(つづき)
小学校の学級園で作業をしていると、不思議だなと思うことに出くわす。
大方作業を終えて、片付けをしてさぁ引き上げようかというモードになると、それまでいなかったミツバチが飛んできてせっせと花の蜜を吸い始めたり、ムクドリが飛んできて地面に落ちている植物の種か何かをついばみ始めたりすることがある。
たまたまミツバチやムクドリの活動時間がそのくらいから、というだけなのかもしれないし、自分たちが作業をしていると他の生物の気配に気付けていないだけなのかもしれない。
でもなんとなく、生きものたちの「さぁ人間の時間は終わったから、今度はわたしたち」という声がきこえてくるような、それまでの空間とまた変わった印象を受ける。
そういう空間になっているときは静かに観察している分には生き物たちはその姿を覗かせてくれる。
空間の主導権が変わった間がなんとも好きで、なかなかその場を離れられず、ついついその間を味わってしまう。
生き物たちは一体何を感じて、この絶妙なタイミングで学級園にやってくるんだろうかと不思議に思う。
人間が活動しているとき、空間にはどんな情報が生まれているのか気になるところである。
