カテゴリー: 瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ)

  • 地下水脈

    「深化」という言葉には「深刻になる」という意味も

    ありますが、「(理解を)深める」という意味もありま

    す。

     

    周りが見えなくなるような「深化」は避けたいですが

    自分のやっていることを深めていくような「深化」は

    大歓迎です。

     

    「陽の時代」は見えるものを追いかける時代でしたが

    「陰の時代」は見えないものが見えてくる時代です。

     

    色々なものが新しく発見、解明されていく時代だから

    こそ、自分のやっていることを深めていきたいと思い

    ます。

     

    僕の好きなアーティストがこんな歌詞を歌っていまし

    た。

     

    「地下水脈を掘り起こせ」

     

    深く掘る作業は孤独かもしれませんが、きっと他の世

    界と繋がるルートが待っていると思います。

     

    一週間ありがとうございます。

    明日からは寺本実行委員です。

    よろしくお願い致します。

     

    7月18日(海の日操体マンダラ2016開催

    東京操体フォーラム理事長、三浦寛が50年学び続けてきた操体の今を公開します

     

    2016年9月新規講座開講のご案内

  • 二つの軸

    巷で耳にする「進化」という言葉は主に「過去と比べ

    てどうなのか」といった時間軸で語られることが多い

    ように思います。「以前よりも性能、機能がアップし

    ましたよ」というニュアンスです。

     

    しかし、操体の進化は時間軸に限ったことではありま

    せん。

     

    「今の時代にあっているのか」といった環境との関係

    性を考慮しています。操体を勉強しているなら空間軸

    とか空間との調和とも言えます。

     

    現在は「陰の時代」を迎えているということは、当ブ

    ログで何度か紹介されていますが、操体はこの「陰の

    時代」に合うように進化しています。

     

    因みに「陰の時代」は物質面よりも精神面、男性性よ

    りも女性性に重きが置かれる時代です。

     

    臨床を通していると、「時代が求めているのかも」と

    感じることがよくあります。

     

    それと同時に「環境を無視して、性能だけがアップす

    ることは果たして進化と呼べるのか」と考えたりもし

    ます。

     

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  • 「つもり」に気づく

    今から4、5年程前でしょうか。

    知人に操体を勉強しているという話をしたところ、

    操体は治さなくていいんでしょ?」というニュアン

    スで返されました。

     

    その時、知人が言いたかったことは何となく分かりま

    したが、外から眺めるだけじゃ本当のところは分から

    ないもんだなあと思いました。

     

    自分のことに置き換えると、分かったつもりになるこ

    とって結構多いなあと感じています。

     

    本なんかも一度読むと「最後まで読んだ満足感」で終

    わってしまうことが少なくありませんでした。

     

    「分かったつもり」はなんだかカッコ悪いということ

    で、ここ何年かは再読を習慣にしています。

     

    これが思いのほか愉しい。回数を重ねるたびに「そう

    いうことだったのか」という発見もあります。

     

    「分かったつもり」になるよりも、「分かってない」

    ことを素直に認めた方が、先に進めるような気がして

    います。

     

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  • 縁を愉しむ

    ここ数年、美術館や展覧会に行く機会が増えました。

     

    絵画に詳しいわけではありませんが、紹介していただ

    いたものは「これも何かの縁だ」と足を運ぶうちに、

    すっかり美術鑑賞が愉しみになりました。

     

    今では、月一の上京のタイミングに合わせて積極的に

    足を運ぶようにしています。

     

    ここ最近では国芳若冲、カラバッジョ…ジャンルへ

    のこだわりは特にありません。

     

    作品を語るほどの知識はありませんが、本物を目の前

    にしたときの引き込まれる感じ、圧倒される感じが大

    好きです。

     

    元来、食わず嫌いなところがあるのですが、一旦スト

    ッパーを外すと面白いように情報が入ってきます。

     

    興味が湧くか、湧かないか。それに価値を見出すか、

    見出さないか。飛び込んでみないと分からないものが

    沢山あります。

     

    そうやって「真価」を見定める感覚を磨いていくのか

    もしれません。

     

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  • いただきます

    「同質」であることは居心地がいいかもしれませんが

    差異の全くない世界というのも退屈です。

     

    「異質」と出会うことが新しい扉を開けるきっかけに

    なることがあります。

     

    例えば、ご縁があって自分のところにやってくる情報

    はよほどのことがない限り食べてみる。それが今まで

    構築してきたマイワールドとはかけ離れていたとして

    もです。

     

    ありがたいことに周りには、今まで読んだことのない

    本、聴いたことのない音楽、観たことのない絵画、行

    ったことのないイベントで溢れています。

     

    さらにありがたいことは、そういったものを紹介して

    くれる人たちが周りにたくさんいるということです。

     

    未体験の味は「なんだろう?」から始まることが多い

    ですが、この「なんだろう?」が「真価」に気づくき

    っかけになっていると思うのです。

     

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  • イノチ

    カタカナ表記から「異質」を感じ取った経験がありま

    す。

     

    東京操体フォーラム理事長、三浦寛の著書である「快

    からのメッセージ 哲学する操体」を初めて読んだと

    きのことです。

     

     

    快からのメッセージ―哲学する操体

    快からのメッセージ―哲学する操体

     

     

    文中では一貫して「イノチ」と表記されています。

    「いのち」でもなく「命」でもなく「生命」でもなく

    です。

     

    カタカナ表記になっただけで、普段自分が向き合って

    いる「それ」とは明らかに何かが違う。一言で言うと

    娑婆臭くないという感じでしょうか。

     

    初めは「ん?」という感じで読み進めていましたが、

    この「異質」な感じが「イノチ」の「真価」を考える

    きっかけを与えてくれました。

     

    7月18日(海の日操体マンダラ2016開催

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  • カタカナ

    香さん一週間ありがとうございました。

    今週担当の瀧澤です。よろしくお願い致します。

     

    今回のテーマは「シンカ」ということですが、

    あえてカタカナ表記にしているところが面白いです。

     

    漢字であれば使われている字の「意味」からイメージ

    を広げることができます。視覚的な感じがします。

     

    対して、カタカナは発する「音」によって色々なイメ

    ージを広げていくことができます。これは聴覚的な感

    じがします。

     

    そういえば、小学生の国語の授業で「カタカナは外来

    語に使う」と教わりました。

     

    ですから、外来語以外をあえてカタカナで表記すると

    「異質」な感じがします。

     

    例えば、アメノミナカヌシノカミ、カミムスビノカミ

    タカミムスビノカミといった日本神話に出てくる神

    の名がそうです。

     

    古事記日本書紀などを読むと日本なのに日本じゃな

    いような、もちろん外国ではないけれど、ちょっと自

    分がいるところとはかけ離れている、そんな「異質」

    な世界の広がりが感じられます。

     

    カタカナには、人を「異質」な世界に誘う力があるの

    かもしれません。

     

    「シンカ」からはこれに似た「異質」を感じ取ること

    ができます。

     

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  • 好き

    「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。

     

    僕はこの言葉が好きだ。

     

    知識が少なかろうと、経験が浅かろうと、照れずに、

    ごまかさずに「これが好き」と言えることは素敵だと

    思う。

     

    何かを身に付けようと思った時、「ここに辿り着いた

    ら、これだけのものが身に付く。それによってこれだ

    けのものが得られる。」と目標を定めてスタートする

    ことはよくある。

     

    僕もそんなふうに何かをスタートさせることがある。

    そこに到達するまでに辿るであろう地図を握りしめ

    て。なるべく最短ルートで「下手」から「上手」に辿

    り着けるように。苦しくなったら「何のために」を思

    い出して、自分を奮い立たせながら。

     

    でも、ある瞬間から「何のために」という動機が消失

    することがある。そんな時は、真っ暗になっても泥だ

    らけで遊んでいるかのように、「ご飯ですよ」の声が

    耳に入らないかのように愉しんでいる。

     

    そして、いつの間にか地図を手放していることに気づ

    く。

     

    「動機」が「好き」に変わる瞬間がある。辿り着くこ

    とよりも、辿っていることが愉しくなる瞬間がある。

     

    僕はそんな瞬間が大好きだ。

     

    一週間ありがとうございます。

    明日からは「好きこそものの上手なれ」を体現してい

    る寺本実行委員です。お愉しみに。

    2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!

    http://www.sotai-miura.com/?page_id=1018

  • 状態

    今日は2016年春季東京操体フォーラム開催日。

     

    テーマは「上手い下手について」。

     

    僕は「上手い、下手」という概念は固定的ではなく、

    流動的だと思っている。

     

    だから、誰でも上手くなるし、誰でも下手になる。

     

    たとえ今現在下手であったとしても、それは「下手な

    人」ではなく、「下手な状態の人」なのだ。反対に今

    現在上手であったとしても、それは「上手い人」では

    なく、「上手い状態の人」なのだ。

     

    「状態」とはその時々のありさまだ。それは変化でも

    ある。そして、その変化をキャッチするには感覚が必

    要になってくる。

     

    「慣れたころが一番危ない」という言葉がある。

     

    「無意識にできる」ことと、「感じなくなる」ことは

    同じではない。ここを混同すると「自分は上手いゾー

    ンにいる」と思い込み、感覚を手放し、そこに安住し

    てしまう。これでは危ない。

     

    「上手い、下手」も行きつくところは感覚。いわば僕

    らの自己責任。だからこそ、そこには可能性が眠って

    いる。

     

    そんなことを感じながら、今日一日を愉しもう。

     

    2016年春季東京操体フォーラムは4月29日(金)開催です。

    http://www.tokyo-sotai.com/?p=1278

    2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!

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  • 感覚

    出来るようになってから分かることがある。

     

    僕が現役でバスケをやっていた時、苦手だったことが

    一つある。

     

    それは長距離のシュート(スリーポイント)。

     

    スリーポイントラインはゴールから6.25m(当時)。

    シュートが入る、入らないの以前にボールがゴールに

    届かなかった。

     

    小、中の頃はもちろん、高校一年ぐらいまではゴール

    にかすりもしなかった記憶がある。

     

    シュートに必要な技術、筋力、体力が足りなかったこ

    とは言うまでもないが、一番は「ボールがゴールに届

    く」という感覚が分からなかったのである。

     

    それが、いつの頃かをきっかけにして、ボールがゴー

    ルに届くようになった。

     

    一度「ボールがゴールに届く」感覚が分かるようにな

    ると、次は「シュートが入るか、入らないか」の感覚

    が分かるようになった。

     

    この感覚を掴んだことで、苦手な長距離のシュートが

    面白くてたまらなくなった。

     

    感覚を掴んだことで、必要なことは何かということが

    分かったのである。

     

    2016年春季東京操体フォーラムは4月29日(金)開催です。

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