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  • なぜ、お猫様は猫嫌いに寄っていくのか。

    猫好きにはたまらないイスタンブールだった。

    帰国してからちょっと年上の女性と話をする機会があった。今年(2010年)はスペインとトルコに行きました、という話になり、ああ、いいわね、トルコ行ってみたいわ、と彼女は言った。その後「猫、好きですか?」と聞いてみると
    「猫?嫌いなのよ〜」
    という返事が返ってきた。う〜ん。あんなに猫がわらわらいるところに猫嫌いが行って大丈夫なんだろうか、と少し心配になった。まあ、私達が泊まっていたのは部屋が16個くらいのプチホテルだったので、猫がロビーにいたり、カフェに猫がいたりしたのだが、チェーン系や、大きなホテルだったら猫は入ってこないだろう(入ってきてもいいけど)。また、もしかしたら私は「猫アンテナ」を張りながら活動していたので、視界に猫の姿が入ると瞬時にキャッチすることができるので、猫がわらわらいたように思ったのかもしれない。

    ちなみに、猫嫌いの人数名に何故猫が嫌いなのか聞いてみたことがある。

    ・目が光るから
    ・柔らかいから
    ・寄ってくるから
    ・発情期にうるさいから
    などの答えが返ってきた。

    目が光るのはべつに普通だし、柔らかいのは猫だから当たり前である。その次の「寄ってくるから」というのは嫌いな人特有の答えかもしれない。猫は猫嫌いの人を巧妙に見分け、嫌いな人に寄っていくのである。
    おそるべし原始感覚
    何故かというと、私のような猫好きに寄っていくと、無理矢理抱っこされるとか、かまわれるとか、猫にとっては「ほっといて」ということを執拗に繰り返すからだ。また、猫好きはひっかかれるのも噛まれるのも全然平気なので、ひっかいてもひっかいても羽交い締めにされたり、「たかいたかい」されたりするので、敢えて嫌いな人に寄っていく、という説もある。実際、猫好きは『猫好きオーラ』を放っているので、猫も「お、こいつにつかまると大変だ」と身構えるのである。


    カメラ目線の大猫君。

    経験者ならわかると思うが、単に「猫好き」と「猫と暮らしている」のとでは全く違う。用事雑事が100倍に増えるのはまず間違いない。
    一緒に暮らしていると、様々な人間の「使役」が生じ、人間は「僕」(しもべ)となる。
    愛猫家(あいびょうか)は、「エサ」とは言わない。真面目に「まんま」とか「ごはん」と言うのである。また、「飼う」とも言わず、「同居している」とか「ご奉仕させていただいている」ニュアンスである。

    ◆僕(しもべ)の仕事◆

    ・日々のごはんのお世話
    ・トイレのお世話
    ・絨毯の上などにゲロを吐いたらゲロの始末
    ・猫草を食べて吐いたらゲロの始末
    ・春には大量の毛が抜け替わる(もう一匹猫が作れるんじゃないかと思う位抜ける)
    ・ノミの駆除
    ・薬を飲ませている場合、投薬
    ・遊ぶ、なでるなどのスキンシップとご機嫌取り

    こうしてみると、ごはんの世話以外は殆どトイレとかゲロ始末とかが占めているが、このお世話もお猫様と過ごす醍醐味である(健康管理)。また、掃除したばかりのトイレですぐ用を足すのも可愛いものだ(汗)。

    家猫のお猫様は突然運動会をすることがある。いきなり高いところに駆け上ったり、部屋中を駆け回ったりするのだ。ナゾの行為であるが、なぜそうするか、ということがある本に書いてあった。昔、猫の先祖が森とか砂漠とか草原で暮らしていた時、一番生命が危険なのは繁殖行為と排泄行為だったそうだ。これはどの野生動物でも同じである。特に排泄行為は日常的行為のため、それだけエネルギーを使う。1日に数回は生命の危険にさらされるような生活だったのである。ところが現在は安全なところで暮らしているので、排泄行為の時に余りエネルギーを使わない。どうもそのエネルギーを発散させるために走るのだそうだ。観察するとわかるが、確かに「大」の後などに運動会をするようだ。たまに、猫トイレで、やけに神妙な顔をして座っているお猫様の顔を見ると可笑しくなってしまう。本当に神妙な顔をしているのである。
    神妙というか何だか「一生懸命」な顔なのだ。私はこの顔を見るだけでもトイレ掃除する甲斐があると思っている。

    ちなみに、岡村王子@実行委員長は昨年末、フランス系のお嬢様を家族に迎えたらしいが、トイレをすぐ覚えたので、びっくりしたらしい。確かに犬にトイレを教えるのは大変だ。猫にトイレを教えるのは犬に教えるよりも100倍位簡単かもしれない。王子はお猫様の余りの可愛さにメロメロというウワサである。

    ここで「ふっふっふ。また一人猫仲間が増えた」とほくそ笑むのは福田画伯と私であった(笑)。

    畠山裕美

    2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

    2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。

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  • お猫様をトルコ語で呼ぶ。イスタンブールは猫天国

    普段、丸々とした猫を見慣れているので、トルコの猫はスリムでしなやかに見える。テーブルと椅子の下を黒猫の親子が歩き回っている。猫だ猫だ。

    私は黒猫に「ピシピシッ」と言ってみた。
    猫は反応してこちらにやってきたのである。

    「おおおお」

    福田画伯も「ピシピシッ」と猫を呼んだ。その後も見る猫に「ピシピシッ」と声をかけてみたが、やはり反応する。


    「なんかちょうだい」

    ホテルのオーナーは日本に40回位行ったそうで、日本語が達者である。「猫、好きですか」と聞いてきた。トルコの猫で有名なのがターキッシュバンという種類だ。オッドアイといって、左右の目の色が違うものが有名である。ホテルのオーナーは以前白いターキッシュバンを飼っていたそうで、頭が良くて人なつこい子だったと言っていた。猫が好きなお客さんの肩に乗ってきて、口から食べ物をもらっていたそうだ。猫にそんなことをされたら私などは大興奮だ(笑)。

    ターキッシュバン

    私は猫をちょっと遠目にみていた岡村王子に「猫を『ピシピシッ』って呼んでごらんよ」と言った。彼は猫におそるおそる手を伸ばしながら

    「ピシピシッ」

    といった。突如黒猫親子が突進してきて、岡村氏は「うわ〜っ!畠山センセイ、猫が来ましたっ!」と叫んだ。うん、猫を呼んだんだもの、そりゃ来るよね。

    三浦先生も面白がって「ピスピス」と猫を呼んでいる。
    大のオトナがテーブルの下をのぞき込みながら「ピシピシッ」とか「ピスピス」を連呼しているのは結構面白い風景であるが、私達は真面目に「ピシピシッ」を連呼し続け、猫の注意を引いているのだった。




    カフェの椅子にも座っちゃうもんね。

    私はこの時まで、トルコの猫は何でも食べるということに気がつかなかった。隣のテーブルの男女が食事のお皿から食べ物を猫にあげているのを見て気がついたのだ。黒猫の親子は何か食べるものをもらえないかとやってきたのである。
    そういえば「路地裏さんぽ」にも、猫にサラミソーセージをあげるおじさん(塩分がちょっと心配)とか、猫にゆで卵をあげるおじさんが紹介されていた。日本の猫はゆで卵は食べるのかなあ、と思いつつ、私は自分のお皿からじゃがいもを与えてみた。すると、親子の黒猫は走り寄ってきて、ふがふが言いながらじゃがいもを食べているではないか。へー、じゃがいも食べるんだ(結構びっくり)。

    日本では塩分を気遣ったりして、大抵の家ではキャットフードか猫缶(か、猫パウチ)を与えているのではないだろうか。師匠のところの大猫君はさきイカが好きだが、イカは消化が悪いので余り食べさせないそうだ(汗)。私の猫は「ぎすけ煮」(小魚を干したあと甘辛く煮て、青のりなどをかけて乾かしたもの)と、ベビースターラーメンが好きなのだが、どちらも塩分過多なので食べさせていない。

    黒猫親子は本当に色々なものを食べた。パスタに入っていたサーモン、パスタ、ステーキ、パン。

    イスタンブールの有名な建物に、ブルー・モスクという寺院がある。青いタイルが美しいので、通称ブルー・モスクと呼ばれているそうだ。私達は浜松の日本語学校に行っていたというホテルの従業員(ガイドさん)に案内してもらった。途中に広場があるのだが、そこにも猫がたくさんいた。ここで「おおっ、猫だ」と騒ぐのは私と福田画伯なのだが、師匠は黙って猫をいじっている。いやがる(笑)猫を無理矢理だっこするとか、持ち上げてみるとか、非常に楽しそうである。いやされるなぁ


    ブルーモスク。映画「ザ・バンク」で、元東ドイツの軍人上がりのおっちゃんがこの庭で暗殺されるシーンがあるので少し興奮。観光客も入ることができるが、一般の人がお祈りに来ている。入り口でビニール袋をもらい、靴を脱いでビニールに入れて入る。何だか日本のお寺っぽい。入場料はなく、出口でDonation(寄付)を募られる。寄付したところ、お札をもらった。寄付の額によってお札の種類が違うようだ。


    ブルーモスクの前で猫とたわむる


    だっこは嫌いらしい?


    後ろの青いケースは、トルコのビール、EFES(エフェス)の箱。エフェスというのは、観光地の古代都市、エフェスにちなんでいるらしい。私は飛行機の中から、イスタンブール滞在中は本当にお世話になった。

    なお、エフェスというのは、橋本先生が「救いと報い」の違いを知られたという、エペソ書の「エペソ」
    (Ephesos)を指す。現在、トルコ語でEphesosはEFESと呼ばれているから、あながち橋本先生と操体と無縁なビールではないのだ

    畠山裕美

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  • ムハンマドの猫

    昨年の9月トルコはイスタンブール経由でマドリッドに行った。
    何故イスタンブール経由だったかと言うと、師匠が『オレはもしかしたらトルコの商人の生まれ変わりかもしれない』(から行きたい)という一言で決まったからである。まさかトルコを経由するとは思ってもみなかったが、親日国でもあり、ボスポラス海峡にかかる橋は日本企業が建設したものらしい。後に川崎隆章氏から、何故トルコが親日国であるか聞いたのだが、ロシアに制圧され続けていたトルコは、日露戦争で日本が勝ったのを見て「小さい島国がロシアに勝った、お手本にしよう」ということになったのだそうである。また、和歌山出身の方に聞いたところ、1980年に和歌山県沖で遭難したトルコ船エルトゥールル号の乗員を地元民が救ったことが、親日感情をもたらしたとも言われている。私にとってトルコは「そんなに興味ないけど、行くチャンスがあったら行くかも」という程度の国だった。しかし、行くとなるとやはり勉強したくなるのが人情というもので、本屋に行って本を探した。

    イスタンブール路地裏さんぽ (地球の歩き方GEM STONE)

    イスタンブール路地裏さんぽ (地球の歩き方GEM STONE)

    ★この本は、昨年9月にイスタンブールを発つ時に小代田さんが欲しいというのであげてしまったが、やはり読みたいのでまた買った(笑)。

    まずこの本を見て私は驚愕した。イスタンブールの本なのか、猫の本なのか分からない位猫の事が書いてある。となると、俄然イスタンブールに寄るのが楽しみになってきた。イスタンブールに3日間滞在したのは、”Sotai Forum in Madrid”を終えて、バルセロナで観光をした後である。私達が泊まったホテルはKybeleHotelというところだった。小松君の友人のツアーコンダクターの方のお勧めである。地下宮殿にも、ブルーモスクにも、アヤソフィアにも、グランバザールにも徒歩圏で行ける便利なところだ。小さなホテルだが、部屋中にランプが飾られていて、何ともロマンチックなところである。

    さて、私が先の本を読んで絶対やってみたい事があった。それはトルコ語で猫を呼んでみることだった。日本では「チッチッ」と呼んだりするが、トルコの猫はトルコ語でないと反応しないらしい。トルコでは猫を「ピシピシッ」と呼ぶのだそうだ。

    なお、ムハンマドマホメット)は大変な猫好きだったらしい。その昔ムハンマドが出かけようとすると猫がムハンマドの衣の袖の上で寝ていた。ムハンマド猫を起こさないように、衣の袖を切って片袖の服で出かけた、という話があるそうだ。マホメットが猫好きだったらイスラムの人々が猫好きなのも不思議はない。また、額にMの文字がある猫は「ムハンマドの猫」と呼ばれる。額にM字がある猫と言えば、アメリカン・ショートヘアーだが、アメショは元々アメリカの砂漠に住んでいたアメリカの土着の猫。イスラムの国々も砂漠が多いが、もしかしたら、アメショと「ムハンマドの猫」はご先祖様が同じなのかもしれない。

    What’s Michael? (1) (講談社まんが文庫)

    What’s Michael? (1) (講談社まんが文庫)

    アメショと言えば。日本一有名なアメショ。


    ムハンマドの猫?額にMの字。iPhoneトイカメラで撮影

    私達はホテルのテラスでのんびりと食事をとっていた。周囲を見回す余裕も出てきた。道の向こうを見ると、道路の脇にキャットフードが山盛りになっているではないか。福田画伯と私は6日程『猫切れ』状態になっていたので猫に飢えていた(笑)。画伯はメールで留守番中の小太郎君の安否をチェックし、私も病院に預けているお猫様の様子をメールでチェックしていた。とにかく本当に「猫が切れていた」状態だ。こんな時は山盛りのキャットフードを見ただけでも興奮するのである。
    と、道の向こうに黒猫の親子が現れた。「おおっ、猫だ」「猫だ猫だ」と私達は(福田画伯と私)興奮を高めていった。そのうち、道路を越えてお猫様が道路を越えて、私達がご飯を食べているテーブルのほうにやってきたのである。


    畠山裕美

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  • ナザール・ボンジュウ

    一昨年はトロールビーズに凝っていた。「トロール」というのは北欧の言葉で「妖精」という意味である。トーベ・ヤンソンムーミンシリーズは日本でも人気があるが、もともとムーミンは「ムーミントロール」なのである。北欧の妖精のビーズ、というのがコンセプトらしい。

    たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

    たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

    余りに凝ったので最近は熱がおさまったが、デパート(東京なら銀座松屋の1階)の売り場や、たまに出店する期間限定店舗などに行くと「うずうず」するのである。トロールビーズは基本的にチェーンと好みのロック、それに好みのビーズ(ガラス、天然石、シルバー、ゴールドなど)を通し、ビーズがすべらないようにビーズの両側をストッパーで押さえるスタイルである。この他にも皮のひもで出来たブレスレットもある。ビーズには一つ一つ名前がついていて、それぞれに意味がある。春と秋には毎年新作コレクションが出るし、一昨年はトロールビーズの神様からのご褒美(?)か、デンマーク大使館で行われた、トロールビーズジャパンのプレス発表会にも何故か招待され、割引料金で新作のトロールビーズを買い、更には開催側の不手際ということで、お詫びのお土産にビーズをいただいたりした。

    トロールビーズジャパン

    それはさておき、昨年マドリッドの帰り、イスタンブールに滞在した時のことだ。今日の夕方日本に帰るという日で、ホテル近辺で参加メンバーがそれぞれ買い物に興じていた時である。私は何だかあまり物欲が湧かず、空港で何か買おうと思っていたので、ホテルのテラスカフェでワインを飲みながら誰かと雑談していた。すると誰かが「三浦先生が呼んでます」と呼びに来た。何だろうと思って行くと、ホテルの近くのアクセサリーショップの前で三浦先生が待っていた。師匠はブレスレットとか貴石とかシルバーなどが好きなので、ちょっと店を覗いてみたらしい。
    そのお店に入って師匠が歩いて行った先には、シルバーやガラスの小さいビーズが通されたディスプレイスタンドがあった。要は、細い棒にビーズが焼き鳥のごとく通されており、それが飾られているのである。師匠はそのスタンドを見ながら「これはオマエが好きなビーズじゃないか」と言った。

    「いえ違います」私は即答した。確かにビーズはビーズだが、これはトロールビーズではない。このビーズには、ホール(穴)にシルバーの金具がついており、そこには”PANDORA”の刻印がされていた。
    「これはパンドラですね」
    トロールビーズは1976年にデンマークで創業されたが、パンドラは1999年に、トロールビーズに影響されて作られたものだ。アメリカでは2002年辺りに、パンドラビーズが流行ったそうで、アメリカとかではパンドラのほうが本物だと思っている人も多いらしい。
    トルコ人のジュエラーは、私のほうに寄ってきて、「ビーズは好きですか?」と聞いてきた。私は勿論、と答えた。「これはPandoraですよね?」と聞くと、「そうだ」と答えが返ってきた。「私はトロールビーズをコレクションしているんだけど」というと、トルコ人ジュエラーは「パンドラのほうが本物で、トロールビーズはニセモノだ」と言う。師匠と私は店のテーブルに座って、ビーズを見ることにした。
    「招き猫のビーズもあるよ」「これはトルコの目玉のお守り(ナザール・ボンジュウ)」など色々見せてくれる。確かにトロールビーズに形が似ているが、ちょっと雰囲気が違う。トロールビーズにも何名かのデザイナーがいるが、デザイナーによってちょっとづつ違うのだが、明らかに違う。特にシルバービーズのモチーフが微妙に違う。その辺りは非常に興味深い。

    しかし何故、Pandoraがホンモノでトロールビーズがニセモノだという話になっているのだろう。何だかこういうことが起きてしまうのである。その後、渡欧経験者数名に聞いたところ、ヨーロッパの空港などでお土産にトロールビーズとパンドラビーズが売られているそうで、パンドラビーズを売っている人は「トロールビーズはニセモノだ。パンドラのほうがホンモノだ」と言うらしい。

    正統派?トロールビーズ愛好家である私は、長袖をめくり上げて左の手首を出した。トロールビーズのプレスレットである。好きな紫系とブルー系でまとめて、シルバービーズを阿いくつか繋げてある(「温故知新」という意味を持つのと、「太極」のシルバービーズ)。


    手前がパンドラの「目玉」

    トルコ人ジュエラーは「ちょっと見てもいい?」というので、私はブレスレットを外して彼に渡した。彼は暫く眺めてから、”Amazing!”と呟き、「これ、いくらだった?」と聞いてきた。私はブレスの中でも一番高い石(ガラスではなく、天然石のアメジスト)をまず指さして値段をささやいた。それからロックとシルバーチェーンと、その他のビーズの値段をささやくと、ジュエラーは”Oh!”と驚いた。別に値段自慢をするつもりはなかったのだが、もしかしたら、トルコ人ジュエラーはトロールビーズを見たことがなく、パンドラビーズがホンモノだと思っていたのかもしれない。まあ、パンドラがニセモノでトロールビーズがホンモノという決めつけもヘンなのだが、いずれにせよ、トロールビーズが先に世に出て、パンドラビーズはホールの金具をシルバーにして、ロゴを入れるという工夫をしたのである。それがアメリカをはじめ、オーストラリアなどでも流行したという次第だ。パンドラは中国製ということも明らかにしている。逆にトロールビーズは逆に希少性(職人がビーズを手作り)のイメージがある。多分シルバーのチェーンやストッパーなどは海外生産なのではないかと思うが、「デンマーク製♪」という夢はある。
    売り方の違いもあるのだろうが、パンドラビーズの販売員は「トロールビーズはニセモノだ。パンドラがホンモノだ」とかなりの確率で言うらしい。これはちょっといただけないような気もする。

    まあ、いずれにせよ、私はトロールビーズのほうが好きだ。

    といいつつも、その店ではナザール・ボンジュウをイメージした、トルコらしいビーズを一つ買った。
    ナザール・ボンジュウというのは、目の形をしたトルコのお守りで、嫉妬や妬みから守ってくれるらしい。
    嫉妬や妬みから守る、という効能がなんとも異国的である。

    ナザール・ボンジュウはイスタンブールの空港でお土産にたくさん買った。実行委員へのお土産である。私は自分と自分の母用に二個買ったが、好評で一個も自分の手元には残っていない。パンドラの「目玉」だけが残っている。

    畠山裕美

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  • 去年から今年へ

    明けましておめでとうございます。畠山裕美です。もう松の内も明けましたが、皆さんは今年、どんなお正月を過ごされましたか。

    他の実行委員の方も書いてらっしゃいましたが、去年は本当にイベントの多い年でした。東京操体フォーラムを初めて開催した会場(青山コンフォート)で、初めてのフォーラム分科会の開催、その合間に行徳のゴールドジムでのセミナー、もう一つの新しい試みは、京都大徳寺塔頭玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」の開催。

    ※玉林院をお借りできたのは、実行委員の佐伯さんのご縁です

    気象庁始まって以来という異常気象の猛暑の中、奈良操体の会代表であり、東京操体法研究会の大先輩である、奈良の北村翰男先生を講師にお招きし、重要文化財の歴史ある建物の中で操体三昧の晩夏を過ごしました。
    カメラマン、白井智氏に早朝の祇園や御所で写真を撮っていただいたり、イノダコーヒーで朝食をとったり、祇園のお座敷バーで飲んだり、ミシュランガイドに載っている隠れ宿に泊まったり、数え切れないほど面白いことがありました。
    そういえば、人一倍蚊に刺されやすい私はたくさん喰われましたっけ。

    過去のブログにも書いてありますが、私は前日に京都入りし、北村先生のご案内で奈良の大仏のお膝元まで上ったり、興福寺で阿修羅様に再会したり、初日から色々ありました。

    http://d.hatena.ne.jp/tokyo_sotai/20100828
    http://d.hatena.ne.jp/tokyo_sotai/20100905#1283645564

    そして今年の夏も大徳寺塔頭玉林院で「東京操体フォーラム in 京都」が開催。8月27日(土)、28日(日)の二日間です。東京のフォーラムとはまた違う雰囲気で、また今から楽しみにしています。東京方面の方も、今からスケジューリングして、夏の京都で是非ご一緒しましょう。
    私は京都のフォーラムが終わってから、京都の「隠れ宿」に一泊し、松江で一泊、その次の日玉造温泉で一泊して、出雲空港から帰ってきました。この玉造温泉の「日本一の混浴露天風呂」がとても面白かったのでまた行きたいな、と思っています。

    そしてそれから2週間後の9月15日、私達は”Sotai Forum in Madrid”で講演するため、成田空港を発ち、イスタンブールを経由してマドリッド入りしました。今回は”The History of Sotai”という発表をしたり、般若身経の紹介をしたり、足趾の操法のデモンストレーションをしたり「最新の操体の姿を見ていただく」ことを主眼に置きました。
    最初は「ヨーロッパの人達はテクニックを知りたがる」という話を聞いていたので、「まずは見て下さい」ということをメインにしたのです。
    日本の講習でもいつも言っているのですが、先生が模範実技をしている際に、一緒に手を動かす人は、絶対上手くなりません。メモを取っていてもダメです。一緒に手を動かすとか、メモを取るのは、一生懸命やっているように見えますが、実は『見ていない』ので、うろ覚えだったり、勘違いしていたりする事が多々あるのです。一緒に動かしていいのは、中級者や上級者なのです。

    「先生の実技の時は、まず見て下さい」と私は参加者にお願いしました。途中、ついつい手を動かしてしまう参加者に、「動かすな!」と三浦先生が注意する場面もありました。
    参加者の殆どは非常にマナーが良かったのですが、一部の参加者は「早く実技を教えろ」とか「個人的に操体を受けたい」とか、テクニック的な質問をしてきましたが、たかが1日2日の講習でテクニックの伝授などできるわけがありませんし、実技を教えても、基礎となる「身体運動の法則」が成っていなければどうにもなりません。彼らは日本人とそもそも骨格が違います。骨盤を前弯曲させて、ハラで動ける日本人と、骨盤が後弯曲で反り腰の西洋人に対して指導するわけですから。その辺はこれから海外で操体を伝えていく上での課題でもあります。

    マドリッドから新幹線(AVE)でバルセロナに移動し、短い観光を楽しみました。その後は飛行機でイスタンブールに移動して、2泊して帰ってきました。イスタンブールの猫については、これから書く予定です。

    私はマドリッド入りした翌日から風邪を引き、持っていった抗生物質と鎮痛剤と風邪薬を飲んでいたのですが、風邪っぴきにも関わらず、ハイテンションで過ごしました。バルセロナについても観光が楽しかったので風邪を引いているのを忘れていた位です。イスタンブールに着いてもまだまだ面白い事が沢山あり、風邪も峠を越し、ちょっと咳が出る程度かな、と、元気に帰国しましたが、帰ってからその反動のせいか、2日位寝込んでいました(笑)。

    今年もまた”Sotai Forum in Madrid”が開催されますが、一度行ったので荷物の量とか、何を持っていけばいいかとか(例えば小さな電気ポットがあるといいとか)次回はもっと軽い荷物で行けそうです。

    それから11月には定例の秋のフォーラムでした。2ヶ月に一度ずつ何かしらイベントが入っていたような一年でした。

    個人的には、6月にiPadを買いました。現在三浦先生にレンタル中ですが、師匠にもホームページやこのブログ(笑)をぱぱっと見ていただけるので、非常に便利です。また、Apple好きなのでついに誘惑に負けてiPhoneを持ちました。携帯は携帯で使っているので、殆ど電話としては使っていませんが、スペインとトルコでは「海外パケホーダイ」が役に立ちました。そういえば、スペインはWi-Fi無線LAN)がポピュラーで、ホテルのフロントでその旨を伝えると、パスワードを教えてくれます。そうするとすぐインターネットに繋がるので便利でした。なお、ホテルのロビーには無料で使えるパソコンが置いてありますが、スペイン語かカタルーニャ語で、英語はおろか日本語は使えない状態でした。愛機Macbookを持っていって正解でした。あ、iPhoneを持って行けば足りるじゃん、と言う話もありましたが、私はマドリッドのフォーラムでPowerPointを使って発表したのでパソコンは持って行かなきゃならなかったのです。

    12月になってから、遂に今まで「やったらはまるからやめとこ」と思っていたデジイチデジタル一眼レフカメラ)に手を出しました。撮りたいのは猫とか、ビーズとかジュエリーとか、もしくは操体の講習の様子です。

    京都やフォーラムで写真を撮って下さった、カメラマンの白井智さんからも「何でも聞いてね」という有難いお言葉と、やはりデジイチに凝っている西田実行委員からもアドバイスをもらい、入門機を一台買いました。まだ使い方がよく分かってないんですが、「女子カメラ専門店」で、「デジイチのお洋服」とか「お揃いのストラップ」とか、「手作りのレンズキャップケース」とか、ラブリーなグッズを揃えて遊んでます。
    何で今までやらなかったかというと、「やったら絶対はまるからなぁ」と思っていたんです。でもある時「はまってもいいじゃん!」と閃いたのでした。そう考えると「何で今までやらなかったんだろう」と、逆に不思議になってきた位です。
    私のポリシーですが、「迷ったらやる」「迷ったら参加する」ことを心がけているので、それで行こうかなと。それでは今週1週間よろしくお願い致します

    畠山裕美

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  • 七草粥

    あっという間の最終日となりました。
    昨日は七草という事もありおかゆを食べました。
    七草』とは本来は秋の七草を示していたのですね、勉強になりました。
    芹・薺・御形・繁縷・仏の座・菘・蘿蔔の七草。何でも邪気を払い万病に効くと言われています。食べていても非常にからだに良さそうな感じがしますよね。

    まだまだ寒くからだを動かす際には十分に暖めないと危険です。僕の周りにも準備不足としかとれない怪我を負った人もいますし僕自身も気をつけたい所です。からだが暖まっていないという事は機械に油がさされていないものですから・・・想像するとその不具合さがイメージできますよね。

    さて、今年も皆様にとって良い年でありますように!!!そして、東京操体フォーラムとして色々なイベントも控えておりますので皆様宜しくお願いします。

    一週間ありがとうございました。明日よりは畠山先生です!お楽しみに!

    西田尚史

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  • 食もからだに委ねてみる

    年末年始と普段食することのないご馳走を食べた方も多いのではないでしょうか?とても幸せな気分でしたよね。
    しかし!!それは自分のからだが望む食とは大きく違うものです。胃はびっくり、血液も驚き、僕もびっくり。

    本来今の様な栄養学などもない時代、己の感覚に従い肉、魚、野菜、果物を自然に摂取していたはずです。僕自身も操体に出会い現在に至り、感覚というものに重きを置いてきた結果、数日前に書いたブログの様にからだが強くなってきたと実感しています。そして食生活にも変化が現れてきました。それは、健康の及第点に達している時は食べたいものを欲するという事です。例えば普段より肉料理を食べればその分野菜を自然に欲する。朝はフルーツが食べたくなり、たまに甘い物が食べたくなったり・・・と言うことです。
    面白いのは、あとから考えるとバランス的に良いのです。規則正しく食する事ももちろん必要ですが、現実的に厳しい方が多いのも現実、とすれば自分の健康水準を上げ、感覚に委ねるといった事が必要になってきます。
    その為に、数日のブログに散りばめた息・食・動・想のバランスを取る。これが大切!!!

    西田尚史

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  • 学びのきっかけは、ちょっとした事

    こんにちは。本日は出張の前に部屋の空気を入れ換えました。不思議なものですね。目に見えない空気だけどそれまでの時間の記憶を持っている気がします。
    新しい空気には新鮮さとともに新しい元気みたいなものが含まれていますね。
    ドラゴンボール元気玉もそうですかね?
    空気を入れ替える、それだけでこんなにも気持が変わる。
    古くなったカレンダーや手帳にも色々な記憶が刻まれています、そして新しいカレンダーのページを捲ったとき「良し!やるぞ!」とか「今年はより綺麗に書くぞ!」とか前向きな気持をもたせてくれます。
    呼吸もそうなのですね。普段何気なくしている呼吸もそういうありがたみを感じて行う事でからだのなかも変化する気がします。いや変化するのです。
    呼気を通すイメージによってからだの内部も反応しからだの動きに表れる。その動きを考えず感じる。『フワ〜』となんとも言えない感覚に包まれる。

    当たり前のようで当たり前ではない。事実だけども真実ではない。そういうものこそ、掘り下げて一つ一つ楽しく学ぶ必要がありそうです。

    ちょっとしたことからも気付き学べるって凄いです

    西田尚史

    2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて行います。http://www.tokyo-sotai.com/

    2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。

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  • からだが強くなった?

    からだの使い方や感覚の聞き分けという事を学び続けてきた結果、僕は風邪の引きにくいからだになったようです。(いったとたんに風邪を引かないようにします)日常的な手荒いやうがいは当然として体調を崩しそうな時になにかしら感じる事が出来るようになりました。未病段階でのからだの調整という事です。

    病気や怪我をしてからの治療も勿論ですが、もっとも重要視すべきは病気や怪我をしにくいからだを手に入れるという事です。
    僕自身出来る限り続けていることはウォーキングです。
    そしてそれも歩く度に色々とかわってきました。歩き方や歩幅、速度目線・・・
    歩き方には正しい姿勢、歩き方など多く紹介されていますが、僕は自分自身の感覚を重視し続けてきました。感覚に従ってからだを操ることで鍛えるとは別に自己の健康の標準値が上がったようです。
    そして、ちょっとした時間を使ってのからだとの対話!これは良い!
    「どうやって?」なんて考える必要は全くないですョ。目を閉じゆっくりと呼吸を通して『何か』を感じるのです。それが対話する事に繋がるのです。
    言い切った!!!・・・・いやあくまで僕の対話法ですので・・・・

    西田尚史

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  • 始動!

    本日より仕事始めという方も多いのではなでしょうか?僕も今日からとなります。
    ゆっくりと年を越して、お酒を沢山飲んだお正月でした。
    そうした時間の中で言葉を交わし過ごすのはとても良いものですね。
    操体を行っている時の時間の流れと似ている気がしました。
    一瞬一瞬を味わう・・・

    思っていたとおり外の雰囲気はゆったりとした雰囲気から日常に戻った感じがします。そこで僕の今年のテーマですが、『触感を磨く』を掲げようと思います。この言葉は去年師匠から頂いた言葉です。感覚の重要さは普段から大切にしていましたが、それを細分化し『触感』という言葉を見たとき、自分のなかで膨らむモノを感じました。どういう解釈で深まるかを楽しみにして触れて行きたいと思います。

    西田尚史

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