ときおり、症状を抱えているクライアントや知人に「何を食べたらいいですか」と聞かれることがあります。以前は中医学を学んでいたので薬膳の考えに沿ってアドバイスをしていました。
食べ物には自然の属性があり、からだを温めたり、冷やしたり、気の流れをよくしたりなどの効能がそれぞれに備わっているのです。根底に中医学(東洋医学)の陰陽論や五行論があり、人それぞれの体質に合わせて摂取すべき食べ物を選び、組み合わせていきます。
例えばからだが冷えやすく、血行が悪くなりがちの方にはからだを温める作用のある生姜やネギ、にんにくを勧めたり、飲み物であれば烏龍茶や煎茶よりも紅茶を勧めたりします。自分の体質がわかれば、このような食養も大変素晴らしいと思います。
- 作者: 梁晨千鶴
- 出版社/メーカー: メディカルユーコン
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 単行本
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ただ、最近私はこれに加えて次のことをアドバイスするようにしています。「からだが本当にそれを欲しているのか、からだにききわけてみてください」と。これは、ただ情報を鵜呑みにするのではなく、自分のからだと向き合って欲しいと思うからです。食べ物を摂取したとき、その食べ物の性質がわからなくても食べた後のからだの感じを注意して観察すると「からだがポカポカしてきた」、「汗がたくさん出てきた」、「トイレが近くなった」、「おなかが張る」などの反応が出てくることがわかると思います。このときからだはその反応を「心地よい」とききわけたり、「感じが悪い」とききわけることができます。そしたら素直に「心地よさ」にゆだねたらいいと思うのです。
これは食べ物の種類だけではなく、食事の量や回数にもあてはまります。一般的な基準はあくまでも平均値ですから、当然すべてのからだに同じようには言えません。操体を学びだしてから「自分のからだと向き合うこと」を勧めています。
操体という器に今までの学びを入れると、それがより生きてくるんですよね。一週間ありがとうございます。
明日からの一週間は辻実行委員の担当です。
2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定