投稿者: karib_sotai

  • ゆっくりやってみる

    こんにちは。

    すーっと風が吹いてきて、その涼しさや香りを味わっているような。

    そんなことばが届いた7日間。

    瀧澤さんありがとうございました。

     

    ブログ執筆のバトンタッチをして本日から1週間、寺本が担当します。宜しくお願い致します。

     

    操体を通して、からだや自然なるものと向き合うことを続けていると、度々新鮮な出会いのように言葉を感じ直すようなことがあります。

     

    その中で「ゆっくり」というテーマ、キーワードも私にとっては何度となく出会い、改めて感じることを繰り返してきた言葉です。また最近大事だなぁと感じ直しているところでもあります。

    今回はこの「ゆっくり」をテーマにしてみたいと思います。

     

    私が操体を学ぶようになって、「ゆっくり」という言葉を意識するようになったのは、講習の実技指導の場からだったと記憶しています。

     

    般若身経を実践する

    動診のなかでからだの動きを表現する

    操者が被験者に介助・補助を与える

     

    あらゆる実技の場面で、せかせかと動いてしまう度に、何度となく「もっとゆっくり!」という厳しい指摘を受けてきました。

     

    ひとつひとつの細やかな介助・補助のポイントを学びながら、それと共に、実践学習を通すなかで、非常に基本的なこととして大事にされてきた印象があります。

    からだと向き合ううえで、ただならぬ大切なことだと感じながら少しずつ身にしみこませてきた「ゆっくり」。

     

    それが臨床の場に限らないのだと感じるようになり、実践を通して日常生活のあらゆる場面にも少しずつ浸透していくものだと思うようになり、また「ゆっくり」に対する印象が変化していったのです。(続)

  • 生かされていることを想う⑦

     

    トマトの葉取りをしているとき、ふと気づいたこと。

     

    今日まで書かせていただいたことは、まるで植物みたい。

     

    植物もきっと、こんなことを語りかけてくれているのだと想うのです。

     

     

    作法の「法」は、自然法則の「法」。

     

    そんなふうに感じながら、丁寧に、「臨生」と向き合い、

     

    育まれてくる「からだ」の植物性。

     

    重力を介して宇宙とつながるその感覚も、

     

    植物性の感性なら、理屈でなく、生の感触でふれることができる。

     

     

    風のように吸気を感じとり、

     

    水のように流れと動きを感じとり、

     

    光のように心の振動で共鳴しあい、

     

    「軸」が「からだ」に貫通し、「重心」がおさまる。

     

    貫通しているからこそ、「からだ」の植物性が重力感覚をキャッチしてくれる。

     

     

    植物性の「つながり」は、生かされていることだけじゃない。

     

    空間に生かされていることは、空間を生かしていること。

     

    共に生かされながら、共に生かしあう。

     

    すきとおったいきものとして、愛の自覚と共に、一日一日励んでいきたいと想うのです。

     

     

    一週間ありがとうございました。

     

    明日からは寺本さんです。どうぞお愉しみに。

  • 生かされていることを想う⑥

     

    共に生かされているということは、「つながり」そのものなのですね。

     

    じぶんが宇宙を意識すれば、宇宙もまたじぶんを意識する。

     

    お互いに響き合うつながりだから、「からだ」も悦ぶし、感謝してくれる。

     

     

    今つながったな、と感じられる瞬間はやっぱりあって、

     

    一方通行ではない確かな感触があるから、

     

    こちらが気づくだけではなく、向こうも気づいているんだろうな、と感じられるのです。

     

     

    自然科学の視点とは違うかもしれないけれど、

     

    目に見えない「つながり」を感じとる感覚を、自然法則の重力感覚としてとらえてみたいのです。

     

     

    風のように吸気を感じとり、

     

    水のように流れと動きを感じとり、

     

    光のように心の振動で共鳴し合い、

     

    「軸」が「からだ」を貫通し、「重心」がおさまると、

     

    瞬間的に「つながり」を迎え入れられる器になっているとおもえてくるのです。

     

     

    やっぱり瞬間は愛なのですね。

  • 生かされていることを想う⑤

     

    流れと動きの力学を感じとることは、自然法則を感じとること。

     

    じぶんの意識関与を最小限に、かつ、丁寧に。

     

    一つ一つ、質を高めながら、「からだ」の無意識に気づいていく。

     

     

    流れと動きがそうであるように、呼吸もまた、軸を立て、重心をおさめてくれる。

     

    吸気がすっと吸い込まれるときの感触と、

     

    風が皮膚にふれるときの感触は、心の振動で重なり合う。

     

    「からだ」の外側に広がる空間と、「からだ」の内側に広がる空間の調和によって、

     

    意識もまた、軸と重心に調和する。

     

    空気の質が変化する。

     

    心の振動により、共鳴しあい、

     

    生かされている実感は、共に生かされている実感へと変化していく。

     

     

    からだのメッセージを受けとるということは、

     

    本人の意識関与以前に、「からだ」はどのような存在なのかを、

     

    感覚的にキャッチしていくこと。

     

    継続した学びの中で、「臨生」と向き合う。

     

    「からだ」で腑に落ちてくる言葉に感謝し、共に励もう。

  • 生かされていることを想う④

     

    目線で、草の種類を確認する。

     

    ふれる皮膚の感覚意識で、ゆっくり手をのばす。

     

    ふれたら、やさしく茎の根本を包んでいく。

     

    吸気を鼻腔から吸い込み、流れと動きを感じながら、螺旋の回転で草を引き抜く。

     

    引き抜く際は、軸が立ち、重心がおさまるのを感じながら、

     

    最小エネルギーでお互いに負荷がかからないように。

     

    根の張り方、地面の固さの感触を覚え、

     

    草の個性に合わせ、すっと抜けていく軽さを感じとっていく。

     

    疲れを感じたら、空を仰ぎ、

     

    じぶんの意識が先行しそうになったら、風を感じる。

     

    それを何度も繰り返し、「からだのリズム」になるよう質を高めていく。

     

    繰り返すうちに、意識もまた変わってくる。

     

    草と土、土中のいきものはより身近に、

     

    日光や風、雨などはより身近に、

     

    心の振動を感じ、重力や宇宙もより身近になってくる。

     

     

    草取り一つとっても、生かされている実感を育む力学は「からだ」に貫通している。

  • 生かされていることを想う③

     

    「からだ」が在るということは、やっぱり有難い。

     

    「からだ」が調和する空間に生かされていることは、やっぱり有難い。

     

    「からだ」の重心や軸を、流れや動きの力学として学び続けること。

     

    それによって育まれる感性があります。

     

     

    丁寧に、より深めながら、日々の実践を心がけていると、

     

    生かされている実感が、目に見えないつながりを深めていってくれる感触があります。

     

    直接面識のない、肉体を離れた人であっても、友として語り合えたり、

     

    種を問わず、共に生きているいきものたちと響き合ったり、

     

    時として、畏怖の念をも抱かせる自然そのものと重なったり、

     

    それらの背景にある空間にも心を通わせるようになってくる。

     

     

    「からだ」の重心や軸を学んでいると、意識もまた変わっていくのを実感するのです。

  • 生かされていることを想う②

     

    人それぞれであっても、「からだ」が在るということは、やっぱり有難い。

     

    その「からだ」が調和する空間に生かされているということは、やっぱり有難い。

     

    生きる時代や境遇が違っていても、響き合うことがあります。

     

     

    はじめて読んだとき、まるで共に学んできたかのように感じました。

     

    表現されている言葉よりも、その言葉の背景に意識が向いてくるのです。

     

    友よ 

     

    もし 今 あなたのそばに吹く風が

     

    あるなら

     

    そこには わたしの心がひそんでいるかもしれないのだ

     

    友よ

     

    風はいつも吹いています。

     

    目には見えないつながりに、生かされていること。

     

    その実感が心の振動を生み、共鳴するのです。

     

    それを感じとる力学を、師と同志と「からだ」と共に学び続けているのです。

     

     

  • 生かされていることを想う①

     

    岡村さん、空間でつながる一週間の随想ありがとうございました。

     

    今週担当の瀧澤です。

     

    よろしくお願い致します。

     

     

    今年はお盆の期間中、連日お墓参りに行ってきました。

     

    墓前で手を合わせ、ゆっくりと鼻腔から吸気を吸い込み、息合わせ(いきあわせ)。

     

    それから、日頃の感謝を添えて、心の中で語りかけていきます。

     

    それに応えてくれるかのように、時折風が吹いてくる。

     

    風は盆籏をはためかせ、まるで何かを語りかけているように聞こえてきます。

     

    空気の質が確かに変わった瞬間。

     

     

    空間はとても不思議ですね。

     

    今を生きている人とも、今は亡き人とも、つながりを感じられるのですから。

     

    それは、面識のある人であっても、面識のない人であっても、等しく感じられるもの。

     

     

    人それぞれであっても、「からだ」が在るということは、やっぱり有難い。

     

    環境それぞれであっても、「からだ」と調和する空間が在るということは、やっぱり有難い。

     

    共通の土壌に立って、生を耕すもの同志、生かされている実感を大切にしていきたい。

     

     

    そんなふうに想わせてくれる空気の質は確かにあるのです。

     

     

  • 操体感随想⑦

    (続き)

    バランス制御。

    生体の調和システムを読み解く。

     

    操体の哲学思想の根本。

    すなわち橋本敬三医師の「バランス制御」。

     

    生体が生まれながらに備える、

    調和システムの理(ことわり)。

     

    生命活動エネルギーの自然な流れ。

     

    「からだ」と「環境」は、宇宙の調和。

     

    それが「操体」の真髄ではないか。

     

     

    そのために必要なのは、価値観の破壊。

     

    想像的破壊、イノベーションではなく、

    破壊的創造からなのである。

     

    縛り囚われた呪縛に気付くこと。

     

    大気と肉体の、

    マクロコスモスとミクロコスモスを結ぶ。

     

    環境を、愛の絆として認識し、

    吸気の呼吸を通して、受け入れていたこと。

     

     

    気づけるかどうかが、切り開く鍵。

     

    生命に最も不可欠な「真理」ではないか。

     

    空気を描く。


    「息こそ、環境と生命を結ぶ絆」

     

    快い暮らしを伝え、共感を育む。

    年齢に囚われず恐れず挑戦する。

    「からだ」のリズムを感じられる。

     

    ゆっくりと「からだ」に触れる。

    ゆっくりと丁寧に、触れ合うこと。

     

    皮膚を介して一体となる実感こそ、

    共鳴するつながりを教えてくれる。

     

    空に尊きを舞い、こころに輪を描く。

    そのとき、真理の十字架は立ちあがる。

     

    問題が起きたとき。

    誰かが損して、

    誰かが得をする不均衡ではない。

     

    誰も傷つけず、

    みんなが潤う答えは用意されている。

     

    その珠玉の教えは、

    からだを通して感じる快適感覚そのもの。

     

     

    ということで、

    一週間の随想のお付き合い、感謝致します。

     

    明日からは、瀧澤副実行委員長の登場です。  

    お愉しみに!

     

     

     

     

     

  • 操体観随想⑥

    (続き)

    「黙祷をお願いいたします」

     

    黙祷。

     

    作法を通して人間に、こころは宿る。

     

     

    人権とは、深い思いやりの心から生まれる。

    思い遣りの欠如からは生まれない。

     

     

     

    インドには、

    人間を「海の波」にたとえた話があります。

     

    「私たちは大海から生まれた

     “”のような存在。

     波だけを自分と認識すれば

     流れを失い孤立するが、

     海の一部と気づけば、

     内側から無限の力が湧き出し、

     生命は響き合う

     

     ヨーガが説く宇宙エネルギー「プラーナ」も、

    東洋医学の「気」も、目に見えない働きその

    ものを重視します。

     

    現代科学が、物質世界の法則解明に邁進する

    一方で、東洋思想は、見えないけれども流れ、

    働いている動きの感受性を大切にしました。

    ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー

    海の波のたとえ

     

    宇宙を海にたとえるなら、

    その海底はあらゆる根源が息づく場所。

     

    私たちの意識は、深いところで一つに繋がる。(集合的無意識=ユング)

    やがて根源が息づいて顕在化するとき、

    竜宮城のような世界も現れるのかもしれない。

     

    その海底から無限の智慧を引き出す、まるで

    「打ち出の小槌」は、快であり、感謝。

     

    生まれながらに救われているという概念。

     

     

    閑話休題。

     

    書籍を紐解けば、

    橋本敬三医師の「息」指導とは、

    寝る前の「腹式呼吸」でした。

     

    日の終わりに、ゆっくり長く吐ききる数分間の、腹式呼吸タイムを設けなさい、と。

     

    ただ、空間の大気環境から受け取る。

    実践し「からだ」に「ありがとう」を伝える、

    サムシング・グレートとの「息」交換。

                         

    故に、「息」=「呼吸」とは言えない。

    そこに「吸気」と「呼気」にメッセージ性を、

    「呼吸」を感じるか「息」を感じるのか。

     

    昨日は分からなかった事、

    気付けなかった事を見つける愉しさを大切に。

     

    真摯に「息」を受けて有り難く継承して、

    橋本敬三先生の遺志を、成し成さんと検証し、

    改めて認識して辿りついた真理であり、

    人は、作法と形式を尊び、倫理になる。

     

    自然法則の応用貢献に期待して頂きながら、

    自然法則の応用貢献そのものだったのです。

                                     (続く)