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  •  in きょうと おまけ

    今月の28日(土)、29日(日)は東京操体フォーラムin 京都。
    (事前申し込みは16日(月)まで)

    今回のフォーラムの開催は大徳寺

    何とあの伝説のK−1ファイター、アンデイ・フグ氏のお墓があるそうです。

    アンディ・フグ氏と聞いてワタシが真っ先に思い出すのが

    極真会館主催の第4回全世界空手道選手権大会。

    あれよあれよという間に勝ち進み、決勝は松井先生との大一番!

    ワタシも会場にいましたが、今思い出してもドキドキするような名勝負でした。

    そんなアンディ氏の盟友である平相談役はブログの中で

    アンディ氏も、橋本先生も、きっとフォーラムに遊びに来ると書かれてありました。

    凄いことですねぇ。でも、橋本先生はきっと来られるでしょうし

    平相談役が言われるのですから、アンディ氏もきっと来ます。

    あの世とこの世は表裏一体。

    例え肉体は見えなくても、魂を感(み)ることはできるはずなのです。

    参加した一人一人がその魂を感じ、何らかの気づきを持ったとき

    かかと落とし級の衝撃に会場が包まれること間違いありません。

    いやぁ、愉しみじゃないですかぁ。

    橋本先生はワタシのようなヒヨコちゃんにも

    「ドンドン、アバレロー」なんて言ってくれるんでしょうかねぇ。

    そんな何かが起こる京都フォーラム、まだ申し込みは間に合います。

    実行委員一同お待ちしておりますよ〜。

    と、いうことで一週間ありがとうございました。

    来週の担当はハマの肉食系、西田さんです。

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
    2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。

  •  in きょうと その2

    今月の28日(土)、29日(日)は東京操体フォーラムin 京都。
    (事前申し込みは16日(月)まで)

    京都でのテーマは「今 生かされし快の操体観」。

    いやいや、何だか凄く意味深なテーマじゃないですか。

    ワタシのようなヒヨコちゃんレベルでも興味津々です。

    これはきっと何かが起こりますぜ(何だそりゃ)。

    操体といえば「快」というキーワードを切り離せません。

    からだは「気持ちのよさで治る」のです。

    えっ、何でかって?

    そんな難しいこと聞かないでくださいよぉ。

    「そうなってんだ」っていう、便利な用語?が操体にはあるんですからぁ。

    ワタシのようなヒヨコちゃんは、気持ちのよさとは治る魔法や呪文だと思っています。

    ドラゴンクエストっていうゲームがありますよネ(やったことない方はスミマセン)。

    その中に「ホイミ」っていう呪文がありますが

    気持ちのよさとはこの「ホイミ」みたいなものです。

    とにかく唱えれば症状疾患に関係なくHPが回復するんです。

    もちろんその呪文は自分にも相手にもかけられます。

    しかも、気持ちのよさの質によっては「ベホイミ」にも「ベホマ」にもなり

    更にやり方によっては「ベホマラー」にも「ベホマズン」にもなる。

    とにかく最高の気持ちのよさを味わっていただければ、それでいいんです。

    もちろん工夫の仕方は人それぞれ違うかもしれません。

    でも原理はみんな同じなのです。

    その原理を勉強するのが、東京操体フォーラムという場です(今回は京都ネ)。

    ぜひ参加していただき、その原理を一緒に勉強していきましょうヨ。

    勉強っていってもそんな堅苦しいものじゃありませんから。

    いろんな気づきをいただける愉しい場なんです。

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
    2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。

  •  in きょうと その1

    今月の28日(土)、29日(日)は東京操体フォーラムin 京都。

    (事前申し込みは16日(月)まで)

    いやぁ、愉しみですねぇ。

    ワタシなどは京都なんて修学旅行以来ですヨ。

    隣の福井県あたりまでは行くんですけどねぇ。

    (モンスターライギョで有名なポイントがあるのだ)

    そういえば修学旅行のときに、お土産で観音様のお面を買ったのです。

    ワタシ、そういったもの好きですから、壁にかけてシゲシゲと眺めておりました。

    そしたらある日、いきなりパカッと真っ二つに割れて落っこちたのでございます。

    いやぁ〜、観音様も粋な演出をしますねぇ。

    何だか縁起が悪いみたいじゃないですかぁ。

    きっとそうやって愉しませてくれたんですねぇ(と、無理やり思い込んでいる)。

    さてさて、今回の京都フォーラムのプログラムを見ると

    我らが三浦先生と大先輩である北村先生の時間が2日間に渡ってとられている上に

    お二方の対談の時間まであります。

    これは贅沢なメニューです。味わなければきっと損しますぜ。

    三浦先生曰く、「操体は何でも入る器」です。

    そもそも「何でも入る器」とは一体何なんでしょう?

    例えば操体フォーラム実行委員のメンバーには、柔整師や鍼灸指圧師に始まり

    他の療法や健康法に精通した方が多々いらっしゃいます。

    そういった方々が操体という器にどっぷりとハマッテしまっていらっしゃる。

    なんでなんでしょう〜?

    それはきっと美味しいからじゃないですか〜。

    でも、どんな味がして、ホントに美味しいかどうかは、

    まず食べてみなくてはわかりません。

    橋本敬三先生を知るお二方が揃う今回の京都は、

    味見をしてみるイイ機会かもしれませんヨ。

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催
    2010年操体法東京研究会定例講習は9月から始まります。

  •  イカばあちゃん おまけ

    操体法(もどき?)を続けていくことで、

    ばあちゃんの足の粘土のようなもあもあが少しずつ減ってきました。

    そして、自分でも寝るときや座っているときの足の位置などに工夫を始めたようです。

    「こうしたほうがイイような気がすんだよ、ゲヘヘ」

    こうした自分のからだに対する気づきが一番大切ですネ。

    ある時のこと。

    右肩の辺りがちょっと気になりましたので、「ここどう?」と聞いてみると、

    「仏様に水やるときに、そこが痛てぇことがあんだヨ」

    と、教えてくれました。

    そこにはコリがあり、押っぺしてみるとやはり痛いようです。

    そのコリにそっと触れてみました。

    ばあちゃんは何も言わずに、何となく悪くねぇ感じをのんびりと味わっています。

    しばらくしてからもう一度押っぺしてみると、コリと痛みは消えていました。

    「また痛くなくなってんなぁ」

    「いってぇ何やってんだ?拝んでんのか?」

    えー!拝んでる?

    ぷぷぷ・・・ばあちゃん、それかなりオモロイぜよ。

    「気功ですか?」と聞かれることはあっても

    「拝んでんだろ」と言われるのは初めてですねぇ。

    でも、「気功」より「拝んでる」のほうが、ワタシ的には好きなので

    今度はそうやって皆さんに説明することにしましょう(笑)

    ばあちゃん、いいネタありがとう!

    おわり

    (今回は何となく今先生タッチで書かせていただきました。今先生、失礼致しました)

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  •  イカばあちゃん その3

    それから2ヶ月ほど、ばあちゃんからの連絡はなかったのですが

    ある時にひょこり来院されました。

    「あん時に揉んでもらってから、腰の痛てぇのがとれちまっただよ」

    「ええー!よかったねぇ(揉んだわけじゃないんだけどなー・・・)」

    「まだちっとは痛てぇけど、何するにもうんと楽になったヨ」

    「金には代えられねぇなー。○千円の価値があらぁ、ゲヘヘ」

    ばあちゃんニコニコです。

    そして、「この足のむくんでんのも治るかぇ」と聞いてきました。

    「治るかどうかはわかんないけど、ダメなんてことはないと思うヨ」

    「あんまり痛てぇことはしないで、気持ちいいことしてやるとイイんだヨ」

    「そうかぇ、じゃ揉んでもらいにくんかな」

    「じゃそうしましょうかー(揉むわけじゃないんだけどなー・・・)」

    それからばあちゃんは週1回のペースで来院することになったのです。

    次の週の日、ばあちゃんはお皿いっぱいのイカを持ってきてくれました。

    (イカばあちゃんの命名はここからきたのでした)

    「圧力鍋でやったからやっこいぞ。美味くねぇもんは持ってこねえヨ、ゲヘヘ」

    「痛てぇとこ揉んでもらって、台所に立つのも楽なんだヨ。まったくありがてぇことだ」

    そういえば、ばあちゃんは「ありがてぇ」という言葉をよく言われます。

    90過ぎて達者でいられる秘訣を何となく教えてもらっているような気がします。

    つづく

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  •  イカばあちゃん その2

    膝裏のコリにそっと触れていると

    「もっと強く押っぺさねぇと効かねぇだろ」と、

    ばあちゃんがたずねてきました。

    ワタシは「押っぺしてもいいけど、押っぺすときっと痛てぇよ」と言いながら

    コリをグイとやってみます。

    「おーイテテ。ホントだ痛てぇや」

    ばあちゃんはウメボシを含んだような顔になりました。

    「こんな硬くて痛てぇのは、やさしくやったほうが柔らかくなるんだヨ」

    「ホオズキだってやさしくやってると柔らかくなるでしょ」

    などと、わかるようでわからない説明をしながら

    「からだの感じはどう?」と聞くと、「あーん、悪くねぇな」という返事。

    「じゃ、その悪くねぇ感じを味わって」と言いながら

    ワタシはばあちゃんのからだの反応を感(み)ています。

    そして、しばらくしてからもう一度コリをグイとやってみました。

    「今度は痛くねぇでしょ」

    「ホントだ。痛くねぇ」

    「さっきは痛かったのに、何で痛くねぇんだ」

    「そうなってんからだヨ」

    などと、操体っぽいやりとりをしながら、腰の辺りに着目。

    そして、気になるところを今度は軽く押っぺしてみました。

    「ここはどんな感じ?」

    「おーそこそこ。ちょっと痛てぇけどイイ気持ちだ。効いてる感じがするヨ」

    「じゃ、気持ちイイの味わって」

    ワタシはそう言いながら、もう片方の手はするすると周辺の皮膚へ・・・。

    こんなことを2、3箇所してから、

    足趾の操法(足の指を揉んだりします)を少ししました。

    それで、その日はおしまいです。

    えっ、押っぺしたりするのは操体法じゃないだろうって?

    確かにそうですネ。

    でも、そうじゃないかもしれないですヨ。

    つづく

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  •  イカばあちゃん その1

    暑い日が続いておりますが、皆さま体調はいかがでしょうか?

    既にお盆の帰省ラッシュも始まっているようですが、

    お盆が過ぎれば東京操体フォーラム in 京都も目前です。

    事前申し込みは8月16日までのようですので、

    夏の暑さも吹き飛ばす操体の世界へぜひご参加下さい。

    ということで、今週は実行委員の未熟なヒヨコちゃんこと中谷の担当です。

    一週間よろしくお願い致します。

    治療所を開いてると、老若男女問わずいろいろな方が来院してくれます。

    春先に92歳のご婦人が来院されました(今先生風にイカばあちゃんと命名)。

    イカばあちゃんは、腰が痛くて大変なんだそうです。

    右膝も何度も注射を打ち、X状に変形してしまっています。

    両足もむくんで、特に足首から先は粘土のようにもあもあです。

    でも、目や、耳や、口はまだまだ達者で、杖の使い方もとっても上手なのです。

    「病院行っても注射ばっかだ」

    「あそこ(接骨院)は電気やって、ちょっと押っぺして終わりなんだぁ」

    「せがれに揉んでもらうんだけんど、グイグイ押っぺすから痛てぇんだヨ」

    ばあちゃんは、いろいろと貴重な情報を教えてくれました。

    「何でもいいから楽な格好で寝てみましょうかー」と言うと

    ゴロンと左向きで横になりました。

    そして、「あそこ(接骨院)じゃ、足が痛てぇのは腰からきてるって言うんだ」

    と、更に重大な情報を教えてくれたのです。

    ワタシは「そうかもねぇ」などと言いながら

    横向き寝で上になっている右足の膝裏にそっと触れてみます。

    ゴリゴリ筋ばったものの中に、ひときわ気になるゴリゴリ発見。

    「そこの裏っかわも痛てぇだよ。裏っかわもわりぃのか?」

    「ここがちょっと硬くなってんだ。姿勢が辛くなったら動いてもいいヨ」

    ワタシはそう告げて、そのままコリにそっと触れていました。

    つづく

    中谷之美

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • 幻の名宰相

    維新の三傑と言うと、西郷隆盛大久保利通木戸孝允です。
    幕末から大政奉還の原動力となり、明治新政府の礎を築いた人物です。
    候補者は他にも何人かいたようですが、大政奉還の直後に亡くなったとかで除外されたようです。
    現在大河ドラマで取り上げられている坂本龍馬も、もう少し長生きしていれば候補に入っていたかも知れませんね。
    新しい日本のために走り回った坂本龍馬ですが、新政府の中心として想い描いていた人物の筆頭に挙げていたのが小松帯刀でした。
    薩摩藩家老として、幕末の薩摩を引っ張っていた人物です。
    幕府に追われていた坂本龍馬桂小五郎木戸孝允)を匿い、薩長同盟大政奉還など、幕末の重要な密議の多くは小松家の屋敷で行われています。
    当時、志士たちの間では「薩摩の小松か、小松の薩摩か」と云われていたという話もあります。

    地元鹿児島での人気はというと、圧倒的に西郷で、大久保は西郷を死に追いやったとして、ずっと不人気でした。
    銅像が建てられたのも、県外からの指摘で、死後100年経ってようやく(しぶしぶ?)のことだったようです。
    それに遅れること10数年、鹿児島城址のある城山、西郷銅像の正面に、小松帯刀の銅像が建てられました。
    大政奉還の建白書に真っ先に署名した時のもので、その視線は、照国神社にある、名君と云われた島津斉彬の銅像に向けられています。

    昨年、伯父が亡くなった際に、父の従兄から焼酎が贈られてきました。鹿児島では、冠婚葬祭に焼酎を贈る習慣があります。
    銘柄は「小松帯刀」。
    父方の祖母の実家は焼酎の蔵元でした。吹上焼酎といい、現在は経営に関わっていませんが、そこで生産している銘柄です。
    現在の会長は小松帯刀の子孫だということです。

    小松帯刀自身は明治の始めに若くして亡くなりましたが、その身分や立場の分け隔てなく人と接する姿勢が、志士たちの活躍の場を作り、時代の変革の力となっていったのです。

    大事なのは組織ではなく、何を目指すのかということなのだと思います。
    利でも名でもなく。大切なのは真理だと。

    辻知喜

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • 火天の城

    天正7年(1579年)、滋賀県の安土山に、巨大な城が建てられた。
    火天の城」は安土城築城にまつわる物語である。
    尾張熱田の宮大工であった岡部又右衛門は、領主織田信長に五重の天守を持つ城の建設を命ぜられる。
    安土は京の都に隣接し、堺、越前、加賀への交通の便が良く、大和六十六州のほぼ中央に位置していた。
    「城造りは国造り」。天下人を目指していた信長にとって、願ってもない土地であった。

    当時はまだ高層建築はあまり例のない時代であり、天守として初めてのことであった。

    「樹齢千年の檜で建てられた建物は千年の年月に耐えられる」
    「木の生えていた方角に合わせて木組みをする」
    「木組みは心組み」
    これらの言葉は、木と共に生きる職人の知恵である。
    木の声を聞き、木に教えを請い、木を活かし、木に育てられる。

    天下一の城の大黒柱は天下一の檜で建つ。
    又右衛門は、天下一の檜を求め、敵方の武田領内へ赴く。もちろん領主が許すはずもなかったが、又右衛門は檜と引き替えに命を差し出す覚悟があった。
    又右衛門に心を動かされた杣人(そまびと。木を植え、木を育て、木を伐る人)の手によって命がけで安土へ運ばれることになる。

    印象的だったのは、礎石とする為、蛇石と呼ばれる巨岩を運ぶ際に事故が起き、多くの死者が出る。
    又右衛門は翌日の作事をすべて取りやめにするのだが。
    信長の、「戦場(いくさば)では、何千何万という兵達が命を失う。作事はお前達の戦場であろうが。戦に死はつきもの。情けは無用じゃ。」との言葉に対し、
    「作事を休むは、死者の為でも、死者を弔う為でもござりませぬ。何より、今を生きて、作事を為す職人達の為にござりまする。
    木組みは、木の気持ちを聞いて組みまする。作事は、職人一人一人の心を組んで為すものにござりまする。職人達の心が離れては、事は成りませぬ。」と言い通す。

    法隆寺は世界最古の木造建築であり、千三百年の歴史を持つ。昭和の時代に修理が行われた際、その木を調べてみると、真っ直ぐできれいな木ではなく、曲がりも太さもばらばらなままで組まれていたという。
    最後の宮大工と云われた西岡常一氏は言う。
    「癖というのはなにも悪いもんやない。使い方なんです。」
    「木は人と同じで一本ずつが全部違うんです。それぞれの木に癖を見抜いて、それにあった使い方をしなくてはいけません。」

    安土城は完成のわずか三年後、本能寺の変からまもなく焼失する。

    信長の菩提寺は現在、京都の大徳寺の中にある。

    辻知喜

    木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

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    木 (新潮文庫)

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    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催

  • 夕刊におもう

    ここ数年、地方では夕刊がなくなりつつあるらしい。
    インターネットの普及や、勤務時間帯の多様化で、必要とされなくなってきているのだろう。
    若い世代では新聞そのものを購読しない世帯もめずらしくはないと思う。
    実際、うちもニュースはもっぱらwebで確認している。

    朝夕刊セットと、朝刊のみの月額はわずか数百円の差しかない。コスト面ではどう考えても厳しい状況である。
    貢献していない身で言うのも何だが、なくなるとなるとさびしいものである。

    高校を卒業した年の三月半ば、鹿児島から上京してきた。進学のために選んだ手段は新聞奨学生だった。
    学費と生活費を稼ぐために他に思いつかなかったのもあるが、中学生の頃から地元でもアルバイトで配達をしていたので、馴染みやすいかと思ったのだ。

    上京すると、高田馬場にあった会館に集められ、各地域の営業所の所長との面接が行われた。配属になったのは吉祥寺の販売所だった。
    販売所へ向かう途中、所長とはぐれ、地名を頼りに、混雑時の電車の移動を経験したのも懐かしい記憶である。
    寮として使われていたのは、当時取り壊しの噂のあった、二階建てのアパート。薄暗い廊下を進んだ奥の3.5畳の一間。
    ここでの生活が、今の原点になっていると思う。

    朝は三時半頃に販売所に朝刊が届く。広告を新聞に折り込み、出発する。配達が終わるのが七時前くらい。
    午後は三時から夕刊の配達。それが終わると、集金業務や契約の営業、空いた時間に、折り込み広告の準備を行う。
    移動の時間を含めると、勉強のために使えるのは、昼過ぎまでの数時間のみ。
    当時は、夕刊がなければどんなに楽か、と思ったものである。

    かつては一日に二度、情報量も伝達速度も鮮度もそれで十分なものであったのだろうが、時代の変化とともに、間に合わなくなってきた。
    必然の結果である。

    今では欲しい情報は気軽に手に入るようになってきている。
    しかし、能動的に得る人と、受動的に得る人ではその質と量に差がある。
    新しいものが常にいいものとは限らないが、それを判断するのは個々に委ねらる。

    必要としている情報を得て、評価し、認識し、表現する。
    操体関係者の間でも情報リテラシーは必要だろうなと思うのだ。

    辻知喜

    8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
    9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体フォーラム in マドリード」開催