投稿者: karib_sotai

  • 道端にて

    普段の何気ないときのことですが、外を移動していて、ふと空の様子に目が行くことがあります。

     

    特に自転車で移動している時に、急に空が目に入ってくることなどあり、

    しばらくしてからやっぱり気になって、ちょっと立ち止まってみたりもするのですが、不思議とその瞬間に感じた空の様子は立ち止まったところでは感じられないのです。

     

    そんな経験を何度かしてからは、パッと空が目に入ってきたら、できるだけその場に立ち止まる様にしています(もちろん急に止まったら危ないので、そういうことは気にかけながら)。

     

    美術館に行って風景画を堪能するのも素晴らしい経験ですが、普段の何気ない時の空の様子というのも、なんとも言えずいいものだと感じます。

     

    ほんのひととき空を眺めているだけでも遠くの空の様子がとても親しみをもって感じられるのが不思議です。

    なんとなくですが空がこちらをみているような錯覚に陥るのです。

     

     

    2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

    今季テーマは「解禁・新重心理論」です。

    いよいよ世に紐解かれる新重心理論とは。

    予約受付中です。どうぞおたのしみに。

  • 焚き火

    初日のブログでお話した木崎湖での話。この湖畔のバンガローに仲間と一泊したので、朝にはバンガローの前で火を焚いてお湯を沸かしました。

     

    その辺に転がっている比較的乾いていて薪になるものを自分で探してくるところから。焚き付けにはこれがいいかな、お、こんなところにちょうどいい枝が転がっているなぁ、と普段使わない素材探索の回路が動き始め、それがとても愉しいのでした。

     

    出鱈目の焚き火なので煙に燻されたり、火が消えそうになったりいろいろ試行錯誤しながらでしたが、ちゃんとお湯は沸き、無事コーヒーは淹れられて、朝ごはんのうどんも茹ったのでした。

     

    食事の後、特にあたためる必要のあるものはもうないのですが、なんとなくその焚き火の前を離れられず、火を絶やさないように薪をくべていました。

     

    火のゆらめき

    薪のはぜるおと

    煙のにおい

    樹上では名前のわからない鳥たちが鳴いていて

    風の揺らす枝葉は澄んだ音を鳴らしている

     

    火を見つめながら過ごす、なんでもない時間。

    生活の営みに宿っている間が素直に感じられて

    それをただただ味わっている。

    しばらくその空間をあじわっていたい、と感じたのでした。

     

     

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  • 竹林にて

    今年から月に2回ほど、近隣の公園の竹林管理のボランティアに参加するようになりました。

     

    昔からなんとなく竹といういきものには惹かれるものがありました。

    素材としても面白く、いきものとしても興味深い。

    今まで竹林を訪れたことなどありませんでしたが、気持ちが向いたので長年公園の竹林を管理されている団体の活動に参加してみることにしたのでした。

     

    巷では放置竹林の問題などきこえてきますが、この公園の竹林は継続して人の手がかかっていることで、なんだか雰囲気もよく、聞くところによると毎年たけのこ狩りを近所のこどもたちとしているとのこと。

     

    また、その団体は生えてくる竹を切り、公園内の竹垣を自作したり、竹団扇をつくって、地域行事でこどもたちにふるまったりなど、様々な用途に竹を利用してきました。

     

    竹のもっている強烈な生命力とその竹を利用する人間の営みの程よいリズムができあがっている。そんな印象をもちました。

     

    私も竹林のなかで何度か孟宗竹を切らせてもらいました。

    よく手入れされている竹林は竹と竹との間に程よい空間が存在していて、とてもきもちがいい。

     

    竹林が呼吸していて、そのなかにいる私も呼吸がしやすい感触がたしかにあるのです。

     

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  • 窓辺にて

    先日とある老紳士のお宅へお邪魔する機会がありました。

    昨年からふとした御縁で家族ぐるみでお付き合いする仲になった方で、年に数回顔を合わせるのをお互い愉しみにしています。

     

    その方は今年からハイビスカスをお部屋で育てています。

    一体いくつの花をつけるのだろうと興味を抱き、その様子を観察していたとのこと。

     

    ハイビスカスは基本的には咲いた花は一日でしぼんでしまう一日花。

    その方はそのしぼんだ花を捨てるのがしのびなかったそうで、それを丁寧に並べてとっておられました。数えてみると30輪以上あり、当初花屋さんから聞いていた数の倍をこえる花を咲かせてくれたとのこと。

     

    「この頃はもうだいぶ花も咲き切った感じですが、今日は寺本さんたちがいらっしゃるから咲いてくれたらいいなと思っていたんです」

     

    そうお話いただいたその先に、とても素敵に咲いている一輪の花がありました。

    「今年咲いたなかで今日が一番綺麗かもしれない」、とその老紳士はしみじみ仰っていました。

     

    一連のお話を伺い、またそのハイビスカス、そしてしぼんでも大切にされている花々を前にして、何かことばにならないものが流れ込んでくるようでした。

    ひとつたしかに感じられたことは、この窓辺にて植物とヒトは一日一日を過ごし、互いに対話して生活してこられたんだなということでした。

     

    こうして目の前にいる私にも何か言葉にならないことばが語りかけてくれているように感じ、しばらくその場にいて味わっていたのでした。

     

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  • 湖畔にて

    おはようございます。

    瀧澤さん7日間の空間をありがとうございました。

    添えられている写真もとても素敵でしたね。

     

    本日より一週間寺本が担当致します。

    宜しくお願い致します。

     

    今年の夏、とある用事で長野県は信濃大町にある木崎湖を訪れました。

    その湖畔にあるキャンプ場に泊まり、日が昇ってきてしばらくしてから湖畔に座りながらこんなことを感じました。

     

    湖に突き出た桟橋のようなところがあり、そこにたたずんでいると眼前に湖面が拡がりひろびろとした気分になれる、そんなところです。

     

    まだ朝の早い時間だったので、車の走る音もほとんどなく、ささやかな声で空間に響いている虫の鳴く声、遠くの方で鳥が囀っている声、そして水面を撫でているような風の音に身をゆだねていました。

     

    あとは近くに留めてあるボートの船底と湖面がゆらゆらと奏でるチャポチャポ、コポコポとした呑気なリズムがなんともきもちよくきこえてきました。

     

    目の前には湖の水面が静かに揺れていて、その流れが湖全体を覆うように拡がっていて、そして大きなながれ、水のうごきとして存在しているようなものを感じました。

    水面のうごきを眺めているだけでも、なんとも言えず清らかな静寂を味わっているような気分になりました。

     

    そのながれとうごきが段々、湖だけのものではなくて、眼の前に存在している空間丸ごとのリズムのように感じられてきました。

     

    その空間まるごとのなかに自分も存在している。

    たしかなながれのなかに、自分のからだも息づいている。

    そんな風に感じられました。

     

    私たちが学ぼうとしているからだに宿る生命力、そしてその力学というのは、この大きなながれのことなのではないかと感じるのでした。

     

     

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  • 空間は悦びを共にする⑦

     

    「臨床」の文脈に関わらず、「生」そのものと向き合う。

     

    そんなふうに学び続けたい。

     

     

    じぶんは悦ぶとき、くうかんは、「からだ」は悦んでいる。

     

    そんなふうに感じ続けたい。

     

     

    共に生かされていることは、共に生かし合っていること。

     

    誰ともなく、誰かと共有し続けたい。

     

     

    空間を身近にするのは、素朴な生命感覚。

     

    ていねいにふれることは、ていねいにふれられること。

     

    空間と悦びで重なる感覚を、くうかんの重力感覚としてとらえていきたい。

     

     

    「からだ」の重心を体感し、体現し続けながら、

     

    自然であることを「快」として、素直に迎え入れ続けたい、と想うのです。

     

    一週間ありがとうございました。

     

    明日からは寺本さんです。どうぞお愉しみに。

     

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  • 空間は悦びを共にする⑥

     

    長いこと診続けさせていただいている方も、

     

    久しく来られてない方もいます。

     

    途中から、こちらがあちらを診ているという感覚はなくなってきました。

     

     

    お互い同じ空間、「からだ」は共有する。

     

    「息」は共有する。

     

    「ながれ」は共有する。

     

    「うごき」は共有する。

     

    反応する皮膚や内臓、

     

    一緒に学んでいるようにもおもえてくるのでうれしくなります。

     

     

    久しく来られてない方と出先でお会いしたとき、

     

    普段の生活はどう変わったとか、

     

    考え方はどう変わったとか、

     

    教えて下さる方もいてくれて、

     

    「臨床」の空間を越えて、共に生きているんだなあ、とうれしくなります。

     

     

    その実感はどこから生まれてくるのでしょう。

     

    「からだ」の中心と重心の捉え方が、「からだ」主語になると、

     

    「息」はつながりを生み、「ながれ」は循環し、

     

    「うごき」は自然な「生」を表現してくれる。

     

    その感触を、何度も何度も丁寧にすくっていく。

     

     

    くうかんと、からだに貫通する悦びは、意識を変えてくれるのです。

     

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  • 空間は悦びを共にする⑤

     

    お腹の音はとても不思議。

     

    診させていただいている方、

     

    付き添っている方、

     

    そして、じぶん。

     

    「臨床」の空間に響き合う「からだ」のおと。

     

     

    意図して鳴らす音ではないけど、

     

    「からだ」で共鳴していることを教えてくれる。

     

     

    寒くなってきたから、ストーブを出し始める。

     

    ときおり、灯油タンクの音も鳴り出すこともある。

     

    液体の中の気体のおと。

     

     

    それさえ、何かに反応し、共鳴しているとさえ、

     

    感じられるくうかんはある。

     

    そこにいるみんなが悦んでいる。

     

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  • 空間は悦びを共にする④

     

    出張で伺い、「からだ」を診させていただく方がいます。

     

    入口でかるく挨拶をしたら、

     

    ベッドに休んでいるその方の左側に、すーっと移行する。

     

    お話を伺っていると、

     

    その方の声とは別なところから音が聞こえてくる。

     

    お話をしながら、お腹がずっと鳴っている。

     

    このお腹の音はしっている。

     

    「からだ」主語になったときの、「からだ」のおと。

     

     

    じぶんの意識で話していながら、「からだ」のほうも反応する。

     

    どのタイミングで「臨床」に入ろうかな、とおもったりもするけど、

     

    もう始まっているんだな、と改めて感じる。

     

     

    お話を伺っていると、

     

    お話好きなその方も悦んでいるし、

     

    「からだ」も悦んでいる。

     

    こちらも同じだし、

     

    くうかんまるごと悦んでいる。

     

    とても不思議なマに立ち会えることは、ふかい感謝。

     

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  • 空間は悦びを共にする③

     

    丁寧に、ふれる「うごき」を感じとりながら、

     

    リズムよく、かるい「うごき」になることを体感する。

     

     

    流れ作業一つとっても、悦びとなる。

     

    だいこんの重さはどこに消えていってしまったのだろう。

     

    かるさの不思議と、くうかんと悦びを共にした充実感のうちに、

     

    作業を終える。

     

     

    あんまりうれしかったので、

     

    一緒にやっていた人に、とっても、ていねいに作業ができて、

     

    やりやすかったことを伝えると、

     

    向こうもやりやすかったと感じてくれていたらしい。

     

     

    作業をとおして、その人の人となりがわかりますよね、

     

    と言ってくれたけど、

     

    言葉を介さずに、すーっとしたくうかんを創り合えたことは、うれしかったのです。

     

     

    じぶんたちもそうだけれど、

     

    「からだ」もくうかんも、そうだと感じられたのですから。

     

    2025年秋季東京操体フォーラムは11月24日(月)勤労感謝の日振替にルーテル市ヶ谷センターで開催致します。

    テーマは「解禁・新重心理論」です。おたのしみに。