カテゴリー: 三浦 寛幸(みうら ひろゆき)

  • 「治癒2 ~からだと意識を繋げること~」

    これまで操体の臨床を通じて何度か信じられないようなからだの治癒力を目にしてきました。

     

     

    ずっと立てなかった年配の人が急に立てるようになったり、歩行困難の人が歩けるようになったり、うつ病が改善したこともあります。

     

     

    なぜそのような現象が起こるのと常に問いかけていますが、最近はこれらは大げさなものではないように感じています。

     

    歳を重ねるに連れて失われていくからだの感覚。

     

    また痛みによってそれに捉われてしまう心。

     

    そういったものから解放され、本人の意識がからだに向けられた時に信じられない治癒力が発揮されているのだと思います。

     

     

    操体の臨床は治すことではなく、そういった「からだへの気付き」を問いかけているのです。

  • 「治癒1 ~自然治癒力~」

    三浦先生、ありがとうございました。

     

    今週からは三浦寛幸が担当致しますのでよろしくお願い致します。

     

     

    今回のテーマは「治癒」です。

     

     

    最近では「治療」という言葉をあまり使わなくなりました。

     

    その理由の一つに臨床の中でからだを治すことではなく、からだと向き合うためのお手伝いをしているという実感があるからです。

     

    他の実行委員のブログでも記載してありますが、操体を実践するものとして念頭に置かなければいけないことは「治すことはからだに任せる」ことで、そのために必要なことの一つはからだが持ち合わせる自然治癒力を引き出すことでもあります。

     

    そのからだが持ち合わせる自然治癒力を引き出すためには、まずはからだからのメッセージを受け取ること。

     

    そしてそのメッセージに応えること。

     

    それはからだの動きの感覚と呼吸を感覚する中で行われる。

     

    それらの感覚をキャッチすることが出来ればからだは自ずと本来持ち合わせている「治癒力」を発揮してくれるのだと思います。

  • 「環境に適応していくために 7」

    「本日で最終日になりますが、今回のブログを書きながら「なぜからだは歪みを作るのか?」ということを考えていました。

     

    今まではずっと息・食・動・想の4つの命の営みのバランスが崩れた結果がからだに歪みを作っていると認識していたのですが、最近はまた別の捉え方をしています。

     

     

    「からだの歪み」→環境に応じたからだの姿、形

     

     

    歪みに触れた時に「なぜ歪みはこんなに表情を変えるのか?」といつも疑問に感じていましたが、それはからだを介して環境や空間が見せている表情なのではないかと思っています。

     

    からだが歪みをあるのは決して悪いことだけではなく、何か動きにしても心の面においても自身のからだに足りていないものを補っているもののように見える時があるのです。

     

     

    そんなことを今回のブログで強く感じたので最後に書いておきました。

     

     

    一週間お付き合い頂きありがとうございました。

     

     

    明日からは半蔵さんが担当致します。

  • 「環境に適応していくために 6」

    からだの学習を重ねていく中で最近変わってきたことがあります。

     

     

    それは臨床空間と生活空間の境界線が消えてきたことです。

     

     

    今までは仕事に入る時のようなスイッチを入れて臨床に望んでいましたが、そういったことをしなくても自然に臨床に入ることが出来るようになりました。

     

     

    理由も幾つかありますが、一番は日常生活も臨床の時と同じように「からだが要求していること」を素直に応えることが出来ていることが大きな要因のように感じています。

     

     

    からだが要求している呼吸、からだが要求している動き、からだが要求している自分自身の在り方があるということ。

     

     

    そんなからだが要求していることに応えることが出来れば自分の物差しで環境と反発することがなく生きていけるようにも思います。

  • 「環境に適応していくために 5」

    先日からだを診させて頂いた方が面白いことを言っていました。

     

    「雨や台風が来る数日前から体調が悪くなる。そして当日になると首と膝が痛くなる。

    痛くなると分かっているのに対処の仕方がわからない」

     

    その患者は一年前から知っている方ですが、確かに天候や気温によって体調の変化の波が大きいように見えます。

     

     

    その患者以外の人でも天候によって首や膝の調子が悪いという人がいますが、この原因が何なのかは未だわからないことが多いです。

     

    しかし一つ確かなことは「からだが事前にキャッチしていることに対し、その対処法を本人がわからない」ということが問題であるように思います。

     

     

    その対処法は読んでいる皆様が日々の生活の中でその環境と空間と自身のからだを繋いでいる呼吸とからだの動きを通じて体感し考えてみてほしいです。

     

     

    私から言える一つのヒントは、呼吸と動きを体感する中でそれらに対し「ありがたいな」と感じられれば、それはからだの声に応えているということです。

  • 「環境に適応していくために 4」

    最近は人と話している時や自分の好きな空間にいる時は最初に呼吸を味わうようにしています。

     

     

    その時、その状況の「間」を味わいながら、自分から何かアクションを起こすのではなく、まずはその環境から発せられるメッセージを呼吸と共に受け取ってからリアクションをするようにしています。

     

     

    呼吸に意識を置くこと、呼吸を感覚することで変わることは自分と環境の間にからだという人格がクッションになりリアクションが取れるということです。

     

     

    何をするにしても自分が主語になってしまうと不平不満ばかり出てしまうが、そんな先走ってしまう自分を消してくれるのが呼吸という感覚のように思います。

     

     

    そういう「間」と「呼吸」の味わい方は臨床においても必要なことのように思います。

     

     

    臨床に向かう時にはどうしても自分からアプローチしてしまうことが多く、時に臨床が複雑になってしまうこともあります。

     

    それをまずはからだからのメッセージを受けとり、呼吸という感覚を介してアプローチしていくと臨床もとてもシンプルなものとなります。

     

     

    人が生きることにおいて常に環境とのアプローチとメッセージの繰り返しの中で生活していると思いますが、それを逆にしてみるとまた違う世界が見えてくれのではないでしょうか?

  • 「環境に適応していくために 3」

    日々の生活の中でいつもと違う空間に身を置いた時に疑問に思っていることがあります。

     

     「環境の変化に対応し、順応しているのは果たして誰なのか?」ということです。

     

     

    当然、その状況に応じて自身が培ってきた経験や知識というもので人は対応しているのですが、それ以前にからだがその環境から何かをキャッチし私達に伝えていることがあるように思います。

     

     

    視覚や聴覚、嗅覚等の五感以前に私達が思考レベルでは実感出来ないレベルで皮膚や細胞が環境から何かをキャッチし、順応する術を知っているように感じています。

     

     

    そんな「からだが知っていること」に意識を向け委ねてみることも環境に適応していくことにおいて必要なことではないでしょうか?

     

     

    からだがキャッチしている情報には環境に適応していくエッセンスが沢山あります。

     

     

    まずは自身の置く様々な環境(空間)とからだの間で行われていることをキャッチし、そこから行動していくことが環境に反発せずに適応していく為には大切なのかなと感じています。

  • 「環境に適応していくために 2」

    昨日のマスクの話にも繋がることですが、最近は「自然体」について考えることがあります。

     

    人がありのままの自分で素直に生きることが健康に生きる一つの秘訣になる。

     

     

    そんな思いを日々の生活や臨床の中で強く感じているので、本日は「自然体」について少し書いていこうと思います。

     

     

    操体でもよく「自然体」という言葉をよく使いますが、一体どういった状態が人間にとっての自然なのでしょうか?

     

     

    からだに歪みがない状態なのか?

     

    またはからだが過不足のない状態のことをいうのか?

     

    病気のない状態のことをいうのか?

     

    一人の臨床家としていつもこのことについて考えていますが、はっきりとした明確な答えはまだ出ていません。

     

    しかし最近はからだと向き合う時に感じていることがあります。

     

    それは私が操体の臨床の中でからだに問いかけていることは様々な「器」作りをしているのだということです。

     

    「からだ」という器。「感覚」という器。「呼吸」という器。

     

    こういった無形の様々な器をその人のからだに合うように作るお手伝いをしている。

     

    それが結果的にその人なりの自然体になり、からだの声と共に環境に適応しながら様々な変化をしていく。

     

    そんな自然体を臨床や自身の生活の中でデッサンしていくことが出来れば素敵なだなと思っています。

  • 「環境に適応していくために 1」

    三浦先生、一週間ありがとうございました。

     

    今週からは三浦寛幸が担当致しますのでお付き合い下さい。

     

     

    テーマは「環境」。

     

    これは人間一人一人が生きることにおいて非常に重要なテーマですが、ここ2~3年の間で私達を取り巻く環境というのは大きく変化してきているように感じています。

     

    以前のように外出する機会が減り、人との接触が少なくなっていることで2,3年前と比較しても環境により身心共に変わったと言う人が多いのではないでしょうか?

     

     

    この変化に人々は少しづつ対応し、順応してきているようにみえますが、私自身が未だ馴染まないものが「マスク」です。

     

    本日は環境を語るテーマの取っ掛かりとして「マスク」について書いていきます。

     

     

    現在は私達の生活の一部で欠かすことの出来なくなったものの一つとなったマスク。

     

    2,3年前は違和感しかありませんでしたが、現在では自身のからだの一部にもなってきているようにも感じます。

     

    しかしこのマスクも一度自分の生活空間以外で外すと恐怖にも似た違和感を感じる時があります。

     

    マスクをしていないことに違和感を感じるようになった自分。

     

    その自分とからだに生じた違和感が何か本来あるべき自身の感覚を鈍らせているではないかと思うのです。

     

     

    これはネットのある記事で読んだことですが、近頃はマスクをしないで人前に素顔を晒すことを恥ずかしいと感じる人が多いようです。

     

    特に女性に多いと書いてありましたが、このように感じることこそが人と人との距離、もっと言うならば自身を取り巻く環境との距離を示しているようにもみえます。

     

    素の自分を晒せないことで、何か自分の世界に閉じこもってしまっているようにも見えます。

     

    最近は臨床の中でもこういった環境との向き合い方が上手くいかずに体調を崩している人が多いです。

     

    時代の流れとして厳しいことなのかもしれませんが、マスクによって失われた感覚を改めて見直してみることも健康維持増進には必要なことなのかと思います。

  • 「しゅぎょう7 ~現在の感覚を大切にする~」

    本日で最終日になりますが、私が操体の中で得てきたことは「からだと仲良く出来る付き合い方」でもありました。

     

    操体は橋本敬三先生が示された哲学の下に常に進化してきましたが、その進化の方向性は「いかにからだの声を素直に聞けるか」にあります。

     

    臨床においても、自身の生活が生きることにおいても、その声に素直に耳を傾け、そしてからだがしてくれていることに感謝する。

     

    そこにはそれまで自分が培ってきた過去の経験や知識ではなく、現在の感覚に委ねること必要です。

     

    それを理解していく為にも「しゅぎょう」には足し算だけでなく、引き算が必要なことなのです。

     

     

    最後になりますが、数年前のフォーラムである実行委員が言っていた言葉があります。

     

     

    「からだの動きは己の支配下にあるものではない」

     

     

    私の操体における「しゅぎょう」とはこれを理解するためにしてきたものだったと思っています。

     

    最後までお付き合い頂きありがとうございました。

     

     

    明日からは半蔵さんが担当致します。

     

     

    2022年春季東京操体フォーラムのご案内です。

     

    2022年春季プログラム | 2022年春季フォーラム | Tokyo Sotai Forum

    www.tokyo-sotai.com

     

    コロナ禍で新規開催を延期しておりましたが、新講座を開講いたします。

    2022年度 操体法講習会開催 | 操体の講習 | 操体 三浦寛 人体構造運動力学研究所

     

    www.sotai-miura.com