カテゴリー: 瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ)

  • 山頂

    治療を山登りの過程と見立てて、「目的地は一緒だか
    ら、色々な治療法があっていい」という意見がありま
    す。

    確かにそうだなと思う一方で、そもそも登る山は一つ
    だけなのかなと思ったりもします。

    治療医学で目指す山頂もあれば、健康維持増進医学で
    目指す山頂もある。操体は後者です。

    目的地がハッキリすれば、登り方を競うレースから外
    れることができるんじゃないかと思います。

  • 諸刃

    経験値がものをいうことがありますが、一方で、かえ
    って邪魔になることもあります。

    「それは本当にからだの要求にかなっていることなの
    か?」

    この問いかけと常に向き合う操体臨床においては、過
    去の蓄積は危ういものになります。

    経験値という諸刃の剣に身断てられることなく(身を
    断たれることなく)、今という空間と向き合いたいも
    のです。

  • 自覚

    香さん、一週間ありがとうございます。
    今週担当の瀧澤です。よろしくお願い致します。

    臨床を行う上で必要なのが「診立て」ですが、普通は
    施術者が患者を診立てます。

    しかし、施術者が患者を診立てる一方で、じつは施術
    者も常に「からだ」に見立てられている、という捉え
    方があります。

    施術者のからだにせよ、患者のからだにせよ、からだ
    は常に問いかけてきます。

    「それは本当にからだの要求にかなっていることなの
    か?」

    操体臨床はいつもここから出発するのです。

  • 系譜とご縁

    からだの動き、動診、ボディの歪み、快適感覚、
    皮膚……

    操体の歴史は、盲点と死角に対する挑戦の歴史。
    まかり通った一般常識に、ちょっと待ったをかける
    創始者と直弟子のプロ意識とプロ根性。

    ある種、カウンターカルチャーのような存在。

    でも、勉強すればするほど、本来こっちの方が主流
    なんじゃないかと思えてくるのが面白いところです。

    そんな学びだからこそ、プロ意識とプロ根性の塊の
    ような方々とのご縁があります。

    一週間ありがとうございます。
    明日からは、そんなご縁の一人、寺本実行委員です。

    よろしくお願い致します。

  • 治すことまで関与しない責任

    操体は治さなくていいんでしょ?」

    違います。

    「治さなくていい」のではなく、
    「治すことまで関与しない」のです。
    結果を出す責任がないということではないのです。

    治すことまで関与しなくても結果が伴うように、
    それこそ、学び続ける責任があると思うのです。

    同じプロでも、意識と根性の向かうベクトルが、
    治療医学とは違うということです。

  • ご褒美というサービス

    サービス、ホスピタリティ、顧客満足度……
    この業界に入ってから口酸っぱく言われてきました。

    確かにこの業界はサービス業でもありますが、
    迎合することだけがサービスとは限りません。

    コースやメニューがなくても、
    気の利いたジョークや弾むようなトークがなくても、
    驚くようなテクニックや魅せるようなギミックがなく
    ても、ないがしろにしているつもりはありません。

    最優先事項はからだの要求を満たすこと。

    自然の法則からいただけるご褒美。
    こんなサービスもあるんです。

  • いつでも修正可能

    筋、信念、美学、生き方、プライド、拘り、頑固……
    オリジナル、唯一無二、独りよがり、意固地……

    何にせよ、勘違いしないでいられるのは、
    師匠と同志のお陰です。

    「はい」

    素直に言えるこの言葉が、
    いつでも進む方向を修正してくれます。

    開業していようが、臨床していようが、
    プロとして大事なこと、なんではないでしょうか。

  • 手放す覚悟

    (プロとして)本気で身につけたかったから、
    「今まで」を一度手放して、「これから」に根付くよ
    うに操体を学んでいます。

    根気よく続いているのはからだが納得しているから。

    自分自身よりも先に、からだが納得しているから、
    ごまかしがきかないんです。

    それはきっと相手のからだにも伝わっているはず。

    中途半端に「今まで」が顔を出すと、とたんにエゴが
    入ってしまうような感じがします。 

    「今まで」が生きてくるのは、根付いた後でいい。

    エゴで手放したわけではないから、きっとつながって
    くると思います。

  • 見方(あり方)の問題

    「なんで鍼やマッサージはしないんですか?」

    手技(やり方)の問題ではなく、
    見方(あり方)の問題です。

    それぞれの手技にプロがいます。
    プロ意識とプロ根性を注ぐ先が、
    操体になっただけのことです。

    どの手技が優れているとか、
    そんな小さな話ではありません。

    操体から見たからだやいのちに魅入っただけです。

  • お金以上の愉しさ

    香さん
    一週間ありがとうございます。

    香さんの放つプロ意識とプロ根性の芳香が、
    ふんわりと、ここ岩手にも伝わってきました。

    今週は瀧澤が担当致します。
    よろしくお願い致します。

    「お金をいただいているからプロ」

    これだとプロとしてはまだ半分。
    人様のからだに関わるようになってから、
    そんなふうに思えるようになりました。

    自分自身が納得していないことや、
    ルーティンワークを繰り返していても、
    からだは見向きもしてくれない。

    だからありがたいんです。

    そもそも「お金をいただいているからプロ」じゃ、
    自分自身が納得できない。

    だから愉しいんです。

    残り半分を埋める意識と根性が、
    お金以上のものをもたらしてくれます。