カテゴリー: 岡村郁生(おかむらいくお)

  • それ、セルフケアなの?④

    いまだに、誕生日のお祝いで年齢の蝋燭を吹き消すイベントが大好きです。

    「息」をいのちに掛けて、意味を実感する大切な味わいごと。

     

    それはともかく、大正昭和時代の初期にかけて活躍された「澤田健」と言う

    天才的な鍼灸師がいらっしゃいまして、その伝記のお話。

     

    「鍼灸古道を唯一の達人として奇験神治、その妙を極め、 その名声、天下

     に喧伝さるに至る。故にその治を請う者、上は大臣大将より、下は一庶民

     に至る」と、このようにあります。

     

    とても古典を研究された理論家であると同時に、超一流の臨床家でしたので

    名言や放言も多いのですが、「言うは知らず、知るは言わず」と豪語され、

    自らの著書は一切記しませんでした。

     

    なので沢田先生の臨床に常用された経穴(ツボ)も、不思議な取穴をされて

    「澤田流〇〇穴」と名付けられた特効穴も多いのです。

     

    そして対称に使わない経穴として、右手(神門穴)と左手(陽池穴)だけは

    非対称なのですけれど、操体を学んでいると理解できたこの経穴の真価は、

    とてつもなく大事だったのだなぁ、と理解できた現在こそ、学問の妙味です。

     

    結婚しようとしまいと精ある限り、永遠に右手は女房で左手は愛人ですから。 

    東洋医学の神髄、診断即治ではありませんが、「即」実践あるのみ。

     

    操体流といえば「ウソかホントかヤッテミロ」ですから、セルフケアに生かし

    先天の精と後天の精を味わいつつ、「息」実践の日々を味わっています。

     

  • それ、セルフケアなの?③

    一日に何回、自分自身と向き合っているのでしょうか。

    心に向き合い、からだに向き合い、意識に向き合う等々。

     

     ワタシ自身は、上から下まで鏡に皮膚を眺めるのが大好きです。

    見た目を気にする事はとても大切なことだと感じています。

     

    からだの状態を、顔から頭髪、臍から陰部、全体のシルエット。

    『今日も朝から元気だな、ここではないどこかへ、いっておくか』

    最も大事にしているのは、「からだ」から受け取る波動感ですね。

     

    皮膚と毛穴の清浄を保ち、皮毛もフサフサすることも、若還ること

    に繋がるように感じています。

    頭髪には「ジヒドロテストステロン」に「テストステロン」を変換

    する還元酵素があります。

     

    この還元酵素の活性が高ければ「ジヒドロテストステロン」の濃度

    が高くなり、結果として脱毛につながります。

    現実の頭皮は現実逃避でなく、皮膚を叩くのは今では禁物なのです。

     

    男性脱毛症は遺伝よりも環境要因のウェイトが高いと言われてます。

    お風呂では頭と陰部を丁寧に、叩くのではなく優しくいたわります。

    下のケアも上のケアも、皮膚のアソビを十分に満たすことです。

     

    そして、日々の趣味である嗜好品も節度を持ち、早寝早起きします。

    睡眠は「息」も「無意識」に繋がっていますから、最近は睡眠が最高

    の贅沢のように思えています。

     

    セルフケアも崩れ始めではなく、日々状態を良好に保つことですよね。

     

  • それ、セルフケアなの?②

    日々のストレスは避けられません。

    ストレスは無くすものではなく、速やかに解消するもの。

     

    鬱々悶々としてきたら、上から下へ、下から上への息抜き。

    ここではないどこかへ、とりあえずいってスッキリします。

     

    真冬でも湘南の海に浮かぶ倖せ。

    東に富士と伊豆の山、西に江ノ島越しの三浦半島を眺める。

     

    遙か昔から変化しない、雰囲気のある場所へ溶け込む至福。

    海水に直接、皮膚を交わっている快を味わう。(寒いけど)

     

    ただ割と寒さに弱い方なので、就寝には気を配っています。

    できるだけ化繊でない下着を身につけ、(素っ裸でもOK)

    頚はゆるいネックウォーマーと分厚いシルクの靴下を履きます。

     そして、湯たんぽを布団の中に入れて眠りにつける。

    寒い時はもう最高の「快」を感じるご褒美、極上の贅沢です。

     

    冬といえば、二千年前の東洋医学の書物「素問」によれば、人間

    の陽の気も陰の気も、人体の蔵である神に収め漏れないよう閉じ、

    ジっとする季節と言う意味になるようです。

     

    そういえば、我が家で飼っているリクガメも、冬眠してエネルギ

    の発散を防いでいますね。

     とは言え、人間の私もそのようにしているわけにもいきませんし、

    寒さも強すぎると気力負けするので、お風呂も汗をかかないように

    温もりをタップリ感じること、そのまま保温上手に。

     

    食事も温かくそして塩分を控えつつ、たまには骨を砕いて入れて、

    その髄を煮込んで作るスープはとても滋味溢れ、染みこむ感覚も

    舌の極楽、腹も極楽と、塩梅も良いですね。

     

    韓国人であった祖父の影響もあり、鶏の骨ごと煮込んで朝鮮人参を

    一緒に米と見るサムゲタンは大好物ですし、外食時には(今は難し)

    アッツアツの豚骨ラーメンも冬には良いですね。

     

    「からだ」もポカポカだと、「息」を吸うのも吐くのも倖せです。

     

  • それ、セルフケアなの?①

    今週の「セルフケア」ブログ担当、岡村郁生です。

    どうぞ一週間、よろしくお願いいたします。

     

    セルフケアの結論から書いてしまうなら、「頭寒足熱」です。

    四季の移り変わりに「からだ」は同調します。

     

    「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」と、

     枕草子あるように、魅力的な四季の変化に恵まれるJAPAN。

     

    人間であるワタシの脳も、絶え間なく脳波リズムを刻み、これも

    遥か銀河系の彼方からやってくる波動のリズムと同じなのです。

    (※シューマン波動・共鳴といいます)

     

    宇宙のパワーと同調し、共鳴しているからこそ潮汐リズムも生じる。

    赤ちゃんの生まれる時、木材を伐採する時のタイミング等、大自然と

    共鳴する感覚を大事なものとしているわけです。

     

    脳をそこそこに静めつつ、皮膚を清浄に保ち、内臓の声を聴く。

    そんな事になにかしら繋がるよう、常日頃から意識しています。 

     

     

    自然のリズムにつながっている例として、東洋医学の古典には、四季

    陰陽は万物の根本なり、聖人は春夏に陽を養い、秋冬に陰を養う。

    とあり,また、天に四時(四季)五行あり、以て生長収蔵ありともあります。

    簡単に言えば、春は生、夏は長、秋は収、冬は蔵です。

     

    四季に応じた「からだ」の使い方を心がけ、天地の間に存在する「私」

    も、それに共鳴した「うごき」、同調するリズムであればセルフケア。

     

    「からだ」の情報は嘘をつきません。

    悶々とした何かを感じたら、息抜きをする。

    上の異変は下から抜く。

     

    頭もスッキリした後は、聖人君子のように「般若身経」を味わう。

    ここではないどこかを感じつつ、ホッと「息」を味わうように。

     

                                

  • ワタシの操体ズッコケ想記録⑦

    東京の三権茶屋での講習会が始まり、しばらく経過していた頃、当時

    の参加者が、数回目の講習の前に三浦理事長を前に、こう言い放った。

     

    「私は、ここに、橋本敬三先生のやっていた操体法を習いたくて来て

     いるのに、一体、いつになれば教えてくれるんですか」と。

    その講習生は「教えてくれないのなら、来た意味がない」とまで言っ

    ていたことも思い出した。

     

    当時の三浦理事長は、東京で初めて早稲田大学構内で開催された、全

    国操体法バランス研究会の、東京大会を控え、「快からのメッセージ」

     

     を書き上げていたこともあり「気持ちの良さをききわければいいんだ」

    と「きもちのよさで治るんだ」と度々、講習生に語りかけていた。

     

    楽と快は違う、そのことを「操体」の臨床で突き詰めようとされていた。

    (当時のワタシには、三浦理事長のメチャクチャ厳しかった記憶がある)

    という訳なので、第二分析(D2)を主とした講習会だったのである。

    そこで、その言い放った講習生の要望を、当時の三浦理事長は掬い上げ、

    橋本敬三先生のやっていた「操体法」をその日は指導していただいた。

     

    当時のワタシがこの時感じたこと、これも思い出した。

     

    私自身ズッコケたことに、一番初めに本で見ていた「操体法」は、D2

    (第2分析)を体験した後では、全くと言っていいほど違う「操体法」の

    ように感じてしまったのだ。

     

    『これは、これからのワタシの求めている「操体法」とは違う気がする」

    と、なんとなくわかってしまった感覚は、今に至る最大の理由なのだ。

     

    そう。

    まさに、知る悲しみ、というやつである。

    私の頭の理解ではなく、「からだはききわけて」わかっていたのだろう。

     

    というわけで、一週間の想記録。

    ここまでお付き合い頂きまして有難うございました。

     

    明日からは、日下さんの登場です!よろしくお願いいたします。

     

     

    2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
    登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

  • ワタシの操体ズッコケ想記録⑥

    開業して一年目、間もなく、初めのスタッフが入ってから鍼灸接骨院

    内の空気が変わっていった。そして患者数も徐々に減ってしまった為、

    半年ほど後、こちらからお願いしてやめてもらった。

     

    しばらく「操体法」からも、なんとなく遠ざかっていたけれど、知人

    の強引なプッシュもあって、またスタッフを迎えることになった。

     

    そのスタッフと勉強しているとき「操体法治療室」を読んだのである。

     

    操体法治療室 からだの感覚にゆだねる

    操体法治療室 からだの感覚にゆだねる

     

     

    「操体法」をもう一度、勉強してみようかなぁ、と言う絶妙な機会。

    丁度良いタイミングで、医道の日本のセミナー案内を開いたのである。

     

    久しぶりに「操体法」に惹かれて認識していた、「操体法」のプロ。

    「操体法操師指導者養成特別定期講習会」募集案内の、三浦寛先生。

     

    ここでスタッフと二人、東京で開催された養成講座をスタートする。

     

    初めて三浦寛理事長とお会いする日を迎えることになり、「操体法治

    療室」を読んでいたので、橋本敬三医師のもとで修行されていた先生

    なんだなぁ、とは認識していた。

     

    その講習初日、三浦理事長はこう語った。

    「なぜ参加したのか、今から紙を渡すから一人一人書いてみなさい」、

    そう言われたことも思い出した。

    その時、私が書いた事はいくつかあった。でもほとんど忘れている。

    唯一覚えているのは、『五十肩を治せるようになりたい』だったよう

    な気がするのを想い出して、本当にズッコケてしまった、トホホ。

     

                           (続く)

     

    2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
    登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

  • ワタシの操体ズッコケ想記録⑤

    熱海での三年間は按摩のアルバイト、東京では渋谷の学校を卒業する

    までに、整形外科と漢方内科、鍼灸院二箇所を掛け持ちしての仕事で、

    十分過ぎるくらい経験を積んだと、勘違い甚だしかった当時のワタシ。

     

    そこで卒業後すぐに茅ヶ崎で鍼灸接骨院を開業してしまったのである。

    そこは若気の至りもあって、勢いだけで乗り切ってきた頃、半年位で

    人を雇うことにした。

     

    当時雇った方は、千葉で操体法を教えている先生から、なんと偶然に、

    現在進行形で、千葉まで通って「操体法」を教わっていたのだった。

    しかもその方の「操体法」は、私のように本で読んだり、半日内科医

    で教員だった講師に「操体法」を教えてもらったようなものではなく、

    『これも操体法なんだなぁ』と感じた、やりかたをしていたのである。

     

    実際に、その方が教本のようなものを持っていたので、見せてもらって

    目を通したものの、やはり教えていただいた操体法とも違っていた。

    個人的な感想で言えば、その操体法の技術の習得は、いかに目的として

    いる筋肉に効かせるか、その抵抗と方向の角度が決まれば、とても変化

    することに重点を置いているような、そんなやり方に思えた。

     

    そこで、そのスタッフに教えてもらうのだけれど、ここでズッコケた。

    まぁ、当時のワタシはあまりに下手だったらしく(実際に不器用です)

    『本当にやる気あるんですか』と言うような顔をされて教えてくれた。

     

    悔しいような、悲しいような、高くなっていた鼻をへし折られて、相当

    凹んでしまった当時のワタシを久しぶりに想い出した。

                             (続く)

     

     

    2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
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  • ワタシの操体ズッコケ想記録④

    東京で渋谷の学校に通いながら、操体法のできる医師がたまたま柔道

    整復師の学校講師に来ていてたことも、本当に偶然だったこともあり、

    そこで、『ちょっと操体法を教えてもらえたらいいなぁ』と考えた。

     

    善は急げ!と講師にお願いしてみたところ、講習の費用を提示された。

     

    ところが、当時学生のワタシには払えない金額を提示されてしまって、

    『うわぁ高いな~』と、ズッコケた。(今考えたら、医師の半日を頂

    くのだから、当然の額ではあった)

    それでもやはり諦めきれず、橋本敬三先生の本を読んでいたし、実際

    に腰痛は治るんだよ「操体法」なら本当にね、と数回聞いていたので、

    その理由をやっぱり知りたくて、当時学校のクラスメイトに声をかけ、

    なんとか6人集まったので、講習費用を割ってお願いしたのである。

     

    内科医教員の診療所で行った実際の講義では、ワタシもいろいろと聞き

    たいことがあったけれど、モデルを前にした実際の臨床のような、その

    講師の操体法を見学できたことで十分満足してしまった。

     

    操体法の、臨床効果に対する生理学的説明もあり、説得力のある診断法

    と操体法は(第一分析が中心であった)直接指導してもらっただけでも、

    当時のワタシは目から鱗がポロポロと落ちた。

    その時、操体法って面白いなぁと感じたのも、久しぶりに想い出した。

                                (続く)

     

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    登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

  • ワタシの操体ズッコケ想記録③

    鍼灸按摩マッサージ指圧の学校を卒業した当時のワタシは、渋谷にあ

    る骨接ぎの道、柔道整復師の学校に行くことにした。

     

    この当時のワタシは、イケイケな渋カジを身に纏う若者になりたくて、

    田舎者にはお洒落な渋谷で、やや浮かれポンチな状態になりそうな折、

    当時のワタシにも、道を正す出来事は必然と訪れるのであった。

     

    その柔道整復の教員で、内科学を教えている医師の授業が始まった時、

    なぜか、普段の治療において、薬も使うけれど操体法もやっています、

    と言う話をしてくれたのである。

    『なんでこの内科医は操体法をやっているのだろう』と思い、授業後

    に質問してみたところ、当時整形で勤務していたワタシはズッコケた。

    その内科医教員曰く。

    「腰痛とか、皆さん治らないと思っているでしょう。そんな事は無い

     んですよ。だから内科に来ても、腰も痛くて整形や接骨院に行って

     いるけど治らないって言う患者さんに、操体法をやるんですよ」と。

    そう答えてもらったので、当時のワタシは「操体法」は凄そうだから

    ここで一緒に勉強してみよう、と思ったのである。

     

    でもやっぱり、その当時は柔道整復師の勉強だけでも必死だったので、

    今考えると、そこまで本気では無かったことも想い出してしまった。 

                               (続く)

     

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    登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

  • ワタシの操体ズッコケ想記録②

    静岡の熱海にある、鍼灸按摩マッサージ指圧師の学校に行っていた時、

    実技で見た操体法が気になり、学校付属の図書室に行ってみた。

    そこで、「万病を治す妙療法」という可愛い表紙の本を手にした。 

     

    その後早速読んでみて、操体法のやり方に興味を持った当時のワタシ。

     

    そこで毎日、アルバイトで働いていた「かんぽの宿」での按摩をして

    いる途中で、本で見たやり方を日々試していたのである。

     

    なかでも印象深い記憶は、何かの病気か、先天的か、全くわからない

    けれども、80歳くらいの女性で片方の目が陥没して、眼窩が陥凹状に

    なっていた方にも、オーソドックスな操体法をチョコッと試していた。

     

    終わってお金をいただく時、その女性の顔を見てワタシはズッコケた。

    お互いに鏡を見てびっくりしたのである。

    それは、陥没していたはずの目が前方に飛び出ていたからである。

     

    なぜそうなったのか、本当に一緒に驚いたのを想い出してしまった。

                               (続く)

     

    2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
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