投稿者: karib_sotai

  • 知るよろこび

    三浦先生の臨床を通して、呼吸が気持ちいいという感覚や、いつの間にかからだの不快を感じなくなるという変化を体験し、どんなことをすれば、こういった変化が起きるのだろうかに興味が湧き、講習会を受講することにしました。

    私は開業をしているわけでもなく、柔道整復師や鍼灸師などの国家資格も持っていません。この疑問を知りたく、学び始めたのが最初です。

     

    橋本哲学と言われる想念を座学を通して学びました。

    この時感じた事は、この内容はどんな人でも生かせるということでした。

    学び始めは鍼灸師や柔道整復師、または理学療法士などの資格を持っていないけれど、その状況で勉強して、ついていけるのだろうかという不安がありました。しかし学んでいくうちに、その不安はなくなりました。

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

    ※「操体マンダラ」とは?

    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

    東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

    存分に出していただこうという算段です。 今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

    昼食会 サイン色紙&ツーショット撮影会

    足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

    今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

    開催日時:2019年7月15日(月)海の日 10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

    ★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい

    https://www.sotai-miura.com/?p=1314

     

  • 爽やかで優しい

    初めて三浦先生の臨床を受け、約1ヶ月後に臨床を受けました。

    初めて臨床を受けた時の体験は、人生で初めての経験ばかりでしたが、

    私には何の違和感もなく、ただ委ねていたいという思いだけでした。

     

    そして二度目の臨床で知った事は、呼吸をする喜びでした。

    こんなに呼吸は気持ちのいいものだったのかと

    ただ、ただ感じていました。

    清々しくて、爽やかな呼吸をあじわいました。

     

    この日以前は呼吸を意識したことは皆無でしたが、呼吸の素晴らしさに触れた瞬間でした。

    この臨床後、何となく感じていた、からだが重いやだるいという不快は無くなっていました。こんなにさりげなく、優しくからだが治っていく過程があるのだと知りました。

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

    ※「操体マンダラ」とは?

    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

    東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

    存分に出していただこうという算段です。 今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

    昼食会 サイン色紙&ツーショット撮影会

    足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

    今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

    開催日時:2019年7月15日(月)海の日 10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

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  • 異次元

    今日から香が担当します。

    今回、操体と私をテーマに書きます。

    よろしくお願いいたします。

     

    操体を勉強するようになったきっかけは

    「からだの設計にミスはない」を読んだことでした。

    内容に興味をもち、橋本敬三先生のことをインターネットで調べました。

    橋本先生は他界されていましたが、内弟子の三浦先生が東京で開業していると知り、

    臨床を受けることにしました。

     

    真夏の暑い日、三軒茶屋の駅を降りると、三浦先生が出迎えてくださいました。

    臨床は私が全く知らない世界でした。

    私は異次元の世界で、からだの声を聴きました。

     

    いまでも臨床を受けた日の光景が鮮明に浮かびます。

    三浦先生が最後に「夢想」という手書きのメッセージをくださいました。

    からだの凄さと面白さを知る体験でした。

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

    ※「操体マンダラ」とは?

    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

    東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

    存分に出していただこうという算段です。 今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

    昼食会 サイン色紙&ツーショット撮影会

    足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

    今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

    開催日時:2019年7月15日(月)海の日 10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

    ★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい

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  • 呼吸

    つづき

     これまで 「肚」 と 「性」 という 「死の中枢」 と 「生の中枢」 について述べてきたが、これは施術において重要なポイントである。 またこの二つは連動する関係にある。 そして双方に寄与しているのが呼吸であり、その呼吸に意識を持たせることで、神経が活性化し治癒が為される。

     

     呼吸というのは生の中で最も重要なものだ。 呼吸とともに生命がはじまり、呼吸とともに生命が終わる。 呼吸はこの世で最も神秘的なものであり、その呼吸なしには生命はあり得ない。 また生命は呼吸の影にすぎないかのようにも見える。 呼吸が消えるとき生命も消え失せてしまう、この呼吸という現象を是非とも理解する必要がある。

     

     生命のはじまりである最初の呼吸は、地球、そして宇宙という全体の創造によってなされている。 そして、それがもし宇宙創造の全体によってなされるのだとしたら、呼吸に左右される他のあらゆることも、自身の行為ではありえない。 もし、自分が単独で息をしていると思っているとしたら、それは宇宙の法則から踏みはずしていることになる。 

     

     自分自身が呼吸しているかのように思っているのは、紛れもなく勘違いだ。 今まで呼吸してきたのは自身ではない、全体が生命に息を吹き込んできたからである。 呼吸という最初の行為が自分と全体との橋渡し、自分を全体とひとつにする、それに引き続くすべては自分の行為ではない。 この最初の呼吸のあと、自分が死ぬ最後の呼吸まで起こるすべては全体の行ないであり、全体が自分の中で生きるのである。

     

     生が呼吸とともに始まり、死もまた呼吸とともに訪れ、そして、その二つの間のあらゆることも呼吸とともに在るとしたら、すべての科学は呼吸を無視することはできない。 呼吸はただ肺に空気が出入りしているだけではない。 空気はその外層にすぎない、その層の奥深くには 「躍動生命気力」 という活力が隠れている。 

     

     呼吸には二つの部分がある。 ひとつは、いわば呼吸の身体ともいうべき酸素、水素、窒素などから成っている。 そして、もう一つが呼吸の真髄である活力、すなわち、宇宙生命の全体自身から成っている。それこそが生命自体なのである。 だからこそ進化する操体は呼吸を無視して存在することはできないのである。 

     

     最終日を迎えて思うのは、今回のテーマである 『私の操体歴』 から外れた感があり、いうなれば、『私の操体観』 になってしまったような気もする。 しかし、操体についての思いの丈を意思表示できたので自己満足している。

     

    明日からは三瓶さんが担当します。

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

    ※「操体マンダラ」とは?

    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

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    存分に出していただこうという算段です。 今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

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  • エクスタシー

    つづき

     本当の性的な体験というのは、またひとつの死の体験でもある。 性のセンターが脈打ち、その波動をからだ一面に広げるとき、死の中枢もまた脈打ちはじめる。 すると、その恐怖ゆえ性行為の中でオーガズムに達するのは難しくなる。 オーガズムというのが、ただの言葉になってしまったのはそのためだ。 「生の中枢」 に同調して 「死の中枢」 が脈打ちはじめたその死を受け容れない限り、オーガズムに達することはできない。 

     

     なぜなら、オーガズムとは一切のコントロールを失うという意味で、一切の頭を失うことを意味する。 オーガズムとは、からだのあらゆる細胞のひとつひとつまでもがエクスタシーに打ち震えることであり、「からだの無意識」 の至福に祝うことを意味する。 そのとき、頭はもうからだの支配者でも操縦者でもなくなっている。 操体の施術において、言葉で誘導する 「頭ではなく、からだにききわける」 ということも、からだの快適感覚によってもたらされるものだ。

     

     性行為におけるオーガズムと同じことが、へそを通じて肚に息を通す進化形の操体にも起こる。 操体は気もちよさで治るというが、それは 「死の中枢」 から 「生の中枢」 へと連動することでエクスタシーがやって来る。 快感とは純粋なもの、その快感に種類などない。 性のオーガズムも操体における気もちのよさも、その源は同じ 「ムーラーダーラー・チャクラ」 と呼ばれる 「性」 のセンターにほかならない。

     

     しかしながら、生と死の中枢がすぐそばにあることから、その連動によって性行為のオーガズムを死の一部として、その恐怖から抑圧するようになってしまった。 この世の中で二つの大きな抑圧、それこそが性行為と死である。 ジグムント・フロイトの登場以降、性行為に対して少々の自由が許されてきた。 ところが今度は、前にもまして死を抑圧するようになっている。 

     

     仏陀は死について語る、しかし、最近では誰も死について語ろうとしない、まるでそれが起こらないかのようだ。 誰かが死ぬと、その死体に細工してまるで生きているかのように見せかけている。 それは化粧を施し、色づけされる。 死体が女性の場合だと顔には白粉が塗られ、口紅が施される。 美しい衣装、美しい柩、そして、死人の顔は死ではなく深い眠りについているかのように装っている。 この死の恐怖! 誰もがその顔を覗き込みたがらない。                      つづく

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

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    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

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  • 生の中枢

    つづき 

     日本の武士が、何故、切腹などというようなことをする必要があったのか、誰ひとりとして理解できないほど、実に単純な物事のために自殺をする。 しかし、武士は生と死は別々なものではなく、その生と死は二つではなくて一つなのだということを知っていたからこその、いわば 「所作」 と云えるものである。 

     

     武士は言う、死もまた生であり、それは手掌と手背のように同じ手のもう一面にほかならない、それはひとつの休息なのだと。 もし意識的に深く呼吸したならば、からだ全体に休息が流れてゆくのを感じることだろう。 それはひとつのリラグゼーション、ひとつの非緊張状態がやって来るのだということを武士は理解していた。 

     

     屋根の上で昼寝をしている猫の呼吸を見たことがあるだろうか、あの軟らかい腹が大きく波打って、悠々たる腹式呼吸をしている。 ちょうど猫のように、お腹が上下し、そして、胸部はまるで呼吸とは何の関係もないかのように完全に不動のままでいる、そのような状況を是非読み取ってほしい。 事実、我々の胸部においても呼吸とは何の関係もないのである。

     

     ところがそこには多くの問題がある、まず死の恐怖! そこに 「肚」 があるために深く呼吸することができない。 そして次の問題は、ちょうどその肚の近くには 「性の中枢」 と呼ばれる生命点が存在している。 ヨーガでは 「ムーラーダーラー・チャクラ」 という 「性」 のセンターである。 しかし、それもまたひとつの恐怖になってしまう。

     

     もし深く呼吸したりすると、その時には性の感情が湧き起こって来る。 特に性行為を怖がっている人達というのは深く呼吸することができない。 もし深く呼吸しようものなら、たちまち抑圧された性感情が再び息を吹き返すのを感じてしまう。 それは自分の血の中を駆け巡りはじめる。 そして、言うまでもなく、それはあるべき姿なのだ。 

     

     「死の中枢」 は 「生の中枢」 のすぐそばにあってしかるべきだ。 「肚」は死の中枢であり、「性」 は生の中枢であるが、この二つの中枢はほんのすぐ近く、お互いに殆んど触れ合わんばかりに隣り合っている。 まさしく同じ手の手掌と手背だ。 性行為の中にあっても死の恐怖と同じように怯えるのはそのためだ。 なぜなら、中枢は連動し、性とともに死が脈打ちはじめるからである。               

     

     操体が 「気もちよさで治る」 というのは、肚に息を通すことで、快感の源である性のセンターへと連動するからだと理解できるのではないだろうか。         つづく

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

    ※「操体マンダラ」とは?

    三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

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  • 腹式呼吸

    つづき

     からだの中にあるその 「肚」 は物理的には存在しない。 それは一つの不在、それは一つの 「無」 なのだ。 そして、武士道の修行のすべては、その 「肚」 に注意を向けることにある。 武士はそのためにある呼吸法を編みだしている。 その呼吸を続けて、それと同調して物静かな身のこなしを養う、それが 「腹式呼吸」 である。 操体の創始者、橋本敬三医師もこの腹式呼吸を勧めていたのは、こういった理解があったのではないだろうか。

     

     通常、我々は胸から呼吸している、すなわち、浅い呼吸である 「胸式呼吸」 が横行している。 このように腹から呼吸しないのは、死の恐怖のせいかも知れない。 なぜなら、お腹から呼吸したら、その息は 「肚」 まですぐ届いてしまうからだ。 そうなったら、死の感覚に触れてしまう、だから死を恐れて我々は浅い呼吸を身につけるようになったのであろう。

     

     それが証拠に、怖がっているときには呼吸は浅くなる。 いつであれ恐怖が自分をさらってしまうような時には、深く呼吸することができない。 その時、たちまち呼吸は浅くなってしまう。 あらゆる恐怖は根本的には死の恐怖である。 我々は意識的にはそれに気づいていないかも知れないが、からだはどこに死があるかを正確に知っており、そっちの方へ行こうとはしないのだ。 

     

     操体では 「頭ではなく、からだにききわける」 という言葉の誘導を行なうが、その誘導原理になっているのが、「からだの無意識に問いかける」 ことなのである。 なぜからだなのか? そう、からだというのは頭より長い間存在してきている。 それは生物誕生からの歴史を携えているからだ。 それゆえ 「からだ」 は賢いが 「頭」 は新米だと言えるのである。 

     

     人類は、単細胞生物時代より何百万という生を、頭のない生を通過して、多くの知恵をからだに貯えてきている。 だから、いつであれ怖くなると、本能的に呼吸するのをやめるか、あるいはごく浅くしか呼吸しないようになった。 それはまさしく死に近づくのを怖がっているからなのだ。

     

     しかし本当のことを言うと、深い呼吸は生の中に死を吸収するものであり、生と死の間にひとつの橋渡しを構築してくれる。 そして、その死の恐怖は消え失せることになる。 もし奥深くお腹の底まで呼吸することができれば、恐怖など完全に消え失せてしまうに違いない。 それだからこそ日本の武士が世界の誰よりも簡単に自殺できるということなのだろう。                           つづく

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

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  • 武士の切腹

    つづき

     からだの中のブラックホール、それはちょうど 「へそ」 のすぐ左下にあった。 その場所には、「死の重要な個所」 が存在しており、それはとても微妙な 「要点」 である。 日本の武士の 「切腹」 という言葉の語源はこの 「肚」 から来ている。 インドの神秘思想であるヨーガではこの場所を 「スヴァーディシュターナ・チャクラ」 と呼び、俗に 「臍下丹田」 とか 「気海丹田」 などと云われている。

     

     この 「肚」 というのは、からだの内側のブラックホールを意味している。 そして、「切腹」 というのはいわゆる自殺のことであるが、そのブラックホールを使うことを意味する。 日本の武士は自分自身を殺すことにかけては、とても腕前を上げてきた。 世界中で誰も日本の武士ほど簡単に自分を殺せる者はいない。

     

     それは日本の武士たちが正確な 「死の要点」 を見つけ出していたからである。 武士は腰に 「二本差し」 をしているが、この内一本は大刀を差し、もう一本の脇差こそが、切腹用として携えているものである。 その短い方の刀で武士は、ずばりその 「肚」 の中心を突き刺して斬る。 

     

     しかし、その自殺は無痛だと言われている。 何の痛みも感じられない、何の苦しみもない、そして武士の生命はあっさりと消え失せてしまう。 武士はじかにからだの中のブラックホールである死の重要な個所に触れることができたのである。 そのように痛みも苦しみも感じないというのなら、それは 「快感」 と云えるものなのか?

     

     仮に、喉の頸動脈を切っても死ぬことはできるが、そこには苦しみが伴う。 というのも、喉から肚までは結構な距離がある。 その距離を、死は踏破しなければならない。 西洋ではギロチンという死刑がある、それは罪人の頭をちょん切るというものだが、そのからだは数分間生きたままである。 そのからだは震え続けて、とんぼ返りするほど苦しみ続ける。 というのも、じかに 「肚」 を貫いていないからだ。

     

     日本の武士は切腹という自殺を犯した、しかし、その顔に死相など何も見られないほど実に簡単に、実に静かに自害することができる。 その武士の顔は前と変わらないくらい生き生きしている。 武士は苦も無くそのブラックホールに消え失せてしまうのである。 これはひょっとしたら 「へそ」 に息を通す操体の快適感覚と同義に捉えていいのかも知れない?                           つづく

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

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  • 死の所在

    つづき

     我々日本人の先達は、からだのどこかに 「死」 というものがそのホームグランドを持っているに違いないという、そういった思いからその場所を探していた。 そして、見つけることができた。 「死」 というのは、どこか外側からやって来るものではない。 それは世間が考えるようなひとつの事故死ではない。 世間では、「死がやって来る」 とか 「お迎えが来る」 と言う。 だがしかし、決して死はどこかからやって来るものではない。

     

     死は自分の中で淡々と成長しつつあるものだ。 それは、生の途上のどこかで、自分が突然死に出会うというようなものではない。 もしそうだとしたら、死を避けるための、それを欺くための、死が自分を待っているその要点に行かないための方法だって編みだすことができるはずだ。 それを迂回するか、あるいは自分の代わりに誰か他の人を送り込むことも可能であろう。

     

     もし死がどこか外側から自分に起こるひとつの外的な現象だとしたら・・・そんな可能性だってあるはずだ。 しかし、死というのはひとつのDNAのように、自分の中に運ばれているものだ。 それは自分が存在に姿を現わすとき、その存在に自らの姿を現すものである。 操体では死の中枢に直接つながる 「へそ」 が重要なキーワードになる。

     

     この死というのは実際のところ、自分より以前に存在していたということを覚えておく必要がある、我々はそこから、つまり死から生まれ出て来たのである。 死は自分のからだの中のどこかにひとつの重要な個所を持っているはずだと、そう考えた日本人の先達は、そのブラックホールがどこに存在するのかを見つけ出すために肉体を探ってみることに専念した。                           つづく

     

     

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  • 肚

     操体を最初に知ったのは初期の操体法、つまり 「緊張」 と 「脱力」 という手法が操体との出会いだった。 これは私にとって特別なものではなかった、既に似たような療法は世に存在していたからである。 世界各国の古今東西におけるボディワークは無数にあり、その中で、必ずといっていいほど似た療法を見つけることができるものだ。

     

     初期の操体法の 「脱力」 には、さほどの魅力はなかったものの、これが土台となって進化してきた三浦寛が主幹する 「操体」 なるものが在る。 それこそが 「日本医学」 と云われるものだと私は思っている。 では、他の医学との違いはなんだろうか。 このような進化形の操体では、「へそ」 の周辺が重要な意味を持っている、なぜだろう?

     

     日本においては、古来より 「へそ」 のすぐそばに 「肚(はら)」 と呼ばれるひとつの重要な個所が存在すると言われている。 「肚」 というのは自分のからだの中のブラックホール、すなわち 「死の中枢」 を意味している。 操体医学では、この 「肚」 の出入り口である 「へそ」 に意識を向けることやそこへ息を通すということをする。 それは、 「死の中枢」 である肚へ連動し、その表裏の関係にある 「生の中枢」 を目覚めさせて、自然治癒力を活性化しようと試みるものである。         つづく

     

     

    今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

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