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  • からだの歪みの要因その3

     佐助が担当する5日目です。よろしくお願いします。

     からだは利き側があることで、力学的に構造の変化が生まれますが、実際に利き側によってからだはどのように変化しやすいのでしょうか。
     例えば右利きの場合、足は左足が支えの重心足、右足は運動足(平澤氏の報告)とされています。そしてからだは、頸部は左側に側屈しやすく、顔は左が小さくなり(モデルは左側からの写真が美しいともいいます)、右肩上がり(右肩甲骨が側方に移動するため、右肋骨隆起、胸骨軽度右側弯)、胸椎右捻転(回旋)・胸郭左捻転(回旋)、左骨盤が高く、骨盤は右捻転(回旋)、右脚は軽度屈曲・外旋、左脚は伸展になりやすいとされています。
     利き腕により顎関節の動きから、顔の表情にも関係があります。

     利き側がからだに及ぼす影響として、からだは左右対称でないことに繋がります。この利き側の影響を補うために、操体の自然体立位では、利き手と反対側の足を半歩、つま先を内側気味(内股気味)にして出します。こうすることでからだの負担が軽減されているはずです。

     身体運動の法則を学ぶことで、からだの使い方・動き方、重心の位置などで、からだがどのように構造が歪みという変化が起こるからが、説明することができます。これによって、予防方法までもが説明できるわけです。

     日常の臨床でも、身体運動の法則を利用して指導していますが、最近多くの方の画像所見と利き側の関係をみていて気になることがあります(現在調べている途中ですが・・・)。明日はこのことを紹介したいと思います。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • からだの歪みの要因その2

     佐助が担当する4日目です。よろしくお願いします。

     この世に誕生して最初に、構造学的・力学的に変化する要因は利き手ではないでしょうか。自分の子供をみていると、2歳頃には利き手が決定されているような気がします。
     利き手についてのアンケート結果の報告がありましたので紹介します。
     両親がともに右利きの場合、子供が左利きになる確率は100人に2人、両親のどちらか一人が左利きの場合、その赤ちゃんが左利きになる確率は100人に17人、両親が2人ともに左利きの場合は100人中46人が左利きになるというデーターがあります。
     子供の利き手を数年間、追跡調査をしたと報告があります。
     2〜4歳代の右利きが38.1%、左右混合型 21.4%、左利きが40.5%の子供達が2年後では、右利き75.4%、左右混合型 5.7%、左きき 18.9%に変化したそうです。さらに小学校に入ってから再び調査の結果では、書字動作に限っていえば85%もの子どもが右利きに増えていたそうです。
    この報告から、利き手は遺伝もしくは環境によって利き手が決まる可能性が示唆されます。

     ちなみに右利きが多いのは、少なくとも5000年前に地球上にいた人間の9割は右利きだったそうです。これは洞窟に残っている絵が、左右どちらの手で描かれたか、出土される土器等がどちらの手で作られたかとういことから分かってきているとのことです。

     利き手の右利きが多いのは、言葉の発達と深く関係があるようです。人間が、サルからヒトへと進化する過程で、言葉を話したり、感情をコントロールする脳の左脳部分が発達したことで、左脳の神経支配している右利きの人間が多くなったとの見解が一一般的なようです。

     学童期に完成された利き手が、長い年月をかけ力学的にからだの構造を変化させていく可能性があるのではないでしょうか。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうごいざいました。

  • からだの歪みの要因その1

     佐助が担当する3日目です。よろしくお願いします。

     からだの使い方・動き方は、からだの構造学的に負担のかからない方法があります。操体では身体運動の法則としてまとめられています。身体運動の法則を理解してからだの動きのフォームに活かされた時には、効率やからだの負担軽減など様々な効果がみられます。

     例えばからだの左側屈の動きでは、自然のからだの使い方・動き方は、体幹が左側屈する際に、骨盤が右側に移動し、右下肢重心となります。これによって動きの中心が胸椎の動きと重心移動で成り立つために、脊椎に大きくストレスがかかる部位がなくなります。
     不自然なからだの使い方・動き方は、体幹の左側屈する際に骨盤の重心移動がみられないために、同側の左重心で体幹が左側屈します。これによって腰椎中心の側屈となり、腰椎の椎間板や椎間関節に大きくストレスをかけることになります。(2012-10-02のブログでレントゲン画像が確認できます)

     腰椎の側屈の可動性をみると、L1/2間で5°、L2/3・L3/4・L4/5間それぞれで8°ずつ、L5/S1間で2合計31°可動性があるとされています。ですが、体幹側屈の正常可動域は、代償運動を制限した状態(連動や重心移動を制限した状態)で50°とされています。31°以外の可動域はL3を中心とした捻転(回旋)運動が加わってできています。この捻転(回旋)の動きが問題で、脊椎の側屈に捻転(回旋)を加えると、椎間関節に大きなストレスがかかります。

     からだの部分的に大きなストレスがかかるかどうかは、からだの使い方・動かし方で大きくかわってきます。不自然の動き方がつづくことで、からだの歪みが生まれることは構造学的に考えても言えることだと思います。

     今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • 再学習

     佐助が担当する2日目です。よろしくお願いします。

     理学療法士になる前の養成校では4年間を通し解剖学や運動学などを学び、国家資格合格後も、整形外科疾患を専門としてリハビリテーション科に勤務していたため、解剖学や運動学を学ぶ機会はこれまで多かったように思います。
     勤務時間以外も手技の研修会、勉強会、学会などに参加していた中、偶然立ち寄った書店で、三浦理事長の操体法入門・手関節からのアプローチと出会い、からだの連動を学びたいとおもい、操体法定期講習会の操体指導者養成コースを受講することを決め、現在に至っています(詳細は2012-3-25のブログで)。

     身体運動の法則を学び、連動の動きを探究しながら日々の臨床と向かいあっていましたが、最近再び運動生理学として解剖学や運動学を学ぶ機会をいただいています。
     からだの連動を理解したうえで再び解剖学や運動学を学ぶと、各関節からの連動した動き、またからだの連動の動きから各関節の動きがイメージしやすく、より一層深いからだの動きを学ぶことができます。
     そして改めて感じるのが、からだは実に理に適った構造と運動力学的仕組みが融合されていることを実感しています。

     動き方によって、力学的に各個人のからだの動きに見合った状態に、構造の変化を持たせながらからだの動きをサポートができる構造になっています。ただし、不自然な動き方がつづくと、からだの構造が柔軟に対応できなくなり、力学的な歪みへと変化していきます。からだの歪みへと変化する要因は動き方(フォームなど)、利き手、癖、自然の現象など様々な要因があるようです。
     きょうはこのあたりで・・・ありがとうございました。

  • 長野より

    今日から一週間ブログを担当します長野県在住の佐助です。一週間お付き合いよろしくお願いします。
     
    日本人の平均寿命は、 厚生労働省の2013年の発表によると、男性79.59歳、女性86.35歳とされています。都道府県別で僕の住む長野県は、男性80.88歳、女性87.18歳と平均寿命が全国で男女ともに第一位の長寿県となりました。
    これだけ高齢者が多いということは、医療費も莫大な金額になると思いますが、実は、長野県は、30年以上前から予防医療に力を入れてきたこともあり、日本一の長寿の県でありながら、一人あたりの医療費は全国平均を大きく下回っており、75歳以上では全国で4番目に医療費が低いとされています。

    病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと死のうという意味として「ピンピンコロリ」という標語がありますが、長野県ではこの標語があてはまるような県といわれています。
    しかも「ピンピンコロリ」をwikipediaでみてみると、1980年、長野県下伊那郡高森町で、北沢豊治氏が健康長寿体操を考案し、1983年日本体育学会に「ピンピンコロリ (PPK) 運動について」と題し発表したのが始まりとされていて、「ピンピンコロリ」の標語も長野県から生まれたとはビックリしました。

    ちなみに、僕が勤務するクリニックの近くの成田山薬師寺には、平成15年9月に「健康で長生きし(ぴんぴん)寝込まずに大往生する(ころ)」から命名された高さ約1m、直径約60cmの「ぴんころ地蔵」が建立されました。現在では健康・長寿のシンボルお地蔵さんとして有名となり、数多くの観光客が訪れているようです。

    今週は長野からです。
    今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

  • 7、あまり速すぎるので、神様がついてこない

    『いまの登山者は装備も万全だし、どんどん速く行こうとする。シェルパも体力的には十分ついていけるはずなのに、「神様がついてこない」から立ち止まってしまうのだ。「ではいつから動くのか」と登山者が聞くと、シェルパは「わからない。魂が追いついてきたら行く」と答える。そして、あるとき突然「魂が来た。さあ行こう」といって立ち上がるのだそうだ。』

    私は、この気持ち、この感性に痛いほど共感できるのです。
    現代社会は、忙しすぎます。

  • 6、「馬鹿不平多し」(福沢諭吉)

    『学びが少ない者は、たいてい、いつもまわりのせいにばかりしていることを意味するようだ。』

    『不平をいう暇があったら、本を読めばいい。そのほうがよほど解決の早道なのだ。』

    仰るとおりです。
    凡夫には、時にはグチも言わせて下さい。

  • 5、語学以上に必要なもの

    『私が考える本当のグローバル化とは異文化を尊重しながらもみずからのアイデンティティを保ち、自国の文化を語れる真の教育、すなわちリベラルアーツと、深くて、広い人間力をそなえるということだ。』

    『世界に出て、相手に迎合するのではなく、自分の話、自分の国の話、自分の趣味や嗜好をどれだけ自分の言葉で話すことができるのか。これからの日本人には、ますますそれが問われるはずだ。』

    ZEN、KANJI、JUDO、MANGA、DENTAKU・・・・・と同じ様に、SOTAIを、世界の中でSOTAIの言葉で話せる時代の到来を期す。

  • 4、知識イコール教養ではない

    『よりよく生きるために先人から受け継いだ知識を、自分の代でさらに高め、次の世代に渡す。「真の教養」は、いわばそういう「知の遺伝子」なのだ。』

    『「真の教養」とは、人がよりよく生き、人が人であるための技術(アート)であるともいえそうだ。つまり、人生の中で課題とミッションを発見し、生涯を通じて学び続ける力。これを「リベラルアーツ」といってもいいだろう。』

    現代社会において「操体」を位置づけるのは難しい。一般には、治療法、ボディーワーク、健康法などの一種として紹介されているが、どれも正確ではない。
    我々は、「操体」と「操体法」を区別して使っているし、治療と呼ばずに、操体の臨床という言葉を使っている。
    むしろ、上記の言葉の力が「操体」のより本質に近いところを言い得ている。

  • 3、百年経っても生き残るもの

    『人間というものは古来、つねにいまよりいいものを作りたい、いい生き方をしたいというふうに「よりよい明日」を考え、努力を続ける存在である。その姿がすなわち文化なのだと思う。』

    『文化こそが人間を人間たらしめている要素だともいえるのである。』

    思うに、上の定義からすると、日本人は、最も文化的な人間集団だったのではないだろうか。