投稿者: karib_sotai

  • 支えられている感覚

    「みんなは呼吸をどのくらい止めていられる?」

    忘れもしない。
    講習に参加して間もないころ、座学の時間に師匠から受講生に問われたことだ。

     

    「(1分半くらいならいけるかな)」
    当時はそのようなことを考えていたと思う。

     

    普通の人は意識的に呼吸を止めていようとしても、せいぜい数十秒くらいだろうか。
    ギネスに載るような超人的な人や、ヨガのマスターは別として。

     

    「じゃあさ、人間は何故呼吸を止めていられないんだと思う?」

     

    また飛んでもないことを聞いてくるな、と思った。
    そんなことは考えたこともなかった。

     

    この問い掛けに対する、ひとつの回答はもらった。
    なるほどなぁ、と感じた。
    ただ、いまだにこの問い掛けは思い出すし、その度に考えている。

     

    当たり前すぎることは、
    何かに支えられて、成り立っている。

     

    その支えられている感覚に意識を向ける習慣は
    目に見えるもののことを考えるよりも
    よっぽど豊かで、途方もなく未知なことなのだと思う。

     

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム開催!

  • 見透かされている

    操体を通してからだのことを勉強していると、

    臨床家というものは

    いかにからだから見透かされているかを

    痛いほど実感する。

     

     

    特に、

    「オレが治してやろう」といった操者の作為。

    そういう情報でいっぱいになり、

    肝心なからだへの信頼感が薄れてしまっている状態では

    からだの方はそっぽを向いてしまう。

     

    からだへの信頼感とはどんなものなのか。

    まだまだ勉強中のことではあるが、

    これを言い換えれば、

    からだに対する感謝でもあると感じている。 

     

    からだも「感謝」をキャッチしているのだと思う。

     

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム開催!

  • 臨床という空間の中で

    「臨床」を受けに来る人は様々なものを抱えて訪れているのだろう。
    「~が痛くて…」という、わかりやすい痛みを抱えている人もあれば
    「なんか調子が悪くて…」と自分自身でもつかみどころのない愁訴を抱えてくる人もいる。
    また言葉にはしなくても、心の部分で何かしらの悩みを抱えている人もいる。

     

    その人それぞれで、いろいろな状況がある。
    その「いろいろ」のなかにも「共通している部分」もあるようで、
    それは何かしらを「抱えている」ということではないかと思う。

     

    臨床を受けていただいた後、その人の口から
    「からだって、すごいですね…」
    といった言葉が聴こえてくることに、

    決して多くはないけれども遭遇することがある。
    その聴こえてくる言葉は、誰に向けられたものでもないような
    半分、独り言のようでもある。

     

    そんなとき、あぁこの人は
    臨床という空間のなかで、

    からだと向き合っていたのだなと感じる。

     

    からだと向き合っているときは、

    自然と、抱えているものから手を放している状態ではないだろうか。

    操体の臨床にはそういう不思議さが詰まっている。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム開催!

  • 見当たらないとき

    おはようございます。

    瀧澤さん一週間のモノ語り、ありがとうございました。
    本日から寺本が担当します。
    テーマは「感謝」です。
    宜しくお願いします。

     

    余裕のない時、または調子の良くないときというのは
    自分自身のなかに「感謝」という言葉がどこにも見当たらない。
    面白いほど忘れてしまっている。
    とても不思議だと思う。

     

    見当たらなければ、例えば「パソコン」のソフトウェアを

    改めて「インストール」し直す時のように、

    「感謝」という言葉を
    敢えて自分自身に「再インストール」する。
    するとアタマの中で蠢いていたものが、急に静かになることがある。

     

    静かになって、今まで息詰まっているような感じだったところに
    スーッと風が通るような感じを味わえる。
    抱えていたものの重みが、軽くなっていることに気付く。

    人間は複雑さのなかに生きているようでいて

    思いのほか、シンプルで肝心なことに

    左右されているのだと、しみじみと感じる。

     

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • あたり前の風景の中で

    つい先日、台風21号が、続けて22号が日本列島に
    やってきた。今回も各地で被害が相次いだ。台風に限
    らず、天災による被害状況がニュースで流れると痛ま
    しいきもちになる。

    今回の台風ではそれほど影響を受けなかったのだが、
    昨年は台風10号の影響により、床上浸水、半壊の憂
    き目にあった。被害は少ない方だったが、様々な形の
    「想い」に随分と助けられた。お陰さまで今につなが
    っている。

    病と一緒で、経験することで初めて気づくこと、感じ
    ることがある。特に、あたり前のことがあたり前じゃ
    なくなった時こそ、あたり前にできていたことに対し
    て改めて感謝の念が湧く。

    あたり前の風景に、あたり前の風景を成り立たせてい
    るものに今日も生かされている。

    一週間ありがとうございます。

    明日からは寺本さんです。よろしくお願い致します。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • ご縁は突然やってくる

    たまに近所のコーヒー屋さんに遊びに行く。美味しい
    コーヒーはもちろん、そこでつながるご縁もありがた
    いのだ。

    先日、某有名ラッパーが隣村でライブを行った。会場
    となったのはとある南部曲り家民宿。主催者からそこ
    で出店する機会をいただいたのだが、彼らとの出会い
    もそのコーヒー屋さんだった。

    当日は六畳間をお借りし、そこで施術を行った。安全
    面を考慮し、お酒の入った方にはご遠慮いただいたの
    であるが、よくよく考えてみればライブにお酒はつき
    ものである。

    結局後半は休憩所みたいになってしまったが、それは
    それでいい体験だった。

    帰りに民宿のおかみさんから施術のお礼だからと、手
    作りのパンをいただいた。雑味のないパンで、オリー
    ブオイルとバジル、塩をつけて食べたが、これが美味
    しかった。雑味がない分、好きな味付けで食べられる
    白米みたいなパンだと感じた。

    こんな感じで日々人とつながっている。良縁に感謝し
    たい。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • 多少の好き嫌いはあるけれど

    今年は例年以上にコーヒーを飲んでいる。特に夏の暑
    い盛りの頃には、ほぼ毎日ペースでアイスコーヒーを
    飲んでいた。

    元来コーヒーを飲み過ぎると胸焼けする性質なのだが
    今年はそれがない。美味しさだけを味わえる。からだ
    の中で何かが変わったのだろうか。

    職業柄のせいか、見た目のせいか(痩せ型である)、
    食事に関して質問を受けることがある。「何か食事制
    限でもしているの?」「肉は食べないんですか?」

    そんなことはない。肉は食べるし、酒も飲む。炭水化
    物は大好きだし、オーガニック志向でも何でもない。
    冒頭のコーヒーのように好きなものは好きなように摂
    取する。

    それでも、お陰さまで健康を維持できているのは、少
    しは操体的なからだになってきたということか。食の
    営みは食だけにあらず。

    羽目を外さない範囲で食を愉しめるのはありがたいこ
    とだ。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • それって「からだ」のお陰では?

    いつかの個人レッスンで、師匠のおっしゃっていたこ
    とが忘れられない。

    「治療して良くなれば、『先生のお陰で良くなりまし
    た』って言われるだろ?じゃあ、良くならなければど
    うなんだ?あの先生は良くなかったっていうことにな
    るのか?」

    この仕事をしていると、人に感謝されることも多い。
    以前は、「先生のお陰で良くなりました」と言われる
    ことに喜びを感じていた。得意気な顔にさえなってい
    たことだろう。

    今は「良かったですね」と思うものの、当時ほどの嬉
    しさはない。それよりも「からだって面白いですね」
    とからだに意識を向けてくれる方がよっぽど嬉しい。

    ひねくれてしまったわけでも、自分を戒めているわけ
    でもない。世界観が変わったのだ。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • 体感を通して世界観を上書きする

    操体の勉強を始めると、目に見えるものも、目に見え
    ないものも同じように愉しめるようになる。自分の世
    界観がどんどん上書きされていくのだ。

    そんな世界観の根っこにあるのは「なんてありがたく
    できているんだろう」という感謝のきもちだ。「感謝
    しなさい」というお説教ではなく、そう感じずにはい
    られないことを体感して知ってしまうのだ。

    「操体はどんなことをするんですか?」という質問を
    受けることがある。加えて、鍼やマッサージ、整体と
    どう違うのか、ということに興味を持たれる方も少な
    くない。

    確かに、どんなことをするのか気になるきもちも分か
    る。ただ、手段の違いを伝えることはできても、施術
    者一人ひとりの世界観まで伝えることはできない。

    何もない空間や空っぽのからだに何を見ているのか。
    手段よりも、その世界観の方がずっと大切だと思う。

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
    テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
    2017年秋季東京操体フォーラム速報

  • 何でできているでしょうか?

    近所の公園で、親子の会話を耳にした。

    風船を手にした子供が「風船は何でできているでしょ
    うか?」と母親に聞く。母親は「ゴム」と答える。そ
    の答えに対して子供は「ぶっぶー、空気だよ」。

    それを聞いてなるほどと頷かずにはいられなかった。
    確かに風船はゴムという素材からできている。母親は
    決して間違ったことは言っていない。

    ただ、子供は風船を風船たらしめている「何か」に意
    識を向けていたのだ。見方によって、その世界観は変
    わる。「何か」に対して意識が向けられるようになる
    と、そこには感謝の念が生まれてくる。

    操体の臨床は、この子共の世界観に近いのではないだ
    ろうか?

    2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
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