお願いします。

     からだは利き側があることで、力学的に構造の変化が生まれますが、実際に利き側によってからだはどのように変化しやすいのでしょうか。
     例えば右利きの場合、足は左足が支えの重心足、右足は運動足(平澤氏の報告)とされています。そしてからだは、頸部は左側に側屈しやすく、顔は左が小さくなり(モデルは左側からの写真が美しいともいいます)、右肩上がり(右肩甲骨が側方に移動するため、右肋骨隆起、胸骨軽度右側弯)、胸椎右捻転(回旋)・胸郭左捻転(回旋)、左骨盤が高く、骨盤は右捻転(回旋)、右脚は軽度屈曲・外旋、左脚は伸展になりやすいとされています。
     利き腕により顎関節の動きから、顔の表情にも関係があります。

     利き側がからだに及ぼす影響として、からだは左右対称でないことに繋がります。この利き側の影響を補うために、操体の自然体立位では、利き手と反対側の足を半歩、つま先を内側気味(内股気味)にして出します。こうすることでからだの負担が軽減されているはずです。

     身体運動の法則を学ぶことで、からだの使い方・動き方、重心の位置などで、からだがどのように構造が歪みという変化が起こるからが、説明することができます。これによって、予防方法までもが説明できるわけです。

     日常の臨床でも、身体運動の法則を利用して指導していますが、最近多くの方の画像所見と利き側の関係をみていて気になることがあります(現在調べている途中ですが・・・)。明日はこのことを紹介したいと思います。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • からだの歪みの要因その2

     佐助が担当する4日目です。よろしくお願いします。

     この世に誕生して最初に、構造学的・力学的に変化する要因は利き手ではないでしょうか。自分の子供をみていると、2歳頃には利き手が決定されているような気がします。
     利き手についてのアンケート結果の報告がありましたので紹介します。
     両親がともに右利きの場合、子供が左利きになる確率は100人に2人、両親のどちらか一人が左利きの場合、その赤ちゃんが左利きになる確率は100人に17人、両親が2人ともに左利きの場合は100人中46人が左利きになるというデーターがあります。
     子供の利き手を数年間、追跡調査をしたと報告があります。
     2〜4歳代の右利きが38.1%、左右混合型 21.4%、左利きが40.5%の子供達が2年後では、右利き75.4%、左右混合型 5.7%、左きき 18.9%に変化したそうです。さらに小学校に入ってから再び調査の結果では、書字動作に限っていえば85%もの子どもが右利きに増えていたそうです。
    この報告から、利き手は遺伝もしくは環境によって利き手が決まる可能性が示唆されます。

     ちなみに右利きが多いのは、少なくとも5000年前に地球上にいた人間の9割は右利きだったそうです。これは洞窟に残っている絵が、左右どちらの手で描かれたか、出土される土器等がどちらの手で作られたかとういことから分かってきているとのことです。

     利き手の右利きが多いのは、言葉の発達と深く関係があるようです。人間が、サルからヒトへと進化する過程で、言葉を話したり、感情をコントロールする脳の左脳部分が発達したことで、左脳の神経支配している右利きの人間が多くなったとの見解が一一般的なようです。

     学童期に完成された利き手が、長い年月をかけ力学的にからだの構造を変化させていく可能性があるのではないでしょうか。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうごいざいました。

  • からだの歪みの要因その1

     佐助が担当する3日目です。よろしくお願いします。

     からだの使い方・動き方は、からだの構造学的に負担のかからない方法があります。操体では身体運動の法則としてまとめられています。身体運動の法則を理解してからだの動きのフォームに活かされた時には、効率やからだの負担軽減など様々な効果がみられます。

     例えばからだの左側屈の動きでは、自然のからだの使い方・動き方は、体幹が左側屈する際に、骨盤が右側に移動し、右下肢重心となります。これによって動きの中心が胸椎の動きと重心移動で成り立つために、脊椎に大きくストレスがかかる部位がなくなります。
     不自然なからだの使い方・動き方は、体幹の左側屈する際に骨盤の重心移動がみられないために、同側の左重心で体幹が左側屈します。これによって腰椎中心の側屈となり、腰椎の椎間板や椎間関節に大きくストレスをかけることになります。(2012-10-02のブログでレントゲン画像が確認できます)

     腰椎の側屈の可動性をみると、L1/2間で5°、L2/3・L3/4・L4/5間それぞれで8°ずつ、L5/S1間で2合計31°可動性があるとされています。ですが、体幹側屈の正常可動域は、代償運動を制限した状態(連動や重心移動を制限した状態)で50°とされています。31°以外の可動域はL3を中心とした捻転(回旋)運動が加わってできています。この捻転(回旋)の動きが問題で、脊椎の側屈に捻転(回旋)を加えると、椎間関節に大きなストレスがかかります。

     からだの部分的に大きなストレスがかかるかどうかは、からだの使い方・動かし方で大きくかわってきます。不自然の動き方がつづくことで、からだの歪みが生まれることは構造学的に考えても言えることだと思います。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • 再学習

     佐助が担当する2日目です。よろしくお願いします。

     理学療法士になる前の養成校では4年間を通し解剖学や運動学などを学び、国家資格合格後も、整形外科疾患を専門としてリハビリテーション科に勤務していたため、解剖学や運動学を学ぶ機会はこれまで多かったように思います。
     勤務時間以外も手技の研修会、勉強会、学会などに参加していた中、偶然立ち寄った書店で、三浦理事長の操体法入門・手関節からのアプローチと出会い、からだの連動を学びたいとおもい、操体法定期講習会の操体指導者養成コースを受講することを決め、現在に至っています(詳細は2012-3-25のブログで)。

     身体運動の法則を学び、連動の動きを探究しながら日々の臨床と向かいあっていましたが、最近再び運動生理学として解剖学や運動学を学ぶ機会をいただいています。
     からだの連動を理解したうえで再び解剖学や運動学を学ぶと、各関節からの連動した動き、またからだの連動の動きから各関節の動きがイメージしやすく、より一層深いからだの動きを学ぶことができます。
     そして改めて感じるのが、からだは実に理に適った構造と運動力学的仕組みが融合されていることを実感しています。

     動き方によって、力学的に各個人のからだの動きに見合った状態に、構造の変化を持たせながらからだの動きをサポートができる構造になっています。ただし、不自然な動き方がつづくと、からだの構造が柔軟に対応できなくなり、力学的な歪みへと変化していきます。からだの歪みへと変化する要因は動き方(フォームなど)、利き手、癖、自然の現象など様々な要因があるようです。
     きょうはこのあたりで・・・ありがとうございました。

  • 長野より

    今日から一週間ブログを担当します長野県在住の佐助です。一週間お付き合いよろしくお願いします。
     
    日本人の平均寿命は、 厚生労働省の2013年の発表によると、男性79.59歳、女性86.35歳とされています。都道府県別で僕の住む長野県は、男性80.88歳、女性87.18歳と平均寿命が全国で男女ともに第一位の長寿県となりました。
    これだけ高齢者が多いということは、医療費も莫大な金額になると思いますが、実は、長野県は、30年以上前から予防医療に力を入れてきたこともあり、日本一の長寿の県でありながら、一人あたりの医療費は全国平均を大きく下回っており、75歳以上では全国で4番目に医療費が低いとされています。

    病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味として「ピンピンコロリ」という標語がありますが、長野県ではこの標語があてはまるような県といわれています。
    しかも「ピンピンコロリ」をwikipediaでみてみると、1980年、長野県下伊那郡高森町で、北沢豊治氏が健康長寿体操を考案し、1983年日本体育学会に「ピンピンコロリ (PPK) 運動について」と題し発表したのが始まりとされていて、「ピンピンコロリ」の標語も長野県から生まれたとはビックリしました。

    ちなみに、僕が勤務するクリニックの近くの成田山薬師寺には、平成15年9月に「健康で長生きし(ぴんぴん)寝込まずに大往生する(ころ)」から命名された高さ約1m、直径約60cmの「ぴんころ地蔵」が建立されました。現在では健康・長寿のシンボルお地蔵さんとして有名となり、数多くの観光客が訪れているようです。

    今週は長野からです。
    今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • 成功体験

    昨日のブログにも書いたのですが、私自他共に認めるテレビっ子で
    して、その中でも幾つか愉しみにしている番組があります。
    その一つが、日曜日の朝7:30からTBS系列でやっている『がっちり
    マンデー』
    です。サブタイトルが「日曜に勉強!月曜から実践!」
    となっており、メイン司会が極楽とんぼ加藤浩次、アシスタント
    が個人的に私のツボな進藤晶子です。

    この番組は、多種な企業の社長が毎週登場し、毎週色々なテーマに
    沿ってトークを繰り広げていく番組で、異業種の中に様々なヒント
    が散りばめられており、色々な気付きや刺激を受けるので、結構愉
    しく観ております。

    先月、4月20日分放送の「片足のばしビジネス」というタイトルで、
    内容としては本業でシッカリと軸足を持ちつつ、別の事業展開に足を伸ばす。
    ピボットと言うそうですが、意味はバスケ用語なので、何となく理解出来ます。
    その代表的な企業を幾つか紹介していました。

    意外とビックリな企業があり、面白く拝見しました。オーディオ好き
    な方はよくご存じの、オーディオテクニカです。ヘッドフォンや
    マイクなど、年商240億円の企業です。

    ここのピボットは何と『業務用シャリ玉製造器』です。回転寿司とかで
    シャリを握る機械です。何でオーディオから寿司か?と思っていましたら、
    元々、レコード針を作ることを行っていたテクニカが、1982年にCDが発売
    されて、レコード針は売れないだろう、ということで様々なアイデアを出
    したそうです。
    そこで金型を作って部品を作る技術を応用して、シャリ玉マシンを作ったと。
    ふんわりとシャリを握る独自ノウハウがあり、内部の複数の歯車速度を変
    えることで調整をしているようです。今では業界二位の売上だそうです。

    そして、高槻市にある『SUNSTAR(サンスター)』です。聞いたときは「え?」
    って思ったのですが、サンスターと言えば歯磨き粉と言いますか、オーラルケア
    がメインの企業ですが、何をやっているんだろう?と思っていましたら、
    実はピボットがオーラルケア商品だったというオチでした。

    サンスターのメインは1932年の創業時、自転車の部品販売からその後、
    自転車用ゴム糊(タイヤ・チューブ用接着剤)を自社製造販売して成
    功したそうです。当時、ゴム糊を入れていたのが金属チューブで、
    ここに歯磨を入れるという発想から、1946年「サンスター歯磨第1号」
    が誕生したそうです。
    現在でも自転車部品やバイク(ハーレーとか)のブレーキディスクや
    スプロケットに使われるなど、軸足は今でもシッカリとしています。

    そしてもう一つ、最近CMでもガンガンやっているのでご存じだと思い
    ますが、富士フィルムでした。
    この富士フィルムも2000年頃に大きな転換期がありました。
    デジカメの普及によるフィルム事業の根本的見直しです。
    写ルンですインパクト大CMも含め、一世を風靡した事業
    今振り返ると、10年で売上1/10にまで縮小してしまいました。
    この富士フィルムの代表的なピボットは『医療機器、化粧品部門への転換です。

    最初アスタリフトのCMで松田聖子中島みゆきが出て来ると
    違和感があったものですが、今では定着した感もあります。
    しかし、何故?フィルム事業が化粧品?と思ったのですが、フィルム
    の成分の半分以上は実はコラーゲンで出来ているのです。
    フィルム土台の役目を果たすコラーゲンの扱いに元々慣れていたのが、
    切っ掛けになったようです。
    他にも写真プリントの色あせを防ぐ、紫外線防御の技術、日焼け止め
    開発にも全て生かされているとのことでした。

    対照的なのが、2000年当時、富士フィルムと競合相手だったのが、
    コダックでした。危機感を持って抜本的経営改革に望んだ富士
    フィルムとは対照的に経営方針が曖昧だったコダックは2012年に
    経営破綻しています。
    しかも、富士フィルムはフィルム事業を転換してから何と、
    売上を倍にしています。
    その当時の役員はフィルム部門の担当役員が会社を支配していたことを考えると、
    かなりの大英断だったと思います。

    世界的に見ても本業からの撤退や、ピボットへの業態転換など、
    様々な形で企業も生き残りを模索しています。

    今の時代、絶対という言葉が使えなくなって来ました。私が高校生の頃は
    大手企業に就職すれば取りあえず一生安泰だと言われていましたが、
    今は大手企業でもいつ倒産の憂き目に会うかが分からない時代に突入して来ました。

    こだわり無き者に成功は無いと言いますが、こだわりも過ぎると発想が硬くなり、
    時代の流れや本当に大切なものやニーズが見えにくくなってしまいます。

    パラダイムシフト』という概念で説明するのは憚られますが、今の
    時代は過去の固定観念や概念に縛られすぎると身動きがとれなくなる
    時代とも言えます。
    パラダイムの魔力」(ジョエル・バーカー 日経BP出版センター 1995)
    によれば、パラダイムとは成功のルールの規範であり、パラダイムシフトとは、
    その規範が全く変わってしまうことを意味するそうです。

    一例で言えば、「地動説」万有引力の法則」など、その時代の常識と
    されている価値観や考え方が劇的に変化することを言います。

    このパラダイムシフトは、世の常識人とか知識人と言われる人達から
    起こるものでは無く、いわゆるアウトサイダーが起こすと定義付けています。
    それがパラダイムシフターと呼ばれる人たちだと言っています。

    但し、アウトサイダーパラダイムシフターが新たなパラダイム
    示すだけでは不十分で、その流れが大きくなるためには、後にパラダイム
    開拓者が続くことが必要となります。
    結局、開拓者が現れないとそのパラダイムは挫折する可能性が高くなる。
    と綴ってあります。

    これらからの私たちは、仕事の仕方や、仕事の場所ですら固定観念を捨て、
    取り組まなければならないかもしれません。グローバル社会という先進国
    の幻想が崩れたとは言え、確実に世界との境界は低くなり、国境や人種を
    越えた働き方や共存が今後の日本各地に求められて来ると言われています。

    私の敬愛する”高杉東行”などは典型的なアウトサイダーであり、革命者(パラダイムシフター)
    であった様に思います。時代を作るのは狂だと言った松陰先生も含め、
    成功体験からの脱却は今の日本に求められている姿なのかもしれません。
    温故知新とパラダイムシフトは今後の面白いテーマかもしれませんね。

    今週一週間有難う御座いました、明日からはお待ちかね三浦先生です。

  • ルーズヴェルト・ゲーム

    自称テレビっ子の私としては毎回、実行委員ブログで大河とか
    ウォーキング・デッドとか、操体に関係のないことを書くので
    関係各所からは批判殺到と聞いたとか聞かないとか、ま、その
    辺りは福田だからしょ〜がないと諦めて戴きましょう。

    で、早速今回もタイトル通り、私の現在お気に入りテレビドラマ
    ルーズヴェルト・ゲームについて書こうかなと。
    私、残念ながら原作読んでいないので、最初はてっきり左向きの
    TBS系らしく、第二次大戦前のアメリカと日本の政治ゲームによって、
    泥沼の戦争に入って行く前後を元凶、大統領ルーズヴェルト視点で描くのかと・・
    アメリカってこんなにエグイ国でっせ!のTheプロパガンダドラマだと思っていました。

    私の予想は見事外れ、原作は二匹目のドジョウが大好きなTBSらしく、
    『倍返しだ!』池井戸潤です。
    タイトルの意味はベースボール好きで有名だった、第32代アメリカ
    合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトニューヨークタイムズ
    の記者に対して、ディナー欠席を詫びる手紙の末尾に書いたのが、
    ベースボールのゲームに触れ「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」
    という言葉に由来するのが、今回のドラマを通貫する大テーマのようです。

    突っ込み所が満載過ぎて、微妙なところもありますが、一言、TBSさん、
    俳優の使い回しはやめた方が良いです・・半沢と役者も被りすぎていて、
    あ、この人今回はいい人だなどと、違うところに意識が行くのでやめて欲しいです。。

    サクッと内容は、中堅電子部品メーカー青島製作所が世界的な不況とイツワ
    電器の攻勢を受け、経営は倒産危機の状態。そのような青島製作所の苦境の
    象徴が、青島製作所の野球部で、この先は会社の復活と野球部の復活がシンクロ
    しながらドラマが進んでいくのだろうなと観ております。

    ドラマの内容はともかく、何より私がツボなのが『社会人野球部』という
    超マイナージャンルにスポットを当てているところでしょうか。
    野球人としては萌キュンポイント満載で、社会人野球に行けず、軟式野球へと
    変わっていった身としては何とも愉しく観ています。

    この先の展開も片平なぎさが出ている二時間サスペンス並みに読めますが、
    題材が野球だと許せてしまう私の緩さも野球の魅力ならではと思っています。

    五月になって来ると高校野球も夏の予選のシードを得るための春季大会から、
    一気に七月の夏の大会まで目白押しで、又、仕事の調整が難しくなる季節がやって来ます。

    以前のブログにも書いた、愛媛県済美高校の安樂君も最終学年を向かえ、
    怪我からの回復が気になるところです。もし、島根県の大会とダブらな
    ければ決勝は昨年同様、松山まで足を運びたいなと思っています。

    私の人生は野球のみならず、運動やスポーツ、格闘技などに突き動かされて
    来た様な気がします。今の仕事も関わった以上はこれから世界に出て行く子や、
    選手達に役に立つ様なものを様々な形で提供出来ればと思っています。

    現役で競技に臨める期間はそう長くはありません。
    しかも、その期間中、一番良い状態で常にパフォーマンス出来るかどうかが、
    選手にとって最大のポイントになって来ます。
    良い準備をしてきた選手のみが、最高の結果を得ることが出来ます。

    これからの選手は常に世界と戦うことを意識しなければならず、
    本当の意味で人種としてのマックスポテンシャルが要求されます。
    昨今の日本の若者達も体格が良くなったとは言われますが、骨格や
    筋肉の質から言えば、西欧人と同等に戦うには大きな壁があります。

    元々、オリンピックは西欧人に有利なシステムになっていますし、
    他のスポーツでも体格差のハンデをもって戦うのはかなりの
    アドバンテージがあるとは思います。
    但し、力の入れ方とか、チョットした身体操作はテコの応用や、
    『骨(コツ)』を理解することで、開花することが多々あります。

    その大いなるヒントは日本に古くからある、古武術など人の身体を壊す
    (治す)ことを生業としていた人々達が持っていた身体操作にも多々ヒントがあります。
    甲冑を身に付けた戦士を薙ぎ倒し、身体を制し、捕獲、或いは殺傷するには、
    効率よい身体操作が出来なければ、命のやり取りは出来ません。
    まさに自分の持っている『骨格、筋力』アドレナリンを総動員する
    ことで生き残って来た秘技は現代にも繋がるのです。

    ん〜、連ドラの話しからここまで話しが拡がるのも、野球が絡むと熱く
    なってしまう悲しい性ってことでご勘弁。。
    いやぁ〜今年も熱い季節がやって参りました!
    LET’S Stadium!ってこんな微妙な終わり方ですか・・

  • 神楽

    多分、どの家庭でも、そのご家庭ならではの『ルール』があるかと思います。
    私の家庭でも緩やかなルールがあり、その一つが年に二回の”家族旅行”です。
    うちは子供がいませんので、家族内のコミュニケーションはとれている方
    だとは思いますが、それでも出掛けてリフレッシュすることで、又、気分
    を変えつつ日々過ごしております。

    今年は何だか私も家内も忙しく、中々予定が取れず延び延びになっていました。
    今年はGWも仕事が普通に入っておりましたので、予定が未定だったのですが、
    前日になってクライアントの予定がキャンセルになったので、このタイミング
    しかない!と思い、今年一回目の小旅行となりました。

    時間も段取りも十分ではなかったので、今回は近場で探し、車で約2時間半の、
    島根県の西部浜田市の旧三隅町(みすみちょう)』へと向かいました。
    この時期、こちらの”三隅神社”内にある”三隅公園”には5万本のツツジ
    が満開の時期を向かえており、ツツジの名所として県内外から観光客が訪れる場所です。

    天気も良く、満車気味の駐車場に車を停めて、神社まで歩いて行きました。
    今回のテーマは『手作り弁当を食べましょ』がテーマでしたので、前日遅く
    まで嫁がせっせと、おかずごしらえをし、朝おにぎりを詰めて、ツツジを眺
    めながらのお昼となりました。

    思いの外人が多く、レジャーシートで確保出来る場所があるのか、
    不明のまま境内へと入っていきますと、おお!丁度具合の良いスペースが
    と場所を取り、食事を始めました。

    あれ?と廻りを見渡すと、茣蓙(ござ)を引いて座っている人達が多い
    と思いつつ、よく見ると境内には神楽殿があり、音響の準備などを手慣れた
    手つきで行われていました。
    ムムム・・ガッツリ食事しているのはどうやら私たちだけで、殆どの方々は
    島根県西部地方の郷土芸能『石見神楽(いわみかぐら)』の見物に来ている
    ギャラリーでした。

    『神楽』は皆様ご存じの通り、神道の神事において神に奉納するため
    奏される歌舞で、さすが人よりも神の数が多い国島根においても、
    当然ながら盛んで、子供の頃から神楽に関しては慣れ親しんでいる
    ところがあります。
    私の住む宍道町でも夏祭りには急造の神楽殿が出来、以前は一晩中神楽
    が行われるほど、生活に密着している芸能の一つでもありました。

    私も知らなかったのですが、神楽も大別すると四種類有るそうで、
    その内の『採物神楽(とりものかぐら)』と言われるモノがいわゆる
    『出雲流神楽』と言われるのだそうです。採物(とりもの)は巫女などが
    手に取り持つ道具で、榊(さかき)とかの類いのようです。
    以前、畠山先生がブログでも書かれていたので詳細は割愛しますが、
    古事記日本書紀の岩戸隠れの段でアメノウズメが、ほと見せながら
    舞ったのが神楽の起源と言われています。

    島根の神楽の中でも『石見神楽』は人気が高く、衣装や面の素晴らしさなど、
    工芸品としての価値も高く、力の入れようが違います。

    私たちも何だか思わぬ神様からのご褒美を戴いた様な気分になり、
    そのまま、神楽見物をすることとしました。
    演目は『黒塚』という演目で内容は以下の通りです。
    『熊野、那智山の東光坊(とうこうぼう)の高僧、阿闍梨祐慶大法印
    (あじゃりゆうけいだいほういん)が剛力と修行の旅の途中、那須野ヶ原
    通りかかり、九尾の悪狐が人々に害を与えているのを聞き、人々のために、
    この悪狐を退治しようと出かける。一夜の宿を借りるが、そこの女主人=
    悪狐に化かされて法印は逃げ去り、剛力は食われてしまう。それを知った
    弓の名人、三浦之介、上総之介により退治される。』―石見神楽HPより抜粋−

    おお!九尾の狐か!と妖怪マニアの血が騒ぎましたが、結構癖のある
    喋りでしたので、途中聞きづらい部分も有ったのですが、かなり愉しく
    観られました。
    私たちが普段観ている出雲神楽は割に大人しめで、如何にも神前で行う
    儀式色が強く、やや形式張ったところが個人的には不満なところもありました。

    ですが、この『石見神楽』は観客を愉しませるといったエンターテイメント
    色が強く、登場人物二人の掛け合いなど、方言を交え現代的なアレンジも加
    えながらの会話に、家族で大笑いしながら観ておりました。

    何より微笑ましかったのは、子供たちが愉しんでいることでした。
    神楽殿のかぶりつきの場所で舞手に弄られながら走り回っている様は、
    私の子供時代を思い出させ懐かしくもありました。

    私が子供時分、娯楽が無かった頃はこの様な『神楽』は身近な存在で、
    子供心に『八岐大蛇』などお馴染みの演目を、ワクワクしながら観て
    いた記憶があります。

    この『石見神楽』鳴り物もリズムが独特で、私も詳しくはありませんが、
    通常は四調子と言われる日本的リズムのものが多いようです。
    五七調の詩も四調子の中に入れることが出来ますので、神楽の
    スタンダードのようです。
    一方で、『石見神楽』は八調子と言われる、更に軽妙なリズムに
    感じられました。これは出雲人とは違う、石見人気質がそうさせるのだと、
    聞いた様な聞かない様な・・・

    演目が進み、弓手と九尾の狐とのバトルで最高潮に達すると、
    子供たちの興奮もピークになり、全力で泣き出す子供や、一緒に
    真似して踊り出す子など、古の時代から変わらぬ光景にさすが
    神事だと改めて、感心しきりで良い時間を過ごしました。

    まぁ〜一つの演目が長い長い〜地元の方は慣れているのでしょうが、
    ”黒塚”の演目は90分ぶっ続けでした。
    次の演目が『恵比須(えびす)』でお目出度そうでしたが、帰りの時間もあり、
    引き上げました。

    帰りの車の中はツツジよりも『神楽』の話しで持ち切りだったのは
    言うまでもありません。ステキにノスタルジックなプチ旅行でした。

  • 脱デフレ

    『安く物を作って安く売る!』今では当たり前の様に感じますが、
    20年近く日本企業が”デフレ”対応型経営として身に付けてきた
    手法です。
    現状、アベノミクスで利益を上げている大多数の大手メーカーは、
    その殆どが現地生産へとシフトし、今後、日本から海外輸出する
    メーカーは激減すると言われています。

    更に中小・零細企業に関しては円安影響をまともに受け、原材料
    の高騰と円安のダブルパンチで、もはや何のために仕事をしてい
    るのか分からない状況となっています。
    一例として、うどんチェーン店を経営するはなまるうどん
    昨年、「かけうどん(小)」の税込価格が105円から130円に上が
    りました。値上げの原因は2008年以降の輸入小麦の価格上昇とや
    はり円安が要因と言われています。

    ですが、牛丼も含めた大多数の店舗の売りは”低価格戦略であり、
    値上げに関しては、社内的にも反対派と推進派に分かれる位、難し
    い状況になっているようです。

    どちらかと言うと外食が殆ど無い私としては、牛丼が幾らになろうと、
    うどんが高くなっても別に生活の痛手はありません。
    ま、確かに増税後、エンゲル係数の高い”糖質制限食”を行っている
    身としては、ほぼ100%輸入品であるナッツ類の値段が上がったのは
    痛いですが、死活問題ほどではありません。

    しかし、何でもそうですが、本当に安くないと人は物やサービスを
    買わないのでしょうか?確かに適正価格ってものはあるでしょうが、
    人は『コストパフォーマンス』だけが購入動機では無いのです。

    例えば、『付加価値』といった面で言えば、”ダイソン”なんて分
    かり易いかもしれません。キャニスター型と言われる「DC63・48」
    いったタイプでは90,000円台前半の金額が付き、今人気のコードレス
    タイプにしても70,000円台と、他の国産掃除機メーカー(平均2万〜3万円)
    と比較して考えると、倍近い金額の差があります。
    この価格差はマレーシア工場で働く約1500人の従業員達の『ハンドメイド』
    であるということ、それも昔ながらの手法です。あのデザイン性が高い
    複雑な形状の商品は大量生産に向いていないのと、改善点が見つかる度に
    ICチップや形状変更が頻繁に行われる中で、柔軟に対応出来る手作業が
    向いているのだそうです。この辺りは研究開発費に莫大な金額を投入し
    ている『ルンバ』とよく似ていると思います。

    私は車には乗りますが、残念ながらバイクとの縁は余りなく、春や秋に
    颯爽とバイクをかっ飛ばすバイカーを見ると良いなぁ〜などと眺めてし
    まうことがあります。そんなバイクメーカーの中で、一時期、低価格
    で品質の良い日本製バイクに押されて存続の危機に陥ったメーカーが
    ありました。
    それが、かの有名なハーレーダビッドソンです。
    1970年代の大変な時期にハーレーが打ち出した戦略が、『H.O.G(ハー
    レーオーナズグループ)』
    です。

    これは、ハーレーが重視するのは既存客を含めたファン作りに特化し、
    ファンの集いやツーリングなどのオーナーズグループの活動に多くの
    予算を割いているということです。テレビCMなどメディアを使った不特
    定多数への販促費使用をせず、あくまでもハーレーを愛してくれるコア
    なファンに集中投下するという徹底した方針です。このオーナーズグル
    ープの規模は現在、世界131カ国、90万人に上るのだそうです。

    2014年のハーレー目玉商品は”トライグライドウルトラ”という三輪
    自動車で販売価格は約400万円、今年二月に日本上陸したそうですが、
    僅か二ヶ月で初回出荷分をほぼ完売したそうです。
    ん〜、さすがコアなマニアって感じです。

    そしてパンマニアの私が一度は食べてみたいと思っているのが、一本(三斤)
    で3,143円
    という相場の三倍はする高価格食パンを販売するメーカー
    があります。
    株式会社イコールコンディション(世田谷区)のインターネット通販
    専門のパン店ルセットです。販売は完全予約制、毎日100本限定で
    パンを焼くとのこと。食パン以外もベーグルなど色々有りますが、
    一ヶ月先はほぼ予約で一杯。

    こだわりが強く、小麦、水、天然酵母の質は勿論、通常の五倍近く
    かけて発酵させ、工房の中ではモーツアルトを流し、空気清浄機で
    清潔な空気を保ち、酵母菌の住みやすい環境を整えているそうです。
    そして男女の手の温度の違いも考えて、パン作りのスタッフ五人は
    全て女性だそうです。
    このようにコモディティー化(一般化)された商品を高付加価値で
    売ることは究極の”脱デフレ”ビジネスと言えると思います。

    一方で我々の業界でも60分3,000円弱で施術を行う店舗なども
    沢山あります。何故、金額を下げるのか?理由は色々有るでしょう。
    競合相手が周囲に多いから他店より安くすることで集客を増やす
    とか、相場が大体これ位だから相場に合わそう等々、理由は様々です。

    私たち臨生家は時間幾らの概念が薄く、どちらかと言うと、クライ
    アントの身体がききわければ目安にしている時間より早く終わるこ
    ともあるでしょうし、あるときは時間オーバーしても終われないと
    きもあります。

    体感覚は『一期一会』の世界であり、その時のそのタイミングでな
    いと身体が変われないタイミングも存在するのです。今日はこれ位
    でとか、この程度などと言った曖昧なことでは、次の波が来るまで
    数ヶ月かかってしまうこともあるかもしれません。だからこそ面白
    さも怖さもあります。

    そう考えると適正価格は自らの思いに比例すると言ってもいいかも
    しれません。脱デフレとは大きくズレそうですが、私は自分自身の
    思いを安売りするつもりもありません。

    ある方に、師匠より高い金額設定をすることが一番の師匠孝行だと
    言われたことがあります。君は師匠から安売りしなければ売れない
    様なモノを教えてもらったのか?そうではないと思うのなら、師匠
    よりも高い金額を設定しなさいと。
    それが最高の恩返しでありリスペクトだよと。

    脱デフレとは自分自身への値決めでもあり、自分がやっていること
    への最高の自負だと感じます。

    そう言いつつも4月から恐縮しつつ1,000円値上げした私でした・・
    スイマセンビビリで。。

  • マズロー

    先日、春季東京操体フォーラムが盛会の内に終了致しました。
    『入眠儀式 快眠・快醒(かいせい)のコツのコツ』をテーマに
    午前中、各実行委員が発表を行いました。

    最初に岡村実行委員長がサーカディアン・リズムなどに関して
    発表をされたのですが、その中でマズローの欲求五段階説』
    についての話しがありました。
    実はこのマズローさん、岡村実行委員長はサラッと流しましたが、
    結構凄い人なんです。私も最近かじっている『心理学』における
    キーパーソンの一人なのです。

    心理学の歴史的大きな流れとしては皆さんご存じのフロイト
    ユングさん達がいらっしゃいます。
    その中でもこのマズローさんは今迄の主流だった精神分析
    ”行動主義”とは対照的に主体性・創造性・自己実現と言った人間の
    肯定的側面を強調した心理学の一群の潮流で『ヒューマニスティック心理学』
    を提唱された方です。

    そのマズローさんが言われていたのが、『人間は自己実現に向かって
    絶えず成長する生きものである』
    と仮定し、人間の欲求を5段階の階層
    で理論化したものが、岡村実行委員長ご推薦のマズローの欲求五段階説』です。

    よく考えると、私自身もサラリーマン時代に営業経験がありますので、
    何かの研修の際にマズローさんとは聞かなかったのですが、人間には
    五つの欲があって等という話しを聞いて覚えていた記憶があります。

    このマズローさんが言うには、人間の最も底辺にある欲望は『生理的欲求』
    だそうです。『食物、お金、物』など人間の本能的、根源的な欲であり、
    野生の動物はまさにこの段階だと言えます。今日食うに困る!とか食べ物を
    買うお金が無い!など今日一日を生きていくのが困難な状況にある方はこの
    生理的欲求段階にあると言えます。

    第二段階になると、『安全の欲求』になります。何とか日々、食べられる様になり、
    安定した収入を得て人間らしい生活が出来る様になると、雨露をしのげる住み家が
    欲しい、動物や人に襲われない住居が欲しいなど、身の安全を求める欲求がこの
    段階になります。

    殆どの日本人の方がこの第二段階まではクリアーしていると言われています。

    それが第三段階になるとお金もそこそこ手に入れ、雨露しのげ、人並みの生活が
    送れる様になって来ると、『自分自身を認めて欲しい』、自分が社会に必要と
    されている、果たせる社会的役割を求める段階『愛と所属の欲求』です。
    ブランド品を身に付けたり、家族からの尊敬も欲しいと考えるのがこの段階です。

    ここからが先程までの第三段階の欲求とは大きく変わる『社会的承認の欲求』です。
    先程までの三段階までを『欠乏の欲求』と言いますが、この第四、第五段階は
    『成長の欲求』と呼ばれます。

    この第四段階になって来ると、個人的満足から、自分が『集団』から価値ある存在
    と認められ、尊重されることを求める欲求となります。
    慈善事業を通しての社会貢献など、パーソナリティな欲求から、より外との繋がり
    の中から大いなる価値観を見出そうとします。
    この欲求は初期段階を”他者”からの尊重だとすれば、より高次になって行くと
    ”自己尊重”というより自分自身を磨くことに重点をおく様になって来ます。

    そして最後の欲求が自己実現欲求です。
    この最終欲求は、四つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自
    分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて
    落ち着かなくなって来ます。
    自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえ
    るものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、
    この欲求に帰結されるようになって来ます。

    例えば世界のミリオネアと言われる方々は、その殆どが第四から第五
    辺りにいると言われています。かのビル・ゲイツも資産の95%を慈善
    活動にあてたり、もはや、見ている世界の次元が変わってくるのだと思います。

    マズローさんとは全く違いますが、思わず仏教の『六道』を思い出しました。
    迷いある六つの世界『天道、人間道、修羅道畜生道、餓鬼道、地獄道
    言う心の状態として説いておりますが、マズローさんの言う『五段階欲求』
    の何処に自分がいるのかを冷静に考えると面白いかもしれません。
    足りないモノが見えてきたり、今の自分を見つめる機会になるのかもしれません。