(続きです)
また、違う機会に興味深く考えてしまう、
現役脳外科医の先生のエピソードがありました。
「『心』は脳機能の一部ですか?」
この質問に関して、脳外科医の先生は静かに、
できるだけ、興奮を抑えるかの如く、語りました。
毎週のように覚醒下手術 (awake) をしていて、
不思議に思うことがあるので紹介します。
(※覚醒下手術の定義:術中に患者さんを覚醒させ、
運動・言語機能・高次脳機能の局在を同定し、神経
機能リアルタイムでモニタリングする手術術式)
脳外科の手術において、おそらく唯一、
「脳実質」を切って進んでいくのが、悪性脳腫瘍手術です。
つまり、良性脳腫瘍手術も、脳血管障害も、機能脳手術も、
下垂体腺腫のエンドスコープも、脳のシワを分けて進むか、
脳実質には、極細の針を刺すのみです。
つまり、脳実質をザックリと切っていくわけではない、と。
脳実質を切っていく行為は、なんと表現したらいいのか、
よくわからないんです。
と、心情のような語りとなってきて、
心の振動により共鳴して感じたこと。
たしかに、この特殊な術式「覚醒下手術」において、
「アタマ」では不思議で理解しにくいのですが、
これを踏まえて興味深かったことは、この続きなのです。
(続く)