カテゴリー: 瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ)

  • 誰の手の中にも

    今回のブログテーマは「メッセージとアプローチ」で

    す。

     

    自分自身にとって身近に存在する「臨床」を通して、

    一週間このテーマと向かい合ってみました。

     

    「どんなメッセージを発することができるのか」

     

    「どんなメッセージを受け取ることができるのか」

     

    「どんなアプローチができるのか」

     

    こんなことを考えていたら、

     

    「臨床って何だろう」の前に、もっと大事なことがあ

    ることに気づきました。

     

    そこに気づいたら、「臨床家」とか「患者さん」って

    いう立場は、作られたものなんだなあとさえ思えてき

    ました。

     

    「治療する人と治療される人」、

    「管理する人と管理される人」。

     

    既存の医療観で間に合わなければ、他の道を選択でき

    るチャンスくらいは欲しいものです。

     

    じつは、そのチャンスはすでに一人ひとりの手の中に

    あるのかもしれません。誰もがメッセージを発し、受

    け取り、アプローチできるのですから。

     

    果たしてどんな道を選択できるのか。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

     

    一週間ありがとうございます。

     

    明日からは、何度も足を運びたくなるようなメッセー

    ジを音と共に届けてくれる寺本実行委員です。

     

    よろしくお願い致します。

  • 「これでいい」もあり

    「よく分からないです」

     

    臨床後に「今どんな感じですか?」と伺うと、こんな

    返答をいただくことがあります。

     

    操体に出会う以前は「よく分からないです」と言われ

    ることに不安を感じていました。自分のやったことが

    効いているのか、効いていないのか分からなかったか

    らです。

     

    他にも

     

    「良くなった気がする」

    「何となく変わったかも」

    「多分効いているんだと思います」

     

    といった返答に対しても同様でした。

     

    けれども、今は「これでいい」と思えるようになりま

    した。

     

    届いてくるメッセージは速達ばかりではない、という

    ことに気づけたからです。

     

    その場での変化を急かさなくても、普段の生活の中で

    ふと気づいていただけるような変化もあります。

     

    もう少し長い目で、ゆっくり届けられるメッセージに

    気づいていただくのを待つことも、臨床家のつとめで

    あるように思います。

     

    よく分からなくても、ちゃんとからだは変化している

    んですから。

     

    果たして臨床とは誰の仕事なのか。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • 元に戻ると何になる?

    「続けないと元に戻るんですよね?」

     

    初診の時点でこんなことを言われることがあります。

     

    長いこと症状を抱えていると、その状態がその方の元

    になってしまうんですね。

     

    痛くて当たり前、辛くて当たり前、症状があって当た

    り前…

     

    でも、よく考えたら診る方も、

     

    「間をあけると元に戻ってしまいますよ」

     

    と、口にすることがあります。

     

    便宜上使うケースもありますが、これではお互いに、

    「不健康になって当たり前」という価値観になってし

    まいます。

     

    治療を受け続けていただくか、予防していただくかく

    らいのアプローチしか思い浮かばなかった頃は、僕も

    連呼していました。今思うとちょっと脅迫じみている

    感じがします。

     

    ただ、これは単に健康と不健康の間のプロセスを知ら

    なかっただけのことであり、その間のプロセスに対し

    てのアプローチを知らなかっただけのことでした。

     

    操体によるこのプロセスに気づくと、「元に戻る」の

    意味合いも変わってきます。

     

    果たして「元に戻る」と何になるのか。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • きっかけづくり

    最近感じること。

     

    それは、「気づく」って大事だなあということです。

     

    「ずーっと痛いから、今も痛い(はず)」

     

    とおっしゃっていた方が、

     

    「あれっ?痛いと思っていたけど痛くない」

     

    とか、

     

    「からだが固くて動けない(はず)」

     

    とおっしゃっていた方が、

     

    「あれっ?これなら思ったより動かせる」

     

    といった具合に、その方が何かに気づかれる瞬間に立

    ち会うことがあります。そうすると、今まで症状のこ

    とばかりにいっていた意識が少しずつ変化していくよ

    うに感じられます。

     

    そんな時は「あっ、この方は何かを受け取られたんだ

    ろうなあ」と思ったりします。

     

    きっかけがあると、今まで受け取ることが出来なかっ

    たメッセージを受け取ることが出来るようになるのか

    もしれませんね。

     

    その後、不思議と症状の改善もスムーズにいくことが

    多いようです。

     

    「気づく」というきっかけづくりもアプローチ。

     

    これも操体を通して気づいたことの一つです。

     

    果たして「気づく」ためには。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • 分かって欲しい

    操体と出会う前、こんな会話を患者さんとよく交わし

    ていました。

     

    「なかなか良くならない」

    「(慢性的だから時間はかかりますよ)」

     

    「また戻っちゃう」

    「(セルフケアもしてください)」

     

    「マッサージして」

    「(筋肉ほぐすだけじゃ…)」

     

    こんな時は患者さんの「分かって欲しいオーラ」に負

    けないくらい、こちらも「分かって欲しいオーラ」を

    出していたんだろうと思います。

     

    患者さんの期待に応えるために、こちらにはこちらな

    りの言い分もけっこうあったのです。

     

    お互いが症状の改善を望んでいるのに、なんで理解し

    合えないんだろう?

     

    なかなか伝わらなくて、当時は随分とモヤモヤしまし

    た。

     

    操体を勉強して開業した今でも、こちらのメッセ―ジ

    が患者さんに伝わらないことはあります。それでも、

    モヤモヤは大分少なくなりました。

     

    それは、「欲求」と「要求」は違う、ということに気

    づくことができたからです。

     

    この違いに気づくと、向き合うメッセージも、こちら

    のアプローチも随分と変わるものだなあと、日々実感

    しています。

     

    「分かって欲しいオーラ」が出てしまう時は、きっと

    「欲求」というメッセージに反応している時なんです

    ね。

     

    果たして「欲求」と「要求」とは何なのか。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • 何か違う

    「ここが痛いんです」

    「ずっと辛いんです」

     

    現場にいるとこんな声を受け取ります。さらに、

     

    「治るんですか?」

    「どれくらいかかるんですか?」

    「通わなくてはいけないんですか?」

     

    こんな声も受け取ります。

     

    問診がてら、色んなお話を伺いますが、話の中心は大

    体が症状、疾患のことになります。

     

    「治してほしい」という期待に応えようと、その声を

    受け取りますが、届いてくる声は患者さんの口からと

    は限りません。

     

    実際に返答している自分の声、心の中で思っている自

    分の声だってあります。

     

    「大丈夫ですよ」

    「しっかり診ていきますね」

    「この筋肉(関節)が原因ですね」

    「(こうなるまでほっとくなんて…)」

    「(ちゃんと続けなきゃ良くならないゾ…)」

     

    こんな感じです。

     

    患者さんと自分の間でメッセージをやり取りし、患者

    さんの期待に応えられるようにアプローチの仕方を決

    めて、そこから臨床開始。

     

    こんな感じで臨床をやっていました。

     

    やっていましたが何か違う、いけなくはないが何か違

    う。

     

    そんなふうに感じていたら、操体に出会いました。

     

    果たして何が違うのか。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • 臨床って何だろう?

    香さん

    一週間ありがとうございます。

     

    香さんからのメッセージを受け取り、

    今週は瀧澤が担当致します。

    よろしくお願い致します。

     

    「結局、臨床って何だろう?」

     

    最近こんなことを考えています。

     

    腕が良いとか悪いとか、相性が良いとか悪いとか、

    臨床家は患者さんから色んな評価をされることがあり

    ます。

     

    腕が良いってどういうことでしょう?

     

    一回で症状をゼロにすること?

    ゼロとまではいかなくても、(患者さんが)納得でき

    る範囲まで回復させること?

    それとも、やって欲しいことをやってくれること?

     

    もしそうなら、患者さんの期待値を超えるものを提供

    したり、期待値の範囲内に着地できれば、腕が良いと

    なるのかもしれませんね。

     

    反対に期待値を下回ってしまうと、腕が悪いとか、相

    性が悪かったということになるのでしょう。

     

    この業界に入ってから、どうしたら患者さんの期待に

    応えられるかということと向き合ってきました。期待

    に応えるために、色んなアプローチ(手技)の方法を

    模索しました。

     

    今でもその想いはありますが、操体に出会って、何に

    対してのアプローチなのか、ということは随分と変わ

    ってきたように思います。それに伴って、向き合うも

    のも、患者さんの期待だけではなくなってきました。

     

    果たして、臨床とは何か。

     

    操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、

    春季フォーラムでお待ちしております。

     

    2017春季東京操体フォーラム速報!

  • テー「MA」

    テー「MA」

                            

    今回のブログテーマは「MA」です。

     

    石田実行委員のブログから始まり、岡村実行委員、日

    下実行委員、香実行委員から自分へとバトンが渡って

    きましたが、色んな「MA」のとらえ方があって面白

    いですね。

     

    さて、今回のテーマは記憶が確かであれば、10月31

    日の塾・SOTAIの日に決定しました。

     

    三浦先生から「テーマは『MA』。内容は各自で膨ら

    ませて」とお話があり、今回はどんなことを書こうか

    なと帰りのバスの中で考えていました。

     

    たまたま、車中で読みかけの本を開いたところ(開い

    たといってもkindle版ですが)、なんとその本の中に

    「MA」という言葉が載っているではないですか。

     

    ちなみにこちらの本です。

     

    花鳥風月の科学 (中公文庫)

    花鳥風月の科学 (中公文庫)

     

     

    アイスの棒の当たりマークみたいで、なんだか感動し

    てしまったんですが、こういうことに気づき出すと、

    どんどん当たり棒が増えてくる気がします。

      

    そんな時、「まさか」と「まさに」がまっさかさまに

    なるチャンスになるんじゃないかなと思うわけです。

     

     

    一週間ありがとうございます。

     

    明日からは抜群に間のとり方が上手い、

    「MA」SAKAZU実行委員です。

     

    よろしくお願い致します。

  • パフォー「MA」ンス

    フォーラムや講習会などでモデルや練習台を務めるこ

    とがあります。

     

    操者の場合もありますし、被検者の場合もあります。

     

    やっていて感じることは自分の間とからだの間は違う

    ということ。

     

    それは自分のパフォーマンスとからだのパフォーマン

    スは違うということです。

     

    分かりやすく見せる、ということも含めてこの違いを

    見つめ直すと、自分とからだの「スキマ」が見えてき

    て面白いです。

     

    これも感覚なんですけどね。

  • スキ「MA」

    スキ「MA」

                            

    古いノートを整理していたら、過去の勉強内容が出て

    きました。

     

    日付けを見ると三浦先生の個人レッスンを開始した年

    なので、今から5年程前になるでしょうか。

     

    そこには「自分」と「自身」の文字が書かれてあり、

    その間に線が引っ張ってあって、その線の上に「境」

    と「スキマ」という文字が書かれてあります。

     

    正直なところ、当時これをどんなふうに解釈したかは

    忘れてしまいました。

     

    でもノートを取っていたおかげで、今また自分なりに

    解釈する機会が巡ってきました。

     

    5年という「間」を経て問いかけてくるっていうのも

    何かいいですね。

     

    今のオマエならどう解釈する?みたいな。

     

    「スキマ」は感覚的で主観的で流動的。

    「スキマ」は埋めるんじゃなくて、「スキマ」のまま

    にしておく。そうすると、自分と自身(からだ)の

    間にズレが生じた時に、そのズレに気づくことができ

    る。

     

    「スキマ」の範囲であればそれは「アソビ」です。

     

    で、スキマの中でアソベるかどうかの基準は感覚が教

    えてくれる。

     

    それは、「からだのMAを活かすこと」にもつながっ

    てくるんじゃないかと思っています。

     

     

    また何年かしたら、この問いと向かい合ってみたいで

    すね。