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  • おでこのしわには操体を?

    こんにちは、小代田です。今日は暑かったですね〜。しかも強い湿度。皆さん熱中症
    お気をつけ下さいね。
    さて今日は「全身は繋がっている。実体験編」というお話をしてみようかなと思います。
    今話題の美容鍼、私が勤めている治療院でもやはり効果ありということで、色々研究中です。
    そこで悲しいかな加齢の症状が出てきている私が練習や実験のモデルになることが多いの
    ですが、以前モデルをしていた時の話。
    顔にいつものように鍼を打たれて横になっていました。鍼を打ってもらった場所はおでこ、そして
    鍼を打った深さはほんの浅い深さ、皮膚ぐらいの深さでした。
    何回かモデルになり、大分顔に鍼を打たれるにも慣れてきた私は、落ち着き無くモゾモゾと
    動いていました。
    そしてなんなく左下肢の伸展がしたくなった私は、なんの考えもなく足先を少し押し出そうしました。
    その時「!!!痛〜い!!!」なんとビックリ、おでこに突然の激痛。いつものチクッとか
    ズーンというものではなく、鍼を指した所が地面なら(ちょうど地震の時に使われる地下の絵
    のような)地下の断層が横にずれてギューと鍼が巻き込まれたような感じ。これがすごく痛い。
    「大丈夫?おさまらない?」「だめです、全然だめです。痛い痛い!早く抜いて下さーい!!!」
    味わったことがない強い痛みのため完全に泣き顔とパニックの私。
    あわてて鍼を抜いてもらい、「あ〜痛かった」と情けない顔でやっと落ち着きました。
    しかし足の先を少し動かしただけなのに・・・。
    顔と足の先ってからだの末端同士ですごこ離れた場所。やっぱりからだって繋がってるんだなぁ、
    足先の動きがおでこまで本当に連動していくのだなぁ、とこの痛い体験と引き換えに身をもって体感
    した私でした。
    動きというと手や足、体幹など大きな所は自分でも、そして人が見ても分かりやすいものです。
    でも今回の鍼事件で、からだは大きな骨格筋系だけでなく、皮膚、そしてからだの末端すみずみ
    まで連動し繋がっているのだなと教えてくれました。
    たまには痛い思いもしてみるものです。
    美容に興味がある皆さん、加齢現象が気になり始めた女子の皆さん(男子ももちろんですよ)
    美容鍼も良いけれど、操体も良いですよ(痛くないですし)!
    ぜひぜひお試し下さいませ。

    さて、昼の暑気からかパソコンの前で意識を失っていたわたしですが、そろそろ今日の活動を始め
    たいと思います。また皆さん夜に!今日も一日頑張って下さいね。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 潮干狩りと操体

    こんばんは、お久しぶりです。駿河の国から小代田です。このブログを書くにあたって毎回有難いなぁと思うことがある。
    「じきブログだな」と思い始めると、恒例のように先輩方が書いたブログを読み返すというのが日課のようになってきた。けれどもそうすると、なぜか今の自分へのヒントや気づきそこにあったりする。「うーん」と停滞している時、救われたりする。そして今回も…。本当ありがたいことだなと思うのでした。
    さて先週のワールドワイドな小松さんのブログから日本国の小さな国、駿河より今回も懲りずに操体徒然草を1週間お伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
    今回弟と私の慰労会と甥っ子の誕生プレゼントを兼ね、生まれて初めての潮干狩りに行ってきた。
    天気はあいにく雨まじりの曇り空だったが、前日から「カイ、カイ」と呪文のように言ってくる甥っ子2人にすっかり洗脳され、曇り空もなんのその!お尻が濡れても良いようにとここ数年タンスの肥やしになっていた水着や海用のサンダルなどをタンスから引きずり出し向かった。
    初めて行った潮干狩り(念のため潮干狩りのご説明を。潮が引いた海や湖の浅瀬で熊の手片手に地味にアサリを掘り続けるという行事でございます)、砂浜でのんびりというイメージで向かったが、現地に着いたら船に乗せられた。そして湖の中に出来た干潟に連れ出されたのでした。
    もちろん(いや多分)普段は湖の中であろうその場所はトイレもない。荷物も置けない。そう、アサリを掘るしかない。私達は着いて早々アサリを堀りを始めた。
    最初は和やでのんびりした雰囲気だったが時間を追うごとにそれぞれアサリ堀りに真剣になってきた。なぜなら潮干狩りのピークは過ぎたということでアサリがない!のである。
    それでも続けている内に少しずつコツが分かってきた。そこでこれから潮干狩りに行くかもしれない方に少しだけ今日発見したヒントを。
    1.藻がある下を掘ってみる2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる等など。
    最初は全然見つけられなかったアサリだが、コツを掴み始めると夢中になってしまった。だってこのほんの少しのコツに気づくだけで面白いようにアサリが見つけられるようになってしまったから。
    アサリを一心不乱に掘りながら「学びも一緒なのかもしれないなぁ」となんとなく考えていた。そしてそのコツを見つけるのはやはり地道に諦めずなのかもしれないぁと。
    アサリ掘りは操体の臨床のヒントにもなった。
    1.藻がある下を掘ってみる(今まで手を加えていない所、注目されていなかった場所に目をつけてみる)2.掘り起こした土の中を注意深く探ってみる(注意深く探ってみると無いと思っていた所に大物が隠れていたりする)3.アサリがいたら探す場所をころころ変えず、その場所を中心に探してみる(色々移動するよりその近くで探してみると新しいポイントが見つけられる)。
    少し強引かな?でもきっとからだも一緒。
    甥っ子が蟹に指を挟まれ負傷するというアクシデントもありましたが、皆の奮闘により気づいてみれば初めての潮干狩りはアサリも学びも豊漁となりました。
    それにしてもアサリを取るって大変。「一年を通して食べたいなら、そりゃ養殖するよね」。「あぁ、酒蒸し食べるって実は大変なことなんだな」と学んだ一日でもありました。
    今回もしまりがない話となってしまいましたが、夜も更けてきたのでそろそろこの辺で。2010年6月27日、皆さんはどんな一日でしたか。今日も一日お疲れ様でした。ではまた明日!
    知らぬ間に蛸のように真っ赤になった家族と共に駿河の国から。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 植物と快適感覚

    インドで出会い、現在一緒に音楽を作っている植木屋の友人が先月、開業準備を手伝いにわざわざ神奈川県から来てくれた。
    松濤院には入居前から小さな庭があったのだが、水はけがわるかったりと色々と問題があったので、彼にお願いして剪定、移植、石積みのレイアウト等、庭の基礎を改善してもらった。

    彼から植物の話を聞くのはとてもおもしろい。
    例えば
    「陽あたりがあまりよくないからといって、その庭はわるいかっていうとそういうわけではないんだ。
    その条件に適った植物というのがあるからね。だから植物を選ぶ時は庭の状況に合うのを選んであげればいい。
    例えばシダなんかは陽あたりのあまりよくない湿った土を好むから、乾いた土に植えると湿った土の方に胞子をまいて群生していくんだよ。」

    なるほど、植物には種類によって快のベクトルが違い、日当たりの良い場所が「快」の植物があれば、日当たりの悪い場所が「快」の植物もあるということだ。
    その特性を知らずして、人為的な処置で日当たりの悪い場所を好む植物を日当たりの良い場所に植えたとしたら、その植物からしてみたら「不快」であるが故、きもちよくなれる湿った土の方へ逃げるか、逃げ場がなければ病んで弱ってしまうという結果に事は運ばれる。

    私は植物というフィルターを通して、生命の営みは「快適感覚」によって調和されるのだと感じた。
    また人間は意識が介入した動きと無意識の動きといった2つの動きがあるわけだが、植物を観察していると、その動きは無意識の動きであり、静かな響きを感じる。
    操体法は第三分析(渦状波)により、無意識の快の存在こそ生命感覚としての快の本質であると理解しているが、それは縁側に座って小さい庭の植物を観察していても感じる事ができるのだなと思った。


    (松濤院の現在の庭。来週には紫陽花、実山椒、ゆきのした、ツワブキ、万両を植える。これも友人のプロデュース。)

    さて、今日で一週間のブログ担当が終わります。
    読んでくださった方々、誠にありがとうございました。
    明日からは京都の小松から駿河国の小代田さんにバトンを譲りたいと思います。

    BEST REGARDS

    小松広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • ワールドカップル

    やりましたぜニッポン!!
    本日巷では老若男女デンマーク対日本戦の話題で持ちきりだった。
    皆さんご存じの通り今回のワールドカップ開催国は南アフリカだ。
    実はこの南アフリカ、今年からご縁ができた。
    ブログ3日目に登場したイギリス人の友人ジョン・ポールの婚約者のデイジーは南アフリカケープタウン出身である。
    彼ら二人は世界一周の旅をしていて、ロンドンから始まり、ケープタウン、ドバイ、インド、ネパール、バリ、タイ、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイを旅をして現在バンクーバーにいる。
    何とも羨ましい旅の仕方である。

    彼等とは私達が新婚旅行でネパールのポカラに行った折、同じ宿の隣の部屋だったので意気投合し、仲良くなった。
    私達が日本に帰国してから1カ月後、彼等は来日し、私達の家に2泊3日した。
    その間自宅で寿司パーティーをしたり、デイジーは私の妻に着付けをしてもらったり、京都観光をしたり、居酒屋に行ったりと盛りだくさんで、とても愉しい時間だった。


    (ネパール ポカラの湖にて)

    (京都 清水寺にて)

    また、彼等が東京に行く日と私達が東京に行く日がかぶっていたので、一緒に浅草も巡った。


    (浅草 浅草寺にて)

    彼等とは生まれた国も言語も違うが、とても親しみを覚えた。
    彼等は世界一周の旅が終わった後はケープタウンで暮らすのだそうだ。
    私は南アフリカというと、治安の悪いイメージしかなかったのだが、彼等曰くケープタウンという町は山も海もすぐ近くにあり、自然に恵まれていて快適なのだそうだ。ペンギンもいるらしい。
    しかし、安全なエリアから一歩外に出れば、そこからはとても危険なエリア。
    光が強ければ影も深いのだろうか。
    それはともかくとして、彼等が日本を発つ前、彼等は私達にたいして次はケープタウンでおもてなしをするよと約束をしてくれた。
    何年後かに、彼等がケープタウンでどんな暮らしぶりをしているのか、間近に見てみたいと思う。

    また、今年の9月にはスペインのマドリード操体セミナーが開催される。
    ありがたい事に私も同行する機会を頂いた。
    新たなアミーゴ、アミーガとの出会いも愉しみである。
    ワールドカップの何年か後に、次は操体セミナーinケープタウンが開催されたらいいのになと私は思っている。

    小松 広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • 言葉は運命のハンドル

    京都に初めて住んだのは20歳の時だ。
    この時京町家の存在を知り、いつかは住んでみたいなと思っていた。

    それから時が経ち、手技療法の世界に入り操体を学び始めた頃、京都で開業するなら京町家でやりたいなとよく口にしていた。

    操体操体法の創始者である橋本敬三先生は「言葉は運命のハンドル」という言葉を残されている。

    どうやらそれは本当のようで、先月15日に京都市東山区六波羅密寺の向かいの京町家に入居し、開業準備を経て今月16日に開業に漕ぎ着く事ができた。
    屋号は「操体法研究所 松濤院」。
    昨年三浦寛先生につけていただいた。

    かくして一つ念願が叶ったわけなのであるが、大事なのはこれから先なのである。
    自分はこれからここでどうしていきたいのか、どういう臨床家になっていきたいのかという事を日々問いかけ、イメージし、言葉にし、それを現実のものとして写し出して行けるよう精進していかなければいけない。
    それは自分が口にした言葉が、自分自身をプロデュースしていくという事である。
    私はそうやって明治・大正生まれの京町家「松濤院」に操体の魂を注いでいきたいと思っている。

    (松濤院の看板)

    (待合室)

    (施術室)
    操体法研究所 松濤院 http://shyotoin.blogspot.com/

    また今年の夏は大徳寺にて東京操体フォーラムin京都が開催される。
    今年の京都は操体の風が吹く。

    どうぞ皆様宜しくお願い致します。

    小松 広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • イスラエリー アラン

    ネパールに着いて4日目の朝、グリーンラインというツーリストバスでカトマンドゥを7時に出発してポカラに向かった。
    妻は旅の疲れでぐったりとしていて、ポカラまでの道中殆ど寝て過ごしていたが、私はというと遠足気分で近くに座っているツーリストとお喋りで盛り上がっていた。

    前半、その様子はちょっとした国際サミットみたいで、メンツはインド人のご夫婦、オーストラリア人の男性、イスラエル人の男性、ネパール人の男性でお互いの国の文化について話たり、とりとめのない話をあーでもないこーでもないと話していた。

    しかし8時間に及ぶ長距離バスの旅。次第に会話はぽつぽつと減り、眠りについたり、車窓から見える景色を眺めたりと各々が自分の時間を過ごすようになってきた。
    私も車窓を流れる段々畑の景色や、農村の集落の景色にどこか懐かしさを感じながら味わっていた。



    (ネパールの山村)
    そんな時間をしばらく過ごした後、隣に座っているイスラエルでケータリング業を営んでいるイスラエル人男性「アラン」と会話が弾み、色々と話をした。

    「ヒロ(私の事です。)、僕はブディストでね、主な仏跡はほとんど行ったよ。僕はああいった東洋の哲学が好きでね。座禅も毎日しているんだ。」

    「いいね、僕は2年前インドに行った時にブッダガヤとサールナートに行ったな〜。面白かったよ。僕が住んでいる 京都っていう所にもいっぱいお寺があるんだよ。」

    「そうかい。今回の旅でルンビニには行くのかい?」

    「いや、行きたいのだけど、時間がなくて行けそうもないね。」

    「そっかー、そういえば僕は日本に少し住んでいた事があるんだ。会津若松ってしっているかい?」

    「ああ、行った事はないけど知っているよ。」

    「僕は昔そこに少し住んでいた事があってね、自作のアクセサリー等を売ってヒッピーみたいな暮らしを当時していたんだ。英語が話せる人が少なくて大変だったけれど、愉しかったなぁ〜。日本では東京とか大阪といった都市よりも地方の方が僕は好きだったよ。」

    「なかなか渋い趣味だね。」

    「そうかい、日本は物価が高いけれども文化が豊かでいいね。僕は銭湯が好きでよく通ったものだよ。ヒロにとって、日本の文化って何だい?」

    「う〜ん、そうだなぁ、すぐ思いつくものは寿司、天ぷら、歌舞伎、忍者、相撲、着物とかかなぁ〜。ところで、イスラエルの文化はどういうものがあるの?」

    「・・・・・・。」

    アランは少し言葉に詰まり、
    「そんなものはないさ・・・。僕の母親、お婆ちゃんもそうだけど、みんな違う国で生まれて育っているんだ。だからイスラエルに文化はないよ。」と語り、口をつぐんだ。

    そこで私は、
    「そうかぁ〜、だけどさーアラン、イスラエルの文化はこれから君たちが作っていけばいいんじゃないの?
     そういう作業ってすごくおもしろいと思うなぁ〜。俺、イスラエルのロックミュージック好きだぜ。」

    アランの口元が緩み
    「ハハハ、そうだよな!!」と笑みを浮かべた。

    流浪の民イスラエル人。
    男子3年、女子2年の兵役義務のある彼等は、兵役を終えた途端、アジアを中心とした旅に出るものが多いと聞く。
    まるで自分のアイデンティティを探し求めるかのように。

    イスラエルは1948年にイスラエル国を建国してから現在で62年目になる。
    色々と直面している問題はあるだろうけど、良い文化を築いていってほしいと願っている。

    アランよ、いつか君たちが築きあげた文化の中で操体の臨床ができる日を僕は心待ちにしている。
    それではその時まで、Good luck!!


    (ヒマラヤ 実物は圧倒的に美しい)

    小松 広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • 痰壺と息・食・動・想

    以前一緒にバンドを組んでいたベーシストに、東陽片岡という漫画家を勧められてよく読んでいた。
    彼の漫画は昭和の日本の描写が多く、手鼻をかむシーンや痰壺などが登場する。
    私は今まで痰壺なる物を見たことがないが、高度経済成長期で大気が汚れていた頃の日本ではそこら中で
    『カァーーっぺ』と痰を吐く人がいて痰壺の需要があったのだなと想像できる。

    ネパールの首都カトマンドゥの市街地に行った時、砂ぼこりと排気ガスがひどくて、1日街を歩けば鼻の中が真っ黒になった。
    そこでは多くの人がマスクを着用して暮らしており、男女を問わずそこら中で『カァーーっぺ』と痰を吐き散らしていた。
    ネパールで仲良くなり、先日日本に遊びにきたイギリス人の友人ジョン・ポール曰く、発展途上国の特長は痰を吐く人間が巷に多いことだと話していたが、その通りかもしれない。
    イギリスにもかつてそんな時代があったのだとか。

    (4月に来日したジョン・ポールとデイジー 銀閣寺にて)

    しかし、そんな大気汚染が甚だしい環境の中で暮らしていても、素敵な人達はたくさんいる。
    私はたとえ環境がわるくても、息・食・動・息の営みでバランスをとっていけば、よっぽど環境が悪くならない限り生命体というのはちゃんと調和していくのだなとこの時リアルに感じた。
    逆にどんなに環境が良い中に暮らしていたとしても、息・食・動・想の営みのバランスが崩れれば人は病む。
    考えてみれば橋本先生がご健在の時の日本は高度経済成長期の真っ只中である。
    そんな事をカトマンドゥのタメルストリートのローカルの茶屋でチャーを飲みながら考えていた。

    私は発展途上国のストリートにいるのが好きだ。
    そこに溢れているエネルギーを肌に感じながら、かつて日本もこんな時代があったのだろうなと思いを馳せる。
    現代日本に住んでいると、このエネルギーをむしょうに味わいたくなる日がある。


    カトマンドゥ ダンバール広場


    ローカルの茶屋

    小松広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • Sexy Sadie

    二日目も引き続き宜しくお願いします。

    日下さんのクンダリーニチャクラの文章を読んで、インドのリシケシュにいた時のある出来事を思い出した。

    リシュケシュについては前回のブログでも少し書いたのだが、ヨーガの聖地として世界的に知られていて多くのツーリストが訪れる。
    そんなわけで、ヨーガクラスの看板があちこちにありヨーガ産業が盛んな町である。
    そこには本物もいるが、そうでないのもたくさんいる。
    私はここに1カ月半いたのだが、しばらく滞在していると新たにやってきた日本人ツーリストにしばしば「どこのヨーガクラスがいいですか?」と決まり文句の様に訊かれた。
    彼らはそうやって情報を集め、大概は1週間〜2週間あちこちのクラスに参加して自分に合うクラスを絞りこんでいく。
    中でも滞在する期間が短くて現地でクラスを探すような人は、あまりのクラスの数の多さに情報が錯綜して右往左往している人が多かった。

    ある日、リシケシュに来たばかりで上海で仕事をしているというMさんという日本人女性に道端で声をかけられた。

    Mさん
    「こんにちは。今日リシケシュに着いたばかりなのですが、どこかいいヨーガクラスをご存じですか?」

    小松
    「さぁ、私はシヴァナンダアシュラムの朝のメンズクラスに行っていますが、好みもありますしね。」

    Mさん
    「それはハタヨーガですが?」
    小松
    「はい。」
    Mさん
    「そっかぁ・・・、私はクンダリーニヨーガをしたいのですよ。それでチャクラを開きたいのです。どこかクンダリーニヨーガを教えている所はありませんかね?」
    小松
    「その様な所は知らないですね。 ところでヨーガの経験は長いのですか?」
    Mさん
    「いえ、殆どないのです。 でもとりあえずクンダリーニヨーガをやればチャクラが開くと聞いてここにやって来たのです。 時間もあまりないので短期間でチャクラを開く事ができるクラスを探しているのですけど・・・。ちょっとした心当たりでもいいですし、知りませんかね?」

    小松
    「残念ながら聞いた事がありませんね。」
    Mさん
    「そうですかぁ・・・、それでは自分で探してみますね。ありがとうございました。」

    その二日後、Mさんとメイン通りでばったり会ったので、
    「いいクラスは見つかりましたか?」と様子を伺ってみると、
    「それが全然なくて・・・、あと10日間しかここにいられないのでどうしようかと
    思っているのですよ。」と彼女は言った。

    正味な話、そんなうまい話があったらすでに皆喰らいついているはずだ。
    まあ、あと数日もすれば彼女も気が付くだろうと思い、「お疲れ様です。」と言い残して別れた。

    それから数日経ったある日、ご機嫌よく道を歩いているMさんに会った。
    すると、
    「いやー小松さん、いい先生が見つかりましたよ!!」
    とMさんは目を輝かせて近づいてきた。
    話によると、その先生は町の外れの山間にある掘立小屋のような所で暮らしていて、特別に一週間でクンダリーニを活性化させ、全てのチャクラを開いてしんぜようと言うのだ。
    Mさんはそこに通って2日目で、最終日に自分のチャクラが全て開くのが待ち遠しいという。
    その話を聞いて、明らかに胡散臭い話だなと思った私は、
    「大丈夫ですかその人? いえ、その先生?」
    と訊くと、
    「大丈夫ですよ〜。とてもいい先生でカレーやチャイも作ってくれるのですよ!!心配ないですよ〜。それでは今から修行ですので、また今度。」
    と、Mさんは虎の穴だか牛の穴だかに向かって行った。

    それから4日か5日が過ぎた頃だっただろうか、暗い面持ちで歩いているMさんに会った。
    私は「その後どうですか?」と訊いてみると、

    「それが・・・、通って4日目にセクハラを強要されたのですよ。
    お金も最初に言っていた金額と随分違う金額を要求してきたし・・・。
    だからもう通うのをやめました。  はぁ〜あ・・・、もうリシケシュにいれる時間も1日2日ですし、
    適当に過ごして上海に戻ります。」と肩を落として彼女は言った。

    あらら、
    どうやらそのヨギ―は聖者じゃなく淫者だったようだ。
    この手の話はヨーガの関連以外でもインドではよく耳にする。

    昔から物事の順序を考えずに早く結果を求める事を「卵を見て時夜を求む」と言うが、へたすりゃ足元をすくわれかねない。
    やはり何かを成そうとするならば地道にコツコツ末永く、息長くじゃないと。
    と、
    この文章を書き終えて改めて思った次第でありまする。

    写真 リシケシュのガンガーで沐浴中のオイラ 今とは別人のようだ。

    小松広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラムin 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナーin スペイン」開催

  • POWER

    皆さんお久しぶりです。
    日下実行委員よりバトンを受け取った小松です。
    京都の東山区からお届けいたします。

    前回のブログ当番の時は新婚旅行を前日に控えておきながら交通事故に遭い、左肋骨全体骨折、左脛骨開口骨折という大怪我をして幕を閉じたわけですが、おかげ様で無事に回復し、事故から1カ月後には晴れてネパールへ新婚旅行に行ってきました。
    この驚異的な回復力には会う人会う人が唖然としていたものです。

    療養中、一体私は何をしていたかというと、時間だけはたっぷりあったので自分のからだを実験台に、終日動診を通して快を聞き分けていました。
    私は交通事故に遭うまで骨折すら経験した事がなかったので、これはまたとないチャンンスだと思い、自分のからだで勉強をしていたのです。
    すると怪我が怪我なので、動きによっては激痛が走る事もありますが、逆に最高にきもちがいい動きもあり、改めてからだというのはありがたく設計されているなとつくづく感じていたものです。

    また、佐伯実行委員のブログ担当の章にも詳しく書かれてありますが、佐伯実行委員、山本実行委員がお見舞いに来てくださったり、妻の母が横浜から世話をしに来てくれたりと、もう至れり尽くせりで、毎日感謝してきもちよく過ごしておりました。
    そんな愉しそうな顔をした怪我人が病院に通っていますと、看護婦さんに半ば呆れかえった様な顔で「何でこんな大怪我をしているのにそんなに元気なのですか?」と訊ねられることもしばしばありましたが、この元気の源は怪我の痛みと快適感覚が毎日仲良くしていたからに違いないと思っています。
    それは大げさに表現すると物事の理でして、一見マイナスに見える事でもプラスの事が裏にぴったり貼りついているのです。
    プラスの事、それは「きもちがいい」という快適感覚で、聞き分けて味わうとマイナスの現象が調和してくるのです。まさに操体ですね。
    快適感覚という妙薬が絶大なリハビリ効果をあげたわけです。

    それではこれから一週間宜しくお願いします。


    (ネパールで。 ナマステー)

    小松広明

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 二人の娘?

    私には娘?が二人います。
    実は二人とも生んでくれた母が病没してしまいました。一人は、くも膜下出血であっけなく、もう一人は癌で。
    ティーンエイジャー、大人になりかけの頃でした。女の子にとって母親を最も必要とする時期に母の死を経験しました。
    その他二人にはいくつかの共通点があります。
    一人女の子であること、高校生の時海外留学していること、とてもとても母親に愛されていたことなどなどです。
    テニスが縁で、そんな境遇の女の子達と知り合い、子供がいない私に長女次女ができたことを感謝しています。

    二人は、お互いの存在は知っていますがまだ会ったことがありません。とても忙しいのです。いつかあう機会を作ろうと企んでいます。

    二人に今一番言いたいことは、「からだの声をよ〜く聴いてね」ということです。
    次女の亡くなった母は、仕事、親の看病と忙しく、からだの声を聴き損なってしまいました。

    忙しく忙しく毎日を過ごしていらっしゃるみなさん、たまにはからだの声をじっくりおききになってはいかがでしょうか?

    1週間のお付き合い、ありがとうございました。

    鵜原増満

    6月13日、行徳ゴールドジムにて第四回「臨床家による操体セミナー」開催
    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催