カテゴリー: 未分類

  • 骨粗しょう症のおばあちゃん2

    私は、おばあちゃんにベットに腰掛けてもらい、
    操法をする前にからだ全体を調べてみました。
    首、背中、腰、膝裏、足と大雑把ですが、触診です。
    右の肩甲骨と背骨の間に大きなコリがあり、膝裏は右に
    コリがあります。

    おばあちゃんにやった操法は、まず腰掛けたままからだを
    ねじる動きのバランス調整です。
    私は右膝裏のコリが消えるかどうかを確認したりして動きを
    へらへらと誘導します。

    「ツライ動きがあったらやらないで、反対の動きを気持ちの
    いいようにやると良くなるんですよ」

    「はい」

    「こうしてこうしてからだを左右にねじるのはどんな感じですか?」
    ねじって見せる私。

    左右にねじって確かめるおばあちゃん。

    「しだり(左)にねじっと右の腰がいだいねぇ」

    「はい、ほら、この膝裏もゴリゴリになって痛くなるでしょう」

    「あららら、なんだべいでごだぁ!」と左にねじった
    格好でびっくり顔のおばあちゃん。

    「右にねじんのはいでぐねぇですか?」

    「うん、こっちは大丈夫だねぇ」

    「ほら、こっちにねじっているとこの膝の裏、ぜんぜん
    痛くなくなるでしょう。

    「あら、ほんとだー!」

    「だから、右にねじって気持ちのいい感じを味わえば
    コリがなくなってきて直ってくるってことですよ」

    「では、やってみましょう」
    「はい、右にねじってー、ゆっくりよー」
    「からだの感じが一番なのよー」
    私は右膝裏のコリを確認しながら言いました。

    おばあちゃんは、立派にロボットのようにキチンと
    右にねじりました。
    膝裏のコリはさっぱり消えませんでした。

    つづく

    今昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • 骨粗しょう症のおばあちゃん

    今朝一番の新患のおばあちゃんは、なんと予約時間の一時間も
    前に治療室に着きました。
    私はこのブログに何かを書こうかなーと思って座ったところに
    ピンポーンときたのでした。(早すぎ〜)

    なので、このおばあちゃんのことを書いてみることにします。
    おばあちゃんは病院でレントゲン検査をしてもらったら骨が
    スカスカで骨粗しょう症になっていて、背骨も曲がっているので
    腰痛は治らないとお医者さんに言われたとのことでした。

    私は、
    「からだは骨の密度を低くして丈夫にしているんだよ!」
    「電信柱たって中が空洞でしょう」
    「コンクリートがギッシリ詰まっていると折れやすいんです」
    「木だって老木になると中を空洞にして強くなるでしょう」
    「人の骨もそうなんです」
    「良かったねぇ、骨粗しょう症になって」
    「丈夫になったんだもの」
    私はにこにこ本気で言いました。

    こんな話だけで、おばあちゃんの顔がさわやかになりました。

    「レントゲンで骨が少し曲がっていても普通に元気に生活して
    いる人がたくさんいるから大丈夫だと思いますよー」
    「ただ、つらい体操なんかをがんばってやっていると、なかなか
    良くなりませんけどねー」

    「あらっ、あだす(私)プールでありぐ(歩く)のをやってんだげっとも〜」
    「ちんな(昨日)もやってきたのっしゃ〜、ちぎ(次)の日がちらくて
    ちらくてぇ〜(つらくてつらくてぇ〜)」

    「ちらいことはしないようにして、気持ちよくプールで遊んで
    くればいいんだがなー」(少しナマル私)

    「へえ〜っ」

    「もっと早く直したければ、これからやることを覚えてください」

    そんなホントのお話をしてから操法をやりました。

    操法も大切ですが、操法に入る前のお話もとっても大切だなー
    と思いました。

    今 昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • キュウリの神様

    6月はじめに植えた三本のキュウリの苗が順調に育って、
    昨日の夕方、最初の一本を収穫し味噌をつけていただきました。
    取り立てはみずみずしく歯ごたえもよくやわらかでうまいです。
    (キュウリがキライな人もいるようですが、、)

    今朝、畑のキュウリを見てみたら、また一本大きくなっていて、
    今日の夕方にはちょうど食べごろの感じでした。
    黄色いキュウリの花には、蜂さんがきてつぎつぎと受粉をして
    くれていました。
    蜂さんはきっと受粉してあげているつもりなどなく、ただ花の
    蜜がおいしいだけなんだと思いますが、、、。
    自然界はうまいこと出来ていますね。

    。。。。。。。。。。。。。。。。。

    ヒフミヨイムナヤコト、ヒフからはじまりますね。
    風水土植虫魚鳥獣十、昔の人はエネルギーの順番を
    ヒフミヨイ、、、と数えたんですね。

    キュウリの花に蜂さんが引き寄せられるのも、
    イの植物の次がムの虫とつながって流れるシステム
    になっているからかも知れません。

    こうしてみると、全体がひとつのサイクルになっています。
    ヒトは火十。
    全エネルギーに生かされてバランスを保っている姿ですね。

    昨日も書きましたが、
    「イノチを生かす働きそのもの」を昔の人は「神」と直観した、、。

    こう考えると、全体が「神」だったことに気がつきます。

    ヒトはキュウリという「神」をいただいて生かしていただいて
    いるんですね。
    いやはや感謝しないとハチにさされます。
    キュウリさんありがとう!。

    話がおもしろくなってきたところで少し軌道修正。

    ヒフは火風で「温かな風の流れ」。
    皮膚にもそんな感じがある気がします。
    温かな風の流れが滞っているとき、皮膚への働きかけで流れが
    回復して元に戻る。皮膚の操体
    こじつけですけど。

    今 昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • 地球

    私はこの皮膚の操体DVDのジャケットの表面がお気に入りです。
    三軸操体DVDのジャケットもそうだったように、表面に地球を
    表現してみました。

    前回の地球は日本が見えなかったのですが、今回は日本が
    中心に見える写真です。
    そして、今回の地球はバックの色を黒にしてみました。
    これが地球の輝きを引き出してくれました。

    魂が宇宙から母体の自分に入ろうとしていた時、きっと
    こんな地球の美しさにみとれてホイホイ飛んでやって
    きたんだと思います。

    DVDの最後も、この地球の映像とともに音楽が流れます。
    大画面のテレビで見たら、地球の素晴らしさに圧倒されて
    感動する仕組みになっています。
    簡単な歪みだったらこれを見ただけで消える予定です。

    以前も書きましたが神人さんという人は地球が「神」だと
    言います。そして太陽も月も、、、。
    私もなんとなくそう感じます。
    「イノチを生かす働きそのもの」を昔の人は神と直観したの
    かも知れません。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・
    美しく 水が輝く 地の球の
    皮膚で味わい 楽しみタマへ
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ここまで書いたら三浦先生から電話をいただきました。
    ありがたいものです。
    先生は皮膚の操体DVDの感想として、皮膚への刺激と接触の
    違いを話して教えてくれました。
    私の知識では接触も刺激のひとつなので、最初はすんなりと
    理解できませんでした。
    言葉って難しいですね。イメージが違うんですね。
    今日も三浦先生の皮膚に対する熱い想いがひしひしと伝わって
    きてとても嬉しかったです。
    私の皮膚の操体は、まだまだ始まったばかりですのでどうぞ
    長い目で見守ってあげてください。三浦先生。

    今 昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 皮膚の操体DVD

    小代田さんの心にしみる素敵な文章に続きまして、
    操体の故郷仙台より発信させていただきます。
    私の順番がやってきますと、なぜかタイミング的に本や
    DVDの発売時期と重なり、宣伝文が多くなる気がいたします。

    今回も、つい先日「皮膚の操体」というDVDを作りまし
    たのでここで少しだけコマーシャルをさせていただきます。

    まず、どうして皮膚の操体を表現したのかといいますと、
    日々の臨床で、試行錯誤を繰り返しながらではありますが
    皮膚からのアプローチを行う頻度が高くなってきているのと、
    何と言っても皮膚の操体は不思議なことがいろいろと起こる
    ので面白いからだと思います。
    このDVDでも不思議な動きが映しだされています。

    DVDは、仙台操体講習会の受講生の5名の方にモデルに
    なっていただいて実際に皮膚の操体の臨床を行っている
    場面が収録されています。
    カメラはほぼ固定で全体像のみの映像ですが、操法全体の
    雰囲気や流れがそのままつかめていい感じだと思いました。
    (細かい手の位置や手の使い方が見たい人にはお勧めできません)

    それから、音声がカメラ付属のマイクで録音されているので、
    声が小さい感じで聞き取りにくい所がありましたので、
    会話の所々にテロップを入れて編集してみました。

    実はこの映像、受講生にはリハーサル撮影ということで撮った
    のでした。
    そうしないとみんなが緊張してしまうと思ったからです。
    ですので練習気分で気楽に撮ることができてとても良かったです。
    でも、私は最初からこのリハーサル映像をDVDにするつもりで
    いましたからそれはそれはハラハラしました。
    もちろん一番緊張していたのがウソつきの私でした。

    つづく。

    ここでDVDのサンプル映像(Youtube)も見られます
    http://soutai-kon.com/dvd/dvd03.htm

    今昭宏

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 車屋のお兄さん

    こんばんは、今週も残すところあと2日。一週間お疲れ様でした。今回のブログもいよいよ最終日になりました。なぜか終わりに近づくと名残惜しくなってしまう不思議なこのブログ。ラスト一日、今日もここ富士山の麓からお届けしたいと思います。

    昨日は徒然草のはずが、少し力が入り過ぎてしまいました。柄にもなくというか、ついというか、実はこんな所もある小代田です。
    ということで?最終日は、少しのんびり、最近感じたことを書いてみようと思います。

    先日車のエアコンが壊れました(今年はエアコンに縁がない私です)。この暑さ、もう灼熱地獄のような毎日。原因はエアコンのスイッチがなにやら壊れてしまったようなのですが、どうにか直るとのこと。是非と修理をお願いしました。

    部品が届いた次の日、仕事を中抜けさせてもらえることになり、急遽修理をお願いすることになりました。この時期は車検や修理の車が多く、今日と言うのは少し難しいかな…ということでしたが、お店の方の計らいで(ありがたい)どうにか当日直していただけることになりました。

    強い西日にやられながら着いたディーラーさんの中は、天国のような涼しさ。私の車は無事修理に向かいました。

    涼しい店舗の中、出して頂いたアイスコーヒーを飲みながら、持ち込んだ仕事を快適に進めていました。
    仕事がひと段落ついた頃、ふと外に目をやりました。するとちょうど私の車が修理されている所でした。一人の技術者の方が暑い中、一生懸命に、そして丁寧に、私の車を見てくれていました。

    しばらくたった頃、技術者のお兄さんが修理の完了を告げにやってきました。
    外に出るときちんと修理してもらい、キレイになった車がありました。何だか少し誇らしげです。

    急なお願いをしたのに関わらず、最後まで丁寧に笑顔で見送ってくれたお兄さんを背に、何だか嬉しい気分で会社に向かいました。

    普段社用車として自分の車を使っている私は、車を会社にずっと置いてあることもあり、あまり車に手をかけていませんでした。もともと車に対して無頓着な私。「車は乗れれば良い」というタイプ。定期点検以外は自分で車に気を配ることもなく、普段これといった手入れをすることもありませんでした。

    そんな私ですが、帰り道、車を走らせながら直して頂いたエアコンだけでなく、車の調子が良いことに気がつきました。なんだか全然違う〜。「少し手入れしてもらうだけでもこんなに違うんだぁ」。ちょっと感動しました。さすがプロですな。

    それと同時に普段手をかけていなかった車に申し訳なくなりました。ごめんね。これからまめに手入れするからね。洗車もするし、大切に乗るからね。
    気づいたら「あんなに丁寧に一生懸命見てもらった車なのに、自分が大切にしないなんて申し訳ない」という気持ちになっていました。

    そんなことを考えていたら「きっと患者さんもそうなんだろうなぁ」なんて思い始めた。

    生まれながら「自分のからだを大切する」って事を知ってる人ってどれくらいいるのかな?
    自分で大切にするようになるのは、例えばからだについて学んだり、スポーツを通して知ったり、病気を通して学んだり、何かきっかけがあって学習してきたような気がする。

    でも生まれながらそれを知っているような人もいる。その違いは何だろう。

    そう考えた時、それはきっと「その人のからだを変わらず大切にしてきた誰かがいたからなんだろうなぁ」とふと思った。

    自分のからだって、やっぱり自分のからだだから、頭ではからだを思っているつもりでも、気がついたら自分の欲で使ってしまっている。私のからだなのだから多少無理させても大丈夫、なんて。

    でも私の車のように、誰かが大切にしてくれていることを知ると、自分も大切にしなければと不思議と素直に思える。

    じゃあ、なかなか自分のからだを大切にできない患者さん、その患者さんのからだを私が同じように大切に扱ってあげたら良いのかな。そんな事を考えた。

    もしかしたら誰かのからだを大切にするばかりで、自分はそうしてもらっていない人が多いのかもしれないな。そんな事を思った。大人になる程そんな人が増えるのかもしれないな。それなら私たちが患者さんのからだを大切にしてあげれば良いんじゃないかな。そんな事を考えながら車を走らせた。

    お兄さんに良いこと教えてもらっちゃったな。何だか嬉しいな。ありがとう。

    綺麗な夕焼けの中、快適なドライブを楽しんでいた。しばらくするエアコンを直したはずなのに暑いことに気がついた。しばらくエアコンなしで過ごしていた私は、いつものように窓を開け、エアコンをつけていないことに気がついた。なんてお間抜け。自分でちょっと笑ってしまった。
    エアコンのスイッチを入れてみる。入った!待ちに待った冷たい風が出てきた。何ていう極楽、嬉しいな。一人車内で最高の笑顔の私。
    その後エアコンが直ってご機嫌な私は、きっちり窓を閉めてエアコンの風を楽しみながら帰りの道を急いだのでした。

    さーて、そろそろ今回のブログは終わりにしたいと思います。皆さん、一週間ありがとうございました。これからきっとますます暑くなりますね。からだに気をつけてお過ごし下さい。

    来週からは杜の都、仙台より今先生です。よろしくお願い致します。

    秋のフォーラムまで少し時間がありますので、次皆さんにお会いするのは京都でしょうか?それともスペイン?!!
    それまでどうぞお元気で。

    では、皆さん長らくお付き合い頂きありがとうございました。一週間の感謝を込めて。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 2010年7月2日を生きる

    こんばんは、いよいよ後2日、今日も富士山の麓から小代田がお届けします。
    気がついたら祖父がなくなって一年が過ぎていた。

    先日祖父が入院していた病院の近くを久しぶりに通った。「去年の今頃は毎日のようにあそこに通っていたんだよな」。何だかすごく不思議な気分だった。今でもあの頃に記憶をはせると一年前の今と繋がっている気がする。今のわたしが最後の時を刻んでいる祖父を見守っている気がする。そして祖父も同じように今の私達を見守ってくれているような気がする。

    私は7人家族の中で育った。曾おばあちゃん、祖母、祖父、両親、そして弟。曾おばあちゃん、祖父母、3人とも私と弟をとても大切にしてくれた。だからおじいちゃんやおばあちゃんの思い出も多い。でもその祖父達が残しでくれたのは思い出だけじゃない。実は命を通して残してくれたものがある。それは生きるということ。

    曾おばあちゃんには、人は死ぬのだということを教えてもらった。
    そしておばあちゃんからは、人は老いるのだということを教えてもらった。
    そしておじいちゃんからは、どんな状況でも自分の命を生き切るということを教えてもらった。

    曾おばあちゃんが亡くなった時、私は高校一年生だった。初めてみる老い。日に日に自分や私達が分からなくなっていくおばあちゃんが怖くて、おばあちゃんの部屋から足が遠のいていった。そしてそんな日が続いた後、曾おばあちゃんは何も私達に告げることなく、突然逝った。でもその頃の私は人が死ぬということがきっと良く分かっていなかった。もちろん死を悼むという言葉も分かっていなかった。

    祖母はアルツハイマーという病気になった。まだ60代だった。とても綺麗で優しい自慢のおばあちゃんだった。そのおばあちゃんは病気になってから、まるでパーマをかけているような綺麗で長い髪を、介護の人達がお世話しやすいようにと切らなければならなかった。毎日綺麗にしていたお化粧もしなくなった。長いネグリジェやスカートは、洗濯しやすい服やパンツに変わっていった。それから亡くなるまでの10年の時をかけ、祖母は少しずつ私達に老いというものを教えてくれた。祖母がなくなった時、私達は悲しさで一杯だった。ただただ失ったものが恋しくて悲しかった。そして彼女の人生を思い、切なさで一杯だった。

    祖父は祖母を送り一年たった祖母の命日に倒れた。それから4年間、家族総出の介護の日が始まった。祖母の介護を祖父に任せっきりだった私達は、初めて病気、老いというものに向き合うことになる。施設にお願いして自分たちの生活や人生を生きる道もあった。でも私達は共存することを選択した。
    「すべてが学びであり、家族愛溢れた日々だった」と締めくくりたい所ではあるが、得たものの大きさと同じくらい、失ったもの、そして置き去りにされたそれぞれの時間がそこにはあった。
    しかし倒れた後、自分を失って行った祖父が、それでも懸命に生きた日々は、私にどんな状況になっても自分に与えられた命を投げずに生き抜く、そして命を生き切ると言うことを教えてくれた。
    祖父がなくなった時、その死は悲しいだけでなく、私達の心にその命を生き切った祖父への愛情を残してくれた。そして人それぞれかけがえない人生がある、だからこそそれぞれの人生を尊重し、敬うのだという心の種を残してくれた。

    「小代田先生にとって、人生の目標ってなんですか?」と以前職場の後輩に聞かれた。
    私にとっての人生の目標。色々あるけれど、一番は「生きること、自分の命を生き抜くこと」。

    昔生きる意味を探していた、そして人生の意味を考えた。生きるための目標を探していた。でも今は、自分が頂いた命を生き切ることが出来れば最高だなと思っている。

    祖父達が教えてくれたもう一つのこと。与えられた命を「生き切る」って自分勝手に生きることではない。好きなことをやって好きなように生きることでもない。生き切るって実はとても奥深くって面白いけど、とても厳しいものでもあると思う。
    生きるって実に選択肢が沢山あり、羅針盤がないとまだまだ未熟な私は迷ってしまいそうになる。でも操体は、命のための自己責任を示してくれている。
    それぞれがこれから生きる人生は、誰にとっても初めての体験ばかりである。しかし縁あって授かった「操体、そして操体法」。これを自分の羅針盤として行けば、大きく迷うことはない気がしている。

    気がついたら祖父の49日が過ぎた頃から、ここ数年続けていた日記を書かなくなっていた。
    でも今こうして祖父達との日々を振り返りながら少しずつ、これからの新しい日々を思い描き始めている。
    そしてそんな自分に気づき、こうしてこの時期にブログを書く時間を頂いたのも何かのめぐり合わせなのかな、そんなことを考えている。

    きっとそれぞれの中に自分なりの生きる目標なり目的なりがあると思う。色々な考えがあって構わない。今思うのは皆さんが、命ある限りそれぞれの人生を存分に生き切って欲しいということである。

    今日はどんな一日でしたか?どんな一日であれ、私から見たらかけがえのないそれぞれの一日。皆さん、今日も生き抜いて下さってありがとうございました。
    何だか明日が楽しみになってきました。
    さて今日は少し長くなってしまいましが、そろそろ小代田も一息つきたいと思います。
    今日もありがとうございました。おやすみなさい。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • スイカ

    こんばんは、今日も一日お疲れ様でした。やっと一息の小代田です。今日から7月でしたね。昨日が30日。6月の最終日だったから当たり前なんですけど、ちょっとビックリしました。
    こんばんはと言ってもこの時間、今頃皆さんお休みですよね。ですから明日の皆さんに向かって今日のブログを書きたいと思います。
    今日も暑かったですねぇ。でも夏らしい濃い水色、そんな空がきれい広がる一日でした。仕事で車を運転しながら、ふと昔家族で食べたスイカのことを思い出していた。「最近皆でスイカを食べることもないなぁ」なんて思いながら。
    昔夏になるとおじいちゃんがスーパーカブの後ろに畑で取れたスイカをのせて帰ってきた。おやつという名のお菓子が存在しなかった我が家。スイカもなかなか買ってもらえず、私にとって丸ごとのスイカはちょっとした憧れだった。そんな孫を不憫に思ったのか、祖父は畑の隅にスイカを毎年植えてくれた。素人が作ったスイカだから、おせいじにも美味しいとはいえないものが多かったけれど、それでもたまにとても甘くて美味しいスイカが我が家にやってきた。それを夕飯の後に皆で食べた。
    そんな話から、患者さんと三色そうめんの話になった。
    ふと気がつくとそうめんは白一色になっていたが、昭和の夏、その食卓にのるそうめんといえばピンクと緑のそうめんが混ざった三色そうめんだった(少なくても我が家では)。
    子供の私はピンクや緑のそうめんをアイスの当たりのような感覚で我さきにと急いで取ったものだ。エアコンの無い部屋に吹き込んだ心地よい風と、患者さんと話したそんな夏の懐かしい光景が、このうだるような暑さを少し涼しくしてくれた。
    治療院に帰って仲間と昔食べた夏のおやつの話になった。凍らしたバナナの話。そう言えばそんなのあったなぁ。
    「今の子供たちは将来そんな風に夏を思い出したりするのだろうか」そんなことを話ながら、ふとそんな食べ物の思い出は、誰かの思い出とセットになっていることに気がついた。平日仕事でほとんど一緒にいれなかった母と作ったおやつであったり、お盆に父の実家に里帰りした時に食べたおば達が作ってくれた料理であったり、海や山、そして畑で祖父や父達と食べた何かであったり。きっと美味しいお菓子や料理を食べることもあったと思うのだが、不思議と思い出すのはそんなものだ。
    何が言いたいか、よく分からなくなってきてしまったが、これからを生きる子供たちにもそんな思い出が将来残ってくれたらと思う。
    ちょっと操体とは話がそれてしまったが、橋本敬三先生もぶどうを凍らして食べていたって言うし、思い出に残るおやつや料理って言うのも一つの食の方向性ではないか、なんてこじつけてみる。
    あ〜、凍ったぶどうを美味しそうに口にいれる橋本先生の姿を想像したらお腹がすいてきた。
    今度すごく晴れた日があったら久しぶりにお手製バナナキャンディーを作ってみよう(作り方は1.バナナに割り箸など棒をさす2.バナナをアルミホイル(ラップ?)でくるむ3.
    冷凍庫に入れて凍らせる。以上)。そうしたら、この憂鬱なぐらい暑い暑い毎日に楽しみがひとつ増えるかな?
    さて、目覚めた朝、今日はどんな天気だろう。皆さんのいる場所はどんなだろう。今日も皆さんにとって大切な一日でありますように。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • 私の操体課外授業その2

    こんばんは、お疲れさまです。ワールドカップから一夜明け、今日も暑い一日でしたね。
    まだまだ暑さが続いていますが、皆さん夜の一時いかがお過ごしですか?
    それにしても暑いですね〜。こう暑いと外回り派の私、頭と行動パターンは日に日に単純化して行きます。
    さて今日はもう一晩、私の操体課外授業のレポートをお送りしたいと思います。
    先日「富士山!カラダの学校」に参加させて頂いた話をしたのですが、実はパート2がありまして・・・。
    「富士山!カラダの学校」はまだまだ発展途上なのだそうですが、色々面白いプログラムがあります。今回はその中の「和みのヨーガ」というプログラムに参加してきました。今日はそれを通して得た操体の学びについてお話しようかなと思います。
    当日は前回とはうって変わっての晴天!前回は残念ながら雨で断念した自然の広場でプログラムが受けられることになりました。
    自分が選んだヨガマットの上に横になり、ゴロン。緑に囲まれた中で横になるのは久しぶり。晴れ渡った空を見上げたら自然に深い息がもれた。
    「和みのヨーガ」はヨガといってもヨガっぽくない(なんて言ったら怒られるかな。でも子供からお年寄りまで出来ますよ〜と先生がお話されていました)。「からだが硬いから」と心配していた友人は横で一安心。二人で田貫湖の自然の中、和み始めた。からだを一つ一つ動かしたり、感覚を確かめたり、ゆっくり呼吸してみたり、触ったり・・・。先生の誘導に従って、色々な世代の人達が思い思いに自分のからだや心を確かめた。
    「こんな風に自分のからだと向き合うのは久しぶりだな」。なんだかホッとしたような申し訳ないような気持ちになった。
    そしてしばらくそんな時間を過ごしてみると、日頃自分のからだと向き合っていたような気がしていた私だが、こんなポッカリした感覚の中で自分のからだと向き合うってことはなかったことに気がついた。
    向き合っていたようで、いつも何かの思考を通していた。操体を通してからだに向き合っている時も。
    太陽が、私を取り囲む木々たちが、そして周りに聞こえる鳥のさえずりが私を解放してくれたかは分からないが、なんだかポッカリとした。
    そんな風にからだを通して感じたことは、私に操体の学びも導いてくれた。それは指導者の指導、そして言葉の誘導が、からだや心を導く上でとても大切だということ。そして「からだ一つ一つと向き合う」ということの効能、からだと繋がった時に自然にあふれてくる幸福感と感謝の心、それがからだとこころに及ぼす影響。
    操体の操者は患者のからだに問いかけ、そして導いていく。その導きがどれほど滋味深いものになるかは操者次第なのだということを学んだ。
    自分達の声が一つの言葉として誰かの耳に届く時、さまざまなものが絡みあって一つの音になる。その音を作るのは声の高さ、抑揚、リズム、間、声の深さ、表現などである。声、されど声。音、されど音。言葉、されど言葉、である。
    そんな学びに感謝しながら、この自然の中で、色々な人と操体を通してからだと向き合えたら、からだについて学べたら、どんなものになるのだろう。そんなことを考えた。
    いつかそんな学びをしたいと思った一日だった。
    さてさて、とり止めのない話を今日もしてしまいましたが、そろそろ今夜も終わりにしたいと思います。今日で6月も最後、2010年の前半戦も終了ですね。皆さんの前半戦はいかがでしたか?ではでは今日も一日お疲れ様でした。おやすみなさい。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催

  • わたしの操体課外授業

    こんばんは、今日も暑かったですね〜。今年は暑くなるのが早かったので、すでに軽い夏バテを何度か経験してしまった小代田が今晩も駿河の国からお届けします。ワールドカップで日本中が盛り上がる中、さて、今日は何をお話しましょうか。
    先日地元の田貫湖で開催された「富士山!カラダの学校」というプログラムに縁あって参加させて頂きました(「富士山!カラダの学校」とは、富士山西麓田貫湖の豊かな森や湖、おいしい空気や水といった自然環境に包まれながら、楽しく健康増進をはかるという目的で始まったプロジェクトだそうです)。
    このプログラムがスタートする時、地元の新聞で開催を知らせる記事が載っているのを見た。地元でそのような自然と健康をテーマにした体験型のプログラムが開催されるということで、以前からそのような取り組みに興味があった私はとても興味深い思いでその記事を読んだ記憶がある。しかし開催日が操体の講習会と重なっていたこともあり、その時は参加を見送った。
    しかしご縁とは不思議もので、今回ひょんなご縁でこのプログラムに参加させて頂くことになった。それは以前のブログでも少し触れたアロマテラピー、そのアロマテラピーの先生を通してだった。
    本来なら自然塾の敷地内の広場で、「五感で田貫湖の自然を感じながらアロマテラピーを楽しもう」という初めての体験のはずでしたが、当日は生憎の雨。「五感すべてで」というわけにはいきませんでしたが、それでも田貫湖の自然に囲まれた建物の中でアロマテラピーを体験するという、これまた初めての経験をさせて頂くことができました。
    その講習会の中で、先生はいくつかの精油を用意されました。どれもアロマテラピーでは代表的な精油で、香りのイメージが分かりやすいものです。しかし今回はその精油の名前を隠し、嗅いだ香りの感覚やイメージをまず皆さんに表現してもらうことになりました。
    私はもうその精油を知っているので、だいたいその精油がどんな香りで、一般的にどんなイメージを持たれる傾向にあるのか知っていました。
    しかしそこで皆さんが出してきたイメージはその一般的な印象とはかけ離れ、しかもその内容はバラバラ。ある人は温かい感じ、ある人は好きな感じ、そしてある人は何だか呼吸が苦しくなるような嫌な感じ…。面白い表現をされる方もいました。「木が太陽に照らされている香り」とか「プラスチックみたいな香り」とか。
    精油って実はとても化学的なものでもあります。ですから内容成分(化学成分)によってからだへの影響を大体想像できるものなのです。でも皆さんがもたれる印象や表現される言葉、からだで感じる香りの印象は私が想像したものとは大きく違うものでした。そしてそれぞれのからだが表現する見事に個性豊かな感性。正直ビックリしました。
    操体ではからだの感覚を必ず相手に確かめていきます。それはひとりひとり感覚が違うから。同じ人でも時や問いかけ方が変われば、同じことをしても受ける感覚は違う。だから。そう分かっていたつもりだった。
    でもこの日、操体とは離れた場所で、初めて会う人達から「なぜ操体ではひとりひとりの感覚を確かめるのか」「なぜわざわざからだに問うのか」教わった気がした。やっと分かったような気がした。
    分かったつもりでいた。でも分かっていなかった。だって今頃そんなことを言っているのだから。でも気づいて良かった。だけどやっぱりきっとまだ分かったつもりなのだろう。だから学んでいくのだろうと感じている。
    でもきっとやっぱり良かった。だってこれは私に密かに訪れた大きな変化かもしれない。操体を、そしてからだを知る大きなスタートになるかもしれない。そんなことを思った一日だった。
    あの方たちは今頃何をしているのだろう。何だか感謝で一杯だ。そんなことを思いながら今日のブログは終わりにしたいと思う。2010年6月29日、あなたにとってどんな一日だったろうか。今日も一日お疲れ様でした。

    小代田綾

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催