カテゴリー: 岡村郁生(おかむらいくお)

  • 心の振動⑥

    (続きです)

     

    脳外科医の先生の語りは続きます。

     

     

    脳実質を切っていく行為は、なんと表現したらいいのか、

    よくわからないんです。

     

    だけど、大変特別な、そして不思議なプロセスなのです。

     

    うまく、表現できない。

    人の脳を、ザクザク、切っていく感覚。

     

    その行為が、

    その人の、

    患者さんの「心」というか、

    「意識」というか、

    高次脳機能を切り込んでいるような気に、

    どうしても、囚(とらわ)れるからです。

     

    当然、あくまでそう、感じるだけでしょう。

     

    わかってもらえるか、わからないけど。

     

    うまく説明できているか、わからないけど。

     

    自分が切っている、

    豆腐のような目の前の脳実質組織と、

    その向こうにいる患者と、話をして、

    脳機能を、その場で、自ら、確認していること。

     

    このことに相関性があるとは、

    アタマでの理解はあれど、正直、そう思えないわけです。

     

     

    このような体感語で、

    「心」の振動で、語ってくれたのです。

     

                          (続く)

  • 想念、心の振動④

    (続きです)

     

    少し前、ベテラン外科医の先生から伺った話。

     

    「がんの発生原因は、根本的に何だと思いますか?」という、

    質問があったのです。

     

    外科医の先生はしばらく、最新の一般医学的見解を口頭で説明

    してくれましたが、その後、個人的見解として語られたこと。

     

    これこそ、現役外科医の体感だと、神妙に「心」に響いたのです。

     

    (以下、メモ書き)

     

    自己体験と並行して、望んだことではなく、自らの母親が、

    「多発転移性の膵臓癌」に診断されるという、状況に直面し、

    解決したこと。

     

    さらにいうと、人間の肉体性と、人間の精神性について。

     

    個人的な友人の専門家との共同研究をしつつ、思うこと。

     

    それを、誤解を恐れず語るならば。

     

    「がん」を自らの身体に作り上げるのは、 

    その「からだ」の中に内包し、

    咀嚼排泄できない「怒り」の蓄積だろう、そう思います。

     

    このように、語ってくれました。

     

     

    この「感情」、「心」といわれている関わりを、その条件、

    「振動」状態を、とらえて語られたのでしょう。

     

    繰り返しますが、外科医の先生は、ガンのもたらす「怒り」

    という、ある「腔」の振動状態。

    それを感覚的表現の、「怒り」という言葉で表現したのです。

     

                           (続く)

  • 想念、心の振動③

    (前回の続きです)

     

    内臓系の神経回路を「自律神経」といいます。

     

    これは例え「脳死」したとしても、

    生命維持自体は可能なことからも明らかです。

     

    日本の言葉にも、このようにあります。

     

    「胸が高鳴る」

    「胸躍らせる」

    「胸騒ぎ」

    「胸が張り裂ける」

    「心が痛む」

    「腹がたつ」

    「はらわたが煮え繰り返る」

    「腹の虫が収まらない」

    「腹黒い」

    「断腸の想い」

     

    まだありますが、感情表現で「内臓」を使った表現が

    とても多いのです。

     

    ゆえに「心」の在処も、アタマ(脳実質)だけではない。

     

    「祖神の里」からの振動、その所以ではないでしょうか。

     

                                (続く)

     

  • 想念、心の振動②

    経験や知識がいくら増えても、

    新しい謎は減りません。

     

    理解の先に、

    もっと大きな驚きが待っている。

    これがホントの、「操体」です。

     

     

    「からだ」で感覚したことを学びに活かす。

    それこそ、「操体」を積み重ねた証です。

     

    「からだ」に訊くことこそ、天晴れなのです。

    「脳実質」は、晴れて透き通った状態で使う。

     

    透きとおった空間と、「心」の芯が

    重なる腔間になったとき、軸を介して

    「心」は開き、天晴れ状態に繋がる、

    そう考えます。

     

     

    それでは、テーマを繋げるように、

    「腔間」と「心」にも触れていきます。

     

    西原克成先生の著書「内臓が生みだす心」という本があります。

    書中にある内容は、米国で行われる

    「心肺同時移植」手術を受けた方の性格が、

    ドナーのものに置き換わる事実で始まります。

     

    本質的には、心=脳ではないのかもしれない。

    この事実を理由づけている一つの考察が、

    「発生学」なのです。

     

    つまり、

    腸管とそこに付随する器官からなる腔腸類、

    これこそ脊椎動物の祖先。

     

    そこを埋めるように筋骨格系ができて、

    全身をコントロールするために、脳実質は

    できてきます。

     

    ですから脳実質は、あくまで、

    「コントローラー」であって、

    そこに「心」そのものはありません。

     

    故に、操体の想念もシンプルになればこそ、

    アタマだけでは理解出来ないわけです。

     

                                      (続く)

     

     

  • 想念、心の振動①

    今回のテーマも「フリー」で、

    今週担当の岡村です。

    どうぞ、よろしくお願いします。

     

    ワタシが「操体」の学び始めた頃は、

    からだの使い方、動かし方を教えてもらい

    つつも、「アタマ」の情報を覚えるのに懸命。

     

    今になって考え直してみると、「からだ」

    そのものに向けた観察では、素人でした。

     

    そもそも、医学になる前の生命の情報は、

    沢山ありすぎていくら時間があっても全て

    覚えきるなんて、到底できません。

     

    なので、当時の素人に向けたアドバイスは、

    シンプルに集約する方向性でちょうど良い。

     

    ただし、シンプルにするプロセスは大切。

     

    それは今になっても見事に繋がっています。

     

    操体の学びかたはシンプルに。

     

    それは、どこから切っても同じにみえるような、

    実はジックリみると違う「金太郎飴」に似てます。

     

    では、そうするには。

    では、そうなるのには。

    では、そうしていけるには。

     

    この捉え方に、ブレはないか?

     

    それをシンプルに指導して頂き、「からだ」で感覚すること。

     

    このことは変わらず、今も継続して大切にしています。

     

  • 「フリー(Free)」⑦

    質量のある物質もまた、

    質量のないエネルギーの、一つの様態である。

     

    全身を通じて「からだ」に、「圧」を纏って貫通している。

     

    「からだ」の外にも脳がある。

     

    「からだ」を外れても、はみ出しても、感覚受容は可能。

     

    それに「からだ」は、つなぐことができる。

     

    生命の感覚を「からだのうつわ」で受け、探求者として育む。

     

    「からだ」を主語にして、本人の意識も変容していく。

     

    自己の思考は消せる。

     

    共生・共感・共有する「宇宙意識」につながる。

     

    原始生命に、果てしない「快」がある。

     

    「操体」を学んでいればこそ、不思議を愉しみとして受ける。

     

     

    エネルギーのインプット・アウトプットで感じる、「環境」。

     

    それが、一つとなる体験こそ、

    「原始感覚」そのものではないだろうか。

     

     

    以上ももちまして一週間のお付き合いとなり、有難うございました。

     

    明日からは瀧澤副実行委員長の登場です!お愉しみに。

  • 「フリー(Free)」⑥

    生命現象の本質は、

    「代謝回転の渦がまわる」こと。

     

     

    ゆっくりしていい。

    急いで進まなくていい。

     

    一息、二息とり入れて、立ち止まっていい。

     

    鯰(なまず)の潜む足の下の一点に、

    天・地・人を感じる。

     

    その一点に流れ、支えてくれる確かさを感じる。

     

     

    そこは「からだ」の意識で、天地を貫く軸。

     

    天然、自然の理法に調和している。

     

    間に合っている環境。

     

     

  • 「フリー(Free)」⑤

    宇宙の実相。

     

    宇宙は、質量のある空間と、時間から成立する。

     

    シンプルなものである。

     

    右脳は、それを感じる太古の脳。

    故に、「Free!」

     

    思考する言葉のない時代。

    生死がつながっていた時代。

     

    言葉で思考しない、全身体性の神経組織感覚。

    肚(ハラ)の感覚、全身組織の意識。

     

    操体の哲学。

    「つきつめると快・不快」になる。

     

     

  • 「フリー(Free)」④

    光も、熱も、重力エネルギーも、

    三者等しく、宇宙空間までをも透過する。

     

    「全身体性」の皮膚感覚で機を感じ、

    流れるような風を感じる。

     

    地に足を一点にて静止して、

    重なるものを感じるからだに意識を開く。

     

    生命は、目も、耳も、鼻も、皮膚感覚も、

    全身の神経組織が解放されると、

     

    瞬間、瞬間。

    「からだ」のききわけている意識がある。

     

     

  • 「フリー(Free)」③

    「一日一生」

     

    疑問や知りたい事は、起床時によく浮かぶ。

     

    ホントの本質を教えてくれる、「からだ」の直感に聴く。

     

     

    「主語のつく思考」と「主語のない思考」。

     

    この二つは回路が違う。

     

     

    故に、主語を外す。

     

     

    結果を求める故の差。

     

    からだに訊き、からだの答えてくれる、「いま・ここ」を選ぶ。