カテゴリー: 未分類

  • 東京操体フォーラム

    こんばんは、おはようございます?ここ数日良いお天気が続いてますね。東京操フォーラムがこの良いお天気の中開催されることを嬉しく思います。あと一日、日曜日も天気予報では晴れマーク。晴天の気持ち良い一日に皆さんと共に学べることを楽しみにしています。
    ブログも最終日になりました。いつもブログに書こうと思ことをストックしているはずが、いつも書き始めると用意していたものと全く違う内容になってしまいます。今回も自分が想像していたものと全く違うものに…。うん、良いとしましょう。
    さて、秋季東京体操フォーラムも2日目を迎えるわけですが、私が今皆さんに操体を学び始めて今感じていることを最後に少し書いてみようと思います。
    私が操体を学び始めるきっかけは、鍼灸マッサージの学生時代にありました。当時周りの大切な人が病気になったりしたことが続き、その悲しみとそれを取り巻く家族の大変さを知った私は、なぜ人は病むのか、どうすれ人は健康を保てるのか、常に考えながら学ぶことになりました。それは卒業後も続き、日々向き合う患者さん、そしてそのご家族と過ごす時間は私のその思いを強くしていきました。そんな時であったのが操体でした。ひょんなご縁でその存在を知ったのですが、橋本敬三先生の御本には、なぜ人は病むのか、その思いで学び続け、そして辿り着いたものが全て入っていました。そして「実際自分の目で、耳で操体というものを見てみたい、感じてみたい」という思いが、東京操体フォーラムに足を運ぶきっかけとなり、今こうしているわけです。
    東京操体フォーラムで私は畠山先生とご縁を頂き、そしてその畠山先生に三浦先生とのご縁を頂きました。そして三浦先生と多くの先輩、仲間たちと学ばせて頂き数年が経ちます。そして今感じているのは、操体というものは治療のための技法だけではだめだということです。しかし治療家として操体を学ぶには、その思想哲学だけでもやはりだめなのです。治療家として学ぶなら、その両方の学びが必要なんだと感じています。
    多くの方が本やインターネットで今は多くの情報を手に入れることが出来ますが、その実際というものはやはり本やインターネットの情報だけでは手に入れることが出来ないものもあります。人も操体も生き物ですから。そして生きている物は生きている限り変化し続けます。
    始めて操体フォーラムに参加した日のことを今でも思い出します。みなさんにも実際操体に触れてみて、感じてみて欲しいなと思っています。東京操体フォーラムは実際今の操体に触れる事ができ、そして今でもそこに流れ続ける橋本敬三先生の息吹を感じることができる貴重な場であると思っています。ぜひ実際操体に触れてみて下さい。

    さて、なんだか尻切れトンボのようになってしまいましたが、そろそろ2日目の東京操体フォーラムへの参戦の準備をしたいと思います。
    今回も一週間ありがとうございました。
    明日からは私もお会いしたい仙台の今先生です。楽しみですね。
    では多くの方と操体を通して出会える事を祈って!

    小代田綾

  • けんちん汁から見る未来

    こんばんは、今日はお天気も良く、気持ちの良い日でしたね。皆さんにとって今日はどんな一日でしたか。今日もしっかり食べて笑いましたか。
    実は私、ひょんなことから月1回お料理教室と言うものに通っています。じき一年になりますが、お休みが合わずなかなか参加できません。それでもどうにか細々と通っています。そんなお料理教室に先日先生の計らいで数ヶ月ぶりに参加することが出来ました。嬉しかったです。
    先生は懐石料理の修業をずっとされていた方で、縁あって静岡にやってきました。そして今は一線を退き、自宅で色々な世代の方々に懐石料理を家庭でも出来るお料理にアレンジしたものを教えています。
    その日作ったお料理の一つにけんちん汁がありました。ごま油とごぼう、人参のにおいがとても美味しそうです。私は先生の横でこんにゃくや木綿豆腐を手でちぎるという作業に初挑戦。この歳になってお恥ずかしいのですが、ちょうど良い大きさに食べやすく、かつ綺麗にちぎっていくのは思っていたより中々難しい。だけど先生の「料理は繰り返すうちに体に馴染んでいくから大丈夫よ」という言葉を信じて一生懸命こんにゃくと豆腐をちぎったのでした。
    お鍋を見ていた先生が言いました。「今日は少し急ぐから火を強めにしてあるけど(早く教室を出なければならない生徒さんがいらっしゃったので)普段はもう少し弱火でコトコトゆっくり煮てあげるのが良いのよ」「弱火でコトコトですか?」「そう、そうするとお野菜の旨味が上手に出てくれるのよ」。そして「さあ、ではそろそろお醤油を入れましょう、最初はお野菜に火を通してからお醤油を入れるのよ」「先生、先に調味料を合わせて煮る物もありますよね?」「そうよ、でもそれはお料理や素材によって変えるのよ、美味しく作るには順番やちょっとしたコツがあるの」と話してくれました。調味料の使い方もそうですが、油も炒めるため、香りをつけるためと使い方が変わってきます。そしてけんちん汁は本当に野菜の旨味だけだろうか?と思うほどこくと旨味がっぷりのお汁に仕上がりました。
    私はその出来上がったけんちん汁と料理を頂きながら、料理というは、そして料理が上手な人と言うのはその素材を良く知り、その素材の旨味や個性を十分生かすことが出来る(引き出すことが出来る)人なんだなと思いました。
    高級な食材も時には並びますが、先生はいつも私達が手に入れることが出来る食材や調味料を使って私達に料理を教えてくださいます。それでもいつも美味しく出来るのは、先生が選んできてくれる良い素材と、その素材を生かすその料理の仕方(引き出し方)です。きっと先生のからだにはその素材を十分に生かす生かし方が先生のからだに染み込んでいるんだろうなと思った。そして先生がその学びや経験を自分のからだに染み込ませてきたように、きっと私達もこうして操体を学び、からだというものを学び続けるんだろうなと。
    運命に偶然はないという。全てに意味があるのだと。それなら神様は私にどんな役割をお任せになったのだろう。これから新しい時代に入っていく操体、未来の操体のために私は何が出来るのだろうか。神様は私に何を課題としてお与えになったのだろうか。
    スペインの空を思い出す。私達は人生を歩み続ける。その中で色々な岐路や出来事があるだろう。それでもどんな形であれ操体と繋がって行きたいと思う。
    いよいよ明日、明後日(20日、21日)に東京千駄ヶ谷の津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。テーマは新生期に入った操体操体は人生である〜。多くの方に参加して頂けたらと思う。お待ちしております。
    あなたの人生で大切なものは何ですか?
    では今日はそろそろ。そして最後にもう一度、2010年秋季東京操体フォーラムは明日からですよ!おやすみなさい。

    小代田綾

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。

  • 手でご飯

    こんばんは、今日も寒い一日でしたね。静岡では午後から雨が降り始めました。そんな中、雨雲の切れ間から見た夕暮れの空は美しく、この世に美しい「色」というものがあることに感謝した小代田でした。
    最近「低出生体重児」と呼ばれる赤ちゃんが増えたと言われています。低出生体重児とは生まれた時の体重が2500g未満で生まれた赤ちゃんのことを言うそうです。低出生体重児として生まれてくる理由は「大きく分けて2つあります。ひとつは早産のためで、もうひとつは子宮内での胎児の体重増加が十分でない、子宮内発育制限の場合です。この子宮内発育制限は胎児自身の異常によっても起こりますが、妊婦の喫煙のほか、低栄養状態(やせ)や飲酒などが原因となって起こる場合があります(以上健康用語辞典より)」と言われています。低出生体重児は生きて行くためのからだの機能が未熟であるため、生まれた後色々な合併症や問題が起こりやすくなると言われています。そしてそれは本来出産リスクが少ないはずの若いお母さん層にも多くみられるということでした。
    子供は生まれてくるまでお母さんのからだだけが命を繋ぐ頼りの綱です。お母さん、しっかり食べましょう!
    昨日は橋本敬三先生が唱えた私達が自己責任を持って行う大切な営みの一つ、呼吸についてお話しましたが、今日は食(飲食)について考えてみたいと思います。橋本先生は食の指針として歯の種類と数に注目されました。そしてこれに比例した食事を提案されています。歯の種類と数の割合からみると、肉1:野菜2:雑穀堅果類4となります(堅果類とはナッツや栗、胡麻などの果実・種子を総称したものを指します)。これは先生の本を読んだ方なら知っていることだと思いますが、さて皆さんはこれをどのように日常生活に取り入れていますか。
    私には兼ねてから「これらのバランスは分かったが、実際日常の生活に取り入れるのに分かりやすい指針はないか…」と考えていました。「そんなの自分のからだに聞き分けてみれば分かるんじゃないか」といけば良いのですが、それぞれからだの大きさが違うようにその人が感じる摂取量の適量というものは違いますし、子供達に「この割合で食べなさい」というのも少し難しいかなと。それにそのチビ達に毎日ご飯を作っているお母さん達にこれが何グラムで、それに対してこれをこの割合で考えてご飯を作ってみて下さいというのも忙しいお母さん達を前に少々気が引ける。
    それなら、これならどうだ!と、いつでもどこでも共にいる自分の「手」、その手の使って子供もおばあちゃん達も一目で分かる?食のバランスの地図帳(仮)を考えてみました。
    一般的に人が一日にとれば良いとされる蛋白質は女性50g、男性60gと言われています。蛋白質というと大豆など植物性の蛋白質もありますが、今回は歯の種類と割合を参考にして蛋白質をお肉やお魚にして考えてみます。女性の50gというとちょうど小さい鮭の切り身が一個弱(大きな切り身なら2分の1)ぐらいです。最近アメリカの現代栄養学をベースにしたダイエットの本の多く出ていますが、その中で多く紹介されているのが「一日に摂るお肉や魚の量の目安は自分の握りこぶし1個」というものです。これがなかなか良いあんばいです。しかし握りこぶし1個ですと大きさ的には丁度良いのですが、立体的に握りこぶしを考えると量がやや多い。そこで量の目安は握ったこぶしの大きさで厚みは手の平の厚みぐらいとしてみます(「お肉で握りこぶしだとちょっとグラム数が多くなるぞ」という声が聞こえてきそうですが、今回はあくまで視覚的に分かりやすくしよう!ということへの一つの提案ですので、その辺り今回はそっと目をつぶって下さい)。
    次にそれと同じように、野菜はこぶし2つ分、雑穀堅果類はこぶし4つ分と考えます(今回の食のバランス地図帳では豆類、イモ類、果物もここに分類します)。堅果類は馴染みが少ない方も多いかもしれませんが、この一つのポイントがナッツなどの堅果類です。そして二つ目のポイントは雑穀。良く言う野菜の一日の摂取量と比べると野菜の握りこぶし2つ分という量は少ないように思えますが、雑穀や堅果類をしっかり摂って入れば不足し過ぎるということはないのではないかなと思います。なぜなら雑穀は白米に比べてミネラルやビタミンがやはり多く含まれているので、野菜の割合が少なくてもバランスが保たれるのではないかと思うからです。それにそこは自分のからだに聞き分けて、体調によって雑穀堅果類とその割合を調整すれば良いのではないでしょうか。大切なのは肉は全体の1/7で本来は十分に足りるということです。そしてどれに偏るわけでなく万遍なく食べる。ダイエットの敵のように見られるご飯も、もちろん大切。ただ個人的にはこの橋本先生が示した歯の割合は雑穀だから成り立つバランスだとも思っています。なぜなら先ほどお話したよう雑穀は白米に比べてミネラルやビタミンがやはり多く含まれているからです。
    でも農家の方が大切に作って下さったお米に優劣はありませんし、この季節の新米、炊きあげられた白いご飯は本当に美味しいものです。ですからこのバランスを目安に自分やご家族の体調に合わせてそのバランスを調整して頂いて、毎日の食事を美味しく摂って頂きたいと思います。
    以外に手の平でその量を見てみると、一日の摂取量は教科書でみた総カロリーを参考にした食事量よりずっと少ない気がします。でも良く噛んでその食べ物がここに辿り着くまでの全ての物事や人に「有りがたいなぁ」と感じながら食べると足りてしまう気がします。それに「有りがたいなぁ」と思って食べると自然に良く噛んでいるので意外にお腹も心も満たされてしまいます。
    全国のお母様方、そして予備軍の皆さま、少なくても良いんです。質の良い物をバランスよくしっかり食べて下さい。そしてやはりお酒と喫煙は控えめに。しっかりよく噛んで食べていれば自然にその時からだに必要ない物はいらなくなってきますよ。生まれてくる赤ちゃんにとってからだは一生もの。頑張ってください。
    そして全国のお父さん及び予備軍の皆さん、奥さまや彼女を大切に、食事を摂る時は農家や頂いた命に感謝するのはもちろん、作って下さった奥さまやこれから繋がる命を大切に、「ありがとう」と頂いて下さい。
    今日も話があちらこちら飛んでしましましたが、そろそろ一休みしたいと思います。
    では今日も一日お疲れ様でした。未来の命を育む食卓が明日も元気でありますように。

    いよいよ2010年秋季東京操体フォーラムが迫って参りました!「まだチェックしていないぞ」という方、秋季東京操体フォーラム今週末ですよ〜。急いでチェックして下さいね。

    では今度こそ本当に…おやすみなさい。

    小代田綾

     
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。
    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。

  • 呼吸とルンバ

    こんばんは。昨日お休みをいただき、週の真ん中、再び小代田です。今日も寒かったですね。今年は秋が短かかったのですが、それでも一年は変わらず、そろそろ周りから年末の準備の話が聞かれ始めました。今年もあと少しですね、皆さん悔いなく元気にお過ごし下さい。
    先日患者さんが「綾ちゃん、この間試して○ッテンでやってたんだけど、肺ってすごくいっぱい気管支とか血管とかあるんだね。今まで肺ってただの袋ような物で、そこに空気が入ってるような気がしてたから、びっくりしちゃったよ」なんて興奮した様子で話してくれました。
    そうなんですよね、肺ってなんだか「肺」っていう空洞の臓器があって、その中を空気が自由に出入りしているようなイメージなんですが、肺には驚くほどの細かい気管支と血管が張り巡らされてるんですよね。それにしてもこれだけのものを私達は全てきちんと使えているんでしょうか。どれ、自分のからだに聞いてみます、何だか使えていない気がします。でもこれだけの物をきちんと使えたらすごく気持ちが良いでしょうね。
    さて、前置きが少し長くなりましたが、今日は肺とも関係が深い呼吸について書いてみようと思います。橋本敬三先生は私達が生命活動を全うして生きていくために絶対他人に代わってやってもらうことができない活動が少なくとも四つあり(息食動想)、その一つに呼吸があるとおっしゃっています。皆さんは普段自分の呼吸を意識することがありますか?先日面白いことがありました。いつも寝る前や一息ついた時など、呼吸に道筋をつけてからだに呼吸を通すということをやっているのですが、この間寝る前、ボーと呼吸を繰り返していました。無意識とはちょっと違うのですが、いつものように呼吸に道筋をつけず、ただボーと。すると自分の呼吸が胸のあたりを通る時何だか曲がって通って行くんです。呼吸が左に曲がって通って行くと感じると、からだは呼吸が通りやすいように私の左の肩甲骨と背中を曲げたり下に押し下げたり、呼吸が通り易いように私のからだを調節します。初めての体験だったので、ちょっとした驚きと感動、そして素直な自分の身体にちょっと笑ってしまいました。なんだこの感じ?その動きと感覚を楽しみながら私は呼吸をからだにお任せして、ただそれを感じている自分に気づきました。
    この体験を通して私が感じたのは「ただ息(無意識に呼吸)をする」「意識は呼吸にあるが、呼吸自体はからだにお任せした呼吸」「呼吸に道筋を持たせた呼吸(呼吸―意識)」というそれぞれまるで違う呼吸があるということです。
    橋本先生は呼吸を私達が自己責任を持って行う一つの大切な営みの一つとしてあげています。自己責任を持つというのは息(呼吸)食(飲食)動(身体運動)想(精神活動)をただ自然な営みに任せるのではなく、それを学び、自分の意思で選択していくことではないかと感じています。呼吸も同様、私達は生きていればただ自然にその呼吸を繰り返していますが、しかしこの呼吸に意識を通すことも出来ます。それに感謝することも。呼吸を通し自然とつながることも出来るのです。自己責任とは私達自身とからだを繋ぐものかもしれません。
    さて、今回私が呼吸をからだにお任せした時に感じた呼吸の曲がり、きっとからだと何か関係ありそうです。からだや呼吸が曲がっていたら、発声や呼吸が大切になってくる楽器の音色に影響が出てきそうですね。今週末に迫った2010年秋季東京操体フォーラムでは音楽療法士である平田紀子先生の特別セミナーがあります。呼吸や声、心と音、音楽と操体、どんなお話が聞けるのでしょうか。今からとても楽しみです。
    2010年秋季東京操体フォーラムは今週末11月20日(土)21日(日)にお馴染み千駄ヶ谷津田ホールで開催されます。ぜひ皆さんお越しください、お会いできるのを楽しみにしています。
    ではそろそろ夜も更けてきましたし、今日はこの辺で。皆さん今日もお疲れ様でした。また明日お会い出来るのを楽しみにしています。今日も最後までお付き合い頂きありがとうござました。
    では深々と冷え込む静岡より感謝を込めて。おやすみなさい。

    小代田綾

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。

  • コーヒールンバ

    皆さんこんばんは、今日も寒かったですね。でも寒い空気の中、葉も落ち、枝だけになった木々が凛とした美しさを見せてくれた一日でもありました。皆さん今日はどんな一日でしたか?
    今日は最近担当させて頂いた患者さんの摩訶不思議?な出来事を書いてみようと思います。
    最近訪問マッサージを担当させて頂くことになった患者さん、今年の8月に脳梗塞になり右半身に障害が残ってしまったというおばあちゃんです。おばあちゃんといっても見た目はとても若く、ついついお年を忘れてしまいます。
    脳梗塞になるまで、一人で車椅子をこいで元気に施設内を動き回っていた方で、食べるのもとてもお好きなだという方です。でも脳梗塞をされてから右半身に麻痺が残り、車椅子はもちろん、一人でお茶碗も持てなくなってしまいました。言語にも不自由が出てしまい、8月からベッド
    の上で一日横になり過ごしています。8月以来お話もしていません。
    そこで訪問先の施設の看護師さんから少しでも症状の改善が出来れば、そして二次的な障害の予防になればと訪問マッサージを依頼されました。
    さて、初めての対面。関節の拘縮や浮腫などはありませんが、下肢や上肢少し力を加えるだけでも表情を歪めます。上肢や下肢を自分でなかなか動かすことができません。言葉も出てきません。
    うーん。それでもやる気はいっぱいの若おばあちゃん、その日は次のお約束をして別れました。
    後日初めてのマッサージの日、やっぱり少しの力でも表情が歪みます。それではとマッサージはそこそこに切り上げ、2人で動いてみることにしました。
    さて最初はなかなか動けなかった若おばあちゃん、力は残っているのにからだの使い方を忘れてしまっているように見えました。それでも一生懸命からだを動かそうとしてくれます。でも右手や右足だけを動かすのは難しそうです。
    それならばと動かない右半身だけでなく動ける左半身と一緒に動きを表現してみようと言うことになりました。
    その方が若おばあちゃんが動き易そうだったからです。

    言葉でコミュニケーション出来ないので二人で表情とからだを使って一緒に動きを表現しました。
    「上手に動けなくても良いよ〜、手だけじゃなく全身で動いてみ〜」。「バンザーイ、はい、グーチョキパー」と2人で顔とからだ全部で表現してみました。そんなことを繰り返していた時、突然若おばあちゃんにスイッチが入った。全身で何かを表現し始めた。
    ベッドの中でゴロゴロバタバタと左右の手足、そして全身で動いてる。「おーい、そうじゃないよ〜」。でも何だか顔がとても気持ち良さそう。
    それならばとベッドから落ちないように見守りながら若おばあちゃんのからだにお任せした。時折動きを介助してあげると若おばあちゃんはその動きを豊かにし、気持ち良さそうに全身を動かした。「動きたかったんだなぁ」その動きと若おばあちゃんの顔を見てふと思った。
    その後しばらくバタバタしていた若おばあちゃんはパタリと動きを止め静かになった。顔もサッパリ。
    「気持ち良かった?」、そう聞くと若おばあちゃんは顔をくしゃくしゃにしながら「うん」と表現してくれた。

    さてさて、その後若おばあちゃんがどうなったか。なんと次の日車椅子で施設無内をグルグルと一日回っていたそうな。
    お茶碗もまだしっかりとは言えないが持てるようになってきているとのこと。短くだけど言葉も出た。
    看護婦さんから「たった一回ですごいねぇ、マッサージ効いたんだね〜」なんてお褒めの言葉を頂いた。
    うん、私は何にもしていないんだけど。

    皆さんはどう思いますか?これって偶然?私は何だか若おばあちゃんのからだに操体を見たような気がしたのでした。

    そんなこんなで(どんなこんな?)今日はそろそろ一休みしようと思います。今日も徒然なるままに書いてしまいましたが、お付き合い頂いた皆さん、どうもありがとうございました。
    では今日も皆さんとって良い一日でありましたように、そして今から迎える明日も素晴しき人生の一日でありますように。
    今日も一日お疲れ様でした。おやすみなさい。

    小代田綾

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。

  • 闇夜の中で

    こんにちは、京都の小松さんからバトンタッチ、本日からブログを担当致します、静岡の小代田です。
    寒くなりましたねぇ、夕方からの急な冷え込みに実家に帰って早々、はやばやと出されたコタツにもぐりこんだ小代田でした。
    寒さと引き換えに夜の空は日に日に冬の空近く、澄んだ空にぴかっと光る星。とっても綺麗な夜空をここ毎晩見ることが出来ます。
    以前は春や夏が好きだった私ですが、最近はすっかり冬好きになってきました。
    うだるような暑さ。そして万物全てを飲み込むようなパワーに押されるように駆け抜ける夏。そんな夏が大好きでした。
    しかし今は自分を優しくペースダウンさせてくれ、自分と向き合う時間をくれる、そして大切な人達とゆっくり時を慈しむことが出来る冬が好きです。「寒いね」と交わす言葉に何だか嬉しさを感じてしまいます。
    そんな寒さが増してきた昨夜、考え事をしていた私は何だか寝付けず、電気を消した布団の中で眠れないからだを持て余していました。
    色々からだの向きを変えながら何時間過ごしたでしょう。真っ暗なんだけど真っ暗でない部屋。
    最初は眠れぬからだと頭に「明日仕事なのに」と泣きたいような気分でしたが、時間が経つごとにこの静かな夜の中、シンとした頭で自分のからだを感じている自分がいました。
    何だか不思議な気分。自分のからだって存在に初めて気づいたような。
    当たり前なんだけど、寝返りを打つとからだや顔に感じる布団や枕の感覚が変わる。そのシワ、厚み、質感。
    そして暗いんだけど、目を通さないんだけど、自分を感じる。自分のからだを、動きを、私に触れる全てのものを感じる。
    私に触れるもの、それは物質だけでない。夜の冷たい空気やその中に混じるかすかな音。
    しばらく暗闇なか目を開けて、目を閉じて、なぜか静かな頭でただ感じていた。
    そしてふと気がついた。これは皮膚のお陰なんだなと。
    今パソコンを打っているこの明るい部屋、そしてブログを書くことでからだの意識を目の前のパソコンに集中している私のからだは今、周りの空気と同化しているような気がしてしまう。
    でも昨日の夜に意識をつなぐと、そこには皮膚を通して自己を確認している自分がいる。からだの内と外。私はこの皮膚で空気を、感触を、様々なものを感じながら自分と外を区別し感じている。
    皮膚を通して外界を感じている。
    当たり前ことかもしれないけど、私にとってとても不思議で素敵な時だった。
    そんなことを思い出しながら、今日仕事中「この皮膚が何も感じてくれなかったらどうなるのだろう」そんなことを考えた。
    「そしたら生きている気がしないなぁ」。そんなことを感じている自分がいた。
    皮膚って、皮膚感覚って、今ここにある命を表現しているんだな、なんて。なんだかこじつけたような終わりになってしまいましたが、そろそろ初日のブログを書き終えたいと思います。ありがとうございました。

    日曜日って週の終わり?それとも週の始まり?

    どちらにせよ皆さんにとって過ぎた一週間、そしてこれから始まる一週間が良い日でありますように。
    では一週間どうぞよろしくお願い致します。

    小代田綾

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。

  • 最終日

    自宅から近い平安神宮の周辺の並木はきれいに紅葉してきた。
    日に日に観光客が増えてきている京都。
    通勤に使っている東大路通りは午前中から人と車でごったがえしている。

    京都には人々を魅力するものがたくさんあるが、その中の1つに和菓子がある。
    私は和菓子を京都に住むまでは特別好きだったわけではなかったが、住んでからは美味しい和菓子に出会う機会が多くあり、今ではすっかり好物になっている。
    和菓子といえば、京都の某老舗和菓子屋さんで働いている友人Sさんが先日操体の臨床を受けに来てくれた。

    一時間弱の臨床をした後、お茶を呑みながら待合室で色々話を聞いたのだが、和菓子を作る作業はなかなかの重労働なのだそうだ。
    だから繁忙期になると腕が上がらなくなる人が続出し、職場の近くにある鍼灸院のベッドが職場の人間で埋まるのだとか。
    そこで、仕事中にどんな作業をすることが多いのかを訊き、それに照らし合わせて般若身経(からだの使い方、動かし方)を指導したら、とても喜んでくれた。

    またSさん曰く、会社の社長さんは繁忙期にからだを壊す人を減らすためにどうしたらいいのか色々と考えておられるそうなので、操体のニーズがあるのではないかと話してくれた。
    なるほど、操体は色々な形で世の中に貢献できると以前から思ってはいたが、企業研修もまたその中の一つの方法なのかなと思った。

    操体を謙虚に学び、美味しい和菓子を提供するが如く、皆に喜んでもらえるよう操体を発信していきたいと思う。

    さて、無事に一週間のブログ当番を担当することができた。
    明日からは、スペインを一緒に廻った静岡の小代田さんの担当です。
    おたのしみに。

    小松 広明

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 
    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。
    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。

  •  いとなむ

    開業して自分が自営業者になっておよそ5カ月が経つ。
    最高に自由な身分ではあるのだけれど、常に自己責任がつきものだ。
    全てが自分次第であるがゆえ、大変な時もあるけれど、その分やり甲斐も喜びも一入。

    先日は、操体の先輩であり、私の心強い営業アドバイザーでもある福田理事のつぶやきを参考にして、松濤院の営業用に東京操体フォーラムin Madridの写真をアルバムにまとめた。
    それで、何軒かこれを持って営業をしに外を廻ったところ効果てきめん、すこぶる反応がよかった。
    福田理事に感謝合掌である。
    これからは来年に備えて、さらに色々と資料などを作っていきたいと思っているところ。

    ところで、営業で外を廻っていると、「私〜(肩こり、腰痛、等々)がひどいんですけど、治りますか?」としばしば訊かれる。
    巷では「自然治癒能力」という言葉が浸透してきてはいるものの、からだは誰かに治してもらうものだという意識が未だ強いのだなとそういう時に感じる。
    だから私が操体の臨床をしている時は、「自分のからだには治す力があるのだよ」「治したのは自分のからだなのですよ」ということをなるだけクライアントに実感していただけるよう臨んでいる。
    それに気がついてくれたら、自分のからだとの向き合い方も変わってくるものだ。

    また症状疾患が改善したからといって、生活の営みを改善しなければ、後々どこかしらに不具合がでてくる。
    操体では息・食・動・想の四つの営みは自己責任であり、そのバランスが崩れてくるとボディーに歪みが生じるとあるように、そこはお勤めしておられる方も自営業の方も関係なく自己責任がつきものなのだ。

    でも、その営み方が分からなくて困ってるんだって?
    ごもっともなご意見。
    それでは近くに迫っている秋季東京操体フォーラムで一緒に勉強しましょうよ!!
    たくさんのご参加お待ちしております。

    小松 広明

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 

    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。

    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました

  • 頼もしいご近所さん達

    おはようございます。
    爽やかな朝の京都からお届け致します。

    私が開業している界隈はお年寄りの数が多い地域なのですが、私の年齢に近い若い人達が経営しているお店もまた多く、増えつつあります。

    例えば「あじき路地」という路地では、大正時代に建てられた長屋を住居兼店舗にして、ものづくりを生業としている若者が中心となって活動しています。
    そこにはあかり専門の作家さんのお店があったり、ハンドメイドの革作品のお店があったりと、おもしろいお店が軒を連ねております。
    あじき路地以外では、サクラビスクという人形の作家をしながらレトロな雑貨を売っているお店や、昭和な雰囲気でこだわりの珈琲を出している喫茶店など多種多様です。

    これらのお店は独自性に富んでいて、一つ一つのお店に想いというか、ポリシーを感じます。
    また、共通点としては、自分のやりたいことを素直に表現しているということです。
    それは操体を専門に開業している私にとっても同じ気持ちなので、それらのお店に顔を出してお話等をしていますと、とても頼もしく、勇気づけられることもしばしばあります。
    今の時代に、このような心の通ったご近所さんとの繋がりを持つことができるのは、とてもありがたいことですね。

    操体をとおして、この土地でより一層自分を表現できるよう、これからも耕して参りたいと思っております。

    小松広明

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 

    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。

    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました

  •  人間━この動く建物

    今年の夏は厳しい暑さでしたが、僕の一番好きな季節は夏でして、こう寒くなって参りますと、つい出不精になってしまいそうです。
    そうなってくると気分も澱んできて、こたつむりになってしまうおそれがあります。

    おっといけません。

    以前、ビートたけしさんがインタビューで、
    「余生を楽に暮らすのはバカだと思う。 動かないのは死んでいるのと同じ。
     原子━あらゆるものは波動であるっていうような物理学があって、振動していないものは死んだと同じこと。
     だから爺になっても、 何か世間の役にたつことじゃなくても、世間の害になることでもやっていたい。
     日本一わるい爺でもいいかな」と言っていました。

    また橋本先生は「人間━この動く建物」という言葉を残されております。
    人体というのは、動くことが前提で構造(つく)られているのですね。
    植物を例にとっても、一見止まっている様に見えますが、中も外も静かに動いています。

    三浦先生の新著「皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2」をお読みになった方はお気づきになっていると思いますが、
    操体とて、日進月歩、動き続けております。

    気がつけば、今月開催されるフォーラムの事前申し込みの期限(11月12日)が迫って参りました。
    最前線の操体を味わいにぜひともお越しくださいませ。

    小松広明

    新刊情報:皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙Part 2(三浦寛著)、たにぐち書店より発売。 

    11月20、21日千駄ヶ谷津田ホールにて2010年秋季東京操体フォーラムが開催されます。

    2010年8月、社団法人日本操体指導者協会を設立しました。